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IAEA査察への日米のギャップ »

「ヒル訪朝」と日本

 ヒル米次官補が急遽ピョンヤンを訪問しました。北朝鮮の首席代表である金桂寛次官に会い、来月に再開する6か国協議に向けての打ち合わせが目的ならば、中国で会えば済む話です。わざわざピョンヤンまで足を運ぶとは、よほど重大な使命を帯びているのでしょう。

 北朝鮮からの1年越しのラブレターに応じたのは、間違いなくライス国務長官やブッシュ大統領の意向でしょう。任期中に核問題を決着付けたいブッシュ政権とすれば、米朝国交正常化などに応じれば、本当に核を放棄するのか、北朝鮮から再度確約を取り付けたいのでしょう。一方の北朝鮮も同じで、核を放棄すれば、平和協定や国交正常化に応じるのか、ブッシュ政権の本心をヒル次官補から聞き出したいのでしょう。言わば、今回の「ヒル訪朝」は2月13日の「核合意」の基礎となった1月の米朝ベルリン合意の再確認にあると思われます。  

 ブッシュ政権の任期は実質的に来年の11月の大統領選挙で終わりです。後、1年半しか残されておりません。ということは、北朝鮮との交渉を急がなくてはなりません。少なくとも今年中には第一段階の核施設の凍結・封印と第二段階の核施設の不能化まで終わらせなければなりません。半年でこれらを一挙にやり遂げるには、その見返りとしてテロ支援国指定の解除と経済制裁の解除を履行しなければなりません。
 
 今回、ブッシュ政権はIAEA代表団の受け入れを表明した北朝鮮への「ご褒美」として200万ドルの人道支援(小型発電機)に踏みきりました。2005年12月に中断していた人道支援を再開させたのです。また、先頃、米議会調査局は「北朝鮮の核問題を解決するには経済制裁よりも経済誘引策のほうがはるかに効果的である」との報告書を発表し、ブッシュ政権に経済誘引策として北朝鮮の国際金融機構への加入を支援すべきだと提言していました。国際金融機構に加入させるためにはテロ支援国の指定から外さなければなりません。そうなると、困るのは日本です。

 「ヒル訪朝」が日本との事前協議によるものなのか、あるいは事後通告なのかは定かではありませんが、もし出発直前にライス国務長官からの電話で始めて知らされたというならば、日本のショックは大きいでしょう。しかし、事前に話があったとするならば、日本もヒル次官補を通じて何らかのメッセージを伝達した可能性も考えられます。そのメッセージへの回答をヒル次官補は今日持参してくるわけです。ヒル次官補の帰国が待ち遠しいです。

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Profile

辺 真一(ぴょん・じんいる)

-----<経歴>-----

1947年東京生まれ。
明治学院大学(英文科)卒業後、新聞記者(10年)を経て、フリージャーナリストへ。
1980年 北朝鮮取材訪問。
1982年 朝鮮半島問題専門誌「コリア・レポート」創刊。現編集長。
1985年 「神戸ユニバシアード」で南北共同応援団結成。統一応援旗を製作。
1986年 テレビ、ラジオで評論活動を開始。
1991年 南北国連同時加盟記念祝賀宴を東京で開催。北朝鮮への名古屋からの民間直行便開設に助力。
1992年 韓国取材開始。(以後今日まで二十数回に及ぶ)
1998年 ラジオ短波「アジアニュース」パーソナリティー。
1999年 参議院朝鮮問題調査会の参考人。
2003年 海上保安庁政策アドバイザー。
2003年 沖縄大学客員教授。
現在、コリア・レポート編集長、日本ペンクラブ会員。

BookMarks

オフィシャル・ウェブサイト
「辺真一のコリア・レポート」

-----<著作>-----


『「金正日」の真実』
小学館、2003年1月


『金正日「延命工作」全情報』
小学館、2002年11月


『強者としての在日』
ザ・マサダ、2000年11月


『「北朝鮮」知識人からの内部告発』
三笠書房、2000年1月


『北朝鮮亡命730日ドキュメント』
小学館、1999年6月


『北朝鮮100の新常識』
ザ・マサダ、1999年5月

『ビジネスマンのための韓国人と上手につきあう法』
ジャパン・ミックス、1997年12月

『朝鮮半島Xデー』
DHC、1994年8月

『表裏の朝鮮半島』
天山出版、1992年4月

-----<共著>-----


『読売 VS 朝日 社説対決 北朝鮮問題』
中央公論新社、2002年12月

『韓国経済ハンドブック』
全日出版、2002年3月

『一触即発の38度線』
飛鳥新社、1988年7月

-----<訳書>-----


『北朝鮮が核を発射する日』
PHP研究所、2004年12月

『凍れる河を超えて(上)』
講談社、2000年6月

『凍れる河を超えて(下)』
講談社、2000年6月

『私が韓国をキライになった48の理由』
ザ・マサダ、1998年9月

『潜航指令』
ザ・マサダ、1998年7月

『生きたい!』
ザ・マサダ、1997年7月


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