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「青天の霹靂」の朝鮮総連本部売却

 千代田区富士見町に本部のある朝鮮総連の土地と建物が売却されたと聞いて、驚きました。それも、売却先が元公安調査庁長官の緒方重威氏が代表取締役となっている会社と知って二重に驚きました。

 総連中央本部の売却により、東京都本部、機関紙の朝鮮新報社を含め飯田橋にあった「御三家」は全て人の手に渡るところになりました。朝鮮総連の牙城であり。総本山でもある中央本部の売却はまさに朝鮮総連の弱体化・衰退化を象徴しています。

 周知のように朝鮮総連は1998年以降に破綻した朝鮮信用組合(16組合)から引き継いだ不良債権(約2千億円)のうち628億円が総連向け融資だったとしてその返還を整理回収機構(RCC)から求められていました。総連は一部返還には応じるとしたものの、総額があまりにも大きすぎるとして、「値下げ」を要望していましたが、「値下げ交渉」は決裂し、結局RCCによる提訴となりました。判決は来月18日に下りますが、総連の敗訴は確実で、中央本部の差し押さえという事態が想定されていました。 朝鮮総連は判決を前に不動産を手放したということになります。

 こうしたことから関係者の間では差し押さえの前に先手を打って、不動産を処分したとの見方から、RCCに返済するため売却したとの見方まで様々です。問題は売却先です。元公安調査庁長官の会社「ハーベスト投資顧問株式会社」(資本金88万8888円)は昨年9月に設立されたばかりです。定款には投資顧問業や貸金業、経営コンサルタント業、不動産の売買・仲介・管理業が会社成立目的として書かれていますが、ほとんど営業実績のない会社です。

 しかし、調べてみると、設立当時の代表取締役は、東京都文京区在住の男性「A」でした。売却の約1ヶ月前の4月19日に、元公安調査庁長官に名義人が替わっていました。所在地も東京都中央区八重洲から目黒区柿の木坂にある緒方氏の自宅に移されていました。

 数十億円に上る不動産売買は、売主と買主との信頼関係がなければ成立しません。「A」と緒方氏との関係、朝鮮総連と「A」及び緒方氏との関係、売却額、さらには今後の転売先と朝鮮総連との関係を追っていけば、売却の本当の目的が明らかになるのではと推測されます。

 仮に「ハーベスト」が、あるいは転売先が朝鮮総連のダミーといことならば、総連が転売先から借用ということで今後も富士見町に居座ることになります。また、売却して、立ち退きということになれば、文京区白山にある朝鮮出版会館に移転することになるでしょう。事実、東京都本部が入る最上階の2フロアーに総連中央本部が入居し、東京都本部は荒川支部の施設に移るとの情報もあります。

 それにしても、売却(5月31日)の1週間前に開かれた朝鮮総連全体大会で執行部は全国から集まった代議員らにこの「大事」を報告していませんでした。報告していたら、大騒動になり、もしかしたら、議長及び責任副議長ら執行部の再任はなかったかもしれません。それだけに全国の総連系の人々にとっては「青天の霹靂」だったと思います。朝銀の破綻から10年近く経ちますが、総連施設への警察のガサ入れ、総連中央本部の売却という最悪の事態を招いても、誰も責任を取らないのですから、う~む。

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Profile

辺 真一(ぴょん・じんいる)

-----<経歴>-----

1947年東京生まれ。
明治学院大学(英文科)卒業後、新聞記者(10年)を経て、フリージャーナリストへ。
1980年 北朝鮮取材訪問。
1982年 朝鮮半島問題専門誌「コリア・レポート」創刊。現編集長。
1985年 「神戸ユニバシアード」で南北共同応援団結成。統一応援旗を製作。
1986年 テレビ、ラジオで評論活動を開始。
1991年 南北国連同時加盟記念祝賀宴を東京で開催。北朝鮮への名古屋からの民間直行便開設に助力。
1992年 韓国取材開始。(以後今日まで二十数回に及ぶ)
1998年 ラジオ短波「アジアニュース」パーソナリティー。
1999年 参議院朝鮮問題調査会の参考人。
2003年 海上保安庁政策アドバイザー。
2003年 沖縄大学客員教授。
現在、コリア・レポート編集長、日本ペンクラブ会員。

BookMarks

オフィシャル・ウェブサイト
「辺真一のコリア・レポート」

-----<著作>-----


『「金正日」の真実』
小学館、2003年1月


『金正日「延命工作」全情報』
小学館、2002年11月


『強者としての在日』
ザ・マサダ、2000年11月


『「北朝鮮」知識人からの内部告発』
三笠書房、2000年1月


『北朝鮮亡命730日ドキュメント』
小学館、1999年6月


『北朝鮮100の新常識』
ザ・マサダ、1999年5月

『ビジネスマンのための韓国人と上手につきあう法』
ジャパン・ミックス、1997年12月

『朝鮮半島Xデー』
DHC、1994年8月

『表裏の朝鮮半島』
天山出版、1992年4月

-----<共著>-----


『読売 VS 朝日 社説対決 北朝鮮問題』
中央公論新社、2002年12月

『韓国経済ハンドブック』
全日出版、2002年3月

『一触即発の38度線』
飛鳥新社、1988年7月

-----<訳書>-----


『北朝鮮が核を発射する日』
PHP研究所、2004年12月

『凍れる河を超えて(上)』
講談社、2000年6月

『凍れる河を超えて(下)』
講談社、2000年6月

『私が韓国をキライになった48の理由』
ザ・マサダ、1998年9月

『潜航指令』
ザ・マサダ、1998年7月

『生きたい!』
ザ・マサダ、1997年7月


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