Calendar

2007年5月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

« 中韓が「拉致」で日本を支持?
メイン
中国の「拉致問題」協力の深層 »

「カンヌ映画祭」と「パッチギ!」

 カンヌ映画祭が話題となっています。SMAPの香取慎吾主演の「孫悟空」や木村拓哉主演の「ヒーロー」が、さらにダウンタウンの松本人志が監督した「大日本人」が出品されたことでワイド番組を賑わせています。驚いたことに北朝鮮からも金正日総書記が直接指導したと言われている話題作「ある女学生の日記」が出品されています。「800万人の観客が見た北朝鮮映画」がキャッチフレーズです。今のところ賞とは無縁ですが、フランスの配給会社が買い付けたようで、11月にフランスで上映されるとのことです。

 日本国内では在日の家族愛をテーマにした「パッチギ!」パートⅡが公開されました。2年前に公開されたパートⅠも絶賛されましたが、続編も早くから話題を呼んでいます。この映画を製作したのは、シネカノンで、昨年上映し、大ヒットした「フラガール」の製作会社です。「フラガール」は今年4月の日本アカデミー賞選考会で06年度最優秀作品賞を受賞しました。

 最優秀作品賞を受賞した時には、テレビの前で思わず拍手してしまいました。というのも、何を隠そうシネカノン代表の李鳳宇さんとは20年来の付き合いなのです。

 李さんは、日本映画文化の発展に功績のあった人(団体)に贈られる「淀川長治賞」も合わせて受賞しています。早速、ヴェルディ川崎の李国秀元監督や読売ジャイアンツの元エース、新浦さんら在日の仲間と共に内輪で祝賀会をやりましたが、それにしても、大手でない、独立プロが、それも新興の製作・配給会社が、日本映画の頂点に立ったわけですからたいしたものです。

 しかし、李さんの映画に賭ける情熱や、シネカノンのこれまでの歩みからして、アカデミー賞受賞は時間の問題でした。14年前に在日コリアンドライバーとフィリピン女性の恋を軸に東京で暮らす在日外国人の生き様をエネルギッシュに描いた悲喜劇「月はどっちに出ている」は映画賞を総なめにしたことはまだ記憶に新しいです。また、西田敏行主演の「ゲロッパ」も評判を得ました。「パッチギ!」も大ヒットしました。これ以外にも「のど自慢」など自社製作したものはほとんど当たりました。

 配給した外国映画も数多く、中でも韓国映画「シュリ」は空前の大ヒットとなり、日本国内で韓国ブームを引き起こしました。その後も38度線での南北警備兵の葛藤をテーマにした「JSA」やペ・ヨンジュン主演の「スキャンダル」などを手がけ、「韓流」を定着させました。李さんは「韓流」の仕掛け人というか、元祖と言っても過言ではありません。

 でも、李さんが配給した外国映画は本数からすると、韓国ものはそう多くはありません。そもそも、最初に配給したのは、ポーランド映画でした。その後はアイルランドやイギリス映画を配給しています。大学で仏文を専攻し、パリに留学したこともあってJ.ベッケル監督の「穴」や300万人の観客を動員した「マルセイユの恋」などフランス作品も配給しています。

 とにかく、映画が好きでたまらない人です。7年前に出版した拙書「強者としての在日」の中で李さんについて記述していますので、参考までに一読ください。

「強者としての在日」から http://www.krp1982.com/kyousha.html

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.the-journal.jp/mt/mt-tb.cgi/1828

コメント (1)

李さん井筒監督さん タイプです。李さん TOP RUNNER で見て 大ファンに! うちの 親の血を引く兄弟よりも ソウルで近い 
友人一家の 内縁の夫のお父さんは清河出身 血と骨 も真っ青。 上の息子が中学のとき(詳細略) 一言「うちにくればいい」といったのは そいつ でした。    パッチギ2 当地でもかかってます、あさって行きます。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

※[投稿]ボタンをクリックしてから投稿が完了するまで数十秒かかる場合がございますので、2度押しせずに画面が切り替わるまでお待ちください。

Profile

辺 真一(ぴょん・じんいる)

-----<経歴>-----

1947年東京生まれ。
明治学院大学(英文科)卒業後、新聞記者(10年)を経て、フリージャーナリストへ。
1980年 北朝鮮取材訪問。
1982年 朝鮮半島問題専門誌「コリア・レポート」創刊。現編集長。
1985年 「神戸ユニバシアード」で南北共同応援団結成。統一応援旗を製作。
1986年 テレビ、ラジオで評論活動を開始。
1991年 南北国連同時加盟記念祝賀宴を東京で開催。北朝鮮への名古屋からの民間直行便開設に助力。
1992年 韓国取材開始。(以後今日まで二十数回に及ぶ)
1998年 ラジオ短波「アジアニュース」パーソナリティー。
1999年 参議院朝鮮問題調査会の参考人。
2003年 海上保安庁政策アドバイザー。
2003年 沖縄大学客員教授。
現在、コリア・レポート編集長、日本ペンクラブ会員。

BookMarks

オフィシャル・ウェブサイト
「辺真一のコリア・レポート」

-----<著作>-----


『「金正日」の真実』
小学館、2003年1月


『金正日「延命工作」全情報』
小学館、2002年11月


『強者としての在日』
ザ・マサダ、2000年11月


『「北朝鮮」知識人からの内部告発』
三笠書房、2000年1月


『北朝鮮亡命730日ドキュメント』
小学館、1999年6月


『北朝鮮100の新常識』
ザ・マサダ、1999年5月

『ビジネスマンのための韓国人と上手につきあう法』
ジャパン・ミックス、1997年12月

『朝鮮半島Xデー』
DHC、1994年8月

『表裏の朝鮮半島』
天山出版、1992年4月

-----<共著>-----


『読売 VS 朝日 社説対決 北朝鮮問題』
中央公論新社、2002年12月

『韓国経済ハンドブック』
全日出版、2002年3月

『一触即発の38度線』
飛鳥新社、1988年7月

-----<訳書>-----


『北朝鮮が核を発射する日』
PHP研究所、2004年12月

『凍れる河を超えて(上)』
講談社、2000年6月

『凍れる河を超えて(下)』
講談社、2000年6月

『私が韓国をキライになった48の理由』
ザ・マサダ、1998年9月

『潜航指令』
ザ・マサダ、1998年7月

『生きたい!』
ザ・マサダ、1997年7月


当サイトに掲載されている写真・文章・画像の無断使用及び転載を禁じます。
Copyright (C) 2008 THE JOURNAL All Rights Reserved.