【第1回】政治家に訊く:細野豪志
2009月09月25日

政党イメージではなく、政治家本人の人柄に焦点をあてた新企画『政治家に訊く』がいよいよ始まりました!

第1回目は、静岡5区で当選した細野豪志氏です。

───────【基本情報】───────

名前:細野豪志(ほその・ごうし)
政党:民主党衆議院議員
選挙区:静岡5区
生年月日:1971年8月21日
血液型:AB型
座右の銘:志達(しだつ)
趣味:散歩
好きな食べ物:鰻(うなぎ)
ホームページ:http://www.goshi.org/

───────【質問事項】───────

Q1:なぜ政治家になったのですか?

いくつかきっかけがありますが、その一つは大学時代のことです。障害を持っている方の外出を手伝う機会があったのですが、一緒に博物館に行った時に彼が「もっと勉強をする機会があれば、社会に出て活躍も出来たかな」とポロッと口にしました。それが大変ショックで、そういった人たちがチャンスをつかめるような社会を作れないかなと思ったことが最初のきっかけです。ちょうどそう考えていた時に1993年の総選挙があり、「ジバン(地盤)・カバン(鞄)・カンバン(看板)」なしの議員がたくさん誕生しました。そこで私がもっとも身近だった前原さんが京都で当選する姿を見て、自分も出来るかもしれないと思えました。自分がやりたいと思うタイミングと、自分も出来るんじゃないかなという時代の状況が重なったことが、政治家を目指す大きなきっかけになったと思います。

Q2:政治家になる前はどのような仕事や活動をしていましたか?

民間のシンクタンクでサラリーマンとして約5年間勤めていました。私は学生の頃から政治家になりたいと思ってましたので、卒業後の進路を考えるときは正直迷いました。秘書になるか、松下政経塾に入るか、一度サラリーマンとして勤めて政治家を目指すか...。最終的にはサラリーマンを選びましたが、それは自分でお金を稼いで税金を納めるという生活に身を置いて、その中で自分は本当に政治家になりたいのかを確認した方がいいかなと直感が働いたからです。考えた末に入社した三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)では、政策を作るプロセスやその前提となる知識を身につけたいと思っていました。約5年間のそこでの経験は得難いものでした。

Q3:どのような政策にいちばん力を入れていますか?

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自分の中でベースとなっている政策は安全保障です。自衛隊に関わる安全保障はもちろんですが、食料やエネルギー政策も総合的な安全保障として含まれます。広い意味の安全保障で、私は国民が生命や財産を確実に守ることが出来るような仕組みを整えることに一番力を注いできたという思いがあります。

Q4:日本をどのような国にしたいですか?

世界から評価をされるような国にしたいです。例えばこれからの時代を考えると軍事的な強さや、経済規模の大きさだけで世界を圧倒することにはなりにくいと思いますが、日本には世界にアピール出来るだけの文化や人の魅力があります。その魅力を国民自身が自由に発信出来るように、国家は安全保障を確立して国民をサポートする役割があると思います。

Q5:企業献金廃止に反対ですか?賛成ですか?

企業献金廃止は党としての決定事項です。私は政治家になってから企業・団体献金をもらわないことは一貫して続けています。政治家になってから10年が経ちますが、実際に個人献金だけでやっていけますよ。これまでの自民党型の政治はお金を配って国民に協力してもらう政治でしたが、民主党の政治は国民がちょっとずつお金を出し合って政治に参加する考え方です。企業献金を廃止することは、お金の出所が変わるだけでなく、政治の文化が変わることにつながると思います。

Q6:今回の「政権交代」をどう感じていますか?

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いろんな思いが交錯します。私が10年間過ごした議員会館の窓からは権力の中枢である官邸がいつも見えます。政権が交代して鳩山総理が官邸の主になり、閣僚が出入りする姿を見て、本当に変わったんだなという実感をようやくもてるようになりました。これまで野党として自民党の問題点を見続けてきました。これからは政権交代という枠組みを有効に活用することに尽きると思います。

Q7:民主党は政権を維持できますか?

政権を維持することを目的とするべきではないと思います。自民党が失敗した原因は、政権を維持することに汲々として選挙を先延ばしにしたり、人気取りで総理をころころ変えてしまったからです。我々はその自民党を見てきてますから、政権維持を目的とせず、まずはマニフェストを一つ一つ達成して成果を出し、国民に対して正直であることで結果的に政権が維持できればいいと思っています。

Q8:地元(静岡)で一番問題になっていることは?

地元で一番問題になっているテーマは医療です。そしてその医療が問題化しているのは明らかに政策のミスがあったからです。国がそのミスに対して方針転換することで、地元の医療の立て直しにもつなげていきたいと思います。具体的に言うと、地元の社会保険病院は存続が危うくなっている現状があるのですが、地域の中核病院としてこれまで国が関与してきた以上、その責任があります。今回は医療制度の方針転換をして、国が関与して残すことを決めました。これからも医療改革を続けますが、国で医療政策の転換をしたことが地元でどのような成果として現れてくるかを、国民に丁寧に説明していきたいと思っています。

Q9:読者からの質問

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─民主党地方議会の、地域主権における将来的な組織像についてご存知の内容で、ご意見をお聞かせください。(投稿者: K.o | 2009年9月20日 01:44)

私は市町村の議会においては、あまり政党を持ち込む必要はないんじゃないかなと思っているんです。一方、県議会は政党政治が根付いてます。県議会については政策について大きな政策転換が求められることがありますから、民主党の議員を増やして我々の考える政策を都道府県で進めてもらう努力をしていきたいと思います。市町村はあまり党派にこだわらず、いろんな人の声を利害も含めて受け止めるような地元議員に出てもらうことがいいと思います。問題は議会が決めても思い通りに動かないという中央集権体制にあります。今回民主党が政権をとることで、まずは市町村で物事を決めてもらい、市町村で出来ないことは都道府県が、そして都道府県でも出来ないことを国が補完をするという「補完性の原理」を進めていきます。今後は地方議員がチャレンジをしたことが成果として結びつくことが多くなると思います。

Q10:国民・支持者にいまいちばん言いたいひと言を!

政権交代の意味をよく見極めていただきたいです。一つのヤマは税金の遣い方です。これから無駄遣いの問題に取り組みますので、その成果を一つ一つ見せていくことになると思います。見せていく中で政権交代の意義をご理解頂けるようならば、ぜひ民主党を応援していただけると非常にありがたいなと思います。政権交代は初めての経験で我々も慣れていませんし、国民の皆様も慣れていないと思いますので、お互いに確認しあうような時間がもう少し必要かなとは思いますが、ぜひ今後も期待して頂きたいです。

Q11:記者クラブ制度については?

民主党は既存のメディアに限らず出来るだけ多くの方々に聞いていただけるようなスタンスをとっていくと思います。情報の公開や国民の知る権利について、「開かれた民主党」というのは民主党の出発点の一つです。そういう方向に少しでも持って行けるように努力はしたいと思います。今回《THE JOURNAL》が首相官邸での記者会見に入れなかったということについては、やはり我々議員より制約が高くならざるを得ないとは思いますが、取材する側とされる側で時間をかけながら落としどころを探っていくことになると思います。

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民主党政権は「記者クラブ帝国主義」を打破できるのか?(9.16)

───────【こだわり】───────

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硬派なイメージがある細野氏のこだわりは「コーヒー」。

中学生の頃から飲んでいて、今では1日10杯以上!(取材中もずっと飲まれてました)学生時代に毎年行っていた無人島旅行にも必ずコーヒーを持参。「一度だけコーヒーを忘れてしまって...もうその時は本当に落ち込みましたよ。」

ちなみにマグカップは「いたって普通」でした...。

───────【アイテム】───────

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2009年9月25日、衆議院第一議員会館:《THE JOURNAL》編集部取材&撮影


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