【第11回】政治家に訊く:石川哲久
2009月10月16日

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───────【基本情報】───────

名前:石川哲久(いしかわ・のりひさ)
政党:
選挙区:
生年月日:1948年1月1日
血液型:B型
趣味:テニス
好きな食べ物:魚
ホームページ:http://www.ishikawa-norihisa.com/

───────【質問事項】───────

Q1:政治家になろうと思ったきっかけは?

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政治家といってもいろいろあるかと思いますが、私が志そうとしていますのは、故郷(千葉県木更津市)の「市長」であるわけですけれども、[理由の]1つは、現在の木更津が非常に残念な状況にあるというのが基本的にあります。それは、私がライフワークとしてきた「町づくり」「地域づくり」というようなところから見て、いろんな可能性がある木更津が、「なんでこんな状態になっているんだろう?」というというのがあって、それに対して、いろんな要素があるのかもしれないけれども、私なりの経歴で見ればですね、特に、トップの持つ力というのは、大きいだろうと、そういう意味で地域に貢献できる可能性があるんじゃないか、また、貢献することによって地域の活性化になればいいという思いです。

Q2:政治家になる前はどのような仕事や活動をしていましたか?

いろんなところで仕事をしてきましたが、大きく言うと、大学時代に、都市計画関係の講座、都市工学科というところで学びまして、そのあと、当時の旧建設省に住宅建築系の技官(ぎかん)として入りました。入った時の気持ちというのは、高度成長になる頃だったでしょうか...実はいろいろと民間会社とか、コンサルタントとか、もう少し給料が高いところがあったのですが、やはり、都市づくり地域づくりをするうえで、ある意味でパブリックな仕事というのが、私には向いていると思ったので、あえてそういうところを選ばせていただきました。「日本・地域・社会を良くしたい」という思いがありました。

その後、旧建設省関連の中で、昔の国土庁や地方公共団体にも出向しました。それぞれ各地域での町づくりに携わりましたが、そういう中でも常に原点にあったのが、「故郷木更津との背景との比較」があって、いろんなうまくやっている事例もあれば、うまくやっていない事例もあるのですが、そういうものを経験してみたら、やはり、人としての役割として、貢献したいという思いになったということでしょう。

Q3:ということは、力を入れる政策というのは「町づくり」ということになるんでしょうか?

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もちろん、町づくりということになるんですけれども、単にハードのことを言っているのではなくて、つまり、町づくりというのは劇場の舞台と同じなんですよね。演劇をやるときには劇場があって、活動する俳優がいてシナリオがあるでしょ、何が欠けてもいけないわけで、舞台だけ作ったって俳優がいなければ空洞になっちゃうし、また、俳優が具体的には市民や企業になるわけですけれども、そういう方々が元気よく活動できるためには、場とか環境づくりが必要だと思います。

ですから、ソフトもハードも含めてのことです。市民が幸せな生活をおくれるというのが最終目的です。そのために必要なのは、社会的なインフラであったり、物理的なインフラであったり...それを整備するのが行政の仕事だと思いますし、あるいはセーフティーネットをするとかですね、安心して市民が豊かな生活を実感できるような...市政でも県政でも国政でも同じだと思います。

Q4:今回の「政権交代」をどう感じましたか?

いろんな思いがありますが、私自身一番大事にしたい「生活者の視点」というのがありましたので、どちらが生活者の視点で大事かという目で見ていました。従来の対立する概念とは思っていなくて、人間が昼間に生活しているところと、個人の生活としてエンジョイしているところとあるでしょ、それは、一長一短があるというのかな、逆に言うと、二大政党の時代だけれども、必ずしもそれだけで物事が割り切れるのかなという気はします。

地方と二大政党制というものが、今後、どうやって調整がついてゆくものか分からない中で、私は手をあげようとしているのですが、おそらく市民にとってみると、かなり共通のテーマ、あるいは目的は同じだと思うんですよね。ですから、具体的にどこまで二大政党によって差が出てくるかというのは、ケースバイケースなので、どちらかというと、軸足を生活者側に置いている民主党と、やや生産者側に置いている自民党という立場は従来からあったのだろうと思います。

ただ、それが今回こういう形になったというのは、例えば、大企業に勤めている方がおられて、その企業が自民党を応援していたとしても、1人の生活者という立場で考えると、「民主党の個人ウェルフェアの方がいいよね」と思う方が多かったので、組織としては自民党を応援していても、票がさほど出なくて、結果的には、個人票を集めた民主党が勝ったのだと思います。また、お父さんがそうだからといって、奥さんやお子さんまでが同じ仕組みにはならないので、つまり、個人の気持ちが非常に重要視される政権交代だったのではないでしょうか。

Q5:日本をどのような国にしたいですか?

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まず1つは、個人の選択肢の多さというのかな、自由な国でないといけないですよ。

それからもう1つは、今の世代が、環境とか財産を消費してしまうのではなくて、次の世代に残せるようにしてゆかなければいけない。それは、子育てということになるかもしれない。政治として見ると、必ずしも現在の有権者に対して給付するということではなくてね、我慢をしてもらわなくてはいけないことがあるんだろうと思うんですよ。耳あたりのいい言葉だけで票を集めるとかですね、基本的にはおかしいんだろうと思う。

例えば町づくりや国土感というのは、千年単位で考えたいと思ってるんですよね。人間の寿命って、長くて約百年じゃないですか。先人が丁寧に使ってきた国土があって今僕たちはいるわけだから、それを次の世代に残さなければならない。そうやって見ると、あまりにオーバーヒートしてしまうようなものは具合悪いなと、いう風に思います。

─1年、10年ではなく、千年単位だと

自分は千年生きてませんけどね。(笑)

流れの中で物事考えてゆかないと、それは、今の民主主義という中での難しさでもあるんだけど、やはり、投票するのは現在の人ですから、その、投票する人が、自分達の子供のためにどう思うかという投票をしてくれないと、ついね、多消費型の社会になってしまうんじゃないかと。それを言うためには強い政治家でないと、選挙には勝てないからね。キツいことや本音を言えるという意味で、今回支持された方はそういう方が多いと多いと思いますよ。

Q5:最初の話に戻りますが、木更津を見たときに「残念だな」と思われた一番の問題点はなんですか?また、対策はありますか?

木更津というのは、今は衰退してると思うのですが、江戸時代から、東京に近いというのもあって繁栄していた時期もあったのですが...産業に関しては時代の流れがあるけれども、一番の問題と思うのは、みんながあきらめてる、地域の雰囲気がね、閉塞感が漂っているというのが残念なところですね。

それは、バブルがあった中で、木更津は横断道路ができたりというのが、あとのバブルだったというのがあって、地価問題に代表されるように、いろんな痛手を受けてるんですね。立ち直るきっかけを失ったまま、次の産業を興すことについて、少し前向きじゃなかったと。

反面、東京という大消費地があって、道路もあり空港もあり港もある。それだけのインフラがあるにもかかわらず、新しい次の産業の可能性がある、房総の農産・自然食品、首都圏のオアシスとしての価値もあるわけですし、首都圏の過密に対しての対策も出せるし、それらを活用すれば、いくらでも元気になる要素があると思うんだけれども...残念ながら痛手が大きすぎたのか...

逆に言うと、それだけ東京に近いので、人がよく東京に出入りしちゃうんですよね。最近では人も増えてきていますので、まだこれからだと思いますね。

Q6:国民にいまいちばん言いたいひと言を!

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国民と言いますか、地元(木更津)の方々に対しては、「自信を持とう!」ということですね。

自信を持って将来に向かって、もう一回がんばろうよ。

その時には僕も、一緒にがんばるから。

国民には、少し我慢することも含めてね...一番は環境問題でしょうね。

CO2削減にしたって、産業型の廃棄物は落とせてる、ところが、僕たちが日々生活する、シャワーとかね、あれはCO2をたくさん排出しているわけですから、生活水準が上がったと言えばそうなんだけど、ほんとうにそういうことでいいんだろうか、というのはありますよ。全てそうですよ、環境を使ってゆくと持続型の社会が難しくなる、資源もそうでしょうね。

鴨川の辺り、房総半島もいいところですし、アクアラインができたことによって、「こんなに東京が近いんだ」ということを理解してもらえれば、いろんな人に交流してもらえるし、これは、地域にとってもプラスになることだけど、首都圏全体にとってもね、力づけになると思うし、羽田を使えば、日本が、特にアジアに向けて元気になるきっかけになるんじゃないかと思います。

石川哲久(いしかわ・のりひさ)プロフィール
昭和45年東京大学工学部都市工学科卒業後、建設省。元国交省建築指導課長。本庁の課長を歴任。メキシコ大地震の日本側調査団長。まちづくり、防災の専門家。木更津市長をやった祖父、父のDNAで木更津市の活性化を目指す。

2009年10月15日、ANAインターコンチネンタルホテル東京:《THE JOURNAL》編集部取材&撮影


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