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【第3回】政治家に訊く:岸本周平

───────【基本情報】───────

名前:岸本周平(きしもと・しゅうへい)
政党:民主党衆議院議員
選挙区:和歌山1区
生年月日:1956年7月12日
血液型:AB型
座右の銘:天は自ら助くる者を助く
趣味:映画鑑賞
好きな食べ物:焼いたお餅、和歌山ラーメン
ホームページ:http://www.shuhei-k.jp/index-main.html

───────【質問事項】───────

Q1:なぜ政治家になったのですか?

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財務省・大蔵省とトヨタ自動車の合計25年間天下りをなくそうと提案してきましたが、自民党と官僚の長い間の癒着がありどうしてもそれを達成できませんでした。そして2004年の郵政解散の時、自民党政権を変えれば天下りの廃止を達成できるだろうと思い、政権交代という一点の目標だけで政治家になろうと決心しました。

しかしものの見事に落選してしまいました。準備不足もありましたし小泉旋風もありました。しかしそこからが本当のスタートでしたね。それ以来毎日7時間、4年間街頭演説をし続けたわけです。

Q2:政治家になる前はどのような仕事や活動をしていましたか?

立候補する前はトヨタ自動車にいました。社外との交渉窓口である渉外部というところで、税金や社会保障について政府と交渉していました。社会保障の専門家でもありましたから、案を書いたり、社内でブリーフィング(報告)することもありました。一時は内閣府にも出向しそこでの仕事は政府と経団連やトヨタ自動車との橋渡しをするものでした。

Q3:どのような政策にいちばん力を入れていますか?

kishimoto090930_2.jpg

財務金融の専門家ですので本当の意味での財政構造のあり方、予算や政策の作り方を提案していきたいです。

予算と聞くと財務省が各省庁から要望を聞いたり交渉したりするイメージかと思いますが、いまやそんなことをしているのは日本だけです。先進国では査定なんかしていません。イギリスも10年ほど前に切り替えましたが、旅費などの経費は事前に査定することはなく、まとまった予算をわりふります。そして査定をしないかわりに使った後の検証に力をかけます。何に使ったかを後からチェックする方が合理的です。

日本では要求する作業に莫大なエネルギーが使われています。無駄な時間をなくして国家戦略局が最初に予算をきめてしまう。そのかわりに年金や医療保険など将来にかけてお金がかかるものは徹底的に議論して時間をかけていくべきと思います。また、年金などについては政党・政権が代わるたびに予算が変わるのは良くないと思いますので、超党派でオープンにしてやればいいと思います。

Q4:日本をどのような国にしたいですか?

今までの政治は役人、官僚主導でやってきました。官僚は情報を操作します。自分たちがやりたいと思ったことがあれば情報をコントロールし、政策が決まる段階を隠して、密室で決めます。これから官僚主導から政治家主導になったとき、100%情報公開するというあり方を追求したいです。

情報公開といいますが役所のホームページは不親切ですね。私は役所に勤めていましたから資料のありかはわかります。その人間でも行き着くまでにとても時間がかかります。わざと不親切に作っているとしか思えません。すぐにアクセスできるようにしなければいけません。そして資料は膨大ですのでそれを整理して国民にわかるようにまとめるNPOが活躍してほしいです。まとめた資料を国民が見て、資料をもとに投票行動に移していくような国にしたいです。その時ようやく国民が一緒に政治に参加する「参加型社会」ができあがると思います。"おかみ"の責任にできなくなる社会です。

Q5:今回の「政権交代」をどう感じましたか?

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9月16日初登院の日に国会に入りました。私はもともと25年間国会議事堂の中で働いていましたから、建物には思い入れもなく「ただいま」感があったぐらいのものでした。しかし本会議場で首班指名があり、記名投票をし、鳩山総理が誕生する瞬間に居合わせるわけです。これはものすごく感動しました。肌で政権交代を感じることができました。その後大臣が従来とはまったく違い役人の解説なしに自分の言葉で堂々とノンペーパーで話し、前の政権が決めていたことと逆のことを実行していく。これが政権交代ですよね。これを60年間やってこなかった、やっぱりもう少し早くやるべきでした。

Q6:民主党はどうしたら政権を維持できますか?

具体的に言うと、私がもう一度当選することです。つまり150人近くの一年生議員は風のようですが、この一年生議員のおかげで政権が取れました。ということはこの議員がもう一度当選しなければ政権を失うのです。新人議員が2回当選することが政権を維持するためには必要です。

これは小沢幹事長に登院の日に言われたことです。「君たちのおかげで政権をとれた。君たちの最大の仕事は2回目にうかることだよ。君たちが戻ってこなければ政権を失うんだから」と。

自分のやるべきことは二つあり、一つは日常活動です。街頭演説を続けることです。もう一つはマニフェストで掲げた政策を4年間でどれだけ実行できるかです。その二つのレールが必要だと思っています。

Q7:地元(和歌山)で取り組みたい課題は?

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和歌山は高齢化が進んでおり、シニアの町になっています。ともかく今ある条件を活かすしかありませんから、シニアの町を逆手にとり、山・川・海の景色や温泉を楽しみに全国のシニアが集まるような楽しい町にして経済を活性化できればと思います。年寄りが住みやすい条件を徹底的に活かしたいです。これが私の4年間のテーマです。

Q8:企業献金廃止に反対ですか?賛成ですか?

賛成です。私も今は中小企業の経営者の方から企業を通じて献金を頂いています。応援してくれる方が会社からの方が出しやすいということもあります。ただ3年後にそれが駄目になれば半分になっても良いですから個人献金でお願いしますよということになります。そこは政治献金を企業から頂かないと一端決めたらそれはやりきります。

Q9:国民・支持者にいいたい一言を!

あきらめやんといて下さい。もうちょっと待ってて下さい。マニフェストに書かれていることには時間がかかるものもあります。甘える意味はありませんが、半年ぐらい経って、駄目じゃないかという風には思われないで下さい。初めてのことで行き違いもあるかもしれませんが、2、3年という長い目で見て判断して欲しいなと思います。岸本周平をあきらめやんといて下さい。よろしくお願いします。

───────【こだわり】───────

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もうそろそろ時間が...というタイミングで聞いたので、ご本人も「え〜特にないな〜」と困ってらっしゃったのですが、絞り出すように「あ、プーアル茶にこってますね」という返答が。

脂肪分が流れる効用があることを伝えると、「あんまり脂肪は減らないみたいだなあ...」と自身のお腹をさすりながら笑顔で話してくれました。茶葉の固まりを少しずつ崩して飲む「餅茶(ビンチャ)」を購入されているそうです。

プーアル茶(普洱茶)
中華人民共和国雲南省南部を原産地とする中国茶で、脂肪分解作用がある。一時、高級(ビンテージ)プーアル茶市場が投資の対象にもなったが、2008年に暴落し、現在は水準に戻っている。餅茶とは、円盤型に固められた茶葉で、元々持ち運びがしやすいように考案された。

───────【アイテム】───────

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『中年英語組―プリンストン大学のにわか教授』
2000年12月、集英社新書

2009年9月30日、衆議院第一議員会館:《THE JOURNAL》編集部取材

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ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

私は和歌山から国産のチェリモヤを毎年ネットで産直で頼んでいるのですが、輸入物と値段も変わらない価格で本当に美味しい物を送っていただいています。蜜柑も本当美味しいですしね。和歌山は、葡萄や洋ナシの美味しい山梨などと並んで日本一果物の美味しい県というイメージがあって、シニアが多いということですが、それだけ農業が盛んだという事もあると思います。
そういった和歌山ブランドを今度も守っていって欲しいと思います。

和歌山は海があり山があり自然が
沢山残っています 余り開発してこなかったお蔭だと思っています
岸本議員のおっしゃるように高齢者に優しい住みやすい町にする事
大賛成です 私は今は奈良に住んで居ますが和歌山はとても好きです 不便でも良いから医療の充実した住み易い町を作って下さい

>100%情報公開するというあり方を追求したいです。

ぜひとも、お願いします。
市民団体はそれらをチェックして、政府や市民に対して、何らかの提案を行えるものと思います。

>その時ようやく国民が一緒に政治に参加する「参加型社会」ができあがると思います。

そう思います。ぜひとも、100%情報公開、お願いいたします。

<応援します>
 失礼ながらこれまで岸本周平という政治家を知りませんでした。今回初めて議員の考え方を知り、是非これから日本を背負っていって頂きたいと思いました。私はずっと以前から小沢幹事長を尊敬し、支持しているものです。これからは岸本議員のご活躍もウオッチさせていただきます。頑張ってください。

満53歳、元大蔵省(財務省)キャリア官僚の経験を生かして、1,000兆円を超える国・地方の借金問題に道筋をつけて頂きたい。このことが貴殿の本当の仕事であります。

先輩の榊原氏によれば、1,500兆円を超える国民の金融資産に裏付けされている限り心配無用とのこと。債務超過になるまで借金を重ねて良いとする議論には素人として非常に疑問です。

心配症かも知れないが、国民一人当たり800万円超の借金をどのように減じ、且つ国民の経済・財政を成立させていくのか、貴殿には大きな責任があります。

後世代に借金の付回しをして平然とすることはできません。


官僚からグローバル企業を経て議員になられた岸本氏、この間米国でも教鞭をとられたとのこと。伺う限り、信念の人で努力の人。話しぶりからは誠実さも伝わってきます。ご活躍を注目していきたいと思います。
中でも、《100%情報公開するというあり方を追求したい》とのご決意、大いに期待しています。確かに役所に限らず、中央に近いほど公のHPは不親切だと実感しています。また、国会に上程される法案に限らず、身近な法令・条例であっても、本文を読んだだけでは、私のような素人には全く解釈できません。他の複数の法令に絡んでいて、一般国民は当該法案読むだけでは絶対に分からないように出来上がっています。岸本氏の言われる通り、人為的不親切としか思えません。
ただ、氏は、そこをNPOの活躍でカバーをと言われますが、官公への不信が頂点に達している中で、NPOすら信頼してよいのか、私たちは不安なのです。
まさかそこを仲介するのが天下りとセットの独法や特殊法人などではないことを祈ります。余計な心配で、失礼しました。
ともかく、《情報を全部出して、国民が判断する》というお考えには大いに賛同していますので、是非実現されることを期待して止みません。
そして、それは、《おかみ"の責任にできなくなる社会》になることなのだということも覚悟したい、とあらためて思います。

いくつかの『政治家に訊く』を拝見して、映像の力というものの大きさを感じます。文章化されたものからは感じ得ないものに触れることが出来る。「人」としての政治家がより身近になる。至極単純明快のことですが、このような試みは意外に今までほとんどなかったように思います。これは政治家が自身のホームページを活用するのとは全く異なる形の情報発信の仕方であり、政治家にも視聴者にも、そしてメディアにも大きな利益となり得ると感じております。

以下、情報公開に関しての感想です。

「知る権利」という言葉がある。権利というものは、それが行使されることを前提としている。情報の公開如何は、その情報を知ろうとする者がいて初めて問題になる。従って、情報の所有者がただ闇雲に情報を公開しただけで満足すべきではない。また、知る価値の薄いもの(それを決めるのは受け手であるが)を公開して得意になることも出来ない。ましてや、それをもって威張っているようなものが滑稽でないとすれば、憐れむべきである。
 情報公開の真の効用は、「知る権利」の行使者側の絶えることのない積極的関心をもって、初めて発揮されるものであると考える。我々は何を知りたいのか。何を知るべきなのか。情報の価値基準は(高いレベルで)「知る権利」の行使者側が握らなければならない。なぜなら公開者、提供者の基準による情報に触れることをもって、それを積極的主体的な意味で「知る権利を行使した」とは言えないはずだからである。

ジャーナリスト/メディアの見識、常識、国民目線、倫理観等々が問われるのは、彼ら彼女らが一般庶民の「現実社会」への窓口を担っているからである。彼ら彼女らによってしか、我々の生活範囲外における「現実」を知る術はない。しかもそれらは予め選別されたものである。それに漏れた事実が我々にとって価値少なきものとは限らないのである。

昨今情報公開の公開者側ばかりが云々されるが、情報を知る権利を有する市民側の意識改革も、もっと強調されてしかるべきと考える。メディアリテラシーなるものが言われて久しいが、その浸透度とその効能や如何に。

岸本氏の情報公開に対するビジョンに大いに共感するものであります。また、このような情報を提供してくれるThe Journalにも(いつもながら)大いに期待するものであります。

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政治家(国会議員・公認候補者・知事・市長...引退した方々など)の基本情報はもとより、政策から人柄までが分かるような「生きた」データベースを、取材や対談を元に構築してゆきます。
党や団体のイメージではなく、あくまで“政治家本人”にスポットをあてたコンテンツです。
できるだけ取材予告しますので、その政治家に対して“言いたいこと”や“聞きたいこと”がありましたら、コメント投稿ください。その場合、内容は簡潔にお願いします。
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