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2009年8月20日

10年後を視野に入れてマニフェストを読む

 衆院選挙はいよいよ公示された。前回書いたように、まさに日本の憲政史上に残る選挙であることは間違いない。もちろんこの公示前に各党のマニフェストは出揃った。さて、その読み方である。

 これは選挙制度に基づく民主主義を標榜している各国、共通の欠陥なのだが、当然のことながら、選挙が近づくと各党とも有権者に対しておいしいことを並べたてる。いわゆるバラマキ政策である。当座、とにかく耳に聞こえのいいことをぶら下げてみせる。その原資はもちろん国民の血税なのだが、だれだって少しでもいい生活をしたい。贅沢もしてみたい。それより何より、いまの苦しい生活から脱出して不安のない生活を送りたい。それは当たり前のことなのだが、原資のないところにそんなことをマニフェストで約束したら、将来にツケがまわってくることは目に見えている。それを払うのは次世代なのだ。これでいいのか。

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2009年8月11日

「すこし変わって」が「ながーく変わって」いくことの第一歩

 女優の大原麗子さんが亡くなった。水割りとショートピースがあればいい、というウイスキー大好き、紫煙大好きな私は、サントリーのCM、「すこし愛して、ながーく愛して」が、あの大原さんのハスキーな声とともに忘れられない。

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2009年6月 9日

足利事件 問われるべき裁判所の“悪しき伝統”

 1990年に起きたいわゆる足利事件で、6月4日、17年半ぶりに自由の身となった菅家利和さん(62)とは、これまで2度お目にかかった。最初は釈放されてわずか16時間後の5日の「スーパーモーニング」、2度目は7日の「サンデープロジェクト」、いずれも私が出演しているテレビ朝日の生番組だった。サンデープロジェクトの終了時刻は、ちょうどお昼どき。私がいつも泊まっているホテルでささやかな昼食会となった。

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2009年5月21日

裁判員制度を透明化せよ!

 このコラムがみなさんの目に届くときには、残念ながら、その記者会見は終わってしまっている。といって、私がこれを書いている段階ではまだ、会見は行われていない。なんともタイミングが悪いのだが、会見で私たちが訴えようとしていることを書いておきたい。

 記者会見は、前回このコラムに書かせていただいた裁判員制度にかかわるものだった。民放各局でテレビニュースを担当しているキャスターが、この際、一堂に会して緊急声明を出そうというもので、鳥越俊太郎さん、笛吹雅子さん、後藤謙次さん、安藤優子さん、滝川クリステルさん、それに私といったメンバーが19日午後1時から東京・明治記念館に集ったのだ。

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2009年4月23日

裁判員制度に欠けているもの

 私があちこちで裁判員制度への批判を繰り返しているので、裁判員制度反対派の急先鋒のように思っているムキもあるようだが、それはとんだ誤解。裁判員制度には大賛成である。立法、司法、行政という三権のなかで、これまで司法だけに国民は参加して来なかった。市民裁判員によるこの制度が定着してこそ、日本は民主主義国家と呼べるのだ。

 ただし、100年に一度といわれる司法の大改革。用意万端、準備おさおさ怠りなくスタートさせないと、取り返しがつかなくなる。戦前の一時期、日本にもあった陪審員制度は様々なほころびが出て、あっという間に瓦解した。今回、もしそうなったら、この国に市民参加の裁判が根付くことは二度とないだろう。だからこそ、私は様々な注文をつけ、提言を続けているのだ。

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2008年6月19日

日本の死刑制度の問題点

宮崎勤死刑囚の刑が、17日に執行された。
今回の刑執行は、判決確定から執行までの期間が短かったことが特徴である。宮崎死刑囚は判決から2年4ヶ月、同日に執行された他の2人も2~3年と、これまで過去10年の平均期間の8年に比べて大幅に短かった。このニュースを通して、日本の死刑制度について考えてみたい。

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2007年11月 1日

赤福が忘れてしまったもの

伊勢市の老舗和菓子屋「赤福」が製造日の偽装をしていたことが発覚した。消費期限が製造日から2~3日しかないことで有名な赤福餅が、実は売れ残りのアンコを詰めなおして売られていたというから驚きだ。

当初は冷凍したものを解凍して製造日を改竄していたぐらいだと思っていたら、1週間もしないうちに次から次へと巧妙な偽装手口が明らかになった。関係者には誰でも本当の製造日がわかるように、ニセの製造日の横に「-」や「.」の記号をつけていた。偽装は明らかに組織的に行われていて、しかもこんな子どもじみた手口と知って、私は怒り狂いそうなぐらいだ。

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2007年10月 3日

共産党がようやく自民党の援助をやめた

ここのところ私が注目しているのは、共産党が次期衆院選で「得票率8%以下のところは候補者をたてない」と決定したこと。今回発表された新基準を適用すると、これまで全国300小選挙区のすべてに候補者を立てていたのが、ざっと計算して130前後の選挙区にしか候補者をたてないことになる。

これは私の推測だが、共産党がこの決定を下すことができたのは、今年7月に宮本顕治氏が亡くなったからだと思う。宮本氏が亡くなるまでは、候補者数を削減することは喉から言葉が出掛かっても口にすることはできなかっただろう。

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2007年9月21日

さようなら安倍ちゃん!

安倍ちゃんには最後まで迷惑をかけられた。
辞意を表明した12日は、秋田の連続児童殺害事件の畠山鈴香被告の初公判。その話題を一日追いかける予定だったが、昼過ぎにテレビ局から安倍総理辞任の速報電話が入り、3時前から緊急特番を延々4時間。腰が痛くなるまでスタジオの椅子に座ることになってしまった。

ただ、安倍総理はたしかにおバカちゃんだったけど、私としては政局の流れはいい方向に向かっていると思う。

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2007年9月 3日

安倍改造内閣は「リフォーム詐欺内閣」

安倍改造内閣について「幕の内弁当内閣」「賞味期限切れ内閣」「ちょいマシ内閣」などといろんな名前が付けてられているが、私は「付け焼刃で見え見えのリフォームをしただけ」という意味で「リフォーム詐欺内閣」と名付けることにした。

批判が強すぎてボコボコになった柳沢前厚労相の穴は知名度が高い舛添要一氏で埋め、小池百合子氏が引っ掻き回した防衛相には人望の厚い高村正彦氏を起用。選挙で1人区でボロ負けしたからか、総務相は前岩手県知事で元官僚でもある増田寛也氏を持ってきた。

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Profile

大谷昭宏(おおたに・あきひろ)

-----<経歴>-----

1945年(昭和20年)東京生まれ。
1968年(昭和43年)早稲田大学政経学部卒。
1968年(昭和43年)読売新聞大阪本社入社、徳島支局勤務。
1970年(昭和45年)大阪本社社会部勤務、警察担当。
1972年(昭和47年)大阪府警捜査一課担当。
1980年(昭和55年)朝刊社会面コラム『窓』欄担当。
以後7年間にわたって『窓』欄を担当。
1987年(昭和62年)読売新聞社を退社後、大阪に事務所を設けてジャーナリズム活動を展開している。

-----<出演>-----

『サンデープロジェクト』
(テレビ朝日系列、日曜午前10時、特集番組)
『スーパーJチャンネル』
(テレビ朝日系列、月、火・水曜午後4時53分)
『やじうまプラス』
(テレビ朝日系列、水曜午前4時55分)
『スーパーモーニング』
(テレビ朝日系列、金曜午前8時)
『スーパーサタデー』
(東海テレビ、土曜午前9時55分)

BookMarks

大谷昭宏事務所
http://homepage2.nifty
.com/otani-office/


-----<著書>-----


『監視カメラは何を見ているのか』
2006年8月、角川書店


『警察幹部を逮捕せよ!─泥沼の裏金作り』
2004年6月、旬報社


『殺人率─日本人は殺人ができない!』
2004年1月、太田出版


『死体は語る 現場は語る』
2002月10月、アスコム


『権力犯罪』
2000年12月、旬報社


『日本警察の正体』
2000年10月、日本文芸社


『グリコ・森永事件─最重要参考人M』
2000年12月、幻冬舎

『事件記者』
1998年2月、幻冬舎文庫

『事件記者(2)』
1998年6月、幻冬舎文庫

『事件記者(3)』
1998年12月、幻冬舎文庫


『ささやかな少数意見』
1996年9月、マガジンハウス

『サラリーマンの忘れもの』
1993年8月、マガジンハウス

『開け心が窓ならば』
1987年2月、解放出版社

『新聞記者が危ない』
1987年8月、朝日ソノラマ

『警察が危ない』
1991年6月、朝日ソノラマ

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