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「Black Widow(黒衣の寡婦)」の絶望的な蜂起について

kanehira100405.JPG
↑ 4月2日付ニューヨークタイムズ(筆者撮影)

 思わず見入ってしまった。写真というものは実におそろしい。瞬間を永遠に固着する。

 モスクワの地下鉄で起きた連続自爆テロ事件(死者40人)の実行犯は、ロシア当局の発表、および非常に限られたロシアの信頼できるメディアによれば、一人は、夫をロシア特殊治安部隊によって殺害されたダゲスタン出身の17歳の寡婦、ザネット・アブドラクマノバで、もうひとりは、同じくダゲスタンのコンピュータ・サイエンスの28歳の女性教師、マリヤム・マゴメードバだという。まだ情報が混乱しているので注意が必要だ。夫や家族を若くして失い復讐を誓った彼女たちは「BlackWidow(黒衣の寡婦)」と呼ばれている。このうち17歳のアブドラクマノバが、生前に夫とともに写っている写真が、4月2日付のNYタイムズ1面に大きく掲載されていた。その顔をみると、まだ幼ない表情の残る少女の顔立ちである。髪はイスラム教の衣装に包まれているが、夫とともに手にしているのはピストルである。何だか大昔のボニー&クライドを彷彿させる。どのような状況下で撮られた写真なのかはわからない。だが、アブドラクマノバは柔和な表情で幸福そうにさえみえる。何が彼女をあのような行動に駆り立てたのか。なぜ17歳で寡婦なのか。彼女が死と引き換えに得ようとしたものは何だったのか。プーチン首相は事件後、「テロリストをせん滅することが治安当局の責務である」と語った。

 ロシア南部に位置するコーカサスの民族紛争はそれこそ長い、長い歴史をもつ。軽々には語れない。チェチェン、イングーシ、ダゲスタン、北オセチアなどをめぐる民族紛争は、過去おびただしい量の流血を招いてきた。宗教の違いという要因は流血を招くもっとも大きな背景だったのだろうが、アメリカがよく口にするイスラム過激派云々というのとはかなり事情が異なる気がする。むしろそれは「帝国」による異民族に対する軍事的占領・支配に対する「抵抗」というのに近いのではないか。僕がモスクワに特派員として駐在していた時代(1991年~1994年)でも、チェチェンはホット・スポットのひとつだった。当時、支局で働いていた信頼するロシア人スタッフの一人が、「リッツォ・カフカス・ナツィオナーリンノスチ(コーカサス人特有の顔)は、いけ好かないぜ!」などとウォトカで酔っ払いながらわめくのを聴いていた僕は、ロシアとコーカサスの血の歴史をまだ熟知していなかった。あの時はエリツィンがチェチェン政策の陣頭指揮をとっていた時代だ。その後のロシアのプーチン政権がチェチェンに対してとってきた政策はより一層強硬だ。一説によれば、プーチン政権下でのいわゆる第二次チェチェン紛争においては、20万人のチェチェン人、4人に一人のチェチェン人が殺されたと言われている。チェチェンの独立派指導者たちはほとんどがロシアの治安部隊によって殺害されている。

 自分たちの無知を棚上げにして、「卑劣なテロ」「無差別殺人」だの「許せないですね」を連発するのはジャーナリズムの役割ではないだろう、と自戒する。とりわけ歴史的に深い複雑な経緯を背景にもつチェチェン紛争についてはなおのことだ。あらかじめ誤解を避けるために記しておくと、僕は何も今回の犯行に賛同しよう、シンパシーを感じる点があるなどと言っているのではない。起きたことの本質は一体何事なのかを知りたいと思うのだ。だから自らの無知を棚上げにしたくない。9・11同時テロ事件の直後、アメリカの大方のメディアは、戦前の日本の大本営発表状況にも似た大政翼賛体制に自らをリセットした経緯があった。そうした状況下だったからこそ、クリスチャン・サイエンス・モニター紙が事件直後に「Why They Hate Us?」と記して、自身の姿を見つめなおそうとした記事は貴重だったし、スーザン・ソンタグが、旅客機乗っ取りの自爆攻撃と長距離巡航ミサイル攻撃はどちらが卑劣で臆病か?と問うた記事も非常に勇気のある問いかけだったのだと思う。ソ連崩壊時にあれほど大活躍したロシアのメディア、Moscow TimesやInterfaxも今回のモスクワ地下鉄テロ事件についての記事はどこか生彩を欠いているような気がする。ラジオ・スバボーダ(自由ラジオ)はその点でまだ検閲を掻い潜って元気な印象だ。最もひどいのはテレビで、信じがたいことに、国営テレビのチャンネル1などは、朝のラッシュ時に発生したモスクワ地下鉄テロ事件を、8時半ころに一報を入れたきり、昼過ぎまで全く詳報しなかったという。たとえて言えば、NHKが地下鉄サリン事件をお昼のニュースまで全然報じなかったみたいなものだろうか。完全に政府にコントロールされてしまっているのだ。

 そうしたなかで、わずかに救われた気がしたのは、NYタイムズのOp-Ed欄に3月31日付で掲載された「What Makes Chechen Women So Dangerous?(何がチェチェン女性をそれほど危険にしているのか?)」というコラム記事だった。シカゴ大学のRobert Pape教授らによるこの記事では、チェチェン人の自爆攻撃の40%が女性によるものであること、チェチェン共和国へのロシア軍の攻撃による市民の膨大な殺害という事実が非常に重い意味をもっていること、ロシア治安部隊およびプーチンの傀儡政権であるカディロフ大統領の治安機関による拷問・処刑が熾烈を極めていることなどが、「黒衣の寡婦」たちの決起の動機となっていることなどを記していた。

 「テロとのたたかい」というスローガンは、起きたことの本質を知るうえで時に大いに障害になることもある。ジャーナリズムに求められているのは、スローガンに乗っかることではなく、スローガンを疑ってかかる精神だったはずだ。

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16世紀のイワン雷帝の時代から帝政ロシアの侵略を受け、19世紀にロシアに併合されたチェチェン。その約500年の歴史をわきまえて、事態を凝視しようとしなければなりませんね、そうでないと何も判らないですね。
たかだか200年の時間しか経っていない人造国家の事件とは、背景の深みが違いますものね。
紹介のNYタイムズの写真、夫の目がニヒルな空虚さを湛えているように見えてなりません。

 ロシア地下鉄爆破事件の背景を如実に物語る、”写真”ですね。
 一般のマスメデイアは、どうして、”テロとの闘い”のスローガンに安住して、本事件の背景や民族の持つ苦悩に焦点を当てた、スクープや報道をしなくなったのでしょうか?
 長い目で見れば、ジャーナリズム自らの存在意義を放棄していることになると言うのに、なぜでしょう?
 金平さん、貴重な情報、有難うございます。

 ”テロとの闘い”の胡散臭さと、その欺瞞的な残虐性が透けて見える感じがします。
 ”テロとの闘い”騙されないように、背景の真実を見つめましょう!!

9・11同時多発テロ事件のテレビを見ながら, 「日の丸鉢巻き  締め直し  ぐっと握った操縦桿  万里の怒濤  何のその  行くぞロンドン  ワシントン」 という軍歌を, 思わず口ずさんだ。 中東系の子供達が 「万歳。 俺達も遣るよ」 と笑顔で叫んでいる映像は, 少年時代, 幼年時代の私達自身の姿そのものだった。

昨日NHK教育の「ハーバード白熱

教室」というディベート番組を見

ました。殺人のモラルについて。

殺人と言っても頭が爆発しそうな

くらいそれぞれのパターンがあり

一口に 語れませんでした。自爆

テロもきっとそうだと思います。

自爆テロをされたらもううつ統べ

が無いです。あまりにも悲しい!

先日、アフリカのルワンダに関する報道を見る。
テロと同様に、許さざることができない大量虐殺が発生したことで、私も表面的な事柄は、知っていた。
この報道内容は、私にとっては、衝撃的なものであり、いかに私が無知であることを知らされた内容であった。
こうした不幸の背景にあるものの一部が垣間見えるものであり、民族対立の解決策がどこにあるのかとも考えさせられた。
私が、概要を述べるにおこまがしいが、ルワンダにおける民族対立は、西欧の植民地政策で拡大したと受け取れる。
植民地政策として、統括民族に少数民族のツチ族が選ばれたことから、火種が起こったと考えられ、その後の独立後、多数民族のフツ族の支配に切り替わる。
それまで、共存していた民族が、自分達の意思とは別に、支配する側・される側に別れ、それが民族間の対立を生み出した。
しかもそれは、お互いの血で償う悲惨なものに進む。
日本においても、民族対立とは云えないが、こうした「支配する・される」で血を流している。
無用に敵を作り、国益を守るためにという大儀名分が、果たして正しいのか?
そうしたことも考えさせられるものであった。
番組は、こうした対立の解消方法として、対話と共存の道を示している。小さな動きであるが、これが実を結ぶことを願って止まない。


私は昨日、ふとテレビをつけたらやっていたNHK教育でトルストイ特集を見ました。ここで無知を披露するのもなんですが、トルストイて非戦、非暴力の人だったのですね。。没後100年とのことですが、相も変わらずの人間の行いを見たらどのように思われるでしょうか。。。
2000年前半頃は、よく田中宇さんのサイトなどから情報を得て、テロとの戦いや世界の裏を知り吃驚な日々でした。感情や理想論だけでは戦争が無くなる事なんてないんだ、と思い知った。。表メディア?の薄っぺらぶりに落胆し、テレビも新聞も見なかった頃です。その頃の日本総理やその周辺、持ち上げていたバンド、、関係諸国の大統領などなど、どれをとってもカタギには見えず、ある意味lunaticさも感じていたので(ご本人や関係者には申し訳ないが)本当に「恐怖の大王」が降りて来た様な暗い新世紀の幕開けだと思っていました。
当時のプーチンのチェチェンに対する行いも暗鬱たる気持ちになっていましたが、未だにそれは続いており、しかもそのテロの首謀者が40%も女性とは、、子供は聞いた事がありましたが、、、
金平さんも使ってらっしゃるのでなんですが、私は「自爆」という言葉もやはり「テロとの戦い」などと共に引っかかっています。CIA、○○複合体などもそうですが、メディアやそれを見た人達が何度も使う事により言葉が一人歩きをし、おっしゃるように事の本質が失われ、問題がすり替わってしまっている気がしていました。
何が起こっても、大切な真実や守るべきものは何か見失わず行動出来る自分でありたい。ちょっとトルストイ読んでみようかなと思います。。

2000年前半→2000年代前半 でした。

また、NYタイムズの写真ですが、二人とも銃を持っているのが悲しい。。この世界には、戦争のない状態を知らない子供もいることを思い出しました。。

<金平様>
私はロシアの自爆テロは理解できる。ソビエト時代、他民族には徹底したロシア化が図られた。
中央集権のソビエト党本部から、統治の為にロシア人の官僚が送り込まれ、公用語をロシア語にするなど、民族固有の文化を破壊した。これは屈辱的であり、もし日本をソビエトが占領し、神社仏閣を破壊し、ロシア語しか使う事を許されず、正月を祝う事も禁止されたらどう思うだろう。除夜の金ではなく、共産党を讃える歌が流れる中で、新年を迎えるとしたら…。しかも、ロシア人に恋人、親友、親兄弟を殺されたら、私もレジスタンスに参加するかもしれない。
ロシア側から見ればテロであっても、裏から見れば独立闘争レジスタンスであり、見方が変われば、絵図は全く違うものになる。
日本は第二次世界大戦で、特攻隊や人間魚雷など自爆攻撃を繰り返した。戦力装備に圧倒的な差がある場合、しばしばこの様な攻撃に駆り立てられる。この様な攻撃を自爆テロと非難されたら、あまりに浮かばれない。
CNNやFOXを見て世界情勢が分かった気になってはいけない。収奪する側=強者の論理でしかなく、収奪される側=弱者の声はしばしば掻き消されるから…。
日本でも、沖縄を本土のヤマトが収奪してきた。国連から、沖縄に75%の米軍基地がある現状は、民族差別であると糾弾されている。
沖縄の人々は穏やかな人柄ゆえ、本土を攻撃してくる事はないが、このまま沖縄を押し付けるなら、いつ攻撃されても本土の私たちは文句がいえない。他山の石とすべきだろう。

どうしてこういう分析や背景の10分の1でもいいから新聞で読めないんだろう。両論併記の形でもよいのに。

金平さんの記事を読んで久しぶりに非戦の本を手にしました。中村哲氏や辺見庸氏を拾い読み、個人的にとても分かりやすかった「水とこどもたちのための祈り」にも久しぶりに目を通しました。自分の子どもが目の前で死んでいく。「子どもの身体の78%と脳の90%を占める水分は、アメリカの指導者たちによって意図的に汚されている。熱に火照ったわが子の体を冷やすのは、もっと汚れた水で湿した布しかない。動かなくなったわが子に歌を歌ってやり、もういらなくなった子供服やオモチャや小さな靴を永久に片付けながら、わが子を殺した相手を許そうとするところを想像してみる。私の心は凍りついてしまう。苦痛と恐怖を与えるものをおいて、だれを「テロリスト」と呼ぶのか?」
あの頃も思い出しました。安っぽい西部劇のようなかけ声に、ついて行った貧相なライオン。自己責任や自業自得の言葉を振りまいて、斬首された若者もひっそりと忘れられた戦時下日本の無感情。相変わらず世界には憎悪の種がまかれ続けているけれど、白黒つける解説に流されず、想像することから始める勉強を忘れないでいたいと思います。闇に置かれた者達の心情を想像することから始める作業、ジャーナリストに託します。

金平さん

暗殺・リトビネンコ事件
アンドレイ・ネクラーソフ監督のDVDを観ました。

当然ご存知かと思いますが、このドキュメンタリー映画解説からの抜粋を記します。

『「私の身に何かあった時は、このビデオを公表し、世界に伝えてほしい」
2006年11月23日、ひとりの男がロンドンで放射性物質ポロニウム210を飲まれされ、暗殺された。彼の名は、アレクサンドル《サーシャ》・リトビネンコ。イギリスに亡命中の元FSB(ロシア連邦保安庁)中佐である。彼は、チェチェン戦争の裏側にある、FSBとプーチン政権の腐敗を告発していた。生前のリトビネンコへのインタビュー、 何者かによって銃殺されたジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤ、プーチン大統領と決裂し、リトビネンコを支援した政商ベレゾフスキーをはじめとする 関係者の証言、膨大なニュース映像、そして、死後、遺された彼の家族の姿…リトビネンコと親交のあったアンドレイ・ネクラーソフ監督によるこのドキュメンタリーは、カンヌ国際映画祭において急遽上映され、論争を巻き起こした。リトビネンコは正義を、真実を信じた。彼は、なぜ死ななければならなかったのか?』

この作品の中で『無関心の罪』という言葉が何回となく出てきて胸に突き刺さりました。

紛争による惨劇の「事実」に目を背けず、苦しいけれど「何故か?」を問うていく事、そして論議を巻き起こしていく事が最も重要なことなんですね。

それにしてもニューヨークタイムズの写真はどういう経路で入手したんでしょうね?

”自称・世界警察官”で”実態は世界の暴力団・マフィア”のアメリカ帝国に歯向かうものは、自由民主主義政権であろうとCIAによって軍事クーデターや赤色革命で打倒され、抵抗する一般市民はテロリストと呼ばれる。

アメリカに従う者やアメリカにおいしい思いをさせてくれる産油国等の腐敗政権ならば、すばらしい友好国となり、それらの腐敗政権に抵抗するものは全てテロリストとなる。

アメリカの報道なんてこんな偏向しきった報道しかしないんだから、どんなニュースソースも無価値。

17歳の少女が自爆テロを考えて爆弾を自分一人で用意して、自分で目的地まで行って自爆できると思いますか?普通はだれかの手助けが必要ですが、手助けを求められたら、少女が考え直すように説得しませんか?

どう考えても、少女は政治的に利用されたとしか思えません。

神風特攻隊で死んでいった人たちは、自発的に特攻を選んだと思っていますか?特攻を拒否したら、本人や親兄弟が当時の日本でどのような扱いを受けることになったと思いますか?

蜂起などという言葉を軽々に用いるということは、神風を賛美することにつながりますが、戦時中に神風を賛美していた人が戦後にどのような行動をとったでしょうか。

「テロとの戦い」このフレーズに国民は思考停止し、アメリカの思惑とうりに協力した。

「郵政民営化、賛成か反対か」のフレーズに狂気し、思考停止したのと同じではないか?

本当にテロリストは存在するのか?

卵が先か鶏が先かのスパイラルに落ち込んでいるいるだけでは?

イラク戦争の検証さえ、国会でできない日本。

イギリスは当時の最高責任者ブレアを国会喚問したぞ!政治レベルの差が歴然。

若林の偽ボタン押し事件、押して知るべき!

「テロとの戦い」このフレーズ

に、みようにに不審を抱き始めた。

[うさきち] 様

「少女は政治的に利用された」 とは思えません。 自ら怒りに燃えて、 死の中に身を投じたのです。 「自爆テロ」 は 「憎悪だけが人生だ」 という人達の 「希望に輝いた」 まさに命を懸けた懸命な生き方だ、 と思います。 各人各様の思いがあった特攻隊員とは、 違うのではないでしょうか。  

とても興味深い記事でした。ネットでもこういう記事が読めるのなら有料でもいいかなあと思います。
そしてこの中身が素晴らしいだけに、一層表メディアの軽薄さが浮き彫りになりますね。

良心派様

イスラム過激派は犯行声明を出しています。この自爆テロは組織犯罪です。

国家であれ、過激派であれ、組織というものはそういうものでしょう。組織のために犠牲になった17歳の女性は、かわいそうだと思います。しかし、そのような(組織に仕組まれた)行動を決して美化すべきではないと思います。

・親露のカディロフ大統領は国家としての統治能力がない。
・ソマリアやアフガニスタン、北朝鮮と同列に扱われる。
・ロシアはメディア規制をし、失態を隠した。
・軍事プレゼンスの強化が不可欠

昨今の「オバマ支配」にみられる世界中の左傾化。
実績がないままにノーベル平和賞を受賞するという
壮大な茶番。軟弱なオバマ政権こそが「テロとの戦い」を
より一層混迷へと追い込んでいるのである。

[うさきち] 様

「国家」 と 私的なセクトである 「過激派」 とは、 本質的に違います。 「国家論」 は、 ご存じの通り、 既成の議論では解決しておりませんし、 各種思想的解明の途中にありますので、 置いてお くとして、 「過激派」 の闘争は、 かつての 「連合赤軍」 のような組織内部の不透明な問題も孕んでいるとは思いますが、 少なくとも  「国家的な強制的義務」  に従う行動ではありません。 徴兵制による兵士が戦死するとしたら、 戦争という国家的犯罪行為で、 国家のために犠牲となった、 という判断は成立するでしょう。 あなたのおっしゃるように、 「美談」 ではないでしょう。 戦争を美化する国民的世論はあるでしょうが。  今回のイスラム過激派の実情は不明ですが、 世界各地で多発している強大国による弱小民族虐殺事件を考慮に入れると、 少女の 「自爆テロ」 は、 組織の犠牲ではなく、 主体的・自主的行為  という見方のほうが、 必然性として、 納得がいく、 と思います。 断っておきますが、 何にしろ、 「殺人」 は、 人類の犯す犯罪である事には、 変わりはありません。 美化できる性質のアクションではないのです。 正義の戦争など存在しません。

良心派様

論点が少しずれますが・・・

イスラム過激派を、大学紛争のときのセクトと同じように論じることはできません。

イスラム過激派は遊牧民的な文化を基調とする部族社会から派生したものであり、タリバンのように、国家たる要件を内包していると考えるのが妥当でしょう。

論点をもどします・・・

どのような集団であれ、構成員が従わなければならない規律というものが存在します。イスラム過激派にもそのような規律は存在するでしょう。それがどのような強制力を持つものなのか、定かではありませんが、そのような規律は、状況からみて、17歳の女性の親兄弟親戚にたいしても一定の強制力を持つことでしょう。そのような環境の中での彼女の決断であった、ということは容易に想像できると思いますが、如何でしょうか。

各種新聞の記事を読むと, 認識論として, 組織による強制であるよりも, 自発的な主体的行動である, と理解するほうが, 妥当なような気がします。 あなたがおっしゃるように, 「イスラム過激派は遊牧民的な文化を基調とする部族社会」 であるとしたら, 外部の大国による強権発動の武力行使は, 部族社会の住民達の心に, 日本の市民社会の想像を超える恐怖と憎悪と復讐心を奮い立たせるでしょう。 日本人の立場からは, 冷静で, 公平な見方が可能だ, と思われます。 なお, 再度念を押しておきますが, 「殺人」 は 「国家の戦争」 によるものだろうと, 「自爆テロ」 によるものだろうと, 罪悪である事には, 変わりはありません。 

良心派様

あなたが仰る「外部の大国による強権発動の武力行使は,部族社会の住民達の心に,日本の市民社会の想像を超える恐怖と憎悪と復讐心を奮い立たせるでしょう」ということが正しいとしましょう。すると、自爆テロの希望者は殺到し、特に、過激派の幹部は自爆テロを先を争って志願し、とてもとても、17歳の女性のところまで爆弾はまわってこないでしょう。

ところが、現実にそのようなことはありません。ということは、正常な精神状態であれば、自爆テロを自発的にしようとする人はいない、ということです。

ということは、17歳の少女は正常な精神状態ではなかった、ということになります。普通、まわりの大人は、そのような少女がいたら、そのような行動を止めようとしますが、今回の場合は、止めるどころか、それに協力しています。

何か変じゃないですか?

[うさきち] 様

あちらの状況が日本とは全く違うのです。 この点の認識がまず大事です。 それから, 人間は同じではありません。 人それぞれです。 17歳で結婚して, 夫が敵対国に殺されたとしたら, 少女が精神に異常と見なされる程, 深い傷を負っている事実は, 想像に難くありません。 しかし, 悲しみの余りに, 自殺する少女もいるでしょう。 悲嘆に耐えて, 生きていく少女もいるはずです。 みんながみんな, 自爆テロに走る訳ではありません。 あなたに言いたいのは, 洗脳されたのだ, とか, 組織の強制による犠牲者だ, とか, 相手国の自己正当化的な都合のいい宣伝に乗っては, 正確な判断ができない, という事です。 つまり, 17歳の少女に爆弾を持たせて, 地下鉄に飛び込ませる, とは, 何たる悪徳非業のテロ組織だ, という印象を与える格好の材料ではないでしょうか。 世論の情報操作に関しては, 現在の日本でも, 新聞, テレビで行われている無責任な垂れ流し報道は日常茶飯事で, 「マスゴミ」 なる名称が当たり前の事として, 通用しています。 このサイトの [良心派]  のコメントを読んでいただくと, おわかりでしょうが, 筆者は, 夫を殺されたうら若い少女の絶望の深さに, 自爆テロの動機を見ています。 あなたがそんな事はあり得ない, とおっしゃるのなら, お互いに事実は知らないで, 不明のまま, 状況判断で, 事態を想像しているのですから, この議論には, 正当な結論はありません。 コメントの遣り取りはやめましょう。 きりがありません。  

良心派様

そうですね。もうやめることにしましょう。

「あなたに言いたいのは,洗脳されたのだ,とか,組織の強制による犠牲者だ,とか,相手国の自己正当化的な都合のいい宣伝に乗っては,正確な判断ができない,という事です。」ということですが、まさにその通りだと思います。

ベトナム戦争のときも、ベトナム戦争は帝国主義国アメリカにたいするベトナム人民の草の根蜂起だ、なんてことがマスコミで言われていましたが、終わってみれば、ベトナム戦争の主役は北ベトナム正規軍でしたね。アメリカは情報戦に負けた、ということでした。

戦争や紛争では、アメリカやロシアのような強国だけでなく、相手の弱小国(集団)も情報をコントロールしようとします。我々は一方、とくに弱者に肩入れして妄信することなく、自分で考え、判断することが重要だと思います。

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Profile

金平茂紀(かねひら・しげのり)

-----<経歴>-----

1953年北海道旭川市生まれ。1977年に在京の民間放送局に入社、以降、一貫して報道局で、報道記者、ディレクター、プロデューサーをつとめる。「ニュースコープ」副編集長歴任後、1991年から1994年まで在モスクワ特派員。ソ連の崩壊を取材。帰国後、同局で筑紫哲也氏がアンカーマンをつとめるニュース番組のデスクを8年間つとめる。2002年5月より在ワシントン特派員となり2005年6月帰国。報道局長を歴任後、2008年7月よりニューヨークへ。

BookMarks

-----<著書>-----

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『報道局長業務外日誌』
2009年6月、青林工藝舎


『米原万里を語る』
2009年5月、かもがわ出版、共著


『テレビニュースは終わらない』
2007年7月、集英社

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『ホワイトハウスから徒歩5分』
2007年6月、リトル・モア


慶應義塾大学出版会、部分執筆


『ジャーナリズムの条件4』
2005年5月、岩波書店、部分執筆


『従軍のポリティクス』
2004年7月、青弓社、部分執筆


『二十三時的』
2002年11月、スイッチパブリッシング

『電視的』
1997年12月、太田出版

『ロシアより愛をこめて』
1995年3月、筑摩書房

『世紀末モスクワを行く』
1994年12月、パルコ出版

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