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反イラン・デモと鳩山首相の距離 »

鳩山首相の外交デビュー、プレスセンターでの感想

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国連本部内のメディア・センター

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国連本部のそばで抗議するタミール人支援運動の人々

国連総会の時には、国連本部地下1階に大きなプレスセンターができる。そこにいろんな国からやってきた記者たちが集まって「メディア・サーカス」を演じる。

鳩山首相がせっかく国連で演説をするというので、大学には行かずに朝からプレスセンターにいた。僕の前には、ラジオ・ウガンダの人がおり、となり横には、BBCアラブの女性記者、反対隣りには、ラジオ・イスラエルの男の記者たちがいた。

今日は、総会のキックオフ的な意味合いの気候変動サミットが開かれた。オバマは本当に人気があって堂々としており、議場の盛んな拍手を浴びていたが、中国のコキントウ国家主席の後に登場した鳩山首相は、なかなか新鮮な印象を残したようだ。「自分は日本の首相に6日前に選ばれたばかりだ」と英語でスピーチすると、温かい拍手が沸いた。25%という温室効果ガスの削減目標数値を明言するなど、「鳩山イニシアティブ」の提唱は、そのあとのサルコジ大統領の琴線にも触れたようで、「日本から来た同僚の考えを支持する」とか言っていた。

所詮は演説は演説だ。けれども、その演説がこれまでの日本の首相は大の苦手で、官僚の書いた作文を読んでいた。言葉はときに人を動かす。国際舞台においてはなおのこと。

それにしても、このプレスセンターには日本の記者がまばらだった。日本からの同行記者たちには別のホテルの日本人専用プレスセンター(小さい、小さいもの)が設置され、そこでブリーフィングその他が全部行われる仕組みになっている。まあ、自分もかつてはそのような仕組みのなかで動いてきたので、何かを言うのはおこがましいけれど、場の空気だけは、国連本部内の大プレスセンターとはぜんぜん違っていたことは確かだ。

何を隠そう、ホワイトハウスの同行プレスもアメリカの主要プレスは独自にワークスペースを設営することが多い。空気には境目が自然にできる。あっちとこっち、彼らと我々というように。メディアは本来それを打破する役割を果たしてきた。となりのBBCアラブの女性記者は大声でプレスセンターからラジオ放送向けのリポートをアラブ語で行っていた。チンプンカンプンのそのリポートのなかにハトヤマという語がかすかに聴きとれた。そのようにして、ひとは世界に認知される。

国連ビルの外に出ると、チベットの弾圧に抗議する人々、法輪功、タミール人弾圧に抗議する人々などさまざまなデモの人々がいた。歩けども歩けども、国連総会をとりまく全体は見えない。

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アメリカに行っても、「そ~り~、おはよ~ございま~す」と、パブリックな場所で大声で声かけしているバカ記者ども!

ほんと~に恥知らず!

 番記者の件で
 防衛省か内閣府に質問すればよいと思うが、政府専用機(空自所属)について知っている人がいれば教えて欲しい。
 総理外遊時に自衛官以外何人の人間が同乗しているのだろうか。 同行する予備機には自衛官以外に同乗者がいるのかどうか。
 総理ご夫妻の他、どのような職の人がどういう理由で搭乗しているのか。
 特にメディアはどのような基準で選ばれ無賃搭乗しているのだろうか。それとも御用メディアの特権(既得権益)か、政府に飼いならされるために搭乗し、婦人自衛官等制服の接待を受け特別待遇に酔いしれるのであろうか。
 747の改造型の政府専用機は廃止し、20名から30名程度の定員で航続距離が長く速度の速い中(小)型航空機にした方が良いのでは。
 記者等メディア関係者は取材の必要があれば会社の経費で行けば提灯持ちの記事などなくなると思う。
 政府専用機への同乗を拒否したメディア関係者がいたら知りたいですね。
 権力とメディアの関係は緊張関係が必要でしょう。

> 歩けども歩けども、国連総会をとりまく全体は見えない。

 うまい表現ですね。手抜きの「バカな」結論を報道するのではなく、何かを求めて歩く姿勢。
 新しい発見があるといいですね。

<金平様>
プレスセンターは各国クルーが全て一堂に集うのかと思っていましたが、違うのですね。日本は日本だけで別のセンターに固まっているとは...相変わらずでため息が出ます。
取材で現地に行くのは、空気感を感じる事が目的のはず。金平さんは、イスラエルとアラブが呉越同舟のプレスセンターで、空気感を伝えてくださいました。日本だけで固まっていたら、各局各紙の報道が横並びになるのも至極尤もです。
チベット問題のデモなど、未だに報じる所はひとつもありません。

自己の経験と感性に忠実であり、決して背伸びもしなければ、事実の羅列のみに留まる訳でもない。いい意味で「個人的」であるが故に読んでいて興深く、信おき易い。またいい意味で「低温」基調であり、読後に何とも言えぬ落着いた感興が湧出る。

一流ジャーナリストのフィルターを通して、あたかもそこにいるかの如くに、新総理の国際舞台をうかがうことの喜びを感じます。

鳩山さん、最高にすばらしい!

「鳩山イニシアティブ」の提唱、地球温暖化対策を先導する。日本において、かつて、そのような首相は存在しなかった。歴史的転換、新たな世界のはじまりであると思いました。まさに、「チェンジ」ですね。

鳩山さんの友愛外交によって、世界に平和と繁栄がもたらされるものと強く期待しています。

核廃絶についても、鳩山さんは、オバマさんとともに、先頭に立って、世界の非核化へと導いていってほしいですね。

アフガンについても、鳩山さんは、日本の得意分野である民生支援などを考えていきたい、と述べられました。最高です。ぜひ、アフガンの人たちにもっとも良いことで役立っていってほしいです。それがアフガンのみならず、アメリカにも日本にも、世界にも、もっとも良いことであると思います。ぜひとも、もっとも良い方法を考えて支援を行ってほしいです。

鳩山さんの友愛外交は最高にすばらしい!

いかに前総理大臣が世界的に不人気であったかがわかるエピソードですね。 ダミ声英語は英語圏の人には全く通じなかった。 漢字も読めないけど発音も悪い。 国民としては一刻も早く忘れてしまいたい人物ですね。

あ~~~恥ずかしかった。

『鳩山イニシアティブ』日本が世界と協調して行く為には、このイニシアティブを日本が取って行く事が時代の要求です。アメリカとの対等外交を公表し、世界に発信した鳩山首相の姿勢は高く評価されるはずだ。前首相がCO28%減という魅力も無い数値をいっている内は世界は日本に目を向けません。前首相が、何度も海外へムダ金使って行っても、何の日本の存在感も示せなかった。IMFに基金をつぎ込んでも、アメリカ主導では何処も評価しない。アメリカ従属では外交の為の外交にあらずだった。今回の鳩山首相の外交は、外交の麻生に比べるのは次元が低すぎるので、辞めておく。

民主党のサポーターである朝日・毎日を始め、各テレビ局は鳩山総理の国連演説は万雷・絶賛の拍手の嵐、オバマ大統領との歴代、最短・25分の会談も欧米の高い評価を得たと「よいしょ」報道に余念のない本日朝の国内状況でした。

が、

ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストのウエッブに鳩山総理の国連演説もオバマ大統領との対談の記事も見当たらない。
CNNやBBCでも放送しない。

日本のマスコミの欧米諸国からの好評価は、どこの欧米諸国・マスコミを取材したのだろうか?
それとも夢でも見ていたのだろうか?

メディアは真実を報道してほしい!!

 歴史的な与野党交代で鮮やかに発足した鳩山外交は、オバマ米大統領の初会談で有権者から一定の評価を得ている。
 だが、支持率のための外交内容の詳細に踏み込まなかった小手先の煙に巻いた第一歩など、すぐにほころびが見えてくるものだ。
 鳩山首相の外交指南役の寺島実郎氏が、思いっきり「反米外交路線」を文芸春秋最新号で「米追従日本からの脱却を」と号令していることもあってか、会談ではインド洋での給油活動の扱いや、連立合意に盛り込んだ日米地位協定改定の提起について、警戒心を持つ米に対し、早速強硬姿勢を固持したゲーツ国防長官と岡田外相の米軍基地再編問題の交渉で、沖縄県外の移設ではなく、「辺野古への基地移設」妥協案を日本側が飲まざるを得なくなった。
 民主党政権のマニュフェスト公約違反だとして、早速県民から失望の声があがり、体裁外交が浮き彫りになった形だ。
 金平さんのブログにも書かれてあるとおり、鳩山民主党政権になってから、首相含め政務三役がまず政策方針を打診し、そこから各省庁の官僚が政策課題や要望などを集約する、脱官僚政治で自らの言葉で語るようになったことが、なによりも支持率に反映されているように思う。
 その政治家の姿は、日本の子供たちの教育にも関わってくるのではないか。
 詰め込み式で識者や誰かの受け売りで話すのではなく、小学校から自分の小さな頭で考えてものを言える教育、疑いをもつ教育、解決策を探せる教育を行ってほしい。
 そしてそれは学校単位で難しいものであるなら、アントレプレナーのNPOが担う次代の教育実践が行われる時代の到来を告げているのではないか。

NPOカタリバのように。
→http://www.katariba.net/
 

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Profile

金平茂紀(かねひら・しげのり)

-----<経歴>-----

1953年北海道旭川市生まれ。1977年に在京の民間放送局に入社、以降、一貫して報道局で、報道記者、ディレクター、プロデューサーをつとめる。「ニュースコープ」副編集長歴任後、1991年から1994年まで在モスクワ特派員。ソ連の崩壊を取材。帰国後、同局で筑紫哲也氏がアンカーマンをつとめるニュース番組のデスクを8年間つとめる。2002年5月より在ワシントン特派員となり2005年6月帰国。報道局長を歴任後、2008年7月よりニューヨークへ。

BookMarks

-----<著書>-----

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『報道局長業務外日誌』
2009年6月、青林工藝舎


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2009年5月、かもがわ出版、共著


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慶應義塾大学出版会、部分執筆


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2004年7月、青弓社、部分執筆


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2002年11月、スイッチパブリッシング

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1997年12月、太田出版

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1995年3月、筑摩書房

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