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[速報]オバマの本気度。GMのCEOを辞任させる。 »

悪いのはAIGボーナスだけか?

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AIGのヘッドクォーターのビル(睥睨するような威容)

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テレビでおなじみのAIG本店

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カメラを直角に見上げないと写せない

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ヘッドクォーターには立ち入れない

 AIGボーナス問題でオバマが大見えを切れたのは、結局は、世論の怒りをバックにして、AIGに対していわば「恥を知れ!」と断じたことなのだろうが、近年のこの国の経済発展は、そもそも恥を知らないところから生まれてきたのではなかったのか? 

 きのう、春めいてきた天気に誘われて、ウォールストリート近くのAIGヘッドクォーターや本店があるビルまで散歩した。AIGと言っても、オバマ政権から再建役として(報酬1ドルで!)送り込まれたCEOのエドワード・リディ以外に、顔が見えないから、テレビや新聞でみるAIGのイメージは、AIGのサインがみえるガラス張りのビルディングでしかない。このビルも商業地区の一等地に堂々と構えているが、その目と鼻の先にヘッドクォーターが入った馬鹿でかい高層ビル(通称アメリカン・インターナショナル)が聳え立っている。どちらのビルにもこのところ見物人やメディアの撮影部隊が来ている。特に、ヘッドクォーターの入ったビルは、頭を直角にして見上げてみないと全体がわからないくらい、その睥睨感、威圧感は圧倒的だ。つまり、「困っている」「破綻しかかっている」などというイメージは微塵も沸かない建物なのである。何と、18日になって、このヘッドクォーターのビルディングをAIGが売りに出すとの情報が入ってきた。なぜ、公的資金注入の前に、ビル売却が進められなかったのだろうか。(日本の東京にも皇居を見下ろす一等地にAIGビルディングがあるけれど、その所有権はどうなっているのだろうか。日本の現在の不況のもとでは、大手の不動産会社も買えないような金額がついているらしいのだが。)

 そうしたなかで、きのう下院の公聴会で、リディ会長が発言した。批判が集中しているボーナスについては、すでに数百人の幹部・社員に自主的に半額を返還させるプランを進めているという。これに対して、議会側は、何と90%の税率を課すというボーナス税法案を通してしまった(19日に下院で承認)。何だか漫画的な展開になってきた。ナンシー・ペローシ下院議長は「納税者にお金を取り返すのだ」と息巻いている。
 
 ことは、AIGだけで終わるのかどうか。他の金融機関はどうなのか。シティ・コーポレーション・グループやバンク・オブ・アメリカはどうなのか。そもそも、住宅金融のフレディ・マックやファニー・メイの幹部のゴールデン・パラシュートは、もう不問に付されるのか。リーマンブラザースはどうか。渦中のAIGを見ながら、密かにボーナス計画の発覚を恐れている幹部もいるかもしれない。
 
 一連のAIGをめぐる動きを論じるメディアの言葉のなかに、フランス革命やロシア革命、社会主義運動の語彙が登場しているのが何とも可笑しい。「AIG騒動で、革命が議会を席巻する」(ウォール・ストリート・ジャーナルのブログ・コラム)とか、例のCNBCのジム・クレイマーが、オバマのことをボルシェビキ、レーニン主義者とか言っていたのには、笑いを通り越して呆れるのだが、AIG批判の火付け役のひとりジョン・スチュアートの『The Daily Show』 は、今回の動きを「人民主義者の蜂起(Populist Uprising)」などとパロディにしていた。
 
 AIGをめぐる動きは単なるゲームではなく、今回の経済危機のある意味では本質に関わるストリーなので目が離せない。オバマは今夜のジェイ・レノのショーに出演するほか、来週火曜日のプライムタイムに国民向けの記者会見を行う予定だ。世論掌握を怠らないオバマの姿勢は何ともすさまじい。

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コメント (6)

AIGといえば、地井武男が出てお年寄りに保険の加入をよびかけるアメリカン・ホーム・ダイレクトとかも、AIGグループでしょう。その本家本元で、こんな非道が行われているのを地井さんはご存知なのでしょうか?

HOTEL TEITO(帝室林野局)の端の従業員社宅
今度売却される事になったけれど、大手町AIGビルがどのようにして建てられたかを知る人は多くないと思う。だから、地井さんや今の日本人社員にあたっても何もならない。
 ボーナス問題よりも先に書いたけれど、CDS取引先のGS、ソシエテ、ドイツ、メリル他に資金が流れた事はなかなか問題にならないのだろうか?ボーナス問題は判り易いけれど日本だったら粛々とやれば返ってくるほうに成るのだけど、市場原理主義国は、こんな法案を作らないと駄目なのだろうか?それにしても、それなら、FNMAとFHLMCは問題ないのだろうか?そして、それが駄目なら、当然シティだって駄目だろう。先手を打たないとこの程度の事でオバマ政権が持たなくなるよ。ガイトナーは日本で何を見てきたのだろうか?The lost decadeがベストではないけれど、ベターだった事さえ判ってないのだろうか?今のように判断が甘いと、10年で済むものを5年でできる事を結局、10年になってしまう。先月だったか、WSJのインタービューに日本はなんでそうなったかを答えていますが、そこには、利下げは非常に遅れ、財政出動は一時的だったと書かれていた様な気がします。結局は見えてなかったという感じです。確かに、日本には政治を含めやくざ的判り難い物が一部にあったのは理解するところですが…。それにしても、AIGビル用地取得の為にやくざを使って従業員を追出そうとしたのは皮肉でありますね。

IOC委員で元アルペンスキー選手の猪谷千春が日本AIUの名誉会長。彼がAIGビルの取得で果たしたダーティーな役割を知っていれば、なぜ皇居を見下ろす一等地にAIGビルがあるのかの一端が、わかるというものだ。

AIGの幹部の自宅を、巡るバスツァーが、行われるそうです。一般のアメリカ国民は、どう行動するでしょうか。日本でも、派遣切りをした企業の役員の自宅、別荘でも、回るといいかもしれません。江戸時代だったら、「打ちこわし」、ヨーロッパだったら、革命モノですよね。自分の生命保険を、解約したり、自分が、よそに、アルバイトにまで、行って、従業員に給料を、払っているのは、中小企業の社長さんたちです。トヨ*や、キャ**の役員が、私財を、投げ打って従業員を、助けたなんて話もなく、責任にやつれている様子もない。日刊ゲンダイが、役員報酬を、報道するまで、自分達の報酬を、削ることもせず、サブプライムローン問題が、起きた時、今の事態を、予想もできず、何の対策も打てなかった経営者が、のうのうと生活しています。「日本には、ハチに刺された程度の影響」と発言した人が、「財務大臣」です。恐ろしいですね。そういえば、中谷厳氏が、反省したと言って、竹中氏を批判していましたが、今出した政策が、「20%に消費税を上げて、1人20万円支給する。」と言うには、笑ってしまいました。反省してないよね。そんなに、消費税上がったら、、20万もらう前に死んじゃうよ。今、累進課税の強化でなく、消費税で、政策を言う人は、分かってないですよ。マスコミは、この意見と、御手洗氏の30兆円を、多く取り上げてましたが、まだ悪魔のサイクルを、続けるつもりなんですかね。昔とられた、戦争で、不況を清算という方法が、とられるのでは、と、とても心配しています。アメリカだけの問題じゃないですよ。

今週早々(23日)に、かってから待たれていた、不良債権処理対策が出ますが、それを見れば、またまた後手後手の内容かどうかによって、ガイトナーを含めオバマ政権の先行きがに対する判断が出来るかもしれない。今のところは、後手後手でパターンの可能性が高いが…。ベン(バーナンキ)が言っている事を見ていてももう少し根拠ありに言えばよいのにと思うぐらいだから…。

日本の公務員も一緒である。
彼らは仕事はしない、第一ボーナスの意味がわかっていない。 あれは業績給なんです。 公務員で利益あげている人のみ支給するようにしましょう。

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Profile

金平茂紀(かねひら・しげのり)

-----<経歴>-----

1953年北海道旭川市生まれ。1977年に在京の民間放送局に入社、以降、一貫して報道局で、報道記者、ディレクター、プロデューサーをつとめる。「ニュースコープ」副編集長歴任後、1991年から1994年まで在モスクワ特派員。ソ連の崩壊を取材。帰国後、同局で筑紫哲也氏がアンカーマンをつとめるニュース番組のデスクを8年間つとめる。2002年5月より在ワシントン特派員となり2005年6月帰国。報道局長を歴任後、2008年7月よりニューヨークへ。

BookMarks

-----<著書>-----

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『報道局長業務外日誌』
2009年6月、青林工藝舎


『米原万里を語る』
2009年5月、かもがわ出版、共著


『テレビニュースは終わらない』
2007年7月、集英社

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『ホワイトハウスから徒歩5分』
2007年6月、リトル・モア


慶應義塾大学出版会、部分執筆


『ジャーナリズムの条件4』
2005年5月、岩波書店、部分執筆


『従軍のポリティクス』
2004年7月、青弓社、部分執筆


『二十三時的』
2002年11月、スイッチパブリッシング

『電視的』
1997年12月、太田出版

『ロシアより愛をこめて』
1995年3月、筑摩書房

『世紀末モスクワを行く』
1994年12月、パルコ出版

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