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変わらない米メディアのイスラエル擁護報道

せっかくの「Changing America」なのに、年明け早々、今回は変わらないアメリカの部分のご報告である。イスラエル軍によるガザ侵攻についての米主要メディアの報道ぶりと言ったら。どうしてこんなにイスラエル擁護の姿勢がはっきりしているのかと思わざるを得ない。1月6日付けのニューヨークタイムズ紙の社説は、ハマス殲滅を企図するイスラエルのゴール(目的)に十全な理解を示しつつ、イスラエルに対して、軍事一辺倒のみならず外交的手段をとる余地を残すことや、外国報道陣の取材を許可することを今更ながら求めている。「イスラエルは、アメリカ合衆国、ヨーロッパ諸国、穏健アラブ諸国の支援を受けているが、この紛争をできる限り早期に終決させて、広範な地域平和に向けた交渉の機会を増す努力をしなければならない」。もちろんハマスなどはテロ集団扱いである。ガザ侵攻作戦から11日も過ぎてこれだけ大量の死傷者がパレスチナ側に(しかも多くの市民に)出ている(NYタイムズ紙によれば、パレスチナ人550人、イスラエル人5人)にもかかわらず、同紙はこの日に至るまで、イスラエルの圧倒的な軍事侵攻を非難したことはなかった。

変わっていないのである。オバマが「チェンジ」を呼号しても、アメリカの主要メディアの親イスラエルの姿勢は変わっていないのだ。なぜそうなのかを、「米メディアを牛耳るのはユダヤ資本だ」などという皮相な「陰謀史観」的な見方に依拠することなく、しっかりと考究し尽くすこと。このことこそが、真の意味の「チェンジ」をもたらす一歩になると信じる。

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変わらない米メディアのイスラエル擁護報道 (金平茂紀) http://doraku.asahi.com/entertainment/movie/new/... [詳しくはこちら]

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 アルジャジーラは、次のように報道している。  死者は800人近くとなり、けが人も3250人、死者のうち200人以上が子どもだという。国際社会はこのよう... [詳しくはこちら]

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コメント (1)

まだ、多少CNNはましじゃないですか?

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Profile

金平茂紀(かねひら・しげのり)

-----<経歴>-----

1953年北海道旭川市生まれ。1977年に在京の民間放送局に入社、以降、一貫して報道局で、報道記者、ディレクター、プロデューサーをつとめる。「ニュースコープ」副編集長歴任後、1991年から1994年まで在モスクワ特派員。ソ連の崩壊を取材。帰国後、同局で筑紫哲也氏がアンカーマンをつとめるニュース番組のデスクを8年間つとめる。2002年5月より在ワシントン特派員となり2005年6月帰国。報道局長を歴任後、2008年7月よりニューヨークへ。

BookMarks

-----<著書>-----

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『報道局長業務外日誌』
2009年6月、青林工藝舎


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2009年5月、かもがわ出版、共著


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2007年6月、リトル・モア


慶應義塾大学出版会、部分執筆


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2005年5月、岩波書店、部分執筆


『従軍のポリティクス』
2004年7月、青弓社、部分執筆


『二十三時的』
2002年11月、スイッチパブリッシング

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