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5月5日「原発ゼロ」記念日を祝う──腹の据わり方が違う「東京新聞」

(※本記事は5月7日に配信された「高野孟のTHE JOURNAL」の一部を掲載したものです)


takanoron.png 5月5日深夜に北海道電力泊原発3号機が発電を止め、ともかくも「原発ゼロ」状態が実現したことを心から祝いたい。国内50基の全原発のどれ1つとして、いつどのように運転を再開できるかの見通しが立っておらず、ということは日本の原発は言わば"無期懲役"の罰で収監されて、全国民が納得して"恩赦"を発しない限り二度と娑婆に出て表舞台に立つことは出来ないという状態に追い込まれたことになる。政府と原子力利権共同体の安易な再稼働の策謀を封殺しつつ、節電と火力代替で夏の電力需要ピーク期を何としても乗り切って見せて、1日でも早く脱原発への扉を開け放つことが、これから数カ月の課題である。

●「好機」と言ったのは東京と毎日

 その点で、新聞界で最も腹が据わった紙面作りをしたのは東京新聞である。5日付同紙は1面を横断する「原発ゼロ時代に挑む」というスポーツ紙並みの特大見出しの下、「泊3号機きょう定検入り」「運転42年、全50基が停止」と本記を載せ、左肩には「新たな未来図描く好機」と題した加古陽治=原発取材班総括デスクの論評を掲げた。真ん中には「そして誰もいなくなった」という佐藤正明の漫画を配するという念の入れようで、「GNP54」という少女歌手グループ(GNPは「原発」の意味)のさよなら公演で、最後のメンバー「泊原子」が「わたしは今日をもって活動を停止しまーす!」「でも最後のメンバーが"とまり"って皮肉ですよね...」「でも、みなさんの応援があれば、私も他のメンバーも、帰ってこられるかもしれないですぅ〜!」と呼びかけるが、観客はシーン。「そうですか...」と少女はマイクをコトッ...と床に置いて去って行く。

 加古の論説は、もちろん電力不足の可能性はあるけれども、そうした経済や暮らしへのリスクがあるからといって「安全対策が不充分なまま再稼働するとしたら、本末転倒だ」と指摘、「このまま行けば、原発ゼロの夏もある。その夏をどう乗り切り、将来のエネルギーをどうするのか、新しい未来図は今、私たちの手の中にある」と、夏を乗り切る国民の覚悟を迫った。

 東京新聞は6日付でも、1面トップで「原発ゼロ、未来へつなぐ」と題して東京・芝公園に4000人が集まって開かれた「原発ゼロの日・さようなら原発集会」はじめ札幌、名古屋などでの市民の立ち上がりをカラー写真3枚入りで報じた。また紙面左肩では、4月末に南相馬市の桜井勝延市長ら現職・元職70人が結成した「脱原発をめざす首長会議」が100人を超える参加を見込みであることをはじめ、市民、地方議員など草の根からの動きをまとめている。

 毎日新聞は5日付1面トップでは、ちょっとしたスクープとして「関電、オール電化なお促進」「昨年度7万戸増加」と報じ、過大な需給逼迫の数字を発表して何が何でも大飯原発の再稼働を推進しようとしている関電が、電力消費の大きいオール電化を普及しようとしているのはどういうことなのかと疑問を突きつけている。6日付では1面トップでは「国内原発稼働ゼロ」の大記事を立て、左肩には「ゼロから考える好機」と題した倉重篤郎=論説委員長の論説を掲げ、「この日を脱原発元年のスタート台にしよう。私たちがどういう歴史をつくるのか。初の試みとして世界も注目している」と呼びかけている。

●限りなく曖昧な朝日

 この2紙に比べると、一応「脱原発」を言いながら腰が引けているのが朝日新聞である・・・


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