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大山村塾「会場はこんなところでした」 ──結城登美雄の"あるものさがし" »

鴨川市で「大山村塾」発足! ── 第1回講演会を盛大に開催

(※本記事は4月9日に配信された「高野孟のTHE JOURNAL」の一部を掲載したものです)

takanoron.png 私が5年前から居住する房総半島・鴨川市の奥地である旧大山村地域の大山公民館で4月7日、「大山村塾」第1回講演会が開かれ、椅子が75脚しかなく、それでは足りないと見て座布団を44枚掻き集めて約120人分の席を用意したにもかかわらず、それを遥かに上回る170人以上の聴衆が詰めかける大盛況となった。もちろん鴨川市民が大半だったが、中には東京、横浜、水戸、筑波、成田、大多喜町など遠方からわざわざ駆けつけてきた方もいて嬉しかった。

 塾長である高野の短い開講挨拶の後、第1部では、仙台在住の民俗研究家で「地元学」の提唱者である結城登美雄氏を講師に迎え、「ないものねだりよりあるものさがし」と題して1時間半、講演した(別項参照)。第2部では、高野が「どうなっているのだ野田政権」と題して、4月2日に「民主プレス」に対して語ったのと同趣旨(confab 4月2日参照)の講話を40分間で行った。

●自分たちで何とかしよう

 超ローカルもしくは個人的な話題と思われるかもしれないが、必ずしもそうではない。3・11以後、困った時には"お上"が何とかしてくれるのが当然で、それを待つしか生きる術はないという長年にわたる共同幻想は最終的に完膚無きまでに打ち砕かれた。そして、自分たちで何とかしよう──地域末端に生きる"下々"の者たちが、たとえささやかであっても自分らで事を起こして、何ほどかマシな世の中を作るために動き始めなければならないという思考と行動の模索が、被災地はもとより全国各地で蠢き出している。「大山村塾」も、そのような全国的なトレンドの1つの現れと言えるだろう。

 きっかけは、都会からこの地域に移住してきた若い世代の人たちとの対話だった。彼らは3・11の直後、旧大山小学校の廃校跡を利用して被災地の人々のための避難所を設営する「大山支援村」プロジェクトを機敏に立ち上げ、市や地元の人々の協力も得て寝具、暖房具、鍋釜など生活道具を用意し、すぐにでも生活が始められるよう態勢を整えた。諸事情から、ここが避難所として使われることはなかったが、福島県の子どもたちやその家族を無料で招待する1泊2日のバスツァーを何度か実施し、子どもたちに「え?マスクしないで外へ出ていいの?」と喜ばれた。その活動も昨年末をもって終了し、彼らはこの地域を元気にするための次の行動目標を模索していた。またその中の1人は、今まで若い移住者たちだけで環境問題や食と農についての勉強会を開いてきたが、どうしたらそれを地元の人々にも開かれた形に発展させられるか思いあぐねていた。また私は私で、鴨川自然王国や釜沼北の棚田クラブに参加したり、帰農塾の塾長として講師を務めてきたりしていたが、もっと自分の持ち味を活かした独自の企画を展開して地域に積極貢献すべきではないかと考え始めていた。それらのいろいろな思いが寄り合わさって、「大山村塾」の構想が生まれ、私が塾長に担ぎ上げられた。

 第1回講演会の宣伝ビラに、私は次のような挨拶を載せた。

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 私が安房鴨川の山中、大山地区の金束に移り住んで5年が経とうとしています。

 元はと言えば、学生時代からの友である故・藤本敏夫に誘われて、20年近くも前になりますが、鴨川自然王国を訪れて、この地の里山風景の美しさに驚き、またその裏側で進む森林や田畑の荒廃にもう一度驚いて、放っておけない気分になったのが始まりです。

 引っ越し後は、地元の方々とも都会からの移住者の方々とも交流が広がって、楽しい毎日を過ごさせて頂いていますが、近頃、とくに東日本大震災以降、単にそうやっていろいろなお付き合いを個人的に楽しませて貰っているだけでは申し訳なく、私の持っているささやかな経験や識見や内外の人脈を活かして、この大山地区のみならず鴨川市や南房総「安房国」を元気にするための一つの形を作って、次の世代に遺すべきものを遺していきたいと思うようになりました。

 ちょうどそのような時に、「地域再生のための『塾』を始めたいので、塾長となって働け」とのご提案があり、間もなく古希という老骨に鞭打って、もうひと働きしようと決意するに至りました。

 地元だけでなく、南房総、いや南だけでなく広く房総でこの世の中を何とかしたいと思っている皆さんが参加して下さることを望みます。よろしくお願いします。

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●これからの予定

 大山村塾は、4月7日を第1回として偶数月に外部から講師を招いて有料講演会を開催し、奇数月には若者たちを主体とする無料の座会を開く。講演会は、第1部を講師による講演、第2部で私が時論を語る。当面決まっている予定は次の通り。

《講演会》
第1回 4月7日 講師=結城登美雄(民俗研究家)
「ないものねだりよりあるものさがし」
第2回 6月9日 講師=甲斐良治(農文協編集局次長、前『季刊地域』編集長)
「全国で青年帰農がトレンドに:30の実例とその教訓」
第3回 8月18日 講師=鳩山由紀夫(前総理)
「自らの反省も含め民主党政権の3年間を振り返る」
第4回 10月20日 講師=河野太郎(自民党衆議院議員)
「とにかく、まず、核燃料サイクルを止めよう」

《座会》
第1回 5月12日 映画『シェーナウの想い』上映会
第2回 7月7日 放射性残土は安房にいらない!
第3回 9月15日 鴨川の農村を考える

 鴨川山中の小さな公民館に、前総理や自民党総裁候補が来てしまうというのが面白い。「松下村塾」のように天下を揺るがすほどのことにはならないが、ここから確かな何かが始まるに違いない。▲


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