高野孟:《房総田舎暮らし徒然の記(6)》日本の家について考えた
(※本記事は12月12日に配信された「高野孟のTHE JOURNAL:Vol.006」の一部を掲載したものです)
閑話休題。開墾を進める傍ら、どんな家を建てるか思いを巡らせた。最初は、「田舎暮らしなんだから、やっぱり古民家移築か、それに近い伝統的な田の字型の土間のある家だろう」と単純に原理主義的に考えて、実際に近在の100〜200年経った古民家に住んでいる人を訪ねたり、地元の大工さんの案内で古民家風に建てた家を見に行ったり、さらには遥か成田の先の印旛沼近くにある「千葉県立房総のむら」まで本物の昔の民家を体験しに行ったりもした。
が、古民家移築は(学生時代の友人が日本古民家再生協会の代表理事をしているのでルートはあるのだが)新築より余計に費用がかかるほどだし、実際に住んでみるとなかなか暮らしにくく、とりわけ冬にはどうやっても隙間風が吹き込むのを防ぐことができず寒くてどうしようもないらしいことも分かってきた。私だけなら寒かろうと何だろうと平気だが、家内も一緒に移住してそこを終の棲家とするとなると、そう過激に走るわけにもいかない。ことなく、ほどほどに暮らしやすい家でなければならないだろう。日本の民家の、田の字型の全体構成になっていて、その半分か4割までが土間で、それがそのまま軒下から庭や畑、そして森や山まで「土のつながり」をなしているという考え方は、どこかベースに置いておかなければならないとしても、やはり家内も安心して暮らせるようなほどほどの家でなければならないだろう。
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投稿者: 《THE JOURNAL》編集部 | 2011年12月17日 20:40