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《第8回》陸山会事件公判傍聴記 ── エッ、特捜部って証拠物のFAX送信記録とか調べないの!?

3月25日晴れ。前回に続き、今回も傍聴希望者の抽選はなし。やっぱり震災の影響か。裁判所の地下にあるコンビニに行ってみると、昨日も品薄状態だった店内から、ペットボトルの飲み物がさらに消えていた。どうやら、東京都の水道から乳児の飲用基準を超える放射性物質が見つかったため、売り切れてしまった模様。エレベーターも節電のために稼働台数が減っている。当然のことだけど、この大震災の下では裁判所も正常ではないということだ。

10時開廷。午前は検察側の証人として、池田光智被告の取調べを担当した蜂須賀三紀雄検事が出廷する。池田氏は3人の被告のなかで、2010年1月の逮捕時は32歳と最も若かった。そのこともあってか、蜂須賀検事も見た目は30代後半ぐらいで若い(※読売の記事によると38才とのこと)。まずは検察官の尋問から。(── は検事、「」内は蜂須賀検事の証言)

── 取調べのときの池田氏の態度は?

「言葉を選びながら注意深くという態度で、最初はあいまいで、だんだんはっきりしてきました」

── 調書をとる際に気を付けていたことは?

「本人の記憶について気を使っていたので、そのレベルにあわせた表現をしました」

── 池田氏は大久保氏に収支報告書についてどう報告していたと話したのですか?
「私が最初に確認したときには気づかなかったのですが、どういう確認をしているかをきいたところ、(東北で活動をしている)大久保氏のいる所にFAXを送って確認してもらったり、上京したときに確認したということでした」

── 池田氏は大久保氏に内容を見せて承認をもらったことはないと主張していますが

「その話は違うと思います。私は、大久保氏が岩手にいたとは気付かなかったし、池田氏から大久保氏にFAXを送っていたという話を聞きました。小沢氏にも積極的に見せていたとのことでした」


そのほか、蜂須賀検事は池田氏の供述が本人の証言をもとに正しく行われたことを張する。これはこれまでの裁判でも繰り返し検察側の主張として語られていることなので、割愛する。

続いて弁護側の反対尋問。弁護人は「大久保氏に収支報告書の報告した」という池田氏の供述は検察側の作り上げたストーリーだとして、蜂須賀検事の矛盾点を追及する。

── 収支報告書は50ページもありますが、池田氏はそれをFAXで送ったと供述したのですか?

「はい」

── 池田氏はどこに送っていたと話していましたか?

「そこについては(大久保氏は)いつも同じ事務所にいたわけではないので、その都度の場所に送信していたとのことでした」

── FAXの送信記録は調べましたか?

「私は取調べ官ですので、その捜査をしているかどうかの確認はしていません」

思わず「そんなアホなっ!」と心の中で叫んでしまう筆者。池田氏が作成した収支報告書の内容を大久保氏に報告したかどうかは小沢事務所内の共謀を認定する材料であるため、裁判の行方を左右する重要なこと。にもかかわらず、検察側は50ページにも及ぶFAXの送信記録が確認できておらず、これまでの公判でも証拠として提出していない。そもそも確認しなかったのか、それとも確認したが見つからなかったのかは不明だが、だからといって供述のみによって裁判が進行していることに、あらためて驚く。

昼休憩をはさみ、13時15分再開。午後は蜂須賀検事の後任として池田氏の聴取を担当した花崎政之検事が出廷。まずは検察側の尋問から。これまでと同じく、「被告は裁判でこのような発言をしているが、本当か?」という問いに、「いいえ、記憶にありません」と答えるパターン。これまた内容が同じなので、印象に残った部分だけを紹介。(──は検事、「」内は花崎検事)

── 池田被告に(調書をサインさせるために)「保釈はない」と言ったことは?

「ありません」

── 心当たりはありますか?

「逮捕拘留されて本人が気にしているのは『今回、自分はどうなるのか、裁判になるのか』という話がありましたので、私の個人的経験から、『否認していたら保釈されないこともあるけど、それは裁判官が決めることなので、私の経験では否認しても保釈されることもある』と話しました。池田氏はそれを曲解したり歪曲しているのではないかと思います」

検察の尋問終了後、弁護側の尋問が始まる。弁護人に対しても、花崎検事は同じような回答を続ける。(──は弁護人、「」内は花崎検事)

── 大久保さんが関与していない可能性については考えなかったのですか?

「可能性はありましたよ。ただ、予断で決めつけたことはなかったです」

── 岩手のどこにFAXしたことは確認しなかったのですか?

「具体的に聞いてないかもしれません」

── 池田さんは「だまされた」と言っていますが

「それは本人が言っているだけで、事実とは違います」

── 池田さんが弁護人にあてた手紙も、あなたが言ってもないことを手紙に書いているということですか?

「そうですね」

以上で第8回公判が終了。弁護団は蜂須賀検事と花崎検事に対して捜査の矛盾点を追及したが、両検事は弁護人の主張を淡々と否定するのみだった。

この裁判では調書の任意性が問われている以上、双方の言い分が衝突することはしょうがない。だが、これまでの公判を見てみると、供述調書の任意性に重点が置かれるあまり、物的証拠が軽視されているのではないか。特に、第8回で弁護人が指摘した50枚のFAX送信記録などは、なぜ検察が証拠として提出していないかが理解できない。

供述調書が証拠採用されるかどうかは、裁判官の心証も大きく影響する。であるがゆえに、密室で行われた供述調書の任意性が争点となれば「言った」「言わない」の水掛け論になることは避けられない。裁判官とはいえ所詮は彼らも人間であり、主観を完全に排すことはできないことを考えると、こういった裁判で公平・公正な判決を期待することは不可能なのかもしれない。

裁判は供述調書の任意性を争うための水掛け論ではなく、それ以外の証拠物によって有罪か無罪かを判断できるようにすべきで、そのためにも「取調べの可視化」があらためて必要だと感じた。

次回公判は4月22日。石川議員の女性秘書が出廷する予定。

〈構成・文責:《THE JOURNAL》編集部 西岡千史〉
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http://www.the-journal.jp/contents/info/2009/07/post_31.html

ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

池田氏の調書の任意性について争うより、次のような物的証拠があります。
★【第1回】陸山会事件の基礎資料
http://ajari-rikuzankai.at.webry.info/201101/article_1.html

『2007年に小澤さんへの返済 4億円』との『訴因』は、既に2006年迄に、返済が完了していたことが収支報告書に記載されており、上記【第1回】の通り、陸山会名義の通帳に入っていた、帳簿上、小澤さんからの「預り金」を、単に小澤さん個人名義の通帳に振り込んだ、というだけの話なのです。
これは、池田氏の『この証言』からも、窺えます。
◆(池田)『07年5月2日に元代表に4億円を返還したが、そもそもこれは元代表の個人資産。』◆

弁護士は、筆者様の指摘の通り、『50枚のFAX送信記録』や、上記のような収支報告書を一目見るだけで『この事件は検察官の捏造だ』と解かる『訴因の矛盾』を指摘して弁護しないのでしょうか?

秘書様とのメールのやりとり(【第19回】)も、何か納得できません。
【第19回】石川弁護団と小沢弁護団との連携が深まればいいな
http://ajari-rikuzankai.at.webry.info/201104/article_1.html

編集部 様

毎度のことですが、分かりやすい公判内容、ありがとうございます。

法律家ではないので、法的な有効性は分からない。常識的な見方で判断します。

池田氏の供述がどのような環境で行われたか、残念ながら、全くわからない。特に池田氏、弁護士から指摘されていないところを見ると、可もなく不可もない尋問であったと理解せざるを得ない。

通常の常識的な供述であれば、その供述がそのまま採用されても、根拠となるFAXの提出がないからといって、特に検察の調書を否定し、覆す根拠にはなりえないのではないか。

お話の通り、可視化されていれば供述尋問の実態が分かるのですが、今回の場合は、確かに水掛け論に終わってしまうことが避けられないのでしょう。

FAX送信記録というのは、どこに残るものなのでしょうか。

数年前の記録はすでに上書きで消されてしまっているのが通常だと思うのですが。

もっとも、それすらも確認していない可能性もありますが。

冨田秀隆さま

>帳簿上、小澤さんからの「預り金」を、単に小澤さん個人名義の通帳に振り込んだ、というだけの話なのです

小沢氏との資金のやりとりは確かに収支報告書で記載されていますが、そこは検察側も認めているので争点になっていません。

問題となっているのは、2004年に銀行から預金担保融資で借りた4億円の記載が書かれておらず、これが虚偽記載とされています。石川氏はこの4億円を書かなかったことは違法だと思わなかった、また、書かないことで小沢氏が得るメリットは何もないとのことで、一方の検察はこれを水谷の裏マネーが入っているから書けなかったとの考えです。

『訴因の矛盾』で公訴権を取り下げるのは、検事に明らかな犯罪行為がない限りは難しいと思います。なので、弁護団はそのことを実証するために、毎回の公判で冨田さんの指摘する検察の捜査の問題点を指摘しています。

zzzさま

電話やFAXの通信記録は、捜査機関であれば電話会社から入手できます。仮に、何年も前のことなので記録がなかったということであれば、検事は「照会したが記録が残っていなかった」と証言すればいいわけで、それすら明言しないということは、特捜部がそもそも照会をしていないか、照会したが該当する記録が存在しなかった可能性が十分に考えられます。なお、電話会社に照会したのに、法廷で「照会していない」と証言すれば偽証罪になります。

投稿者: Nishioka | 2011年4月11日 21:51 様

まだ、洗脳から覚めていない方が多いようですね。

『問題となっているのは、2004年に銀行から預金担保融資で借りた4億円の記載が書かれておらず、これが虚偽記載とされています。』
⇒【第1回】の通り、『預金担保融資で借りた4億円』は、2004年の収支報告書に、ちゃんと、記載されていますよ。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000047155.pdf#page=162
「3 本年収入の内訳 借入金 小澤一郎 400,000,000円」
「163頁の 6 資産等の内訳 (借入金) 小澤一郎 491,478,416円」

上記【第1回】と【第14回】を読んで頂ければ、理解して頂けると思います。
【第14回】石川氏等は、有罪にされるだろう。弁護人のせいで!
http://ajari-rikuzankai.at.webry.info/201103/article_1.html

>冨田さま

繰り返しになりますが、冨田さん指摘されている4億円は検察も弁護人も認識していますので、今回の裁判では争点になっていません。

石川氏は2004年10月に(1)小沢氏から土地購入用の資金として4億円を借り入れ、(2)それとは別に関連政治団体から同年10月28日までに4億円を集め、それを預金担保融資にして銀行から4億円を借り入れています。(土地代金の決済は10月29日に行われています)

冨田さんの指摘している4億円は(1)の4億円で、こちらは収支報告書に記載されています。公判で争われているのは(2)の4億円です。私の知る限りでは、(2)の銀行から借りた4億円についての記載はありませんし、石川氏もそれは故意に記載しなかったわけではないと主張しています。もし、銀行から借り入れた4億円の記載があるようでしたら大事なことですので、ご教示いただければ幸いです。


yamadataroさま

>通常の常識的な供述であれば、その供述がそのまま採用されても、根拠となるFAXの提出がないからといって、特に検察の調書を否定し、覆す根拠にはなりえないのではないか

すみません、書かれている内容の意味がよくわからないのですが、後半の「根拠となるFAXの提出がないからといって、特に検察の調書を否定し、覆す根拠にはなりえないのではないか」の部分は、FAXの記録がないことが弁護側に有利になるということではなく、このFAX送信記録があれば特捜部は小沢事務所の共謀を立証することができ、弁護側の主張を完膚無きまでに覆すことができるのに、なぜこんな簡単な捜査をやっていないかが理解できないということです。

zzzさん宛にも書きましたが、照会をして記録がなかったのであればそう答えればいいだけで、それを証人の検事が「私は取調べ官ですので、その捜査をしているかどうかの確認はしていません」と曖昧に答えたことに驚いたということです。

つまり、仮に「照会していない」と回答すれば特捜部の捜査に落ち度があったことを認めることになり、かといって「照会した」と回答することもできなかったということは、何らかの理由があるのではと私が個人的に感じたということです。ここのあたりを裁判官がどのように判断するかも注目です。

Nishioka 様

Faxの存在が検察ストーリーかどうかが、ポイントであることは間違いありません。

検察サイドは、供述調書が正常なものであるとの確信をもって、あえて、不利なFaxの存在に踏み込まないのでしょう。ご指摘のとおり検察ストーリーかもしれません。

弁護士サイドは、検察ストーリーであると反論したいのであれば50枚のFax発信記録がないことを証明しなければなりません。「無」を証明することは不可能ではないか。容易ではないことは確かです。

したがって、公判でFaxの「有無」を、検察、弁護人双方が立証できなければ、水掛け論に終わるしかありません。

詳細が分からないので、論理的に公判を判断しているのに過ぎません。間違っていれば、あらためてご指摘ください。

投稿者: Nishioka | 2011年4月12日 00:40 様

あなたのような、思い込みが強い人がいるから、この弁護士の異常さが、石川氏秘書達にも伝わらないのだと思います。
-----------------------------
◆◆【第2回公判の当該支店長の証言】◆◆
◆『土地代の決済は29日午前で、融資が間に合わない可能性もあるので、決済後(土地代金の)でも融資できますか、と石川氏が聞いた』◆
----------------------------
あなたの言う(1)は、収支報告書に記載されている上記支店長の証言の部分です。
小澤一郎個人名義で定期預金を担保に銀行から借入した4億円を陸山会に又貸しし、陸山会はこれを2億円×2本の定期預金とし、2005年と2006年に、それぞれ2億円ずつ解約して小澤一郎個人に返済し、返済は帳簿上完了(実際には、陸山会の通帳に入っており、預り金です)しており、2007年の小澤さんへの返還は、当該預り金の口座移動にすぎません。

-----------------------------
◆◆【検察側冒頭陳述】◆◆
◆『元代表の関連政治団体の資金を集めて組んだ定期預金を担保に銀行から借りることにした。・・・土地購入代金が銀行からの借り入れ前の10月29日午前に支払い済み・・・元代表に借り入れてもらい、陸山会に転貸してもらうことにした。』◆
----------------------------
あなたの言う(2)は、検察ストーリーを鵜呑みにした場合の『お話』です。
『元代表の関連政治団体の資金を集めて』
⇒「収入_寄附」の計上モレではないですか!
この方が『よっぽど大きな罪』なのに、『訴因』としないというのは、論理破綻している証拠です。

『元代表に借り入れてもらい』
これは、集めた4億円を、帳簿上、一旦小澤一郎個人への返済に充てたとして、小澤一郎個人名義で定期預金を組み、銀行から借入し、陸山会に又貸しすれば、上記(1)と同じストーリーとなることに気が付きましょう。
つまり、小澤さんからの借入金は、8億円ではなく、4億円です。

また、陸山会名義の定期預金を担保に個人が銀行から借入することはできません。人格のない社団等である陸山会は、担保提供契約ができないことと、社団の定期預金を担保に借入する事は、返済事故等の場合には、銀行は特別背任罪の共謀罪となるため、融資の実行はできないハズです。実際には、陸山会の文字が入っていたようですが、銀行の認識は、あくまで、陸山会は肩書にすぎず、個人との認識だと思いますよ。

冨田さま

冨田さんは関連政治団体の資金を集めたことを否定していますが、これは弁護側も石川氏も認めていることですよ。弁護側はそれを認めた上で、これらは一時的な資金移動にすぎず、政治資金規正法上、記載の必要はないと主張しています。公判では、関連政治団体からの資金移動を示す預金通帳も検察側の証拠物として示されていますので、これを否定することは不可能です。

この裁判は事実関係がややこしいのでネット上でも事実関係に基づいていない主張が多数ありますが、おおざっぱに整理すると、

(1)2004年10月に小沢氏から4億円を借り入れる(2)土地代金の一時金をそこから支払う(3)10月28日までに関連政治団体から資金を集め、小沢氏からの借入金を合計した計7億数千万の資金を集中(4)29日午前に土地代の残金3億数千万を支払う(5)29日午後に口座に残った4億円を預金担保融資にして、銀行から4億円を借り入れ、(6)陸山会に転貸

ということです。つまり、検察は(3)と(5)の過程を収支報告書に書かなかったのは何かやましい事情があったからだと主張しているということです。

この事件の難しいところは、表面だけ見れば小沢事務所の会計処理のずさんさが目立つように思えますが、永田町の常識では、政治資金団体内の資金の一時的なやりくりまでは収支報告書に書く必要はないと認識しているというところにあります。

水谷マネーの立証がまだ行われていないのでまだ何とも言えませんが、これまでの公判のやりとりを聞いていると、これが日本全国を震撼させた事件の全貌かと思うと唖然としていまいます。まあ、裁判が始まる前から分かっていたことではありますが・・

投稿者: Nishioka | 2011年4月12日 18:15 様

あなたは、検察側の人間なのですか?
でも、検察官の暴走を、ここで止めないと日本は、とめどなく壊れてしまいますよ。

さて、何度も言いますが、あなたのストーリーは、検察ストーリーです。
弁護側も認めているとか、言いますが、その弁護人の行動がおかしいと言っているのです。
それから、政治団体の資金を集めたことを否定などしていませんよ。ただ、あなたの言う検察ストーリーでは、「収入_寄附 4億円」の計上モレと成りますよ、と言っているのです。今のあなたには、理解できないでしょうね。
【第1回】と【第14回】を読んで頂ければ、理解して頂けると思います。
【第14回】石川氏等は、有罪にされるだろう。弁護人のせいで!
http://ajari-rikuzankai.at.webry.info/201103/article_1.html

【ちょっと、豆解説です。】
先に理解してほしいのは、陸山会の通帳に入金したからと言って直ちに収入計上しなければいけない訳ではありません。本事件の場合、そのお金を使用するまでは「預り金」として扱っています。
土地代金の支払いは、小澤さんからの数千万円の預り金と「政治団体分 309,060,000円(最大で)」を29日午前10時迄に陸山会の通帳にかき集めており、これを原資として「土地代金 342,640,000円」を売主に支払っています。
『【売買契約書】の特約事項の「6」』の通り、もし、本登記出来ない時は、当該土地代金は、売主から返還される事になるため、2004年の時点では、政治団体分の入金は、一旦、預り金として入金している為、簿外としております。
この辺が、ややこしいのでしょうが、形式的には、政治団体が立替えてくれたお金を便宜上、陸山会の通帳に預り金として入金し、支払に充てたということです。
2005年に本登記して、土地購入が確定すると共に、政治団体分の入金については、「収入_寄附」を帳簿上にて計上しております。
検察側の冒頭陳述で実際の入金が無いのに「収入_寄附」を計上しているというのは、このことだったのですよ。

冨田さま

私が書いているのは、検察側のストーリーではなくて、裁判でも石川氏と池田氏がちゃんと証言している事実です。

翌年以降に政治団体関連のお金が計上されていることについては、石川氏から会計を引き継いだ池田氏が、石川氏のつくった収支報告書に矛盾が見つかったため、池田氏の判断で事後的に処理されたものです。

池田氏によると、収支の合わない部分については石川氏にたずねたが、石川氏は当時自らの選挙で忙しくちゃんとした回答や引き継ぎができなかったので、池田氏が2004年10月のときのお金だろうと判断して処理したとのことです。

冨田さんは収支報告書の記載をもとに事実関係を構築していますが、実際の小沢事務所内での会計処理はもっとずさんで、収支報告書通りではなく、行き当たりばったりで作られていたということです。

一般の方には理解できないかもしれませんが、小沢氏に限らず政治家の事務所なんて数人規模の零細企業のマンパワーしかありませんので、たくさんある業務のわずか一部にすぎない収支報告書の作成なんてこんなものです。実際、毎年多数の政治家が誤りを指摘されて訂正しています。今回の事件も、帳簿だけを見ればその程度のものです。

繰り返しになりますが、私の書いていることは検察側、弁護側の主張だけではなく、石川氏や池田氏の証言も参考にしています。事実が冨田さんの主張通りだとすると石川氏や池田氏も公判でウソをついていることになりますが、それを主張するのであるならば収支報告書以外の証拠を示さないと誰も納得できないと思います。

投稿者: Nishioka | 2011年4月12日 22:54 様

感謝します。『闇の者』の正体の一部が、これで少し見えたような気がします。
真剣に、お答えいたします。

本事件は、『虚偽記載』が『訴因』であり、これが『冤罪』であるとなると、『収賄罪』も証拠が無い上に動機も無くなり『無罪』となるということです。
しかるに、【第14回】のような検察側の決定的な論理破綻している点も、公判において何ら弁護しない姿勢の弁護人を、あなたを含め石川氏も側近達も是認しています。なんとも、奇奇怪怪な現象です。

【売買契約書】の特約事項の「6」によれば、本登記(2005年1月7日)できないこととなった場合には、白紙解約する旨の文言が記述されています。
⇒収支報告書通りの記載が正しいことを証明しております。
逆に言えば、これだけでも『検察官による事件の捏造』の証拠と成り得ます。

2007年の翌年への繰越額は、「67,176,032円」であり、定期預金を控除した現金・普通預金繰越額は、【第1回】の通り、「10,676,032円」です。総収入額(前年からの繰越額+本年収入額)は、「182,237,013円」です。
⇒小澤さんへの4億円の返済(支出)が有る訳がありません。
逆に言えば、これだけでも『検察官による事件の捏造』の証拠と成り得ます。

さて、あなたの大変な思い違いを正さねばなりません。
収支報告書が『いいかげんなもの』との、ご指摘は間違っていますよ。それは、あなたの解釈が独善的なだけです。また、どのように、いい加減な経緯で作成されたにせよ、【第1回】の通り、収支報告書に虚偽記載は、まったくありませんので、ご理解ください。

【第1回】の【現金と普通預金の年末残高の計算式】の通り「翌年への繰越額」の中身は、現金預金です。虚偽記載などあった場合には、今現在の現金預金残高に影響してしまいます。
従って、2007年の「10,676,032円」は、今日現在まで、正しく、引き継がれてきています。
これを頭において、【第1回】を熟読されることを希望します。

最後に、『虚偽記載など無かった』と主張されることを希望します。
検察は、収支報告書に虚偽記載があるといっているのですから、【第14回】を熟読された上で、あくまで、私の推理した収支報告書通りのストーリーの何処に虚偽記載があるのか考えてみてください。一部分だけ取って、こう考えれば、虚偽記載になる(してしまえる)というのはダメですよ。
次に、2004年から2007年の銀行に4億円の返済をするまでの、あなたのストーリーを書き出してみてください。【第14回】で指摘したような矛盾がありませんか?

↓私の名前をクリックして、【第1回】や【第14回】をご覧ください。

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