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« 地震と津波に弱い原発の9割が日本にある
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東電:計画という名の無計画、安全という名の手抜き »

地震と原発について補足

takanoron.png 前論説で、米ウォール・ストリート・ジャーナルの地震・津波の危険と原発立地についての分析を紹介したが、他方、英ガーディアンは3月22日付で、原発と地震地帯の世界地図を掲げている。

★ガーディアン「地震と原発の世界地図」:http://maptd.com/map/earthquake_activity_vs_nuclear_power_plants/

 これは、米地質調査所のデータに基づいて、1973年以降に起きた約17万4000回のM4.4以上の地震の分布に、IAEAのデータに基づいて248カ所の原発サイトの立地を重ねたもの。地図はグーグル・マップを利用したインタラクティブなもので、青丸で示された原発サイトをクリックすると、そこの原発群の稼働中、建設中、閉鎖済などの基数が吹き出しで示されるようになっている。▲

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http://www.the-journal.jp/contents/info/2009/07/post_31.html

ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

原発設計「想定悪かった」原子力安全委員長
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110322-OYT1T00865.htm

政府の原子力安全委員会の
班目(まだらめ)春樹委員長は22日の参院予算委員会で、
東日本巨大地震による東京電力福島第一原子力発電所の事故に関し、
「(原発設計の)想定が悪かった。
想定について世界的に見直しがなされなければならない。
原子力を推進してきた者の一人として、
個人的には謝罪する気持ちはある」と述べ、陳謝した。

社民党の福島瑞穂氏の質問に答えた。

班目氏は2007年2月の中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)
運転差し止め訴訟の静岡地裁での証人尋問で、
非常用発電機や制御棒など重要機器が複数同時に
機能喪失することまで想定していない理由を問われ、
「割り切った考え。すべてを考慮すると設計ができなくなる」と述べていた。
福島氏はこの証言を取り上げ、
「割り切った結果が今回の事故につながった」として謝罪を求めた。

班目氏は「割り切り方が正しくなかったということも十分反省している。
原子力安全委員会は原子力安全、規制行政に意見を言う所だが、
抜本的な見直しがなされなければならないと感じている」と語った。


福島第1原発:「原子力安全規制見直しを」 班目委員長
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110323k0000m040159000c.html

オール電化住宅、普及裏目…原発2基分の消費増
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866922/news/20110323-OYT1T00569.htm

北海道電力関内のオール電化は2010年3月調べで15万戸が契約。
東京電力関内のオール電化は2010年末調べで85万5000戸が契約。
中部電力関内のオール電化は2010年3月調べで53万9000戸が契約。
関西電力関内のオール電化は2010年3月調べで100万戸が契約。

現在使える電気使用量は1980年代の生活水準、
それから30年が経ち無駄な電化製品で、
「電気使用量」が増え続けているのも原因、
洗濯乾燥機、ドライヤーも意外に電気消費量が掛かる。
使用するのは控えることと格家庭の生活水準を、
1980年に戻すことも必要かも知れません。

高野様
いつも様々な角度からの「極私的情報曼荼羅」『高野論説』を届けて頂きまして、ありがとうございます。

「地震と原発の世界地図」を冷静な気持ちで凝視しようとしても、今回「東北 太平洋沖津波地震」で被災された方々の「阿鼻叫喚」する姿が脳裏から離れず、なかなかこの貴重な地図を凝視することもできず、時間だけが過ぎて行きてしまいました。

日本は「海底の地図」についての研究が遅れているのではと話したのが、3・11地震から数日後の事でした。

グローバルな視点で逆照射する情報の見方やあるいは伝え方の重要性が今こそ必要なんだろうなと感じています。

高野孟さん
《THE JOURNAL》編集部さん

高野さんの貴重な板に又しても筋違いで恐縮ですが、
早めに統一地方選挙の議論の場をUpして戴きたく、お願い致します。

私の最大関心事は東京都知事選。
私の現時点での立場は、下の石原発言に大賛成!(笑)
石原慎太郎さん発言集【前頭葉の退化した六十、七十の老人に政治を任せる時代は終わったんじゃないですか】:
http://t.co/eqvjvNj

宮崎県在住の方々の「東国原某」についての評価も伺いたいし‥、セールスマンとしてではなく政治家としての評価を。
草々

生命の生存を危険にさらす炉心溶融などという、決してあってはならない最悪事態が発生しても、まだ原子力安全委員会委員長も、東京電力社長も、原子力安全・保安院も、マスメディアまでも、異口同音、皆、能天気な想定外でしたで済ませる無責任ぶりです。

これでは人に非ずとなります。こんな人達がわたしたちの生活を左右しているのだと考えるだけで、おぞましく、吐き気を催します。

放射能汚染の犠牲は地元住民、周辺住民、強いては私たちが放射能汚染されても我慢せよ、この危険な原発政策は国民が許してきたのではなかったのかと云っているのと同じことなのです。

国民の命より、政・官・業の利権や、東京電力のお友達クラブの経団連企業の利益の方が優先されているのです。

これもそれも、元を辿れば、腐敗した自民党政権時代の政・官・業癒着のもと、官僚主導の原発政策を私たちが許してきた結果なのです。

ここでも原発族といわれた国民の声を代表する国会議員が自民党や民主党その他の党にも沢山おられ、原発推進を支えてきました。これが国民の声だったのではなかったでしょうかと。原発を問題視する優先順位があまりにも低かったのです。原発に無関心の国民が大半だったことも事実ではないでしょうか。

「人の生活」が「生命の生存」より上位に来ることは決してありません。

自衛手段で私たちは自ら意を決しなければなりません。

主権は国民にあるのです。私たち、選挙民が、国会に送り届ける国会議員の公約に耳を澄まし、脱原発政策を掲げる人以外は落選させる事以外に、もはや有効な手立てはありません。

このままでは、また、あるいはすぐにでも、同じような原発事故が全国で起きかねず、日本には人は住むことが出来なくなる恐れがあるのではないでしょうか。

日本のエネルギー政策の闇は深いです。ボトルネックは、やはり、何と言っても、発電、送電、配電を電力会社が独占していることです。これを切り離す法改正を選挙公約とさせなければなりません。これが全てのスタートポイントのように思います。

本来ならいこんな心配は不要ですが、人道的立場から、脱原発で原発関係の従事者が飯の食い上げになりませんように段階的に異業種、例えば自然エネルギー等へ職種転換をして頂くしかありません。

自然エネルギー分野だけで新たな雇用創出はEU試算の例を持ち出すまでもありませんが、日本の高い保有技術力が、明るい、新たな大きな産業群を生み出すことを期待したいです。 駄文、失礼しました。

「変わりゆく空Ⅱ」

   *

透明な神殿を戴くエリアXには
猛烈な解体の嵐が吹き荒んでいる

神殿を取り巻く有象無象は祭司や神民として連なり
巨大な伽藍の運営にあらん限りの精励を尽くす

酷薄な眩惑と誘引に満ちたその大伽藍が
絶滅のエロスに輝くオレたちの故郷だ

   *

いま、変わりゆく空の下で
どんな残照も消し去るように
解体の嵐は巨大な渦巻きとなって
最後の光芒へ向かって日々拡大している

神殿の更新スピードは加速し
オレたちが記憶し制御する速度を陵駕しながら
新たなコードがぞくぞくと名乗りを上げていく

神民においては無意識へと撤退することは許されない
どんな苛酷に出会っても
どんな陶酔に出会っても
ただ、強いられた覚醒を生きることができるだけである

   *

キミには信じられないかもしれないが
オレたちはみずから望んで表層を疾走し
われにもあらず深層には寂滅の光景を広げている

抱かれた希望や夢や善意は
惑星を一周めぐると悪夢に変わっているかもしれない

求められた平安や礼節が殺戮や拷問を準備することもある
理想がたどる道は絶滅へ通じているかもしれない

もっと遠くへとまなざしを凝らしたオレたちは
地上の幸福を酷薄に見捨てる可能性もあった

   *

めざすべき達成はいつも眼前にぶら下がり
それが本当に望まれたものかどうかはわからないが
神殿を埋め尽した果実たちは
永遠の憧れにも等しくオレたちを眩惑し続けている

加担することなく加担し
悪意することなく悪意し
共犯することなく共犯し

一切は推定無罪の裁定において
善き心の蝟集とその帰結において
絶滅への驀走を暗示している

  *

巨大な渦巻きはすでに最後の光芒に放つように
オレたちの街の風景を煉獄として照らし出し
エリアXは限界をこえた煩悶に身を捩っている

状況は想像を絶しているが
零れる闇の正体は不明だが
すべては必然の途上にあるように嵐は拡大している

 *

オレたちが生息する惑星において
どの時代も生存の厳しさは等しく人間を包むが
苦悩と慰安はいつも破格のバリエーションにおいて現われる

オレたちの経験は感慨を結ぶ前にゴミ化し
燃えるものと燃えないものに分別される前に
正体の知れない回収車に投げ入れられる

むごたらしくも懐かしい記憶は寂滅に染まり
あの空を満たした感情は虫の息のまま焼かれていくが
速やかに酩酊とエクスタシーが接続される

風景は鮮やかにクリーンアップされ
ただ、オレたちの生存を祝福するように
祝祭のトランスだけが持続していく

   *

エリアXとは何か
オレたちの勇気と悲しみと孤独を駆動した
一度も語られたことのない最後の圏域だ

   *

キミには見えないかもしれないが
なにもないあの空の下には神がいる
君臨する神は仮称的にMと呼ばれる

Mは命令しない
威圧も脅迫も教唆もない
ウルトラの戒律において
ただ、決済する

腕を捩じ上げる理不尽な暴力も
忍従を強いる地獄のエージェントも存在しない
ただ、自動化された神民の精励が持続しているだけだ

   *

「どこかにあると信じていた?」

   *

いつからかオレたちの儚い夢は
巨大なMの視覚の中心に向かって吸い込まれ
粉砕され 原形を失い 攪拌されながら
次なる再結合のマテリアルへと変換されていく

至るところにうず高く積まれた瓦礫は
新たな生成の回路へ向けて待機の状態に入っていく
この循環のスピードは猛烈に加速している

順番を待つ瓦礫は数え切れないから
渦巻きが回転するための調達コストは限りなくゼロに近い

滅ぼす力は同時に生成の栄光を讃えられ
みずからとみずからに関係する数多の血族に対する
蹂躙と殲滅の軌跡が同時に希望へと接続される

汲みつくせない希望の泉はどこか
オレたちの絶望や辛苦はあの空の向こう側で
永遠に正体を現わさないMへの憧れに変換されていく

   *

Mの戒律は神民の日常にくまなく遍在し
戒律することなく戒律し
断罪することなく断罪しながら
Mの大御心の太っ腹の裁定において
一切はなかったことにされて不問に付される

周到に準備された世界創出のイメージがあるわけではない
回帰すべき過去が祭壇を飾るわけでもない
ただ、内部調達されたエネルギーが前方へと直列されていく

妙なる媚薬は惜しみなく伽藍に振り撒かれ
猛烈な解体と再結合の目のくらむような循環のサイクルが
絶滅のオーガズムめがけて驀進していく

背信と異端と瀆神に向かっては
容赦なく排除と駆除のメカニズムが作動し
速やかにリサイクルの方策が手当てされる

   *

「いま、キミはどこにいるのだろう」

   *

なにもない空の向こうに心は深く交わり
赤く染まる時間を悲しく受け入れながら
オレたちは投げる言葉をもたなかった

オレたちが感慨を結ぶより先に季節は移ろい
流れる雲はいつの間にかオレたちを追い抜いていった

   *

定位された日常のプログラムの進行は厳格である
厳格であるが柔軟である
柔軟であるが酷薄である

オレたちはいつも吹きさらしの中で
指定されたやすらいの場所でやすらい
指定された方法で疲れた情動を慰撫する

自動化された祭司と神民の生活は決して外部を教えない
Mの準則に殉じる神臣という自覚もなく
神殿の巨大な伽藍の内側で虫のような生涯を閉じていく

   *

神意は偉大である
オレたちのエネルギーの回路は制御されるが
それは明示された託宣に従うからではない
神意はただ忖度され、ただ自発の従属が調達される

神殿を埋め尽くす万能の媚薬は霧となり
普遍の駆動装置と慰安装置が同時に作動させている

神殿に連なることごとくは
Mの決済へ向けて組織され
強制された覚醒の最大化を促すように
決済のオノは打ち下ろされ
オレたちは新たな物神の創出へ向けて蝟集していく

   *

かくしてエリアXは惑星の運航に従うがごとく
限りなく物理に接近し

惑星の四季は大御心のままに
生誕から消滅へ向かう営為の一切が
システム化されたエネルギーの波動に准じていく

惑星を貫通する神殿の力動においては
滅ぼすチカラも生かすチカラも巨大である

あらゆる現象はリミッターを振り切り
偉大さもバカさ加減も度をこえて増幅される

増幅メカニズムにおいて
理想化された生存のカタチは不在だが
逸脱のボーダーだけは確定されている

神殿に刻まれた準則はシンプルである
永遠のフリーダム
永遠のフェアネス
永遠のジャスティス

Mの裁定に黙示の時は示されないが
そして最後の時は永遠にやってこないが
最後の時はいつかどこかで
オレたちの永遠の憧れへと転位するかもしれなかった

   *

「私のこと忘れないでね」
   
   *

「きっと」

   *

「ありがとう」
  
   *

「ありがとう」


慌てて『時間だけが過ぎていってしまいました。」と書くところ「時間だけが過ぎて行きてしまいました。」と書き込みました。
申し訳ありません。
今こそ『沈思黙考』する胆力が必要だと感じています。

転載開始:
米空軍無人偵察機「グローバルホーク」の解析データによる原発周辺住民の健康被害予測


Posted 3月 20th 2011

毎日新聞によると日本政府が、米空軍無人偵察機「グローバルホーク」が撮影した福島第1原発上空の映像の提供を受けながら、公開に慎重姿勢を見せているという。

東日本大震災:福島第1原発事故 米軍無人機の映像、日本政府が公開に慎重

日本政府が、米空軍無人偵察機「グローバルホーク」が撮影した福島第1原発上空の映像の提供を受けながら、公開に慎重姿勢を見せていることが関係者の証言で分かった。

米軍側は「あくまで日本側の判断」とし、提供した映像の公開を承認している。

無人機が搭載する高性能のカメラは「車のナンバーが読み取れるほど鮮明」(米空軍)で、映像は原発施設の内部状況をほぼリアルタイムでとらえており、専門家の分析にも役立つ可能性が高いという。

米空軍は日本政府からの要請を受け、グアムのアンダーセン空軍基地に配備されている最新鋭のグローバルホーク(翼幅約40メートル、全長15メートル)を震災の翌12日から、被災地周辺に飛行させている。

多量の放射性物質が検知されている福島第1原発上空では自衛隊機の飛行が困難なため、グローバルホークが24時間態勢で撮影。

衛星通信を介して映像を米カリフォルニア州の米空軍基地に送信し、日本政府側にも提供している。

だが日本側は、映像を保有したまま公開していない。

同米空軍基地では、米国の原発専門家らが映像を詳細に分析しているという。

東日本大震災:福島第1原発事故 米軍無人機の映像、日本政府が公開に慎重 – 毎日JP

原発上空の映像ではないが、米ニューヨーク・タイムズがグローバルホークによるデータ解析結果を掲載している。

[Map of Evacuation Zones Around Japan Nuclear Plant - Interactive Feature - NYTimes.com]

1.6 km以内は、数週間以内に死亡する
3.2 km以内は、2ヶ月で死亡の可能性
4.8 km以内は、口や喉からの出血
8.0 km以内は、吐き気、嘔吐、脱毛
80 km以内は、血液の化学的変化
50 miles(80km)以内は健康被害
の可能性が高まるとのデータが出ている。

避難範囲については、米国政府は自国民に対し「80km圏内は避難」としている。しかし、日本政府は「原発から半径20km圏内の住民に避難、20km~30km圏内では屋内退避」(2011年3月20時点)としている。外国では既に危険性が指摘されているにもかかわらず安全だと言い張る姿はミドリ十字の薬害エイズ事件と似ている。

http://infosecurity.jp/archives/8214

転載終了

原発問題を誠実に問い続ける衆議院議員河野太郎氏の「ごまめの歯ぎしり」から転載。

福島第一原発の事故はおそらく、スリーマイル島原発事故より事態は深刻で、レベル5より高い、レベル6になるといわれている。

現場の必死の作業には敬意を表したいが、最悪事態となりつつある福島第一原発の事故を誘発する体質がどうやら東京電力の経営内部にあったと断言出来よう。福島第一原発事故は起こるべくして起きた人災といえる。

東京電力と経産省との癒着も酷いものです。

わたしたち国民は東京電力のあくどい事業実態と隠蔽体質に声を大にしてクレームをつけないと、第二、第三の福島原発のような事故を誘発することが危惧される。

東京電力に抗議の電話なり、抗議メイルを送信しましょう。

しかし、それにしても、こんなデタラメ経営の東京電力の株主も株主だ。配当さえ受ければよいというものではなかろう。もっとも、今後は無配転落は云わずもがなです。

企業倫理というものを、正常な会社はあるはずだが、東京電力にはそれが消え失せているように見える。訴訟ものです。

転載開始:
2011年3月22日付け、環境エネルギー政策研究所 田中信一
郎客員研究員の『「未曾有の津波」は東京電力を免責するのか─土
木学会指針と電力業界の関係─』というペーパーがある。

http://www.isep.or.jp/images/press/report_0322.pdf

東京電力は、土木学会が出した指針に基づいて津波の高さを想定し
ていたが、今回の津波はその想定を大きく超えるものだったと言っ
ている。ところがこのペーパーは、指針を策定した土木学会の原子力土木委員会津波評価部会は、電力会社とその身内が大半を占めていて、「第三者性」が疑わしいという。

このペーパーの結論は『利害当事者が策定に関与し、発注事業者の
影響力が強い学会で策定されたという事実は、指針が「お手盛り」
なのではないかと疑わせるに十分である。
よって、土木学会指針を根拠として、東京電力が福島第一原発の事
故における補償を免責されるということは、決して認められるべき
ではない。』

これを読んでその土木学会の原子力土木委員会津波評価部会のメン
バーを調べてみた。指針が策定された頃のメンバーや議事録は見つ
からなかったが、最新の津波評価部会のメンバーが載っていた。

それによると

原子力土木委員会 津波評価部会 委員名簿 平成23年3月

主査 東北大学(元建設省九州地方建設局建設技官)

委員

電力会社等 11名
委員 東北電力(株)土木建築部(火力原子力土木)
委員 東京電力(株)原子力設備管理部
委員 中部電力(株)発電本部土木建築部
委員 北陸電力(株)土木建築部
委員 関西電力(株)土木建築室
委員 中国電力(株)電源事業本部(耐震土木)
委員 四国電力(株)土木建築部
委員 関西電力(株)土木建築室
委員 九州電力(株)土木部
委員 日本原子力発電(株)開発計画室
委員 電源開発(株)原子力事業本部原子力建設部

大学 8名
委員 東京大学大学院 大学院新領域創成科学研究科
委員 東北大学大学院 工学研究科 附属災害制御研究センター
委員 京都大学防災研究所 巨大災害研究センター
委員 東京大学 地震研究所
委員 関西大学 社会安全学部
委員 岐阜大学 工学部社会基盤工学科
委員 名古屋大学地震火山・防災研究センター
委員 防衛大学校

官公庁 3名
委員 経済産業省

幹事

幹事長 (財)電力中央研究所 地球工学研究所 流体科学領域

電力会社 2名
幹事 東京電力(株) 原子力設備管理部
幹事 東京電力(株) 原子力設備管理部

電力会社系列企業・関連法人 7名
幹事 東電設計(株) 技術開発本部
幹事 東電設計(株)港湾・海岸部
幹事 東電設計(株)港湾・海岸部
幹事 東電設計(株)
幹事 (財)電力中央研究所 地球工学研究所 流体科学領域 委員兼任
幹事 (財)電力中央研究所 環境科学研究所 環境科学領域
幹事 (財)電力中央研究所 地球工学研究所 地震工学領域

コンサルタント 5名
幹事 (株)ユニック
幹事 (株)エングローブコンサルタント
幹事 (株) 三菱総合研究所
幹事 (株) 三菱総合研究所
幹事 (有)シーマス

オブザーバー 一般社団法人 日本原子力技術協会

このメンバーが津波評価部会だと言われても、とても中立公正に指
針が作られたとは思えない。

原子力関係のあらゆる場面でこのような疑わしいことが起きる。

例えば、原子力のコスト。原子力発電で得られた電力のコストにつ
いて、経産省が発表したコストが正しいかどうか検証しようとして
バックデータを要求すると、出された資料の大半は黒塗りだ。

なぜ、バックデータが出ないのかと尋ねると、それは電力会社の企
業秘密だからだと経産省は答える。しかし、その第三者には検証できないコストに基づいて、様々な負担が決められる。

かつて超党派の自然エネルギー議員連盟が自然エネルギーの促進の
ために自然エネルギーによる電力の買い取りをルール化しようとし
たことがある。

経産省は、それをつぶすために大急ぎでRPS法案をつくり、各党
の幹部に根回しをして買い取りルールを潰し、RPSを導入した。
その結果、日本の再生可能エネルギーは諸外国と比べ、大きく遅れ
を取ることになった。

昨年十二月には資源エネルギー庁の長官が直接、東京電力に天下っ
た。原子力、放射線、核などに関する独立行政法人、財団法人、社
団法人は数限りなくある。そうした団体に天下った数、出された補
助金の金額を何度も資料請求したが、時間がかかりますと返事が来
たまま、包括的な資料が出されたことは、自民党政権、民主党政権
を通じて一度もない。

さらに、核燃料サイクルに至っては、その問題点がまともに議論さ
れたことすらない。核燃料サイクルの問題に関しては、約11分間
の次のビデオをご覧ください。

http://www.taro.org/2009/08/post-609.php

経産省と電力会社の癒着は、シロであることが証明されない限り、
クロだ。

原子力に関するこうした不明朗なところが是正されない限り、安全
性も確保されない。原子力は、その政策、体制、経済性、優位性、
そして安全性、すべてがお天道様のもとで見直しが必要だ。

(転載終了)

尚、以上の転載は、「ごまめの歯ぎしり」 のメールマガジン版規定「当レポートに掲載された記事は、全文を掲載する場合に限り転載・再配布できます」に基づいて、全文転載が行われました。

ごまめの歯ぎしり 11年3月26日号-2より
(衆議院議員 河野太郎の国会日記から)

正続出の東京電力 役員半数超、自民党に献金

原発の検査データ改ざんやトラブルの隠蔽(いんぺい)などの不正が続々発覚した東京電力で、
役員十七人が自民党の政治資金団体「国民政治協会」に二〇〇六年の一年間だけで
二百七十一万円の献金をしていたことが本紙の調べで分かりました。

国民政治協会が総務省に提出している政治資金収支報告書によると、
二十六人いる役員のうち、会長と社長、六人いる副社長は全員が献金を行っています。

田村滋美会長、勝俣恒久社長がともに最高額の三十万円、六人の副社長は
二十四万―十二万円、常務取締役が十二万―七万円などと、
役職により献金額にランクがあるのも特徴です。

電力会社は、ガス会社、銀行などとともに公共性があるため、企業としての献金は
行われていません。しかし、こうした事態は事実上の企業献金にほかなりません。

東京電力による原発の安全にかかわる検査データの改ざんなどの不正は、
原発が 二百三十三件、火力、風力を
合わせると三千八百五十二件が報告されています。

なかには、原子炉で重大事故が起きたときに作動するポンプが故障していたのに、
検査時には正常に見せかけて検査官をごまかすなどの重大な不正もありました。

今年七月の新潟県中越沖地震では、
被害を受けた柏崎刈羽原発近くに地震を起こす
断層があることを認識していたにもかかわらず、
過小評価し耐震設計していました。
安易な原発立地と甘い耐震設計で国から認可を受けていました。

福島原発10基の耐震安全性の総点検等を求める申し入れ  2007年7月24日
http://www.jcp-fukushima-pref.jp/seisaku/2007/20070724_02.html


→却下 2007年7月当時の総理大臣 安倍晋三(2006年9月26日- 2007年9月26日)

原発の津波対策をめぐっては、
2006年に日本共産党の吉井英勝衆院議員が国会質問で不備を指摘しています。
5メートルの津波(引き波)によって、日本の原発の約8割にあたる43基の原発で、
冷却水が海から取水できなくなることを明らかにしました。
また、原発ごとに想定されている引き波でも、
12原発が、取水不能になるうえ貯水槽もないことがわかっています

二階俊博経産相(当時)は吉井議員に対策を約束しましたが、
保安院によると、4年たった現時点でも改善はされていません。

原発問題住民運動全国連絡センターの伊東達也筆頭代表委員は
「1960年の津波のときにはまだ原発はなく、
それ以来、本格的な大きな津波に襲われたことはない。
今回の経験にたって、電力会社は、防災対策の現状を住民に説明し、
対策をきちんとするべきだ」と指摘します。

高野町議は訴えます。「津波対策は、原発の盲点になっているように思う。
国の安全審査で漂流物や砂の影響を試験するなど、
真剣にやってほしい。大丈夫、大丈夫ということですまされない」

・冷却水喪失なら炉心溶融の危険

吉井議員の話 2007年の新潟県中越沖地震では、
地震の揺れそのものによって柏崎刈羽原発が被害を受けた。
津波でも、海面が上がると冷却ポンプが水没する危険があり、
海面が下がると冷却水喪失の恐れがある。
これらは、原子炉の崩壊熱による炉心溶融を懸念させる事態だ。
今後も、地震の揺れや津波への対策を前進させるために、
国会でも取り組みたい。

原子力の専門家・東電・官僚・マスコミが「津波が想定できなかった」ということが,「想定できたけど,想定しなかった」ということであることは,今さら言うまでもありません。

ただ,むしろ私が思う,原子力の専門家・技術者の皆さまの大ミスは,皆さまが,放射能を原子炉建て屋から外に出さないことばかりに気を奪われて,水素ガスが発生することを分かっていたのに,建て屋に弁や開口部を設けずに,今回の相次ぐ水素爆発を招いてしまったのではないか,という点です。

見えていたのに完全に見落として,本当の想定外になってしまっていたのではないか,という意味で,悪質性は津波の問題の方が上だと思いますが,ミスとしての深刻さは,水素爆発の問題の方がむしろ重大なのではないでしょうか。

素人のまったくの単なる想像でしかありませんが,原子力の専門家・技術者の皆さま,いかがでしょう。


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『知らなきゃヤバイ!民主党─新経済戦略の光と影』
2009年11月、日刊工業新聞社

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