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« 【速報】石川議員の女性秘書の証人採用が決定
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地震と原発について補足 »

地震と津波に弱い原発の9割が日本にある

takanoron.png 米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)3月19日付のデータによると、全世界400以上の稼働中の原発のうち中程度以上の地震危険地帯に設置されている原発は56基あり、そのうち海岸から1マイル(1.61キロ)未満にあって地震にも津波にも弱い原発は39基だが、そのうち9割超の35 基は日本にあり、残りの4基は台湾にある。同地帯内で建設中・計画中なのは13基で、そのうち日本は6基、そのうち海岸から1マイル未満は5基である。

 今回の東日本大地震・大津波で津波は最大で海岸から5キロほどにも達した(浸水範囲概況図を参照)ことを考えると、1マイル未満という線引きは甘すぎるだろう。せめて2マイル(3.22キロ)未満で線引きすると、日本の地震にも津波にも弱い稼働中の原発は41基となる。日本の原発の4分の3は、いつ福島第一のようなことになってもおかしくないということである。

★国土地理院・浸水範囲概況図:http://www.gsi.go.jp/kikaku/kikaku60003.html

 WSJは、ロンドンに本拠を置く世界原子力協会のデータに基づき、世界の400以上の稼働中の原発と100の建設中・計画中の原発の立地を調べ、それを米地質調査所とスイス地震局が合同で1999年に実施した世界地震被害調査のデータに照らして、各原発を地震高危険(High Activity)区域、中危険(Eleveted Activity)区域、少危険(Moderate Activity)区域、低危険(Low Activity)区域に4分類した。

★WSJ「地震地帯の原発の評価表」:http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703512404576208872161503008.html?mod=googlenews_wsj
(記事中の《View Interactive》をクリックすると一覧表が見られる)

 そこから日本関係の稼働中・建設中のみを抜き出し、マイルをキロに換算し、さらに所在県、営業開始年、事業者を補うと以下のようになる。並び順は基準不明だが、ほぼ原表のままにしてある(建設中=※、停止中=★、計画中と閉鎖済は除外)。

takano110325.jpg

 高危険区域に25基、中危険区域に25基、低危険地区に7基で、すべての商用原発54基、研究用高速増殖炉もんじゅ、建設中の2基の計57基がこの3つの区分に含まれる。そのうち中危険以上の区域にある稼働中の原発で海岸から3.22キロ以内にあるものだけを取ると、上述のように41基である。逆に言うと、女川と大飯以外はみな海に近いということである。

 さらに、ここでは除外したが、すでに閉鎖となった炉でも全く安心とは言えず、日本には現在、ふげん(福井、2003年に閉鎖し廃炉作業中)、浜岡1・浜岡2(静岡、2009年に運転終了、11年3月16日に2〜3年内に12メートル以上の防波壁を建設する計画が発表された)の3つがあり、海岸からの距離は前者が1.24キロ、後者が1.66、1.61である。

 首都圏では、放射能被害を恐れて西へ西へと脱出する人が増えているが、静岡県に逃げるなど愚の骨頂で、活断層の真上に乗っていて日本で一番地震に弱いことで有名な浜岡原発がある同県に、しかも静岡沖地震が起きている状況では、首都圏に残っている方が安全かもしれない。大阪に逃げた人も多いが、原発が14基も並ぶ福井県が地震や津波に襲われたら関西圏はひとたまりもない。沖縄ならいいだろうという人もいるが、台湾の原発が近い。日本ではどこへ逃げても原発爆発の恐怖から逃れることは出来ない。▲

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コメント (25)

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http://www.the-journal.jp/contents/info/2009/07/post_31.html

ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

福島原発の影響から今後日本において、次代のエネルギー政策をどうするかの議論が活発化されることは間違いないでしょう。政府には様々な役割が求められますが、是非我々が頭に入れておかなければならない事は、日本は軍事(安全保障)・経済政策だけでなく、エネルギー政策もなにがしかの利権の中で諸外国からの影響を強く受けてしまうということです。既に福島原発の対応を見ていてそう感じました。災害復興の中には新たなエネルギー政策が組み込まれてくると思いますが、その結果産まれてくる新たなエネルギー産業の中で当然のことながら、利権のぶつかりあいが発生します。日本国政府は余程しっかりとコントロールしないと。東電は最終的には国の管理下におかざるをえないと思います。その結果、東電の解体的な出直し論に至ると思いますが、その中に私達国民の為のエネルギー政策を強く撃ち込まなくてはなりません。私は何も諸外国の利権を否定せよと言っているわけではありません。ちゃんと私達の政府が私達のエネルギー政策の為にしっかりと交渉してもらいたいと言っているのです。とてもとても心配でなりません。

今回の巨大地震に対する災害対策が迅速性に欠けることは否めない。

津波対策は、それでも、時間とともに、復興に向けた確かな足取りが期待できるであろう。

問題は、原発事故の初動段階にあって、アメリカからの提案である原子炉廃却を前提にした事故対策の判断が出来なかったことである。菅総理の責任は重い。

東電が承知しなかったなどとまことやかに流れているが、責任転嫁もはなはだしい。菅政権の菅総理の判断がないからである。

今までも明らかなことであるが、この方には日本の舵取りをする資格が欠けているのであって、国民の安心安全が確保できないのである。

無能な菅総理が判断が出来ないことによって、放射性物質が漏出して、その被害がどこまで拡大するかわからなくなってきた。どんどん汚染地域が広がっていけば、国内がパニップになること必然である。

速やかに、菅総理は、災害対策一巡後は総辞職、ないしは解散を条件に党内、野党から人材を起用し非常時内閣を組閣すべきである。この最後のご奉公さえ出来ないようであれば、与野党を問わず議員の総意として、菅総理を問責決議すべきである。

政局を避けて菅総理に対策を期待する段階はすぎて、対策ははかない期待のみで、危険性のみが間違いなく迫っている段階と見るべきではないか。

匿名 | 2011年3月25日 22:30氏に同じ思いを感じます。
さらに、日本の政策として一極集中に対しても、もう一度検証する時期にきていると思えるのです。
日本は、地震大国であり、どこで大きな災害が起こるかわからない。阪神・神戸の災害でも、仮に大阪がその災害の中心地であれば、被害は更に拡大していたでしょう。あの時点でこうした問題が提起された記憶がありません。それ以前に、首都機能移転は提起されましたが、いつの間にか消え去り、その後この問題を提起された記憶もありません。
また、電力行政も以前から不思議に思っていました。何故、日本を分割するような政策を未だ取っているのか。こうしたことを提起する政治家も皆無です。こちらから、援助したくてもできない現状も浮き彫りになる。周波数の関係で、現状の設備では、これ以上支援できない。集中生産が効率が良いことは明らかですが、その弊害も産業界に出ています。リスク分散も議論の焦点になるでしょう。

高野孟さん
高野論説をお待ちしておりました。

高野さんがWSJを挙げられたので‥という訳ではなく(笑)、次のNYTimesの記事は、某所NetDebateSiteで大変に評判高く議論されているものです。
NYT- http://nyti.ms/hwQJKy【A Nuclear Third Way 】

贅沢なことですが、高野さんにも何方か技術のバックグラウンドのある方々にも、大変に贅沢なお願いです。
「純粋技術的に」此の記事のReview(評価)をお願いしたい。その上で初めて、「21世紀にあるべき日本のEnergy Mix」などの政策議論が意味を持つと思います。
特に後述の第2点【「原子力技術に固有の問題」、此れは万国共通の問題として世界が問題解決(又は縮減)に取り組んでいる】について。
文化系の私には難しくてお手上げ状態です(笑)。

私の理解では、今の日本の原発の重大問題は二つの問題から構成されており、日本はダブルパンチ状態にあるのだと。
一つは「日本発の固有の問題」、要は、日本の電力各社が現時点で採用している技術が世界水準では遅れている、逆に言えば既設の原発に最新技術投入の投資を怠ってきた。
其処では、政治や行政の怠慢や腐敗、電力業界の誤った経済合理主義(カネ勘定)が邪魔をした。
二つは、「原子力技術に固有の問題」、此れは万国共通の問題として世界が問題解決(又は縮減)に取り組んでいる。
(私の予ての疑念は、日本との相対論ではなく、世界の技術進化の絶対論として「此れは本当か?」です。)

此の記事(又は私の理解)が正しいのであれば、
原発反対!賛成!は単純過ぎるのではないかと。
事柄上、安直短絡的に飛び付く訳にはゆきませんが、十数年単位?の視野では非常に興味深いと。多分。
草々

(日本人を止めた)無国籍人3月26日09:29(訂正)

NYT- http://nyti.ms/hwQJKy 
【A Nuclear Third Way 】

連投、御免なさい。

【米原子力規制委、認可申請の原発「環境に影響なし」 】
http://s.nikkei.com/hzT6v3  

世界中が大騒ぎしている真っ最中に、市民運動や奇怪な魑魅魍魎など様々な攻防があっただろうに、見上げた?挑戦心だ。
技術的な設計仕様は様々なのだろうけれど、其れらが合致したとして東芝や日立などの日本勢は契約が取れるのだろうか?
依然として、私は「粘り腰」(笑)。
草々

原子力発電問題は技術ではないのだよ。

国民の生命の安全など二の次なのだ。

その恐るべき実態は元内閣府原子力委員会、原子力安全委員会委員の武田邦彦教授に再々登場願おう。それでは先生どうぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=jyou9oG1qBg&feature=related

本田 勉様 | 2011年3月26日 07:42

一極集中の問題、特に首都機能移転の問題、まったく同感です。

今言うと「なにをふざけたことを」と多くの皆様におしかりを受けるかもしれませんが、思い切って東北復興のみならず日本再生のシンボルとして東北地方のどこかに少なくとも国会と中央官庁郡を移転する・・・

そしてそこでは自己完結型・分散型のクリーンエネルギー、省エネ、スマートグリッド網を完備した未来型都市をモデル事業として構築する・・・
そんなことを夢想しています。

また周波数の違いについても今回思い知らされましたね。
当面周波数変換容量のUPが電力融通の点から検討されることと思いますが、根本的な問題解決には電力会社の再編、すなわち発送分離と送配電部での(安全面を考慮した上での)分散化・自由化が必須となると思います。

なお別スレで余計なスレをしてしまい、まことに申し訳ありませんでした。
念のためをと思いついつい・・・

武田邦彦さんの一連の動画YouTubeを数本見させて戴きました。意見は様々にあって好いのだが‥、
この動画だけからの私の取り敢えずの結論は、官僚権力の腐敗を告発する部分は貴重な証言として引き取る価値は十分にあるとしても、その他の部分は「此の人の言説は聴き措くに留めるのが善い」。

理由1:自らが専門とする原子力の分野で多くの国民が放射能被害に恐れ慄いている最中のインタビューで、えも言われぬ笑みが消えない(消せない)人物の人格をどう理解すれば良いのか?私の理解を超えている。
ましてや、嘗て彼が主張したという「国民の安全」が本物であるのなら、その主張が官僚権力の不公正に依って潰された結果が今回の悲劇ともいうべき事態を招いたのだから、勿論彼の責は一切無くても、今の結果に対する慙愧の感情が笑みを消す筈だが、普通は。

理由2:「原発には技術的問題はない」とは、特に「原子力専門家」という肩書を担ぐものとしては余りに視野狭窄で平板な意見だろう。嘗ての私の小さな製造事業経験で言えば、人工の製造物に技術的問題がない訳がないと断言できる。況や、膨大な機器機材で構成され加えて危険物を扱う原発に於いておや。その他諸々‥。
穿って観れば、「技術的問題はない」と断言して、「官僚・保安院・東電による複合人災」という点が浮き彫りになる効果を狙っているとも見える、重ねて穿って観ればだが。其れみたことか!だから、あの時言ったじゃあないか!と。

このインタビューでは視野の外に置かれているのだが、核廃棄物の最終処理という未だに緒に着いてもない重大問題に言及がないのは、このインタビュー自体に網羅性に欠けるということだろう。批判ではない。事実認識として。
草々

本田さん
screamerさん

この多大な犠牲者を出した震災は、皮肉にも日本の旧来の悪弊をさらけだしてくれました。この機会に我々は既得権益を排除した新しい国づくり(首都機能の分散・エネルギー行政の大転換〈脱原子力〉など)取り組まねばなりません。
その意味でも私たち国民が、政治に関心を持ち監視することが必要です。

下記は、他のスレでも紹介した記事です。この記事を読めば、日本人が、風力発電や波力発電などいろんな研究を成功させている事が解ります。
私は、太陽光や風力発電は原子力発電の代替発電足り得ないと思い込んでいましたがその可能性の大きさに目からうろこの思いでした。

これらの発電技術や藻から石油を作る技術などは、我々国民の財産と言うべき技術です。石油や電力などエネルギーメジャーに潰されないように、しっかりと守り、予算をつけて国を挙げて育てていく必要を感じます。
この震災がエネルギー行政の転換点になる事を願ってやみません。

災害に強い自己完結型の施設を織り込んだ都市づくりを目指さないといけないとつくづく感じています。
http://www.eco-reso.jp/feature/cat1593/20110319_4986.php

これをみると、奥歯に物が挟まったようなマスコミ報道にも納得。
なんだか嫌になって来ます。

〈マスコミと電力会社の関係〉
http://www.nikaidou.com/archives/11990

screamer | 2011年3月26日 16:04様
コメントありがとうございます。
私もレス違いを知りながら、原発が全国各地にあるということに掛けての投稿です。
私も「首都機能移転」について、真剣に討議する時期でないかとも思うのです。何処かの知事に言わせると、頭に血が昇るかもしれませんが・・・。
すべてをそっくりでなく、皇室関係は、京都若しくは奈良に、過去大きな災害もなく、ある意味発祥の地でもある。
農林水産関係は、東北(宮城若しくは福島)に、経済産業関係は、愛知・静岡に、財務は大阪、首相・官房関係は、滋賀などにそれぞれに私なりの意見がありますが、長文になるゆえ、別に機会があればと思う。
交通網も通信インフラも整い、離れた距離は、意味がなくなってきた。又、地方の空港などの活性かも期待される。
電力問題は、同じ問題意識を共有していると感じます。
当面は、夏の首都圏の電力対応に、西日本側のバックアップ体制の充実ができるかと言うこともあると思う。転換に掛かる供給力を増やせるかもカギとなると感じています。法改正には時間が掛かりすぎるし、産業界も混乱するでしょう。

sirokuma さん| 2011年3月26日 19:31
こんにちは。

引用【日本人が、風力発電や波力発電などいろんな研究を成功させている事が解ります】
素晴らしいご指摘だと思います。真に同感です。
日本には原子力技術だけではなく新しい世界と戦える「研究所技術」に溢れています。

sirokuma さんもご認識済みでしょうが私の認識を付言させて戴けば、新技術が研究所で成功しても国家経済的な意味はない。研究所技術が事業化されて、市場の現場で現実に試行錯誤を重ねて得られる多数の現場技術(ノウハウなど)と融合して初めて、商売になる、その新しい複合技術が国家経済に力を与える、研究投資と事業化投資に投じたカネが利益を連れて国富として帰って来るのだと。今のGlobal競争の時代には、例えば研究所技術を10年間寝かしていると、如何に画期的な技術も凡庸で競争力のない技術になると。

過去に散々書いてきましたので繰り返しませんが、下の私のキーワードは同じ脈絡上にあります。
・「Commodity経済からProduct経済へ」
・「早く! 「次」へ行かなければ!」‥「次」は政治に限らず、経済にも真に当て嵌まる。
・「善き政界再編」と「政界の世代交代」
・「政界と財界の世代交代」‥〈マスコミと電力会社の関係〉リストの人物は全員退場させるということです。

嘗てscreamerさんのご指摘の通り、「世代交代」は単に形式なものでは一切意味を持たない。資質能力を備えた一群への世代交代にしか意味はない。人間の如何なる集団も「良いの3割‥」またはMr.Southpawの「二八国家」(※注)でしかないのですから。
(※注)「二八国家」の正確な意味は未だによく解っていませんが(笑)。
草々

連投、御免なさい。

誤解があっては困るが‥、
今回の大災害の議論が眼前の悲惨に向くのは当然だが、然し目を遠くに向けて観ると、Commodity経済(産業)が今回受けたダメージは極めて深刻だと。被害者救済に手も頭も奪われている。Product経済(産業)に移行させる推進力が削がれている。この視点での議論は、メディアの片隅に極く一部にしか顕れていない。危機は同時にチャンスでもあるのだが。

要は、国家の総責任者が「善きバランス」を厳しく取ることが必須になる。然るに、当のご仁は、例えば3/26日経【首相こもりがち 原発対応専念】。
この議論は決して封じ込められるべき「政局」ではない、国家の根幹に関わる重要な議論だと確信している。
草々

高野さん、こんにちは。

大変勉強になりました。

自分は今日、反原発のデモに参加するつもりです。
原発は危険。そんなものは世界にいらないです。

原発の安全神話を、電力会社、官僚が作り上げてマスコミが広める。その結果、これだけ重大な事故が起こっても、自分の地域でなければまあいいかという国民的な雰囲気。なんと、能天気なのだろう。TVでも福島第一原発の状況と放射性物質による汚染だけの話で、他の原発の安全性に関しては全く語られない。いったいどういうことか。

さらには、核燃料サイクルで無駄なお金を使いまくるのである。高速増殖炉もんじゅはナトリウム漏洩事故の他、装置落下事故などで実用化のめどはたたない。そして、高速増殖炉でプルトニウムが使用できないと、これが余ってしまうためにプルサーマル計画を推進し始めた。プルサーマルは燃料効率が1.1倍しかないため欧米では中断が相次いでいるにも関わらず、日本はお金をどぶに捨ててきた。日本の原子力行政は矛盾にあふれている。

エネルギー政策は、効率や経済性だけではない。この国には一番大切な安全性が欠落している。これまでのように原子力が命で、原子力がないとやっていけないという固定観念に凝り固まっている以上、代替エネルギーは生まれない。

>自らが専門とする原子力の分野で多くの国民が放射能被害に恐れ慄いている最中のインタビューで、えも言われぬ笑みが消えない(消せない)人物の人格をどう理解すれば良いのか?

近年というか、恐らく、その昔なら希少価値をももったはずの、要するに頭だけが肥大化してしまったオゾマシイ人種が増えてしまった・・武田某もその範疇の人間なのだが、問題なのは、そういう人種(個人的にはイモリの天麩羅という・・)を抵抗なく受け入れてしまう一般社会のことである・・

まともな感覚であれば、特にこういう輩を例えば食事時にでもテレビが流してしまったら、嘔吐を催す市民が続出して総すかんを食らうのがオチなのである

原発事故に於ける説明会見の保安委や東電を初めとして、テレビの専門学者等々の中にも多くの”イモリの天麩羅”が暫し散見されるのだが、その彼らの頭でっかち振りが此度の原発問題をより解決不能な深みにはめていっているようでならない・・この国は、空前にして絶後とも思える危機に際して、上層機関がまともに機能しないのである

本日、未明のテレビでは、ドバイの世界最高峰の競馬レースが繰り広げられていた・・イタリアの騎手が、右袖に付けた黒い喪章のリボンに口づけを繰り返し、その意味のある勝利を大観衆の大声援に向かってアピールしている・・その日本馬の勝利が只の快挙ではないことを世界中が知っている・・

「復興を世界が祈る」と言った趣の感動の場面に勇気付けられて朝を向かえても、又ぞろ馬鹿なテレビで「二八国家」という現実を思い知らされるのである

google mapの航空写真でみると、東北電力の女川原発は、海から200mしかない。表の海から3.74Kmは間違っていませんか?

(日本人を止めた)無国籍人さんご指摘の
A nuclear third way
の純粋に(?)技術的なレビュー
私は原子力工学を専攻した人間ではありませんが、多少物理学を勉強したものとしてのレビューです。
核融合でもなく、核分裂でもない、第3の道(共産主義でもなく資本主義でもない、第3の道、のようですね)、ということで、hybrid(継ぎ接ぎ、階層的、いろいろ訳は考えられますが、科学用語としてはハイブリッドそのままです)reactorなるものの提唱です。
歴史的に見ると核エネルギーの利用は核分裂現象(fission)が先行しました。ウランを燃料とする核分裂の連鎖反応を起こし、そこからエネルギーを取り出す方式です。(fissile materialはウランに限りませんが、一番手っ取り早く(?)使える反応がウランだったのでしょう)
問題は、連鎖反応を利用する、ということで、一度反応が始まるとそれを制御することが難しいこと、および反応後にいろいろ雑多な放射性廃棄物(つまり利用価値のない放射性物質)が残ってしまうことです。これの扱いが厄介しごくで、結局現在でも地中深く埋める、というような厄介者扱いしか出来ないでいます。(高速増殖炉などで一部を再利用しよう、というような話しはとりあえず脇に置いておきます。)
核反応の利用として考えられるもう一つの方法は、核融合(fusion)です。これは、比較的軽い核同士をくっ付けて(融合させて)その際放出されるエネルギーを取り出し利用する、というものです。1970年代から盛んに研究され、実際に核融合炉のが作られ実験が進みましたが、仕掛けが大掛かりすぎる、得られる(出力される)エネルギーを、融合を起こす条件を実現するために必要なエネルギーよりおおきくすることが、その時点の技術では難しかったこと、などがあり1990年代以降、すっかり研究に力が入らなくなりました。核融合反応自体にはいろいろありますが、直接放射性物質が生成されない反応も多く、その意味で、fusionから直接放射性物質が出るという問題はありませんので、当時clean energyという言い方をされました。(fissionの比べてcleanという意味です。今はfissionが火力発電に比べcleanだと盛んに宣伝されます。私はfissionのどこがcleanなのか皆目分かりませんが。)今も昔(?)もそうですが、cleanを言う言葉はいかがわしく、核融合反応では放射性物質ではなく、中性子、しかもかなりエネルギーの高い中性子が直接出てきて、これが周りの材質と反応し、材質を放射性物質に変えてしまいます。もしくは中性子は炉の外に比較的簡単に抜け出し、生命体に直接被害を及ぼす可能性が大です。(ご存知のように中性子は放射線の一種です。)危険な中性子は多量に出るは、炉自体は放射性物質に変えるはで実際はとてもcleanとは言えないエネルギーでした。
さて、第3の道ですが、ハイブリッドです。
炉の真ん中で(多分小規模の)核融合を起こし、それで生成される中性子を、周りに置いた比較的安定なウランや他の核(文中にはトリウムという記述があります)に吸収させ、ウランやトリウムを不安定な状態(励起状態と言います)にし、不安定な状態が核分裂する際のエネルギーを取り出して利用する、というアイデアのようです。
利点としては、
fissionのように連鎖反応を使うのではないので、反応の制御が容易である。(今回の福島のように原子炉は停止したが発熱が止まらない、というようなことは起きない、ということです。)
さらに、hybrid方式で生成される放射性廃棄物は、fissionで生成されるものより半減期が短い(と言っても数百年のオーダー)ので、比較的扱い易い、
ということが挙げられています。(fissionの生成物より半減期が短い、という点に関しては私の知識の範囲外です。)
以下私見です。
アイデアとしては面白いと思いますが、hybrid方式の実現は簡単ではないでしょう。(簡単でないからこれから20年かけて研究しよう、と書かれているのですが。。。)
放射性廃棄物の問題が解決される訳ではありません。fusionで出てくる高エネルギーの中性子の問題も解決される訳ではありません。(fusionで出る総ての中性子が無駄(?)なくfissionに使われるとは考えられません。)
炉の構造が極端に複雑になり、建設、メンテナンスとも非常に難しいことになりそうです。
経済的にpayできるか、という点は少し悲観的にならざるを得ません。(産業界にとっては多分これが一番重要なのでしょうね。)

中性子さん | 2011年3月28日 14:40

半ば諦め気味になっていたReviewを折角戴いたのに、反応が遅くなり失礼しました。取り急ぎ、貴重なご解説に心から感謝申し上げます。

今、頭痛と目眩がしています(笑)。私には、未だ挑戦心が足りない‥、天の声「止めれば好いのに!」(笑)。
未だ理解が出来ていませんが、反復裏返し行間を読み解くことに挑戦して、再度反応申し上げます、多分。
重ねて多謝申し上げます。
草々

もの書きを生業としておりませんので言いたいことが伝えられないもどかしさはあります。先のメールへの補足を書きます。(余計なことかも知れませんが。)
hybridという考え方が出てくる心理を推測すると、核分裂(fission)も核融合(fusion)もそれぞれに厄介なことがあるので、何とかそれを少しでも<回避>できないか、という発想だと思います。
fissionの厄介さは、煎じ詰めれば連鎖反応の利用です。連鎖反応のおかげで、少ない入力エネルギーで多くの出力エネルギーを取り出すことができますが、一度連鎖反応が起きるとそれを止めることが難しい。(結局今福島で悪戦苦闘しているように冷やすしかありません。)
誤解の無いように言っておきますが、
(入力エネルギー)<(出力エネルギー)
と言っても、無からエネルギーが取り出せる訳ではありません。正確には
(入力エネルギー)+(質量欠損)=(出力エネルギー)
というエネルギー保存則は成り立っています。質量欠損というのは、fissionの前後での物質の質量の差にあるファクターをかけたものです。fission反応後の物質の全質量はfission前の全質量より少なく(軽く)なっています。核のエネルギーというのは、質量(まあ重さといっては不正確ですがそのようなもの)をエネルギーとして取り出す、ということがその本質です。
一方fusionですが、連鎖反応を利用する訳ではありません。主に水素(特殊な水素)を融合させる際に解放されるエネルギーに着目したものです。こちらの厄介さは、fusionの起き得る状態そのものをつくることが非常に難しい、ということです。水素同士を極端な高温、高圧の状態に置かなければfusionは置きません。正確に何度の温度で何気圧か、ということは私には分かりませんが、少なくとも普通の物質が原子の状態を保っていられるような温度と圧力ではありません。つまり容器が普通の物質では作れない、ということです。(水爆を閉じ込める容器!です。)
このためfusionは、まさにこの技術的な問題を解決する必要があり、精力的に研究されましたが、実用化に耐え得る(長時間の間閉じ込める特殊な容器という)解答が今のところ得られておらず、中途半端(?)な状態になっています。短時間でしたら閉じ込めることが出来ます。ただとても実用的な発電に利用出来るような時間ではありません。
fissionとfusionのこの様な状況から考えられるアイデアとしてはhybridは自然なものだと思います。
核融合をignitionとして、それから出てくる中性子をウランその他の重い核種に当てそれが分裂する際のエネルギーを利用する、というアイデアです。連鎖反応の起きない核種を用い、fusionはあくまでignitionですから短時間で良い、という訳です。
ただ、私にはfusionとfissionが同時に起きる場合、その舞台(炉)というものがどういうものになるのか、が簡単には想像出来ません。(そんなのも作れるの?というかなり懐疑的な気持ちです。)
また先の投稿にも書きましたが、放射性廃棄物、中性子線の問題はhybridでも依然厄介な問題として残ります。

高野孟さん、 スタッフの問題でしょうが‥:
3回目の投稿。最近は複数回投げないと掲載されない。
何となく不信感。それは好いが、此れは「中性子さん」への答礼です、ご掲載願いたい。事柄上、何十回でも投げますが‥。


中性子さん | 2011年3月29日 09:33

重ねて大変に貴重なご見解を解り易くご教示戴きました。深く感謝申し上げます。
今私の想いが錯綜しており、何処まで理性的に反応できるか心許ない限りですが、私は「巧緻」より「拙速」を宗とする者でもあり‥(笑)。

私は元々「技術の社会貢献力」を非常に高く評価しています。俄かに思い付く例では、飛行機も開発当時は気違い沙汰だった筈ですが、今やそんな意識は皆無であり「事故に遭うかも知れない」程度で非常に大きな便益を受けている。飛行機なしでは特に国際関係は今も将来も考えられまいと。同様のケースは枚挙に暇がない筈。
原子力についても、人類は危険は承知で技術開発の進化を待つべきだと、いずれ危険は極小化され「通常の危険+α」の範囲に抑え込まれる筈だと、其れまでは巨費を投じてでも屋上屋を何重にも重ねて危険を抑え込み安全を確保して技術の進化を待つべきだと思っていました(過去形です)。此処へ来て、今私は揺れている。

一方で、「異常なもの」はどう手当てをしてもどう言い繕おうともどう技術進化に努めようとも、「異常でしかない」と切り捨てることも必然だと知っています。
例えば、分野は全く異なりますが、日本国が今過重債務状態にあるという異常事態はどう言い繕おうとも異常だと確信している如く。

大きな「原子力の将来」を云々するには、
今回の東電の事故原因の本質が「政官財の複合腐敗」の国内問題にあるのであって、被害は深刻だが近視眼的な視点では「原子力の将来」は正しくは論じ得ないと。
世界の原子力技術開発の最先端が重要だと考えて来た処へ、NYTの【A Nuclear Third Way 】に出くわした、中性子さんのご解説を得たという次第。

中性子さんの貴重なご解説に依れば、挑戦的なアメリカや世界が技術進化を信じて【A Nuclear Third Way 】を模索しても、数十年前のR.オッペンハイマーさんの深い慙愧も反省も絶望も、「異常」を指示していたのかも知れませんね。
別板?で私が書いた「世界の原子力技術者達が原子力の危険を弄んでいる」という過去2-3年の私的認識も、改めて取り出して眺める必要もある。

この「原子力の将来」という世界的にも国家にも大問題に俄かに結論が出せる訳ではないですが、私には起承転結の過程の「承」から「転」に前進した気がします。
改めて、深く多謝申し上げます。
草々

東電の人災は日本国内に止まらず、世界に本質的な問題を投げ掛けている。
WSJ- http://on.wsj.com/dKNnQG
【Nuclear Industry Pins Hopes on Longtime Foe 】

(日本人を止めた)無国籍人さん
丁寧で真摯なreplyをいただきありがとうございます。
今回の原発事故が「政官財」の腐敗に起因する、という点については仰るとおりと思います。
一言(?)、「核エネルギーの異常性」についてということで、またまた余計なメッセージだとは思いますが、私見を述べさせてください。
物理学の観点からは、この世界には4種類の相互作用がある、ということになっています。(あくまで現時点(?私が物理学を学んだのは数十年前ですので最新の知見ではないかも知れませんが。。。)でのことです)
その4種類とは、
(1)電気的な相互作用
(2)強い相互作用
(3)弱い相互作用
(4)重力の相互作用
です。強いとか弱いというのは電気的な相互作用に比べて強い、弱いということと思って差し支えありません。
地球上の現象のほとんどは総て、電気的な相互作用、および重力の相互作用から説明されます。特に<原子>という基本ユニットを認めれば、地球上のほとんどの現象は電気的な相互作用の結果です。(つまり+の電荷を持った原子核の周りに-の電荷を持った電子が回っている、というユニットです。)物質の結合の強さや生命現象なども、結局は各原子の結びつき方がどうなっているか、どう変わっていくか、という形で説明されるべきものです。(実際には総ての現象が説明尽くされているわけではありません。あくまで原理的な話です。)
さて核エネルギーですが、それは強い相互作用の解放、ということを意味します。原子核は+の電荷を持った複数の陽子から出来ていますが、ご存知のように+の電荷同士は反発しあいます。その距離が短ければ短いほど反発する力は強くなります。陽子を非常に狭い空間に閉じ込めて置く原子核には、その電荷の反発力をはるかに凌駕する強い引力があるのだろう、それはどんな力か、という研究の結果、強い相互作用、というものが発見されました。その過程で、原子核の分裂や融合という現象が徹底的に調べられたわけです。
先ほど述べました通り、生命現象は電気的な力(相互作用)をその基礎原理としています。強い相互作用は、その電気的は力を無に帰するほどの強さを持っているわけで、それに由来する核エネルギーというのは、生命現象からすれば、まさに「異物」でしかありえない訳です。実際放射線で原子自体が破壊されるわけですから、放射線を浴びた生命体は、今まで持っていた生態維持機能を保てなくなる可能性が生じる訳です。可能性が生じる、という言い方は何となく奥歯に物の挟まった言い方ですが、それにはまた別の理論的根拠があります。ついでに言いますと、放射線の影響で、ただちに健康に害を及ぼすわけではない、という言い方が非難されていますが、実は結構深いところでああいう表現に根拠がある、といえない事もないです。
一方核エネルギーは宇宙的に見ればごく普通のもので、宇宙のスケールでは、強い相互作用、重力の相互作用の二つが主役を演じます。(そこには生命現象はありません。)
地球上でエネルギーの利用を考える際には、核エネルギーの本質をわきまえて扱うことが必須だと思っています。当然それは簡単なことではありません。

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