「調書にサインしたことは私の人生最大のミスだった」中司宏元枚方市長が語る
大阪府枚方市発注の清掃工場建設工事をめぐる談合事件で、競売入札妨害(談合)の罪に問われ、二審で執行猶予3年(求刑懲役2年)の判決を受けた中司宏・元枚方市長が9日、都内の自由報道協会で記者会見を行った。
大阪府枚方市の談合事件では、当時副市長だった小堀隆恒氏にはすでに無罪判決が確定しるが、中司元市長は調書に一度サインしてしまったことが証拠となって、一審と二審で有罪判決となった。
この事件を巡っては、逮捕された小堀元副市長に対し、大阪地検特捜部が7時間以上のぶっ続け聴取を行ったことが問題視されている。腎臓ガンで右腎を摘出していた小堀氏は、勾留中に排尿障害となり、医務室のずさんな処置により血尿が止まらなくなった。にもかかわらず、大阪地検特捜部は小堀氏に大人用のオムツを付けて、聴取を続けたという。
中司氏も大阪地検特捜部に最初にストーリーありきの聴取を受けたが、最後は周囲の人達に迷惑をかけたくないとの思いから、調書にサインしてしまったと語る。会見では、「(サインしたことは)私の人生最大のミスをやってしまった。何が一番悔しいかというと、自分でやってないことを自分がやったと書かされたことが悔しい」と語った。中司氏は現在も最高裁へ上告中だ。
なお、事件の経緯については、中司氏が月刊誌『正論』に寄稿した「『改革』を掲げた私はいかにして罪に陥れられたか」が詳しい。8日の会見の詳細は、下記URLから聴くことができる。
■中司宏元枚方市長記者会見(mp3)
http://www.the-journal.jp/contents/voice/nakatsuka110309.mp3
※音声の一部にノイズがまじっております。あらかじめご了承のほどお願いします
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投稿者: 《THE JOURNAL》編集部 | 2011年3月11日 13:25
この件も過去に色々拝見していますが、こう云う問題が政治的に捉えられないという事は政治家の怠慢では無いですか。福島県知事だった佐藤栄佐久氏、鈴木宗男氏等
矛盾に満ち、無実、冤罪を多く訴えている。しかし、行政に検察がありながら、法務大臣たる者でこの改革によて冤罪を防ぐ改革を誰か遣ってきたのだろうか。客観的に見て、検察の取調べは人権を完全に無視したものであり、国民の人権を護るべき政治家の怠慢を実に感じるものである。現時点でも、多くの検察の取調べの不条理が発生しているのに、何か変わった事は有るのでしょうか?調書至上主義を維持するなら、完全可視化は当たり前の事ではないか。あくまでも、被疑者が容疑を認めるか、充分な物的証拠が無ければ無罪推定にあるはず。裁判所も調書優先は冤罪を産む大きな要素になっている事うぃ今知りながら改革が出来るのだろうか。
投稿者: H、MIYAUCHI | 2011年3月13日 09:36