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前田元検事がフロッピーディスクの最終更新日を捏造した本当の狙い

8日におこなわれた郷原信郎(名城大学教授・弁護士)氏による定例記者レクでは、大阪地検特捜部元検事の前田恒彦氏が、なぜフロッピーデータの最終更新日を「6月1日」から「6月8日」に改ざんしたのかについて言及がありました。これまで謎とされていた前田元検事の動機について、上村勉氏の弁護人と話をしたことで明らかになったこととは何か。郷原氏のコメントをテキスト化しました。

【構成・文責】《THE JOURNAL》編集部

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gohara100918_1.jpg

郷原信郎
(名城大学コンプライアンス研究センター長)

先日、大阪地検特捜部の事件の弁護を担当された弁護士さんたちのヒアリングを行いました。そのなかで特に私の印象に残ったのが、郵便不正事件で上村勉氏の事件を担当した弁護士さんの話でした。

私は、今回の前田元検事によるフロッピーディスクのデータ改ざんの動機について、基本的に「弁護活動の撹乱」が目的だろうと感じていました。(改ざんした証拠を)法廷に出して証拠として使えば、万が一にでも鑑定が行われれば改ざんがバレてしまう可能性があります。それよりも、フロッピーの最終更新日が「6月8日」というデータを上村氏側に提供することにより、上村氏の供述と一致しない客観的証拠があるということで弁護側を撹乱させ、弁護活動に支障が生じることを狙ったのではないか。報道されていることを材料に、早い段階から私はそのように考えていました。

上村氏の弁護人の話を実際に聞き、そのとおりだったと改めて確信しました。あのフロッピーディスクは弁護人側に相当大きな影響を与えたようです。なにより、上村氏との間の信頼関係を徹底的に損なうおそれがあった。しかし、弁護士の方は上村氏との接見での態度などを思い出して「絶対にあの時の上村氏の態度にウソはない」と思い、信頼関係は完全には壊れなかったということですが、本当に壊れてしまいかねない状況に陥れられたと話していました。

実は、(押収品の還付は)改ざんされたフロッピーディスクだけが還付されたわけではなく、上村氏の自宅から押収されたものがすべて仮還付ではなく本還付されたとのことです。

そのなかに最終更新日が「6月8日」になっているデータが入っているフロッピーがあるということがわかったのですが、弁護人はそれを見て「フロッピーデータが2枚ある」と思ったと話していました。6月1日が最終更新日のデータはすでに上村氏の取り調べで示されているわけですから、それが存在することは間違いない。であるならば、それとは別に6月8日のデータがあり、上村氏が何かを隠していて、本当のことを言ってないと疑っても無理はありません。そういう非常に大きな影響を弁護側に与えたという話を弁護人の方から聞いて、やはり、そこのあたりが狙いだったのかなと思いました。その意味では非常に巧妙なやり方で、公判を有利に進め、村木さんをなんとか有罪にするための手口だったのではと思います。

ということは、前田元検事の証拠改ざん事件の本質は何かというと、これは私はずっと前から言い続けていますが、本質は証拠の改ざんや犯人隠避にあるのではなく、特別公務員職権濫用そのものだということに、あらためて確信を持ちました。

近く明らかになるという最高検の検証結果でこのことがどう扱われるのか。注目すべき点だと思います。

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コメント (14)

「 本質は証拠の改ざんや犯人隠避にあるのではなく, 特別公務員職権濫用そのものだということに, あらためて確信」 を持った, という発言は, さすがに郷原信郎氏のような卓越した専門家からしか伺えない貴重な見解である, と感じ入った次第である。 法的な問題は, 事実認識のあり方も含めて, 素人が考えるようなそう簡単な事項ではない, とつくづくそう思った。

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ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

郷原様
お疲れ様です。

郷原様は、メディア的には親小沢として扱われることが多いのですが、あらためて郷原氏こそが中立の立場であることを確認しておきたいと思います。

早くから、マスコミの報道の問題点、検察の問題点を指摘するとともに、民主党からの出馬依頼を断ったと報道されています。

この方も無私の方で日本の希望だと思います。

若狭さんのように検察応援団になれば良い思いができることは誰の目にも明白なのに本当に頭の下がる思いです。
これからが正念場ですが、報道などに惑わされずに客観的な判断をお願いいたします。
それが、日本の司法の信頼のためにもなります。

鈴木宗雄さんを応援していた松山千春さんが「何も良いことなどなかった。」といいながらも信念を貫いている。

谷亮子さんなども、小沢氏を支えなければきっと、マスコミは暖かく扱い、ナベツネさんにも好かれ、もっと楽で良い思いをできたのでしょうけど信念を貫いています。

そういう人達が居る限り日本の未来にもまだまだ希望があると思うことができます。

>郷原様へ。
唐突の質問で恐縮ですが、いくら日米安保があるとは言え、今時代オキナワの基地の偏った基地の存在は生存権の平等を謳った憲法に抵触しませんでしょうか?と素人なりについつい考えてしまいます。
政治政局の安定の為に一人小沢ぐらい・・・・
日本の平和と抑止力の為に沖縄の負担ぐらい・・・・
政権交代はしたが、
冷戦構造は終わったが、


>オキナワは日本か?

・民主政権・菅谷政治の化けの皮が削げ落ち本質が、ではなくて本性見えてきた。

・南海の基地母艦島のオキナワ自治体に裁量権を与える>すなわち一括交付金すなわちひも付き補助金の使途を任せる。
(元来ひも付きであったが、あたかも自由に税金が使えるかのような恩着せがましい言い回しです。)
>沖縄独自の特例制度を設ける方向へ・・・なんだそれは?
(過重負担の占領は異常・例外で金のばら撒きは・特例か?ものは好い様?)

・首相は米軍のキャンプ・シュワブや普天間飛行場など主要基地をヘリを使って視察する。
(注・・被占領地の空から観察に暴力装置の日米軍用機を利用しなかった?知恵無しは如何ともし難い。)

・普天間の危険除去という点では、辺野古への移転で少なくとも今より危険性が少なくなることを述べた。
(普天間よりは辺野古をチョイスせよ、ということか。言い方がふるっている。)

・仙谷官房のオキナワの基地過重負担を沖縄県民は甘受して欲しいと、のたまった。
(いくらオキナワの基幹作物が砂糖きびとはいえ、米軍の蟻ンコジャあるまいし、甘受とはイクラ弁護士
出身とは言え県民への侮辱は甚だしい限りです。やはりこの御仁は問責刑罰?を受けるに値する人です。)

・怪獣?懐柔金の沖縄特区地域創設?・・・
仲井真知事の再当選は不思議で残念でしたが、闇世界の裏家業で?居住する為の生活の知恵です。
(金を無心する能力を選別の基準にしたのかと想像だけは出来ます。根拠無しの想像ですが・・・・
現職知事も伊達に歳を重ねていなかった?
そうでしょうか。けして金をねだると思うのではなく、金を当然日本政府から? 県民の為にむしり取ると解釈すればいいのです。)


経済も、雇用も、注)抑止力も、欲も、すべて金次第です。生活第一も金次第です。
消費税の増税分を優先順位で法人税の減税ではなく、取り急ぎ待ち疲れた>待機児童預かり宿の増設とオキナワに再配分したらいかがでしょうか。
異常なオキナワの過重負担を解消する一番の近道です。きっと県民も納得するでしょう。

本稿からずれたようです。すみませんです。

郷原氏のように正論を言う人たちがいるからこの国は辛うじてまだ多くの人たちは普通に生きられているのです。学習してもすぐ忘れてしまうのが、我々です。大きな問題でないことを大きく報道され、操作世論され、証拠捏造の冤罪で泣く人たちが多いことも確かです。そして今の検察や野党与党の区別なく政界の様子は、正義が実行されるには、余りにも遠い存在であり、このままでは普通の人たちが普通に生きられない世の中が到来しそうで怖いです。

郷原 様

組織的計画確信犯と断定できると思う。このようなことを、権力を持った検察が行うことは、検察の信頼を失墜させる禁じ手の行使である。

この悪質性を検察が行使するなら、検察の存在意義が問われる。もたもたしているようであるが,早急に検察の再生案を国民の前に提示し、国民の意見を幅広く組み入れる方向を打ち出してほしい。

可視透明化が進行しているようであるが、付き添い弁護士同席のもと、調書を作成するようにしなければ、検察の悪質性は、排除できないと思う。
加害者といえども、検察と同程度の法律知識を持って、相対することが先ず最低条件ではないか。検察ストーリーなどの机上の安易な立件でなく、証拠による地道な泥臭い立件能力を磨く方向を志向すべきである。

郷原様
前田検事の犯罪が職権乱用としたら、小沢さんの西松問題や秘書の逮捕も検察の明らかな職権乱用ではないでしょうか。

昨日の報道ステでは朝日新聞の星氏が相も変わらず、「秘書が3人も逮捕されている、検察審査会が法に基づき起訴議決したのだから説明が必要」と解説していました。
であれば検察や検察審査会にも国会へ出てきてしっかり説明しないと中立ではないと思います。
まあ国会議員も、あとあとのことを考えると鋭い質問は怖くてできないかもしれませんが。

野党は週刊誌ネタを元にあることないこと質問を浴びせることは明白です。

はじめに「検察の劣化」がある。よく仕組まれた大きな悪意が背景にあるとする「陰謀説」のような解釈は「後からの説明」のような気がする。まずは検察官の「小さな悪意」がある。検察官の優越感と劣等感が入り混じった「エリート意識」と小さな「立身出世の希望」がある。それを「大企業の社員」である「マスコミのジャーナリスト」が「飯の種」にしている。最後に「政権にありつこう」とする「小さな政治家」が競争者としての「小沢」を排除しようとしている。そんな構図ではないか。さらにその後景には「社会全体の劣化」がある。その主たる原因は、明治以来の「官僚制度の劣化」だろう。子どもがいじめられて自殺したり、スィーツとライトアップに「ふつうの国民」が群がって「癒されたり」する社会は、同じ根で繋がっている。小沢さんが政倫審なり証人喚問なりに出て「正々堂々と」証言すればいいじゃないかと言う人もあるかと思うが、この馬鹿げた「政治の劣化」に与せず「馬鹿げたこと」を「馬鹿げたこと」だと行動で示してくれている小沢さんの現在の態度を、私は立派な政治家の態度だと思う。

政倫審に小沢さん呼ぶには「理由」が必要だ。

「政治倫理審査会規定第2条第2項、〜申立て書に議員が行為規範等の規定に著しく違反していることを明らかにした文書を添えて〜申し立てる」とある。
 森ゆうこ氏は指摘する。強制捜査で1年にわたり血眼で調べた検察が「不起訴」と結論出した。
 政倫審に小沢さんを呼ぶ明確な議員行為規範があるのだろうか。教えてほしいです。小沢さんに説明させるためには、何を説明すれば納得するのか?何に違反し、犯罪が何なのか?
 立法府の議員が検察以上の資料を持っているとは考えられないです。森ゆうこ氏はさすが目のつけどころが違う。森議員に反論する議員はいまい。力ずくで来るなら田村亮子がツバメ返しの技があるぞ〜。(^-^)

最近マスゴミ不信の募る私にとっては見過ごせない記事があったので展開します。
2010/12/13 19:00共同通信の記事
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新聞之新聞社(東京都千代田区)主催の「社会部長が選ぶ今年の十大ニュース」の選考会が13日、東京都内で共同通信など在京新聞、通信計8社の社会部長らが出席して開かれ、1位に「小沢一郎民主党元代表の強制起訴決まる」を選んだ。
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尖閣とか普天間とか今年はいろいろニュースに事欠かないはずだが、大手新聞8社は謎の検察審査会による小沢強制起訴を1番気にするらしい。。。どれだけの国民がこの順位に賛同するだろうか。本当に感覚がズレているならマスコミが国民を代表していない証明になるし、わざと1位に持ってきたなら、大手8社の偏向ぶりの証明になる。

仙谷さんの失言には2系統あるようだ。ひとつは「柳腰」系統の失言。もうひとつは「暴力装置」系統の失言。今回の「甘受」失言は「柳腰」系統に属する失言だろう。要するに「日本語を知らない」と言ってしまえばそれまでだが、言葉は「表現の手段」である前に「考える道具」でもあるから、「甘受」なんて言葉がこんなところで出てくるようでは、「そんな風にしか考えていない人なんだな」と思うよりほかない。まあ、国民は自らにふさわしい政治しか手に入れることはできないわけだから、こんな官房長官を「甘受」しなければならないのだろう。

郵便不正事件は全容がいまだに解明されていないと私は考える。特捜は少なくとも厚生労働省が国民に何十億もの損害を与えていた事実については、暴くことが出来た。本来ならば厚生労働省は国民に弁償しなくてはならない。特捜の明後日方向への捜査は、郵便不正事件に更に別の奥底があったと仮定したら、特捜自身が捜査妨害をしたようなものだろう。この郵便不正事件の背景や全容については、別に譲るとして、私達は先ず、巨悪の温床は霞ヶ関にあるという当たり前のことを認識することが初めの一歩である。霞ヶ関に予算と権限が集中するのだから巨悪の温床が霞ヶ関にあるのは、アタリマエのことなのだ。特捜なんかに手におえる代物ではそもそもないのである。郷原さんは真面目な方だから、特捜の規模がそもそも巨悪の温床霞ヶ関を撃ち抜くには実は小さいことを知っている。特捜を霞ヶ関オンブズマンと考えればその通りなのだ。しかし、私は郷原さんをはじめとする特捜OBの方々の考えの【ある癖】がとても気になる。検察とはそもそも警察の捜査をチェックして、起訴をするだけの存在であるにも関わらず、特捜の思想は【我々が全て巨悪を撃たねばならない】式の呪いにかけられている。実はたいていの検察官は知っている筈だが、そんなのはお題目であり、カッタルイ話であり、そもそもそんなことは無理なのだ。私達が社会人になって最初に教わることは(挨拶とか電話の受け答えとか漢字が読めるとかは、別にしますね(笑))報告・連絡・相談(ホウレンソウ)と【けっして独りで仕事を抱え込んではならない】ことである。独りで仕事を抱え込むと、必ず後でしっぺ返しを食う。それは、イコール組織の損害に直結する。だから、ここでは、独りで仕事を抱えむ真面目さは寧ろ、駄目なことなのだ。また、それは個人だけでなく係・部署等の組織にも当てはまる。現実には役割が完全に限定されてはいないものの、組織には必ず与えられた役割がある。そして、その役割以外の役割を与えられたり、行おうとすると、必ず失敗する。特捜もこれに似ている。特捜の実際に与えられている・やろうとしている権限は人間の領域をそもそも越えている。云わば神様の領域である。しかし、いかに特捜のスタッフが優秀な人間であり高いモラルに支えられているとはいえ、我々と同じ人間であり、神様ではない。人間に神様の役割を与えると必ず悪魔になる。もう、私達は特捜の歴史的な役割を終わらせてあげなければならない。

郷原氏のような、人間性と勇気と知性を兼ね備えた方が、相応の地位にまだおられるというのは、まことに心強い限りである。心変わりしていった多くの才人を憐れむ者より。

村木厚子・元局長“冤罪事件”が初ドラマ化されるそうです。

「私は屈しない~特捜検察と戦った女性官僚と家族の465日」
2011年1月31日午後9時~10時54分にTBS系列で放送予定。


北海道放送、青森テレビ、東北放送、 テレビユー福島、
新潟放送、信越放送、東京放送、 テレビ山梨、
静岡放送、中部日本放送、北陸放送、毎日放送、
中国放送、テレビ高知、アール・ケー・ビー毎日放送、
熊本放送、宮崎放送、琉球放送。


厚労省・女性元局長“冤罪事件”が初ドラマ化
http://www.oricon.co.jp/news/movie/83314/full/

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『知らなきゃヤバイ!民主党─新経済戦略の光と影』
2009年11月、日刊工業新聞社

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