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シリーズ小沢一郎論(7) ── 危急存亡の秋(とき)とオザワ現象

日本一新の会 達増拓也(岩手県知事)

 岩手県ですら、いや、岩手県だからか、民主党政権に対する世間の風当たりは強い。柳田法務大臣辞任翌日の勤労感謝の日、地元支持者との集いで悲憤慷慨の風を浴びた。

 その前日、東京に行く用事があり、小沢一郎氏と面会する機会があった。小沢氏は、民主党政権が崩壊の危機であることを心配して、挙党体制の再構築の必要性を感じていた。

 この期に及んで、菅首相を支える体制強化の可能性を探るとは、なんと人がいいことか、と一瞬思ったが、このような危急存亡の秋(とき)だからこそ、国家・国民のために挙党体制を模索する、まさに王道である。小沢vs反小沢というような狭い了見にとらわれていない。私は不明を恥じた。しかし、菅首相からのSOS(=協力要請)は、その形跡が無い。

 一方、これは小沢氏との面会とは別の機会に別の信頼できる筋から得た情報だが、9月の代表選で菅氏を支持した有力者たちの間に、党代表=首相を人気のある現閣僚に替えて解散総選挙を打つ策動があるという。小沢氏が若手議員との会食の席上、解散総選挙の可能性に言及したのは、同じような状況判断をしていたようである。小沢氏が菅首相を支える体制を模索している一方で、菅首相の足元で菅降ろしの動きが出てくるという皮肉な展開になっている。

 私はこのシリーズの四回目で、菅内閣が行き詰ったら、強制起訴されていても小沢氏は臨時の民主党代表選挙に出るべきだし、民主党の国会議員は小沢氏を党代表=首相に選ぶべきだと書いていたので、そのことを小沢氏に話した。小沢氏は、黙ってうなずきながら聞いていた。否定はしなかった。検察審査会の議決による強制起訴が、小沢氏の政治活動を束縛できる筋合いのものではないと、本人も確信しているという感触を、私は得た。本人は、自分のことよりも菅首相のことを心配している。

 私が小沢事務所を訪れた時、事務所はシカゴの学校から来ていたアメリカ人生徒達の世話で慌しかった。日米草の根交流事業として、小沢氏が毎年取り組んでいるものである。シカゴの学校はオバマ大統領夫妻の地元、アフリカ系アメリカ人が多く住む地域にある。日中草の根交流の「長城計画」はマスコミに大きく取り上げられたが、日米の方も大きく取り上げて欲しいものである。

 小沢氏の秘書さんから聞いた話だが、最近、小沢氏が他の議員等と会食をする現場でテレビカメラを構えた報道陣が待ち受けていると、一般の人たちが「誰を待っているのか」と聞いてきて、「小沢さんだ」と教えると、出を待つ人が結構いるとのことである。そして小沢氏が出てくると「小沢さん、がんばって!」と声をかける由。普通の人たちが50人くらい出待ちをしていたこともあったそうで、他の政治家では起きない現象である。オザワ現象はネットの外でも急速に広がっている。

★   ★   ★

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ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

達増 様

小沢氏の近況報告、状況報告、ありがとうございます。ただ、端的に申し上げて、これでは、マスコミのスターを追いかけ、其の姿を報道していることと、大差は無い。

このジャーナルに参加されておられる方たちは、追っかけのレベルではないことを、理解されておられないのではないか。

小沢氏は、政治家になられるときから、王道を歩む覚悟ができておられたが、菅氏は、市民運動家として、市川房江に見出されたが、あまりにも、自己保身と権力志向が強く、見放されたときがある。おのずから、国家の権力者として歩んできた道が大きく異なっている。

其のことが分かっておられながら、菅氏を心配されてされておられる小沢氏は、岡田氏、前原氏など次の時代を担うべき人材の力不足を嘆いておられるのであろう。

自民党にもこれはといった人材がいるわけでもなし、田中氏のお話の通り、非力というか、幼稚な政治家ばかりなのである。

国民は愚かではなく、この閉塞状態を打破できる唯一の政治家小沢氏待望論が徐々に沸きあがってくると信じています。

12月5日のデモは、阿修羅で知るところでは、支持が、特定の団体にも拡散しているのは残念ですが、規模を拡大するためには避けて通れないことであり、参加していきたいと考えています。

>9月の代表選で菅氏を支持した有力者たちの間に、党代表=首相を人気のある現閣僚に替えて解散総選挙を打つ策動がある

もうね、菅降ろしが始まったら、菅さんもそいつらを切り捨てて、オザワン一派を登用すればいいんだよ!
オザワン支持派200名いるんだから、菅グループ合わせたら党内の過半数は取れるだろう。
この際、ショボい菅さんを総理大臣に奉るのは仕方ないから、逆転を見たいです。

「民主党を壊す事は良くない。」
「挙党一致して、事にあたらねばいけない。」
小沢さんが、そう言っているのは全くその通りと思う。
せっかく衆院第一党の座にあり、300以上の議席を占めるモノを、壊してはいけないというのは、当たり前の話だ。
理性では解る。
解るように努力をしてきた。


しかし、それにしても現在の民主党はひどい。言語に絶するひどさだ。
菅・仙谷・前原…、もう顔も見たくない。
感情は、このように叫ぶのです。

昨年の選挙で、民主党を支持いただいたお客さんに、「なんだね、この政権は。民主党は日本を壊してしまうよ。」と、言われる時のつらさは、少しきついモノが有ります。

それでも、当の本人の小沢さんが耐えているんだから・・・・とは、思うのですが。

民主党の議員は、反省しなければならない。
この際、菅・仙谷・前原らの徒を、党から排除するくらいの気概で事に臨まなくてはならない。

選ばれた者の責任というモノが有る。
良い政府を作れないなら、潔く身を引くか、
現在の弊害を取り除く行動を取るか、
いづれかの行動を取らない事には、責任は果たせない。

<打倒!ネオコン勢力>
達増様、こんにちは。小沢さんが菅さんを心配しているのは本当だと思います。
「民主党が割れれば、政界は混沌とし、極右・極左の政権ができる恐れがある」と語ったとされる小沢さん。彼はあえて身を守る為、同志の為にその様な表現を使ったにすぎず、実質的には「戦争をしかねない陵雲会前原氏と連動する安倍晋三自民党一派に政権が亘る恐れ」を感じているのでしょう。
小沢さんは、反撃するにも今は態勢が磐石ではない。事実、すでに対米従属ネオコン系が打倒菅政権でデモを行おうとしている。
ここは、よりマシな菅氏を支え、ネオコンからの攻撃に耐えてもらうしかない。感情的には菅氏など唾棄すべき存在だと思うけれど、前原氏が総理になるよりマシだとの判断を尊重するかない。

元株やさま
菅はともかく前原、仙谷を容易には排除できません。前原の後ろにはオール官庁、小泉、野中がついています。彼らを排除する気なら、死ぬ気でやらなければ出来ないでしょう。また、現時点で民主党を割ることは絶対出来ません。なぜなら局右か極左の政党しか残らなくなるからです。民主党が残れば前原内閣、自民党が選挙に勝てば万々歳。駒は、どちらに転んでも官庁の都合の良いように配置されています。だからこそ、微分積分なのです。本当の国の対立軸は、新自由主義VS社会民主主義でも、自民VS民主でもありません。
このまま官庁を野放図のままにさせたら、早晩国は崩壊します。マスコミ、大手財界は売国奴です。今は、彼らが賛成しても反対してもすべての政策を疑ってかかる必要があります。

小沢一郎氏や達増知事が、民主党政権が崩壊の危機にあると心配しておられるのに。明日の会期末にホッとしているかの菅内閣には呆れるばかりだ。菅首相は代表選で「ノーサイドで・・・挙党態勢を
」と決意したが、そんなのは全くの詭弁であった。やってきたのは
仙谷氏に誑かされ『小沢排除』を支持率浮揚の口実に、マスコミに媚を売り、保身と延命に終始したしただけ。この政権をヨイショしたマスコミの報道も罪深いものである。伝聞によれば。政界の寝業師野中某の知恵を借りて、自民のある勢力との連立を画策したものの、どうやらそれも成らず。窮余の一策として『小沢除名』をキッカケにした、衆院解散・・の脅しもちらつかせているようだが。
代表選で抱き込んだ新人議員の議席を保障できるのか第一、菅・仙谷氏自身が小選挙区で勝ち残れると思っているとしたら、チャンチャラおかしい!! 有権者国民は裏切りを許すはずがないだろう。こればかりは流石のアメリカも、手の貸しようがない。 「人を呪わば穴二つ」命運は尽きるのだ。

岩手県民です。達増知事、「岩手17歳女性殺害事件」の件にもしっかり対応してください。このままじゃ亡くなった黒木昭雄さんがうかばれませんよ。

警察敵にまわすのが怖いのは解かるけど、あんな杜撰な捜査を放置し続けたら、あなたの政治活動に汚点を残すことになりますよ。政敵にとってはいい攻撃材料です。

黒木さんが亡くなった後も、岩手県警が小原容疑者の情報提供を募るビラ配りしてる様子がローカルニュースで放映されました。それを見て情けなかったです。

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2009年11月、日刊工業新聞社

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