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鈴木宗男×佐藤優:激白! 検察と外交、何が問題点か?

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10月6日、衆議院第一議員会館で新党大地代表の鈴木宗男氏と作家の佐藤優氏のシンポジウムが開かれました。外交問題と検察問題について触れられていた部分をレポートします。

<外交問題>

佐藤:尖閣の問題について鈴木さんがどうお考えか、もし事件が発生した当時外務委員長だったらどうしていたか教えて欲しいです。

鈴木:船舶の船長逮捕までの経緯をみていると、公務執行妨害の容疑で逮捕しています。あわせて領海侵犯もしていますね。なぜ一番大事な物証である船を返したのでしょうか。

私は船長も船員も沖縄に連れて来て、十分に時間をかけて事情徴収し、粛々と水面下で外交交渉をする手があったと思います。

北方4島でロシアの船が拿捕される時は、船舶と船員など乗っている人は全員連れて来ます。そして損害賠償をさせ、金を振り込ませます。船はそのまま置いておくという例が多いです。今回の場合はなぜ船を返したのでしょうか。船長だけ残して船員は船と一緒に返したのは、過去北方4島で行われてきた日本の経験を把握しておりません。どんな戦略・戦術があって取り組んだのかなという感じがします。

佐藤:あちこちフラフラ動いて何となく均衡を維持するような感じです。

1つ思うのは、検察庁には「割り屋」と言われる優秀な検事がたくさんいます。今回の事件の場合は物証とビデオという動かざる証拠があるのに供述調書、自白調書を取れないのでしょうか。

鈴木:私は日経新聞で書きました。こういう時こそ前田主任検事をなぜつかわないのか。供述調書をとれば減刑にしてやるとか使い方はあったのではないかと話をしました。

佐藤:捜査能力にかかってくる問題です。

鈴木:不思議でならないのは、前国土交通大臣の前原氏が沖縄まで行き、ぶつかった巡視船に乗って「逮捕はよくやった」と鼓舞していました。船長釈放の時には外務大臣として釈放しています。誰が考えてもちょっとおかしいのではないでしょうか。

私は中国の丹羽大使が日中関係はこの状態ではまずいぞと経済人を通じて前原さんに働きかけをしたと聞きました。

佐藤:私は中国側からその話を聞きました。今回の事件の絵をつかむことはできます。

この状態で船長を無罪放免できるのでしょうか。よくないと思います。何か手がないでしょうか。

鈴木:弁護士さんと相談していますけど、この船長を告発しようと思ってます。

佐藤:告発しようとしても鈴木さんはこれからいなくなるじゃないですか。受理してもらえない可能性も...

鈴木:受理しない場合は検察審査会にかけます。

佐藤:もし検察が不起訴とした場合、タイムスケジュールからすると獄中から検察審査会に出さないといけませんよね。

鈴木:私がいなくても浅野貴博(あさの・たかひろ)新党大地代表代行に頼むことはできます。また、連名での告発もできます。

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浅野貴博新党大地代表代行

佐藤:この事件は筋を通してもらわないといけません。今後尖閣周辺が聖域にされ、日本の主権が事実上及ばないという領域にされてしまう可能性があります。日本国家の名誉と尊厳を維持し、真の日中友好を維持するためにやらないといけないと思います。

今回の問題は民主党も反省して欲しいし、自民党も日本の領土をどうやって保全するんだという観点から国家という次元での議論をして欲しいです。

鈴木:佐藤さんがおっしゃられたように領土問題は国家主権に関わる問題です。国家主権に関する問題は与党も野党もありません。自民党からは与党政府の対応ばかり言ってきますけど、ではあなた方が政権与党の時はどうしていたかも問われます。ぜひとも国家主権に関わる問題は国益に観点からもきちっとしたものをつくるという議論にぜひつなげて欲しいと思います。

<検察問題>

佐藤:そして検察の話です。今回の大坪前部長、佐賀前副部長、前田主任検事の逮捕について、鈴木さんは率直にどう思いますか。

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会場は予定入場数をオーバーし、開催10分前の時点で会場までの通行証発行待ち人数は20人を超えていました

鈴木:朝日新聞が第1面でスクープしたその日の夜に前田氏は逮捕されました。早すぎると思いました。素人から見ても、口封じだと思いました。検察にとっては情報は広げない方がよく、朝日新聞だけにささやいてあのような記事になったのではないかと思います。

そして前田氏の身柄さえとってしまえばあとは誰も追いかけることはできません。検察はそこまで考えて動いたと思います。

佐藤:メディアの方々も目を覚ました方がいいです。検察官僚や外務官僚は重要な情報を新聞は朝日と読売、テレビはNHKにしか流しません。外務省については、今まで重要な情報は朝日新聞に流してきました。外務官僚と朝日新聞の記者たちの体質が似ているからです。

リークがいけないという話に私は乗りません。嘘をついてでも脅しても情報をとってくるのがメディアの仕事です。ただ、リークされた情報が正しくない場合、メディアはリークした人のことをバラすべきだと思います。なぜならば、国民の知る権利は国民の真実を知る権利だからです。嘘を知らされた場合、再発防止の責任はメディアが取らなければならないと思います。

そして検察庁、あるいは検察官をやめたヤメ検弁護士やコメンテーターが「青天の霹靂です。こんなことがあるとは思えません。あってはならないことです」というコメントをすることがあります。私はこれらは真実からかけ離れていると思います。検察官諸氏も本当のことを言って本当のことをやった方がいいのではないでしょうか。

鈴木:大坪前部長、佐賀前副部長、前田主任検事にしても引き継ぎで仕事をしています。先輩たちに教えられたやり方で仕事をしています。今前田氏を調べているのは、頻繁にテレビに出ている伊藤鉄男最高検次席検事で私を捕まえた時の特捜部長です。その部下は八木宏幸元副部長です。

佐藤:八木氏は『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』にも出ています。

鈴木:八木氏は私を捕まえようと特別チームまでつくり、最初から三井物産から3億円抜いているというつくりで捜査しました。そんな人が前田氏を正確に調べられますか。

佐藤:珍しい話ではないと思います。1929年の世界恐慌で、金輸出解禁をしました。日本の経済がものすごく悪くなり、農村恐慌で娘の身売りも起きました。世の中が腐ってる、二大政党制といえども両党とも腐っている、財閥は金儲けだけしている、官僚もおかしい、世の中を直さないといけないと思った人がいました。二・二六事件の青年将校たちです。二・二六事件で失敗し、このままでは陸軍全部がつぶれるということで粛軍しました。

二・二六事件と現在を照らし合わせると、青年将校役が前田主任検事、部隊長役は大坪氏や佐賀氏、石原莞爾役が伊藤鉄男氏になり、陸軍の統制派と皇道派の闘いであり日本ファシストの闘いだと感じられます。その結果はどうなりましたか。大川周明氏が「北一輝をしのんで」の中で、「老人4人を殺して何が変わったか、その結果世に点取り虫のような出世主義の軍人が中枢に入り日本は破滅の道を歩んでいった」と言いました。

このような経緯があるから私は特捜検察を断固擁護しなければならないと言っているのです。どんな国でもどんな時代でも政治犯罪はあります。我が国は政治犯罪がないということでしたから、政治犯罪は経済に変えなければなりませんでした。だから贈収賄や政治資金規正法など経済犯で捕まえました。もし特捜部をなくせば、その機能は警察が出します。警察は行政により直結しているので、上の方を見て考えますよ。警察に白紙委任状を渡すよりは、距離を持っている検察の方がいいでしょう。

そして可視化の導入は不可欠だと思います。被疑者のための可視化は言わずもがなですが、検事に無理をさせない、助けるためにも必要です。見られている状況だと、人は無理をしません。検察官のためをもう少し考えて、最高検は可視化の議論をした方がいいと思います。

鈴木:可視化に反対する最高検、検察がいますが、いま捕まっている大久保氏や佐賀氏が全面可視化で取り調べてくれと言っています。

佐藤:特に佐賀氏が言っていることは説得力があります。佐賀氏の弁護人は特捜の調べについて、冤罪をつくり出す温床になってきたと言っています。

取調べの時に怒鳴ったっていいです。筋書きをつくることは間違いではありません。しかし、筋書きが間違っていることはいけません。間違ったときに軌道修正ができなければいけません。例えば私が鈴木宗男さんからお金をもらっている、鈴木さんが三井物産からお金を抜いているという見立てをするのは勝手です。もし調べて何もなければ、「ありませんでした、すいませんでした」と言うだけの話だと思います。なぜできないのでしょうか。

鈴木:「俺たちが世直しをする」という間違った正義感を持ちすぎているんだと思います。

(撮影・構成・文責:《THE JOURNAL》編集部)


【関連記事】
■「鈴木宗男×佐藤優:激白! 検察と外交、何が問題点か?」(音声版)
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2010/10/post_672.html

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鈴木さん、佐藤さんお疲れ様でした。こんど機会がありましたら、どっぷり外交だけのお話をお伺いしたいと思いました。日本人はとかく交渉ごとは苦手というのはわかりますが、最近日本の外交能力は際だって悪くなっているようにおもいます。外交と一口にいっても、先の尖閣問題だけでなく、資源獲得から今日のG7まで交渉ごとには外交が関わってくると思いますが。特に今回のG7で、日本は全く相手にされなかったなと野田ブーの泳いだ目と、中国バッシングに誘導する報道をみてピンときました。オリジナル民主党内閣、執行部が無能なのは嫌というほど現段階で思い知らされていますが、それ以上に外務省も害務省になったのではないかと危惧しています。最近の官僚は馬鹿なんでしょうか?日本がまじで心配です。

権力にとって邪魔な人
権力側に邪魔な人物は政治犯になるのかもしれない。引用の範囲を越えて、著作権にふれそうですが、「ムネオ日記」から下記に転載いたします。宗男さん、あなたは隠蔽されがちな官僚の悪とおぞましい官僚の生態を「汚名」「反省」で国民に明らかにしてくれました。(実名で)国会議員さんでこれほど魂をゆさぶる報告をした方を私は知りません。「汚名」を読み泣きました。宗男さんの国会質問書もこの数を破る議員はもういないでしょう。功績を称え、復帰を歓迎しますが、宗男さんが晴れて自由になったとき、この国は「牢獄」にあるかもしれません。「獄中記」期待してます。 いってらっしゃい!

 今年のノーベル平和賞は中国の民主活動家劉(りゅう)暁波(ぎょうは)氏に決まった。
 あの天安門事件での劉暁波氏の姿は象徴的だった。ノーベル賞委員会の決定は新しいスタートになるだろう。
 獄中にいる劉暁波氏はこの栄誉を知らされただろうか。
 今も公安当局の監視の中にいる奥さんのテレビからのコメントに胸打たれる「夫を愛しています。夫を誇りに思っています。」この言葉につきる。
 政治の権力闘争により政治犯はつきものである。日本でも近代日本を作るため今は評価されている西郷隆盛、吉田松陰でも時に政治犯であった。
 私も小泉政権での「抵抗勢力」とレッテルをはられ、平成14年当時のマスコミは検察や外務省のリークをうのみし「鈴木悪」に仕立て上げた。
 今、世論国民はそれなりの落ち着きを取り戻し「鈴木頑張れ」「鈴木権力と闘え」という声、空気である。歴史上の人物とは比べようもなく、小物の私だが私なりの信念を持って何が正義か何が公平、公正かを訴えていく。
 上告棄却を受け異議申し立てをしたが、9月15日却下された。

 鈴木宗男さんが、北海道内の「大地」後援会をあいさつまわりしている。かつての逮捕された時と今では雲泥の差だ。後援会の総会では支持者が多いのは当然だが、千歳空港を歩いていても一般人から「鈴木さんがんばって!検察の悪と闘って!」と握手を求められる。
 村木厚子裁判で、でたらめ証拠で裁判に持ち込む、検察の正義の御旗が汚れていることに国民が気付いた。

 ふりかえると、宗男さんは、三井環氏の「検察裏金告発」隠しで逮捕され、検察の村木厚子冤罪前に、影響の少ないうちに「鈴木有罪」を伝えた。検察の悪事をカムフラージュに「鈴木事件」を煙幕として利用している。だれが筋をつくるのか、ひどい悪知恵だと思う。

 二世議員が多いなかで、(ニセに聞こえる)鈴木さんは、叩き上げの政治家、庶民から出てきた不屈の議員だ。貧乏な農家の息子で、厳寒の陸別の山あいで彼はそだった。私は以前、彼の実家を横切ったことがある。山が近くにあり、日中の太陽も西に沈むのが早い、農業地には厳しいと、感じた。

 宗男さんを大学に進学させるために、親は一番働く馬を売った。稼ぎ頭の馬だからこそ、高値で売れたが、その分鈴木家の生産性は落ちたであろう。その愛馬を手放すときの親父さんの気持ちは、さぞ切ないものだったはず。この馬のおかげで宗男氏は東京へ出たのである。厳しい風土で育ったからこそ、ふるさとの人々の絆、応援に励まされて宗男さんは活動してきた。
 かつては反鈴木宗男の私だったが、「汚名」「反省」を読み真実がわかった。宗男さんをトラップにはめた官僚とマスコミ、政敵として葬った元内閣は「鈴木邪魔」として一致し、悪のビジネスジョイントで鈴木を逮捕をした。世間には今も宗男批判があるが、そんな人には「汚名」という本をおすすめします。批判すべき本当の悪が姿を現わします。

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