《出演者インタビュー》嵐の中の⇒嵐の中だった小鳩政権!! ~ニッポンは何を守ろうとしているのか!?:宮崎学
6月8日18:30ごろから生中継するシンポジウム「嵐の中の⇒嵐の中だった小鳩政権!! ~ニッポンは何 を守ろうとしているのか!?」。このパネラーであり、フォーラム神保町の発起人の一人でもある作家・宮崎学(みやざき・まなぶ)氏に見所を語ってもらった。
写真:2010年1月18日、フォーラム神保町シンポジウム会場にて
―今回のシンポジウムのテーマについてお聞かせ下さい
鳩山政権の崩壊過程を検証して、日本の政治権力とはどういうものかを考えてみたい。崩壊していく過程は一番「その権力がどういうものなのか」がよく見える。
政治権力を作り上げる間はみんなが理想を盛り込んで国民の支持を得て、絵に描いたもちを作っていく。壊れていくときはその逆の動きをし、作られた権力が一体どういうものだったのかがよく分かる。
例えば、建物を作るときは手順に沿って作られていく。壊すときには材料が何であったかわかってくる。今回の鳩山政権というものがどんな政治権力だったのか、そしてそれを壊したのは誰かを検証しようというのが今回のシンポジウムの趣旨だ。
前回シンポジウム「『新撰組』化する警察&検察&官僚がニッポンを滅ぼす!」を開催した1月18日の時点では、鳩山政権の実際の中核である小沢一郎という人物を検察権力・東京地検特捜部がトップバッターとなってたたきに入り、つづく2番バッターは、日米交渉関係にあたる外務省だったと私は考えていた。霞ヶ関の総体が鳩山政権を心良しとしていなかった。
では今回の崩壊の過程で、官僚たちはどんな立ち回りをしたのかを検証したい。私からみると官僚たちは今回役割を完全に果たし、その結果として菅内閣が生まれたのだと思う。
―普天間問題に対する鳩山前首相のスタンスをどう思いますか
普天間問題は基地問題であり、その根底に安保問題がある。60年代の安保闘争の時代に、相当なデモ運動を展開しても何も起きなかった。私は口先だけの行動で、安保問題の中枢である基地問題が解決するとは思わない。問題を担当していた外務省官僚はアメリカとの交渉で何とかなるという誤解を与えたのではないか......。
普天間問題、ひいては日米安保はもともとそんなに簡単な問題ではなかったのに、少し軽く考えすぎていたのではないかと思う。軽く考えていてもいいのかも知れないけど、一方の自民党はこれまでそんなことを考えることもなかったので、それに比べてはちょっとは考えたのかなと思う。いずれにしても、土台簡単に解決はムリだ。
―政治とカネが非常に注目された政権でしたね
政治とカネの問題でいくと、鳩山は「自分のとこのカネを自分で使った」だけだ。国民が騒ぐような問題ではない。これはメディアの問題だ。おそらく霞ヶ関総体が民主党政権に対して違和感を持って接していたし、それ以上に日本のメディアは違和感を持って接したのだろう。政治とカネの問題が政治家の資質を決めるメルクマール(判断基準)になるのはきわめて劣悪な政治思想の国だ。
「黒い猫でも白い猫でも、ねずみを捕る猫はいい猫だ」と鄧小平は言った。政治家の資質は「ねずみを取ってこられるか」の問題であって、「白か黒か」はどうでもいい。しかしねずみを捕らなくても白い猫がいい、というのが日本のメディアであり、政治家は無味無臭の同じような顔のデオドラント化したものになった。類型的な政治家しかいなくなったわけだ。
与野党問わず、今の政治家は「しっかりと」をよく使うが、これは発想の類型化の表れだ。類型化しない政治家はメディアが叩く、という思考が、政治とカネの問題を生んだのだと思う。
私自身は「クリーンな政治家」なんて口が裂けても言わない。報じる側のメディア自体がクリーンなのかと思う。日本のメディアほどクリーンじゃないものはない。だから最低限、日本のメディアは「クリーンな政治家」なんて言ってはならない。
―政治家に対してクリーンさを求める時代です
普天間問題や政治とカネといった判断基準にするメルクマール(判断基準)が問題設定自体が大きな間違いだと思う。
いまさら言っても仕方がないが、普天間問題がここまで複雑化した今日。もし、アメリカとの交渉が必要になった場合、日本の政治家の中で誰がその交渉ができるだろうか、と考えたら「黒い猫(=小沢一郎)」しかその交渉はできない。まだ、小沢のほうが可能性としてできたのでは......、と思う。そうした見方をしなければならないのに、「クリーンであるかどうか」なんて、まったくどうでも良い話だ。なのに、クリーンかどうかという基準でしか物事を見なくなった日本人の弱さが透けて見えるような出来事だ。
↓生中継はこちらからご覧いただけます。6月8日18:30ごろ~、お見逃しなく!
コメント (9)
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2010年6月 7日 19:04
""
民主党 参院複数候補区「見直しも」 安住選対委員長""
何をとぼけた事を考えているのか?
新人も既に承認を受け、その応援団も走り出している。
今更、公認取り消せば、その新人を推していた人たちは皆民主党に入れてくれると思っているのか?
二人立てて新人が通り、仮に現職が落ちる様な事になれば、「何をこの6年間していたか?」と言いたい。これまで民主党から一人なら、自民と分け合い遊んでいても当選してきた。
何も汗をかかないで、良い目をして来た罰と自分自身を反省してください。
新人に負けるなら、いっそ国会議員を二度と目指すな。
安住氏は何を考えているのか?
静岡県の民主党本部はどうかしている。見直しを党本部にお願いするとか・・・。
中本氏は例え無所属になっても頑張ってほしい。
無所属でいけないなら、どんな政党からでも立候補して欲しい。
応援します。
これまで中本氏を応援しようとしていた人はもし本部が今更公認を取りやめたら、民主党でないどなたか、みんなの党の河合氏で当選させる様に頑張ろう。
自民党は一人は楽勝でしょうから・・・・。
二人出せば、仮に選挙区で一人しか当選しなくても、民主党の支持者の掘り起こしになり、比例に有利になるはずです。
安住は民主党議員は
青いから、ベテランが当選した方が良いとも言っているみたいだが、青いのは貴方ではないですか?
こんな男が選挙対策担当とはお笑いそのものだ。
選挙の陣頭指揮は細野氏に頼むべきであった。
黒い猫であろうと白い猫であろうとネズミを捕る猫が良い猫だ。
今の国民はどうかしている。
鳩山から管に表紙が変わっただけで、支持率が19%から62%へ跳ね上がる。マスゴミに誘導されて分けも分からず支持するのでしょう。
「そのまんま東」を選んで宮崎県民は愚かな事を反省している事でしょう。口蹄疫の対応の遅れ、所詮特産物をテレビで紹介する程度の課長クラスや係長クラスの三文芸人には鼻から無理があったのだ。
過去には「横山ノック」を選んだ大阪府民。
千葉の森田健作を選んだ県民も、あのインチキの政党支部や会計責任者、政治資金規正法の問題でもっと突っ込まないのか。
自分を含め、選挙に未熟な日本人だ。
首相公選制を唱えるバカがいるが、お笑い芸人が総理大臣になったらどうしますか>
投稿者: 梅光 | 2010年6月 7日 22:44
<宮崎オヤブン>
こんばんは。白でも黒でもネズミを捕まえてもらわないと日本は転落していきます。
そもそも田中角栄がCIAの策略といわれる、疑獄で、検察にやられ、最高裁で判決が確定しないままこの世を去りました。
田中角栄氏は党人派として、アメリカに頼らないエネルギーの獲得で奔走し、アメリカメジャーの虎の尾を踏み、やられたと後に中曽根大勲位が証言しています。
国民の為に、アメリカに戦いを挑んだ政治家の多くが、検察にやられてきました。
同じ事をしようとして、ロクな犯罪要件が見つからず、政治資金規正法上の微罪(ほとんど冤罪)で検察はまたしても、アメリカと霞ヶ関の総意として小沢を付け狙っています。
私は、無味無臭の去勢された白猫には、全く興味がありません。それどころか、仲間のボス猫が他のボス猫にやられているのに、敵に差し出し様な猫はオスとして、全く魅力を感じません。
顔に歴戦の傷を受けて、見栄えが良くないボス猫のネズミを取る迫力に期待しています。
投稿者: em5467-2こと恵美 | 2010年6月 7日 23:01
鳩山さんがやめて、更に小沢さんまで。現在とにかく暗くなっています。参院選挙は民主党が勝てるんですかね?そんなに日本人は馬鹿が多いんですか?
賢者の政治なんて聞こえはいいけど。馬鹿な国民が多いというだけじゃないですか?
僕は、細かい政策はどうであっても、自民党時代の様な悪質な官僚政治の安定ではなく、良質な政治(政権)が安定しないと日本の経済は取り残されると思っています。政治家が日本は沈没をするという事を、昔からよく言っているけど、アレは都合のいい嘘で僕自身は周りの人間には、「日本人は優秀だから沈没はないよ。現在の状況を見ると地盤沈下はするけどね。」と言ってきました。
しかし、今はなんちゃって政権交代による果実で、一般人の僕でもこの国の権力の所在がわかってきて、更に首相が又辞めるという状況の中、自民党時代と変わらないじゃんという心境です。周りの人間にも「日本沈没はありえるかも?」と言っている状況で相当暗くなってます。
日本人が気づく事を望む!
投稿者: まんぞう | 2010年6月 8日 14:04
支持率と期待のすり替え
下がっていた支持率が急回復・・・と放送してますが、よく見ると「菅新内閣に期待しますか?」という質問に対して「期待する」の回答率ですね。
5月下旬、鳩山内閣は支持していなくても、期待はしてました。
期待するかと聞かれれば、多くの方は期待すると答えると思います。
むしろ新内閣に「期待していない」と答えた方はどんな方なのか、なぜなのか逆に聞きたいです。
投稿者: ぐっちー | 2010年6月 8日 14:51
政治資金規正法はろくな政治家を生まない。
鳩山氏も辞める時にクリーンな政治を目指したいと言っていた。
小沢氏を検察、マスコミ寄ってたかって政治とカネの疑惑があると引きずりおろしたがっているが、小沢氏が何百億の疑惑まみれの裏献金を受けたのか?たった4~5億程度のカネの問題で(しかも記帳程度のミスがオチだと?)
それでも罪に問える政治資金規正法の呪縛に国民は目覚めなければならない。
軽微な罪も過去に犯していないという自信がある検察担当はいるのか?もともと人間は罪を背をっているのだ(聖書にも罪に関する多くの話が出てくるが、そこから神に赦しを乞うという宗教観が確立されている。)日本人は政治家にもう少し大人の態度で接しなければ、ろくな政治家も生まれないし、ここぞという時に思い切った決断をする度胸もない政治家に国家を任す事になる。
これこそ国民にとっては大きな損失を被ることになる。
投稿者: kojy21 | 2010年6月 8日 17:49
どうも危うい政権・政党になりつつある気がします。
少なくとも小沢・鳩山主導の時代には保守層も取り込める懐の深さ(政策的ルーズさと言っても良い)が党にあったが、今やあまりに先鋭化されすぎて、日本中漂白剤で真っ白にされそうです。
文化大革命に近いイメージを最近の民主党に感じてしまうと言うのは大げさでしょうか?
「クリーンで透明な政治」を標榜する一方で霞ヶ関官僚は復権し
枝野氏は早速経団連に挨拶に行き、政策調査会という族議員生産システムまで復活とは・・・これじゃまんま自民党じゃないですか。
投稿者: 大丈夫か? | 2010年6月 9日 11:37
宮崎さんはいう
「日本のメディアほどクリーンじゃないものはない。」
私は言いたい。
「汚いメディアが跋扈している」
その代表は、読売と日経。
以下のブログ見てください。
読売・日経の汚さが一目瞭然。
「一市民が斬る!!」
http://civilopinions.main.jp/
投稿者: 世直し人 | 2010年6月 9日 13:40
郵政選挙小泉劇場に匹敵するテレビ政治家人気投票選挙 菅劇場でテレビは大盛り上がりですが、国民はなぜか冷めており、株式市場に至っては大幅マイナス反応である。
完全に期待値0内閣である。
前々から心配していた官僚下僕内閣、第二自民党内閣の誕生である。
外人投資家にとっては何だと失望したということなのだろう。
普天間で総理は退陣したのに総理以外に関係大臣が責任をとらず、逆に威張っているのだ、おかしな国と思われたのではないか。
※海外ではクリーンなど全く問題外、普天間で総理退陣と報じられている。
総理就任会見で財政再建を論じるなら、なぜイギリス、ギリシャ、スペインのように公務員、政治家の給与カットからスタートしないのか、そして次に税収に見合った組織への本格的リストラにも触れるべきである。
※事業仕分けのパフォーマンスではない。
なぜ消費税アップか、なぜ増税か。20年間増税しないから財政が不安定とは嘘を言わないでいただきたい、小泉改革時消費税アップ相当分を社会福祉ほかでアップし、法人税や所得税を減税しているのではないか。
論点のすり替えでは心に響かない。全くお粗末である。
それでなくても国民の税相当負担は世界一高いのである。自殺者が異常に増えるという50%という限界点を超えている国であるという意識が全くないのか。
完全に戦略的転換、改革後退内閣である。
更に輪をかけて自民党はひどいので、選択肢は情けないが消去法で民主党しかない。
ほくそえむのは官僚である。
既得権益集団が小沢を除きたいというのも良くわかる。真の改革政治家は黒い猫小沢しかしない。いや政治家は小沢だけといっても言い過ぎではない。
しかも、民主党の政策はほとんどが何一つまだ実行されていないのに、日本を沈没させた自民党、マスコミ、学者、評論家、元官僚が、俺の言うとおりすれば良くなるとばかり民主党批判するのもおかしな話であり、その批判を受けてマニフェストを修正する民主党も馬鹿ではないか。
長妻ももっと骨があると思ったが。
9月にどんな批判・中傷を受けようが小沢を代表にする以外に国民のための日本再生の道はない。
菅では官僚・マスコミのための日本再生しかしないことがはっきりした。
副大臣人事も川内や喜納など内閣批判した骨のある議員は起用せず、おかしな人事である。
完全に期待値0政権である。
投稿者: 奥野 | 2010年6月 9日 14:04