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袴田巌死刑囚を救援する議員連盟が発足 ── 死刑執行の停止などを訴える

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 1966年に静岡県の旧清水市(現静岡市清水区)で味噌製造会社の専務一家4人が殺害・放火された「袴田事件」で、無罪を主張する袴田巌さん(74)を支援するため、超党派の衆参両院議員57名が「袴田巌死刑囚救援議員連盟」(会長:牧野聖修衆院議員、事務局長:鈴木宗男衆院議員)を22日に発足、同日に国会内で設立総会を開いた。

 議員連盟では、強い拘禁反応によって心身喪失状態にある袴田さんについて、刑事訴訟法で認められている法務大臣による死刑執行の停止を早急に求め、再審の開始も支援していく。

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松山千春さんからのメッセージ
(鈴木宗男議員 代読)

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松山千春さんからメッセージが届いておりますので、読ませていただきます。

お集まりのみなさん、松山千春です。国会議員のみなさんが袴田巌救援議員連盟を立ち上げると聞き、私からもメッセージを送らせていただきます。

最近、足利事件、布川事件、免田事件などの冤罪事件が明らかになりました。袴田さんの事件をみても、強圧的な取り調べ、しかも暴行して強制的に自白をとったといわれています。検察、警察の権力は恐ろしいものです。いま、あらためて真の公平・公正とは何か、国会議員の先生方には考えていただきたいと思います。

袴田さんを支援されているみなさまの中には、多くの人が自分が昭和54年に出した「窓」という歌をうたってくれていると聞きました。


"小さな窓から見える この世界が僕の全て
空の青さはわかるけど 空の広さがわからない
いつか山の向こうから 君が手を振りかけてきても
君の姿 見えるけど 僕の心は届かない
この窓をひらいて 自由になりたい
このうでで思いきり 抱きしめてはなさない

君だけは 誰にも わたしたくない
誰にも負けはしない この愛だけは"

(作詞/作曲 松山千春)

袴田さんを支援しているみなさんの思いを、心ある国会議員のみなさんの手でさらに大きな声として届けてください。心からお願いをいたします。

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牧野聖修 衆院議員

刑事訴訟法479条に「死刑執行の停止」という項目があります。それは、「死刑を言い渡されたものが心神喪失にあるときは、法務大臣に命令によって執行を停止することができる」という項目で、法務大臣には、これに基づいて死刑の停止を職務権限として出していただき、速やかに適切な治療を受けられる状態にしてもらいたい。そして、再審の道を開く。こういうことを議員連盟として法務大臣や法務当局に迫っていこうではないかと考えています。

司法の独立を認めながらも、最近では、足利事件のように(司法の)すべてが正しかったとは言える状況ではないということがはっきりしてきています。われわれ国会議員でも責任ある行動をとった方がいいということで、議員連盟が立ち上がってきました。みんなで団結して頑張って参ります。

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袴田ひで子さん(袴田巌さんの姉)

本日は、国会議員の先生方が巌を救うために集まっていただいてありがとうございます。私は巌とは3つ違いの姉になります。

私が巌の不安を心から理解したのは、最高裁で棄却され、巌の死刑が確定した昭和57年頃でしょうか。東京拘置所に面会に行った時、面会室にあたふたと入ってきて私の顔を見るや、

「昨日、処刑があった」
「隣の部屋の人だった」
「お元気で、と言っていた。みんながっかりしている」と、面会室のガラスに顔を押しつけてふるえるような声をして私に訴えました。その時、私はなんと言っていいのか分からなくて、「ふーん」と言ったきりでした。

正直言って、私も巌も、死刑判決が、何を意味しているのか本当にわかっていなかったものと思います。しかし、身に覚えのない罪で閉じこめられた巌にとっては、自分の力ではどうしようもないことを、隣の部屋の人のようになるかもしれない、不安な日を過ごさなければならないことと、理解したのだと思います。それからでしょうか、面会の度に言うことがおかしくなっていきました。

「この中に電気を出す奴がいる」と言われた時は、私もびっくりして「電気風呂もあるぐらいだから、体に良いから・・・」と返事をしてしまいました。「かゆみの電波」とか、「痛みの電波」とかも言っていました。そして、会話も成りたたないようになり、毎日のように書いて送ってきた手紙も来なくなり、面会も拒否されるようになりました。

ここ数年、皆様方のお力もあり、巌との面会が出来るようになりました。感謝しております。でも、お互いの顔を合わすことは出来ても、相変わらず巌との会話はとんちんかんのままです。先月10日、巌は満74歳になりました。巌も私も歳を取りました。もう残されている時間はあまり多くないと思います。せめて、死刑執行への不安な毎日を過ごすことからだけでも変えていただけたら、と思います。

国会活動で、お忙しい毎日だと思いますが、今回の集まりを持っていただき感謝いたします。今後とも、よろしくお願いいたします。

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弁護団より現況の説明

再審請求は2008年に最高裁で特別抗告が棄却され、いま、第二次再審請求を行っている段階です。袴田巌さんご自身がコミュニケーションのとれない心神喪失状態にあるのではないかということで、ひで子さんが請求人となって続けています。

現在の攻防の争点は証拠開示をめぐって行われています。弁護団としては、袴田さんの無罪を示す証拠は検察側がたくさん持っているのではないかということで、あるのであれば見せてくださいという証拠開示要請を出しています。

検察は、証拠開示の要請については、刑事訴訟法上、再審の証拠開示の法的根拠が認められないという理由で検察側では拒否しています。そのほか、犯行時の着衣が捏造証拠ではないかという主張をしていて、証明するための実験を行っています。

現在、再審とは別に、袴田さんの状況は死刑が確定してから30年近く経過しており、このこと自体が拷問禁止条例などの国際法規にてらして問題があるのではないかということで、日弁連には人権救済の申し立てをしていて、死刑執行の停止、身体拘束からの解放を求めています。

今後も再審の壁を破るべく弁護団も努力していきますので、国会議員の先生方にもご支援、ご協力をいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

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【関連サイト】
■袴田事件(Wikipedia)
■袴田事件(事件史探求)
■袴田巌さんの再審を開き、無罪を勝ち取る全国ネットワーク

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ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

<鈴木宗男様松山千春様>
ご苦労様です。私は今、丁度「平野貞夫著 小沢一郎 完全無罪 特高検察が犯した七つの大罪」を読み終えた所です。鈴木宗男先生は、小泉に嵌められたと書かれていました。
先生のご経験に基づく司法制度への不信、危機感は相当なものだと、ご心中お察し申し上げます。
二度と袴田さんや菅家さんをつくってはいけません。
宗男先生に北海道だけでなく、全国遊説でお世話になりながら、民主党は冤罪防止には、後ろ向きです。全面可視化すらしなければ、日米地位協定見直しの条件が整わず、沖縄の方々を二重に苦しめる事になっても、知らんぷりです。官邸及び内閣にその様な、他者を思いやる気持ちが、決定的に欠けているから、徳之島でも沖縄でも大反発を受けるのです。
牧野聖修さん、あなたは、落選し、小沢さんが赤松さんを重点的に張り付けて、静岡で圧倒的な影響力を持つ郵政票もつけて、復活しましたね。
それが、参議院議員候補に二人目擁立で、よくも小沢批判をやりましたね。あなたに検察云々を語る資格はあるのでしょうか?水谷事件の本質が、検察による民主主義の破壊だと、きちんと理解しているなら、小沢批判などできないはずです。
反論があるなら、せめて可視化法案位、議員立法でも何でもやってから言え!あなたは、政権与党の議員です。袴田さんの支援で、あなたに出来る事は沢山あるはずです。

冤罪の可能性があるのなら死刑は止めて欲しい、心身喪失状態なら法的にも問題はないはず、面子だけでできないのでしょうか、検察が信用できない事ははっきりしましたから後は、可視化の実現に取り組んで欲しいですね。

鈴木宗男様

「現職警官「裏金」内部告発」(仙波敏郎)を読んで、「検察が危ない」(業腹信郎)を読書中です。

 冤罪のオンパレードが発生する警察・検察・司法の組織体質の深刻な内容が、判って来ました。

 袴田事件は今まで、何度も”冤罪”の可能性が高いと言われるのに、再審請求が棄却されて来ています。

 ”無実による死刑の恐怖”を味わせる国家権力なんて、絶対に許せない。

 また、法治国家の建前からも、心身喪失の受刑者を救済せず放置する感覚が許せない。

 人権派といわれた”千葉法務大臣”は、何をしているのでしょうか。

 鈴木宗男様、”質問趣意書”を是非だして、法務官僚でなく、法務大臣からの回答を貰って下さい。また、それを広く国民に知らせて下さい。松山千春さん、ファンです。よろしくお願いします。

袴田巌氏の問題から脇道にそれて, 申し訳ないですが。

死刑廃止論者は, 従来の死刑は禁固100年に変更する, とでも具体的に主張しないと, 死刑賛成論者を説得する事は不可能でしょうね。 無期懲役なら, 途中で, 釈放されてしまうじゃないか, と反論する人がいますからね。 死刑廃止論は現行の刑法を根本的に変えるのだ, と言わないと, 私達素人には誤解されます。

密室の取調べの異常さがこれほどまで赤裸々に世間に暴露される中、供述調書だけで死刑判決なんて許されぬ判決だ。国民とて、国民の求める司法とは程遠くなってしまっている。警察、検察を国民は神とはおもっていない。タダの人間と認識している。拷問してまで、調書を犯人に仕立てる遣り方は社会的に許されるものではない。警察、検察が有罪率99.8%なんて言うのは誰も喜んでいない、。警察、検察、そして裁判官の仕事は、犯人を作り上げる事では無い。推定無罪からどんな証拠が出て来るのか、出てこなければ無罪でいいじゃないか。犯人がほかにいて、罪から逃げる事を許さない事を国民は願っている。調書絶対主義の恐ろしさに裁判官は気付け。それでも、高等、最高裁が何も調べずに控訴棄却は、人間の生命の尊厳を蔑ろにしている。袴田さんの様に、これだけ世間に冤罪の情報が表に出ていても、警察も検察も裁判官も目も耳も貸さない。これでどれだけの無罪の死刑囚がこの世から抹殺されていったのか、悲しい事実である。せめて裁判官の正しい判断が無くなってしまえば、この世は闇です。

検察・警察がムチャしてしまうのは残念ながらあり得てしまうだろう。

しかし…その時のために、裁判官がしっかり仕事しろよ!と言いたい。

国民のために、国民の税金で存在しているコーボクのはず。

「逮捕状」も裁判所に請求して発行するはずだが、ヒャクパァ出すんじゃない?

意味ない。
ごたいそうなタテマエだけな三権分立。

冤罪被害者をつくることに加担した者(検察警察判事など)は、法により罰せられてよい場合もあるのではないか?

と思う。(業務上過失〇〇もありか。当然、故意と判断されるなら悪人、犯罪者として起訴だ)

袴田事件の冤罪は最近になってはじめて映画を通じて知りました。
 数々の冤罪事件は知っておりましたが、これほどまでに警察権力が腐りきっており、司法の怠慢さが判る事件はありません。いまさら、袴田さん本人も精神に異常をきたしている中今更、再審をして無実で有罪は間違いでしたと認められないんでしょうね。国家権力の恐ろしさを痛感します。
 裁判官本人が2対1の多数決で有罪を決したと言っているではありませんか? 人間ひとりの人生なんて虫けらとしか思っていないんでしょう。

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2009年11月、日刊工業新聞社

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