ネットメディアが初めてピューリッツァー賞を受賞 問われる日本メディアのビジネスモデル
受賞したのは米国非営利報道サイトのプロパブリカで、記事を発信し始めてわずか2年足らずでの受賞となった。
今回プロパブリカが受賞したのは"Investigative journalism(調査報道)"部門で、ハリケーン・カトリーナ被災後のニューオーリンズの病院を舞台に安楽死問題を取り扱ってきた。プロパブリカはこの問題を米ニューヨーク・タイムズ・マガジン(NYTM)編集部と協力して取材してきた。
■ハリケーン・カトリーナ特集記事(プロパブリカ)
http://www.propublica.org/series/deadly-choices
調査報道は予算と時間がかかり、ビジネスモデルが崩れつつある報道機関において、その存在が「危機的な状況にさらされている」(プロパブリカ「About us」より)。プロパブリカは財団からの資金と寄付で運営が成り立っており、HPには「DONATE(寄付)」の大きな窓が設置されている。
今回この部門をネットメディアが受賞したことは画期的で、調査報道の可能性と、新たなビジネスモデルを予想させるものだ。
日本の報道各社は、収益の減少から支出を減らす方向に舵をきっている。新聞各社は早期退職者を募集し、新入社員数を大幅に減らす経営効率化を急いでいる。(「新聞各社の最近採用事情」FACTA4月号)
ネットメディアはJANJANニュースが先月経営破綻したばかりで、いまだにビジネスモデルが確立されていない。
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■ピューリッツァー賞をネットメディアが初めて受賞(ITmedia)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1004/13/news024.html
コメント (3)
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投稿者: 《THE JOURNAL》編集部 | 2010年4月13日 17:58
ProPublicaは、「プロパブリカ」ではなく「プロプブリカ」と当事者は発音しています。先年、ニューヨークの本社を取材した際に、私自身、指摘されたことです。(各紙ともプロパブリカとしていますが、本社に問い合わせればわかると思います。)念のため。
投稿者: Hiroshi Fujita | 2010年4月13日 20:28
videonews.comがジャーナリスト賞みたいなものを受賞しても良い気はするけどなぁ。
既存メディアでは取り上げないような様々な問題をそのとき旬なゲストを迎えてじっくり聞けるのが何より良い。この番組に出演する専門家の方々の話を聞いてなるほどと思わされることも多々ありました。
でも、下手に賞なんて獲っちゃうと変な輩が寄って来てだんだん神保さんや宮台さんが変質して行っちゃうのもやだしなぁ。(笑)
今のままの真摯な態度を貫き通してほしいです。
投稿者: GON | 2010年4月14日 07:28