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《編集長インタビュー》『季刊 地域』が創刊!「これからの地域は複業化の時代」

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 『増刊現代農業』が改題リニューアルされ、4月1日に『季刊 地域』が創刊された。今回は創刊記念インタビューとして、甲斐良治編集長に話を聞いた。

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甲斐良治氏(『季刊 地域』編集長)
「これからは複業化の時代」

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─『増刊現代農業』に引き続き、全国各地のたくさんの仕事が紹介されています

 『増刊現代農業』から誌面を一新して写真を多く使ったレイアウトになりました。コンセプトは引き継ぎ、これからも地域で起こっている活動を発信していきたいと思います。

 今回の特集のテーマは"適正価格"と"複業"です。複業は慶応大学教授の米田雅子(よねだ・まさこ)氏が使っている言葉で、主を支える「副業」と違い、たくさん仕事があるという意味です。今まで農家は専業と兼業に区別され、兼業はどうしても専業の下にあるイメージでした。そのイメージを取り払う言葉です。

 この特集では、"自分達の地域で何が問題になっているのか"という暮らしの視点をもった地域の仕事を取り上げています。地方では暮らしの中の悩みや課題に向かい合うことで、小さな仕事が生まれ、その仕事の重なりによって地域がよくなっていきます。

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町の面積の97%は山間地(小国町・樽口峠より)

 協同組合や研究会が関わり合って、入り組んでいる山形県小国町(おぐにまち)の活動は顕著な例です。あれもこれもやって経済的に自立しようとする複業化が進んでいます。

─今回の見どころは

 エコノミストの浜矩子(はま・のりこ)氏とのインタビューは見どころの一つです。浜氏がどこの雑誌でも語っていない話題があると思います。

 インタビュー開始1時間前になって、浜さんの土俵に立った質問の方針を180度転換しました。自分が約30年間まわっている全国各地で起こっている活動をぶつけて、浜さんの反応を聞いたほうが面白いのではないかという発想に切り替えました。
 地域の活動を話す私に対して、市場原理主義から転換しつつあるノーベル経済学賞受賞者の話題や、ベーシックインカムの発想についてピシッと話すところはさすがだなと思いました。

─政治家からは舟山康江氏が登場しています。《THE JOURNAL》の「政治家に訊く」でも出演していただいています

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舟山康江氏(「政治家に訊く」のインタビューにて)

 現在与野党を通してみても、地方の暮らしに密着した意見を言える人はほとんどいません。残念ながらそれを発掘するメディアもありません。実は《THE JOURNAL》の情報だけを頼りに取材したんですよ。

─舟山氏とのインタビューで印象的だったのは、100万円を手にしたときに男女間で反応に差があるという話です。「100万円じゃ何も出来ない」という男性に比べ、女性は「100万円もくれるんですか」といって既成概念にとらわれず新しいことに果敢に挑戦すると言っていました

 これからの地域の再生のために必要なのは経済重視の「大きな仕事」「単業」の男の視点ではなく、暮らし重視の「小さな仕事」「複業」の女性の視点ではないでしょうか。

 行き詰まっている経済は、大きく専門的なものをよしとする「男の経済」です。専門化して効率や生産性が上がるというのは、マーケットが大きくなる時の経済学です。人口が減りマーケットが縮小する地方では、近代経済学とは逆の現象が起こっていますよ。

─暮らしを重視する視点はサブタイトルの「ゆるがぬ暮らし」によく現れています

 以前、農業に関心がある若者約50人にそれぞれの仕事観をたずねたことがあります。彼らが共通してもっていたのは暮らしの視点です。

 彼らの祖父母の世代は暮らしをつくることが仕事でした。親の世代は仕事は金を稼ぐ手段で、その金で暮らしをまかなっていました。その結果サラリーマンは地域活動にも参加せず、仕事と暮らしは切り離されていきました。

 それを見ていた若者世代が、今度は自分たちが双方を近づけることにチャレンジしたいと言っています。若者たちが暮らしの視点を取り戻そうとしています。

─いよいよ発売する『季刊 地域』は今後どういった方向に進んでいく予定ですか

 今はとにかく色んな意見を聞くことが第一です。誌面の印象も相当変わったかと思いますので、クレームを含めて集まった意見を次回からの誌面づくりに活かしたいと思います。

*   *   *   *   *

【関連サイト】
■農文協:『季刊 地域』サイト
http://kikanchiiki.net/

■甲斐良治ブログ「食と農の底力!」
http://www.the-journal.jp/contents/kai/

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私は 参議院議員 舟山舟山康江さんは04参院選に立候補したときから注目している。 農水省出身で30過ぎに辞めて山形の小国町の油か酒類か自営業に嫁いだが長野一区の篠原衆議院議員から山形に良い女性の参院候補の人材はいないかと求められて、彼の元部下だった彼女が擁立された。晩婚の部類だったがすでに三人の子どもを生み育てているらしい。
さすがに農政通で現在政務官に就いている。
山形小国町と言えば、確か新潟との県境に位置して日本の良き古里の象徴であり、人々の暮らしも質実で日本人の資質の高さについて外国の紀行家が著書で紹介していることで知られる。

少子高齢化の波は日本の良き古里を自然消滅に追い込みかねない
状況ではあるが、新しい農政、新しい農業農村のあり方、山里の暮らしのあり方が新たな息吹を地域にもたらすことを信じたいと思う

日本のどこにあっても暮らしていける社会、それが政治の普遍のテーマの一つであるのだから。

経済は、ある意味拡大と収縮を繰り返している。この宇宙全体も恒星と同様に膨張し、いずれ収縮すると聞く。これは、活動するすべてのものが、持つ宿命なのでないかと思えます。
効率化のみの理由により、市町村合併が行われ、少しづつその歪みが、各市町村でも起こっています。
他の地域では、どうなのか詳しく知りませんが、行政区画と単組農協の管轄エリアの相違により、一体化した農業行政ができにくくなってきています。
そうした歪みにも注意深く見守る必要性を感じています。
拡大すると、その中は当然希薄になる。それが現在の人間関係にも表れているのでしょう。
拡大を免れた小さな組織やNPOを初めとする小さな組織が数多く生まれているなど、今注目されているのはそうした効果もあるのでないかとも推察します。
ネットを中心としたインフラが整備されたことで、小さな組織でもそれなりの活動ができる。寧ろそうした小さな組織をまとめることでより大きな力にできる。
農産物の直売所も個々の小さな力、農家の主婦やお年寄りの力を結集することで成り立っていると思っています。
これまでの大規模農業の脇役にされた中山間地農業を初めとする小さい農業しかできない力をどの様に取りまとめ、大きな力にできるのか?
農業再生の1つの道でないかと感じています。
経済本意で規模拡大としか考えず、逆の発想も行政には必要でないかと感じるこの頃です。

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