フリージャーナリスト、大学教授ら70人が呼びかけ人となった「記者会見・記者室の完全開放を求める会」が19日、都内のプレスセンタービルで記者会見を開き、記者会見への参加と記者クラブが占有している記者室の開放を求めるアピールを行った。呼びかけ人には本誌主幹の高野孟ほか、田原総一朗氏、山口一臣氏、神保哲生氏ら《THE JOURNAL》同人も多数参加している。
会見の模様については、《THE JOURNAL》では19日にTwitterでテキスト中継を行っており、加筆・修正をした上で下記にまとめた。関連リンクと詳細は下記の通り。
【関連リンク】
■記者会見・記者室の完全開放を求める会
■呼びかけ人一覧
■フリー記者ら 記者会見「完全開放」求めアピール(J-CAST)
■記者会見の完全開放求めアピール フリージャーナリストら(47news)
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記者会見抄録
【Twitter中継開始 2010/4/19 15:10】
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@j_the_journal「記者会見・記者室の完全開放を求めるアピール」に参加するため、日本プレスセンター(日本記者クラブ)到着。一階の本屋に行ったら、なんと新聞批判の本がズラリ。 上杉隆さんの「記者クラブ崩壊」はレジ横に15冊ぐらい平積みされてた。シュールだ
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@j_the_journal「記者会見・記者室の完全開放を求めるアピール」開始。
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高田昌幸(北海道新聞 東京編集局国際部次長)
「事務的なことをまず説明します。記者会見開放については、もう議論はつきた。次は活動に移すべき。そこで、昨年12月から有志が集まって議論をスタートした」
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高田「呼びかけ人には記者クラブについて一定の評価をしている方から、諸悪の根源と考える人もいる。しかし、それらを超えて、最低限一致できるところで、すなわち、当面は記者会見および記者室の開放で一致してスタートしようということになった」
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高田「記者会見・記者室の開放については、日本新聞協会が2002年に策定した記者クラブに関する見解(その後2006年に改訂)で、基本的に記者会見と記者室は広く開放するよううたっている。私どもの第一の要望はそれを実現してくださいということ」
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豊秀一(新聞労連委員長)
「新聞労連も3月4日に記者会見の全面開放宣言を出した。2009年に民主党政権が誕生したことで、政権主導の形で記者会見の開放がすすんできた。本来であればメディアが自律的に実現すべきところを、本来は監視の対象である権力の側にやられてしまった。これはきわめて残念なこと。この状況を少しでも変えなければと思った」
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豊「情報手段が発達する中で、フリーやネットの記者などを記者会見に入れないことで多様な情報を伝えることを阻害している。日本の民主主義にとってよくない。多様な言論や価値観が流通してはじめて、世の中が民主的になっていく」
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豊「記者クラブの閉鎖性ゆえに、既存メディア vs それ以外のジャーナリストという、あたかも対立するような形になっていることも、社会にとって不幸。ジャーナリストは組織であろうが、フリーであろうが、一人一人が権力と対峙しなければならない。それぞれが切磋琢磨していい報道しながら、民主主義が健全になっていくべき」
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岩上安身(ジャーナリスト)
「政権交代後、記者会見の一部開放について取材している者として、お話しさせていただく。開放に先行したのは外務省と金融庁。開放が進んだのは、大臣のイニシアティブと他の省庁にない特殊性があった。」
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岩上「外務省は歴史的・伝統的に会見の主導権を省が持っていた。そこで岡田大臣がクラブに開放を申し入れたが回答がなかったため、開放に踏み切った。金融庁は記者クラブが主催権を持っている。これに亀井大臣がフリーランス等を入れるよう申し入れたが、記者クラブが拒否」
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岩上「そこでクラブ側の定例記者会見とは別に大臣室でフリーランスやネットメディアに対して週2回、定例会見のあとに会見が開かれることになった。この異様な状態をNYtimesも報じた」
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岩上「現在、この2つのクラブを統合する案が出ている。一つは大臣の負担を軽減するため。もう一つは大臣の交代後、オープン会見が閉ざされてしまうのではないかという懸念。そこで、事務方と記者クラブで真の意味でオープン化した方がいいのではという話し合いがあった」
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岩上「亀井大臣自身は1回でも2回でもいいが、フリーの人たちの意見を聞くようにと指示した。そこで13日にヒアリングが行われた。しかし、示された統合案は私たちのほとんどが不服だった。というのは、主催権はクラブが握り、運営にタッチできない。対話することもできない。結局、オブザーバーとして参加・質問する権利があるだけだった」
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岩上「そこで、有志を10人ほど集めて、クラブ側と対話・交渉する場をつくろうと考えている。新しく会見参加の申請をしてきた人がいたとき、その人の立場に立って意見を言うことは必要ではないか」
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岩上「一方、私たちの第2記者クラブも利権になるのではという懸念もある。その意見ももっともだと思う。しかし、私は一記者として参加できればいいのであって、利権をつくりたいわけではない。そこで、私たちは権力化、利権化しないように、つねにオープンにしていきたいと思っている」
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岩上「市民の代弁者たるジャーナリストとして、会見の主催権を共催のような形で開催できるところまでこの活動を持って行きたい」
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北村肇(週刊金曜日編集長)
「要点を3つ。(1)なぜ既存の記者が反発するのか。ようするに既得権を守りたい。情報を独占することで、ジャーナリズムとは何かということを考えない記者が増えてしまった。特権の裏には義務があり、その義務を果たしていればここまで記者クラブ批判はなかった」
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北村「(2)開放は当然。当たり前。ジャーナリズムは言論の自由を守り、民主主義を守ること。クラブがこれに反対することはバカげている。すべてのメディアに開放し、その後、実務的にどうするべきかを考えればいい」
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北村「しかし、私は記者クラブ廃止論者ではない。省庁の中に記者がいることで、権力の監視にもなる。制度をちゃんと整備すればいい」
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北村「(3)開放するにはどうすればいいか。既存の企業ジャーナリストだけでなく、フリーや市民メディアの記者も参加できる、何らかの集団がパワーを持ち、会見を開放させていくということが必要」
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神保哲生(ジャーナリスト)
「ここは新聞協会が入っているビル。そもそも、この施設自体が日本記者クラブのビル。その中で記者クラブをぶっとばせという会見を行うセンスに、まずはみなさん反応してもらえればと思います(会場笑)」
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神保「これだけの人に集まってもらってありがたい。私は、1989年にAP記者として日本に特派員として来た。しかし、湾岸戦争で日本が世界に向けて支援策を発表する記者会見に出ることができなかった」
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神保「天皇陛下の崩御も、「NHKによると」というクレジット付きだった。国家元首が亡くなったとき、国営放送のクレジットが付くのはおそらく北朝鮮と日本だけ」
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神保「民主党政権がイニシアティブをとって開放したことで、こういう大きな動きとなったことは歓迎している。しかし、基本的に抑えておかなければならないのは、メディアにおける不公正は他の業界の不公正と次元がちがう。なぜなら、メディアの不公正の最たるものは「何が知らされていないのか」が一般市民にはわからない。ここがメディア問題の本質で、だから記者クラブ問題が温存されてきた」
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神保「一般の人は記者クラブ問題について知ることがなかった。鳩山首相のオープン会見もほとんど報じられていない。政権を取る前のマニフェスト会見からも、記者会見開放については会見録から消されていた」
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神保「もう一つの問題。取材に行くと、「クラブに行け」と言われる。クラブは、自分たちの私的な集まりに大臣に来てもらってるだけだという。だから自分たちで会見を開けばいいと言われる。しかし、私たちは記者クラブに入りたいのではなく、記者会見に出たいだけ。最終的には主催問題になる。ようするに、誰が会見に参加できるかを決定できるのが主催者」
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神保「ここで考えてほしいのは、行政がイニシアティブを持ってオープンにして、主催権も持っていいのですか、ということ。民主党は今はいい意味で開放しようとしてるかもしれないけど、次の政権が公明正大に記者会見するとは限らない。ところが、記者クラブが近視眼的に自分たちのことだけを考えて開放に反対するので、権力が主催権を取ってしまっている」
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神保「しかも、メディアが主催権を持つより、行政が主催権を持った方がいいという意見も多い。そこまでメディアは信用されていない。記者クラブには100年の計でこの問題を考えてくれることを望む」
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寺澤有(ジャーナリスト)
「中井国家公安委員長の記者会見に参加するために申し入れしたが、記者クラブは認めたが、警察庁が認めなかった。警察庁記者クラブは主催権を持っているにもかかわらず、セキュリティなどを理由に警視庁が会見場まで入れてくれなかった」
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寺澤「会見に参加できるようにするため、仮処分命令で東京地裁に申し入れたが、東京地裁は表現・取材の自由よりも、警察庁の通せんぼを正当だという驚くべき判決を出した。私は東京高裁に抗告した。勝つまでやる」
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寺澤「そこで、記者クラブも最後まで闘ってくれたらよかったんだけど、クラブはそこまでしない。穿った見方をすると、自分たちじゃ排除できないから、警察庁に排除させたのではという人も出てくる始末」
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寺澤「ところが、東京高裁でこちらが勝てば、警察庁は記者会見自体をやめる可能性がある。現在の警察庁長官は群馬県警本部長時代に暴力団と癒着し、拳銃を出させたことが発覚した。このことは週刊文春に書きましたが、そのときの質問を僕がすれば嫌がるはず。となると、記者会見自体をやめ、記者室も閉鎖するかもしれない」
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青木理(ジャーナリスト)
「僕もかつては大手の通信社に所属していた。偉そうなことをいえる立場じゃないが、既存メディアや通信社の記者もこのままでいいと思っていない。あえて言えば、メディアが危機にあるなかで、こんなことで批判を浴びてていいのかといういら立ちが僕にも記者の間にもある。だから、クラブの記者もこの問題について仲間で議論をして、この呼びかけに呼応して欲しい」
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牧野義司(経済ジャーナリスト)
「私も毎日で20年、ロイターで15年、その後はフリーで活動していた。民主党政権になってはじめてこの問題が動き出すのは残念なこと。僕はかなり前からこの問題に取り組んできたが、政治主導でなければこの問題が動かないという、裏返せばメディアの現場が記者クラブの開放問題を自主規制しているところに、メディアが問われていると思う」
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牧野「論点は出尽くしたのであえて問題提起をすると、記者会見がブラックジャーナリズム(スキャンダルなどをネタに金銭を要求する記者)などに利用されるリスクがある。外務省のように、原則開放で実績をもっているジャーナリストを登録制にするなど、そういう歯止めをかけながらもしっかりした報道をやっていく必要があると思う」
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【質疑応答】
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質問1(レイバーネット)
「取材資料の提供というなかには、裁判での頭取りなどの資料も含まれているのか」
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高田「どれが含まれてどこが含まれていないかということは、正直、議論を整理していないのが実情。しかし、記者クラブが受けている取材の機会については、制約をかけることなく、記者クラブ加盟・非加盟にかかわらず、できるだけオープンにしていきましょうというのがこのアピールの主旨」
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質問2(JANJAN)
「JANJANの田中龍作です。新聞・テレビしかない昔であれば記者クラブ問題は闇に葬られていたが、いまはネットがあってそうはいかなくなった。そこで、クラブ側が私たちに甘いささやきを入れてきた。総務省なんかはオープンにしたものの、主催権は彼らにあるので、あれをやるな、これをやるなと注文をつけてくる。主催権をとらなければ意味ないので、奪ってください。これは要望です」
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質問3(朝日新聞)
「会見のオープン化を求めることとは別に、私がみなさんの活動を拝見していて思うのは、記者クラブを根城にしている既存メディアのだらしなさを問題にしているように感じていた。一方、今回のアピールは会見の開放や記者室の開放ということで、これまでのイメージとあわないが、どういうことか説明していただけますか」
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高田「失礼ですが、イメージはあくまでもイメージだと思います。機会の均等が大事で、冒頭に申し上げたように、会見の参加と自由な質問、記者室の開放。それについては2002年に新聞協会がすでに「記者クラブ問題に関する見解」(その後2006年に改訂)を出していて、クラブは原則自由にすべきということになっている。それをきちんと実行してくださいということ」
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高田「何かが諸悪の根源であるとが、誰が敵でということでは毛頭ない。みんなが平等な立場で自由に取材できることが日本の報道の自由、知る権利の実現、社会にとっていいことだということは、呼びかけ人全員が一致している」
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神保「記者クラブ問題を理解するために、現状では特定の会社が優先的なアクセス権を持っていることを理解してほしい。記者会見に出ることが特権になっているため、記者会見で何を聞いてもいいという状態になっていない。基本的に談合体質の中にいる。だから会見の後で懇談や夜討ち朝駆けしなければならない」
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神保「そこで、会見がオープンになれば夜討ち朝駆けでしか聞けないことを僕が聞く。そして、記者会見が誰でも出ることのできる権利となったときに、イヤな質問をしても排除されることがなくなる。ここが記者クラブ問題の本質で、クラブメディアの堕落は、ここにある」
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神保「よく、「記者会見なんてたいしたことやってない」と言う人がいるが、そこが問題。会見がオープンになれば、会見が真剣勝負の場になる。もっと言えば、会見以外で公務員が記者に個別でしゃべっていることは、本来は公務員法違反。毎日新聞の西山さんはそれで有罪となった。会見の場で真剣になるのが常識で、それが先進国の常識。それをボトムラインとして理解しなければならない」
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岩上「私がここにいる人と会うのはほとんどはじめて。そちらが先入観を持って、取材や記事を書かれることはおかしいのではないか。質問自体に問題がある」
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岩上「記者クラブが特権化しているものを特権化しないことにつきるわけで、個人的な見解では、私は記者室は公共の図書館のように、一定のルールで誰でも使えるスペースにすること。記者クラブ室の中の映像は見たことない。北朝鮮の潜入映像より貴重。まずは記者室を開放するところから議論がはじまる」
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質問4(韓国メディア)
「この70人のアピールはどこまで求めるのか。記者会見・記者室の開放が実現した後はどうするのか。また、呼びかけ人に現役の記者は参加していながどうなっているのか」
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司会・森広泰平(アジア記者クラブ事務局長)
「現役記者は賛同しているが、会社の名前が出せないという人が多いのが事実です」
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質問つづき(韓国メディア)
「具体的な活動は?」
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森広「呼びかけ人にもいろいろな立場の方がいる。そのなかで、いま一番先に実現すべきこと、できることをアピール文を作成している。もちろん、これは最終的なものではないが、フリージャーナリストやNGO・NPOがまずは記者室を確保したい。これから海外の記者室の例などを学びながら、パブリックアクセスについて考えたい。また、幹事業務や負担金はどうするのかということも議論したい」
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森広「そのほか、記者クラブ自体が置かれていない入管などには、記者室をつくってくださいという要求を役所に出したい。新聞社でも協力するという方もいる。入管は記者クラブがないためにいろいろな問題が指摘されている。こういったところも、国民の知る権利の確保や権力の監視を行っていきたい」
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高田「補足します。現役記者が個人で参加したいと思っていても、表向き賛同人になれないのが記者クラブの問題。一人のジャーナリストが個人の判断で物事を決定し、行動できるように日本の新聞・テレビ・通信社がなっていない。だから、各社への申入書は各社の報道責任者に対して賛同するかどうかを出している。
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高田「その上で、Yesと回答したのなら、行動するように業務命令・指示を出してもらうよう、前向きに転がしたい。最初からいろんな意見を出すのではなく、どういう形が可能かを話していくのが主旨です。そうでないと、この問題が現実的に進まないというところもある」
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神保「記者クラブは現在すべてが独立していて、たとえは悪いがアルカイダのセルのような状態。命令系統がなくて、個々で続いているのが現状。だから、毎回会見参加の許可をとらなければいけない」
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神保「だから、高田さんがさっき言ったように、上からちゃんと指示するようにしないといけない。いまは個々のクラブが勝手にやっている。新聞協会が元々は根っこになっていたが、あるときから自分たちは「開放してもいい」とだけ言っただけにとどまっていることも問題」
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神保「そこで、首相官邸があけば全部があくだろうという期待が高まって、行政主導の開放になっている」
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質問5「主催権はどうするのか?主催権に我々も入れろというところに持って行くのか。それとも、主催権が行政にあるのかメディアにあるのかはっきりさせろというところにあるのか」
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高田「私は主催権は記者側・取材者側が持つべきだと考えている。その上で、自治体などにどういう形で何を求めるのかということを煮詰めたほうがいいのでは」
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神保「早くしないと、行政主導の形でオープンします、という形になっていく。これはメディア内部の話ですが、総務省では原口大臣が強行的にオープンにするに至って、記者クラブがしぶしぶオープンにすることになった。鳩山首相の会見もそうだが、行政がオープンにすると言って、クラブがしぶしぶオープンにするというのが最近の傾向」
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岩上「現実に会見のオープン化を実現するにはちょっとした戦略や戦術も必要。横の連携はこれまで難しかったが、こういった機会をきっかけに、連携して活動していきたい」
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質問6(北方ジャーナル)
「スピーカーから会見に参加できるメディアについて「多様なメディア」「すべてのメディア」「選別されたメディア」という話があったが、どこまでがメディアと考えるべきなのでしょうか」
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岩上「私が考えているのは、メディアだけでなく、一般国民や市民も入ると考えています。任意の集団が大臣や政治家を読んで質問をしたいというとき、会見を主催してもいい。私もそういう試みを考えている。メディアは最終的には国民へのつなぎ手。国民と権力側が直接結びつくことの手助けになれればいいのではと考えている」
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質問7「Ustreamなどで誰でも会見を中継できる状態になっているが、こういった状態をどのように思っているか」
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岩上「首相官邸にはなかなか入れないとは思うが、多くの会見が可能な限り開かれた場であり、誰でも取材したり放送することはいいことだと思っている」
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神保「この問題は誰が国民の知る権利にこたえるのか、というところに最終的に帰結する。権力側である行政がいいのか、メディア側がいいのか。場所と時間には制限がある。大臣も忙しい。市民集会とは別に、記者会見はどういう形で運営することが国民の知る権利に応えることになるのかということを、メディア側の人間が考えなければならない」
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神保「たとえば、みんながUst中継しても、同じ映像ならあまり意味がない。カメラが多すぎて記者席が少なくなるなら、代表取材もあるだろう。どういう形で開くことが最も国民の知る権利に応えるのかという観点から決めるべき。意見はあると思うが、それは法律や行政が指示して決めるのではなく、メディアが決めるべきだと僕は思う。欧米も、メディアが決めている」
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岩上「いま、記者会見に行っても質問する人は数人。会見場が狭いと言うけど、タイプする人だけで席が埋まっている。質問する人以外は別室でUst中継を見ながらタイプしてほしい」
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神保「スペースの問題を記者クラブが言うなら、まずは会見に参加する記者を1社1人にすること。いまみたいに5〜10人もでて、同じ会社に質問が当たる。スペースの問題を言うなら、まずは1社1人にしてから」
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構成・文責:《THE JOURNAL》編集部