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【海外レポート】中東和平問題「他国間協議は"死に体"」

「和平交渉が難航し進んでいない現状では、多国間協議は"死に体"になっている」

 イスラエル・パレスチナの和平交渉の将来的な道筋についての、パレスチナ駐在・山本英昭外務参事官の言葉だ。

 山本氏と会った日付は偶然にも、日本でパレスチナ自治政府・アッバス議長と鳩山首相が会談した8日と同日。日本での会談で鳩山首相は「中東和平実現に貢献していく」と表明し、メディアからは「イスラエルの入植凍結で一致」との報道が流れていた。

 和平交渉の実質的な仲介役となっているのは米国だ。2009年5月に米国のオバマ大統領が「入植のstop(停止)が見たい。いくつかの停止ではなく、アウトポストも「自然増加」の例外もない停止だ」という意見を表明して以降、度々米国側が中東を訪問し、事態の好転が期待された。

 しかし9月には国連で(入植地建設を)「restrain(抑える)」するべきだという文言を使用し、米国外交は「敗北宣言」をしているのが現状だ。

 中東の首脳会談で毎回構想にあがる「平和と繁栄の回廊」プロジェクトは、2006年の当時の小泉元首相が中東4カ国訪問の際に相手国への"手土産"として立ち上げたものの、「イスラエルとの話し合いがない限り物事が進まない」と4年間の成果が見えていない。

 同プロジェクトの現地コーディネーターを務めるアブデル・ナセル・マッキー氏(JICAジェリコオフィス)は「日本政府はイニシアチブ(指導力)を発揮し、方向性を示して欲しい」と言う。しかしこのまま和平交渉が進まない状態が続けば、日本政府はイニシアチブどころか、見通しの悪いトンネルから抜けることはできないだろう。

【関連記事】
首相、中東和平へ対話路線支持 アッバス議長に表明(共同通信)
パレスチナ:自立へのたたかい(NewsSpiral)

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リンク先の「平和と繁栄の回廊」の中の【JICA(国際協力機構)のヨルダン渓谷開発提案に対する意見書】を拝読させていただきました。
先の投稿でも、感じていたJICAやODAなど、独立法人による支援体制の疑問をより深くした次第です。

霞ヶ関を中心とする官僚体制、ビルの中で問題を解決しようとする姿勢が明確です。
現地に訪れることがあっても、ファーストクラスで悠々と旅行し、銃弾が飛び交うような現場でなくほんの一部分をほんの一時検分した内容では、根本の解決どころか、問題を更に複雑にしていると思わざる得ません。

過激ですが、上部組織を解体し、新たに作り直すしかないようにさえ思えます。

「富豪ゲームをすると」

☆富豪ゲームをすると、アメリカでは子供たちは勝利して独り占めした子供を称えて、拍手して祝福する。これが弱肉強食のアメリカの新自由主義であり、つきつめれば資本主義でもある。日本で20人の子供にさせたところ、最後の勝利者が全ての賭け金を独り占めしたとき、異口同音に「ずるいー」と言った。そこで半分を勝利者に、残り半分をみんなに配ったところ、皆は納得し仲良く遊んだ。つまり日本はアメリカイズムとは異なる風土なのである。みんな一緒、みんな仲良くということを大切にする伝統がある。

☆資本主義とは何か。一言で言えば、資本カネの増殖を目的とする飽くなき利益追求といえる。それは片方が増え、もう一方がそのままの状態かあるいは減ることから、貧富・所得の格差が生まれる。片方の国々が栄え、その他の国々は取り残される。しかも「飽くなき」だから格差はどんどん拡大する。

☆なぜ欧米で資本主義が発展していったか。なぜイスラム社会は総体に貧しいのであろうか。それはユダヤ教やキリスト教の教義(特にプロテスタント)が「密接に」資本主義を含んでいるからである。イスラムの祖ムハンマド自身が優秀な商人であったから、商取引の公平な等価交換を認めている。売買には二つの価値体系があるから利益が生じる。イスラムはキリスト教とここまでは同じだが、得た利益を気前善くふるまうという神への投資つまり「定めの喜捨」をすることで恩寵という利潤を生み出すという。ここからは資本主義は生まれてこない。一方キリストが神との旧い契約を更改し、新しい契約を神とキリスト自身がしたように、人間の社会的経験によっていつでも社会的な規範を再定されうるとした。資本が循環し投資が回収されるたびに、人間は貨幣という神と契約を更改し、新たな契約を結ぶことになる。資本の蓄積となる。ここに資本主義が生まれる。キリスト教では資本はイスラムのように社会的に共同体などで共有されるものではなく、私有し蓄積するのが良いとされる。つまり、この世では無欲であって、天国に宝を積む(財産を積む)のがよいということになる。金を使うという快感を否定する苦痛を快感とすることが宗教的喜びとされる。アリストテレスは「人間は社会的動物である」と言ったように社会との調和なくして、少数の個人だけが富を独占していくときに社会的生き物としての面は破壊される。

☆経済人類学者カール・ボランニーは「世界戦争の原因が人間不在、社会不在の資本主義によるのではないか」と考えた。資本主義の目的は投資による利益と資本の蓄積であり、平和と自由ではない。さらに近代文明自身がもつ「合理主義」がハイゼンベルグの不確定性原理によって問題となつた。合理主義が効率性となり競争で人間をモノとなし、「戦争」による利益獲得が一番の早道で合理的となる。もちろんそこに倫理などはない。なぜこのような事態に至ったのかというと、そこに「アメリカ」という存在が浮かび上がる。たとえば湾岸戦争・イラク戦争は石油利権奪取だったのではないか。あるいは軍産共同体による弾薬消費ではなかったか。

☆この近代資本主義の後に来るものは、ヘーゲルの言う「世界の変化はラセン的に発展し、対立物は融合する」かもしれない。日本流に言うと循環するということになる。それは古く懐かしいものが新しい形で復活することを指す。今までの旧い資本主義の代わりに新しい「公益資本主義」が現れる可能性がある。

リンク先の【回廊構想の「植民地主義」的性格――問題の所在の再確認のために:パレスチナ情報センター】を読みました。

以下、引用します。
「繰り返すが、回廊構想はそもそもが、占領者イスラエルによるパレスチナ支配を前提とし、占領者の教示と協力によって進められており、日本がそれに荷担してしまっている、ということが問題なのであり、利益をもたらすか否かという結果が問われているのではない。」

このような認識が不可欠ではないかと、この問題について初心の私は感じました。

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