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【インタビュー】原村政樹(記録映画監督):映像だけでなく心の動きを

1月17日(日)午後10時からNHKのETV特集で長編ドキュメンタリー「よみがえれ里山の米作り 〜小さな米屋と農家の大きな挑戦〜」が放送されます。

日時:2010年1月10日(日)22:00〜
放送局・タイトル:NHK ETV特集「よみがえれ里山の米作り 〜小さな米屋と農家の大きな挑戦〜」
URL:http://www.nhk.or.jp/etv21c/index2.html

このドキュメンタリーの監督・原村政樹(はらむら・まさき)氏に今回の番組についてお話しを伺いました。

◇  ◇  ◇

原村政樹(記録映画監督):「映像だけでなく心の動きを」

─このドキュメンタリーを制作した背景は

日本の耕作放棄地は全耕地の約1割にものぼり、ほぼ埼玉県の面積に匹敵します。とくに中山間地域の水田は基盤整備も遅れ、非効率的という理由で原野化する耕地が目立っています。今回の仕分けでも、中山間地域の農地への補助金は非効率という理由で無駄との結論が出されました。

しかし、目先の効率だけで農業を切り捨ててもいいのでしょうか?中山間地域は水源地でもあり、水田は水資源の涵養という点からも、また、日本人にとっての原風景でもあり自然環境の価値も高く、また、先人が築いた棚田は歴史的・文化的遺産でもあります。

そんな貴重な場所を残したいと立ち上がった米屋と農家のドキュメンタリーです。タイトルは「よみがえれ里山の米作り 〜小さな米屋と農家の大きな挑戦〜」。耕作放棄田を再生する営みを4月から11月まで見つめました。

─米作りを主題に農業以外にも焦点をあてている

主人公の農家は独自の漢方農法で完全無農薬米を生産している福島県郡山市の古川さん。米屋はそうした中山間地域での米作りを応援している奈良県大和郡山市の入口さん。

環境の優れた里山の田んぼで清らかなミネラル豊富な源流水を使って作られる米は安全性のみならず、極上のおいしさ、また、米作りを続けることによって里山の環境も維持されていきます。

─撮影で一番苦労したところはありますか

1時間29分の長い番組です。映像的には淡々とした農作業をそれだけの長い時間、持たせることが出来るか、かなり不安もありました。

しかし、映像では伝えにくい心の動きを緻密に取材することで、その人の魅力が引き出せます。その意味で、米作りのドキュメントですが、内容は人間ドラマになっていると思います。

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【プロフィール】
原村政樹(はらむら・まさき)
1957年生まれ。記録映画監督。1988年、東南アジアの熱帯林破壊をテーマとした「開発と環境」で監督デビュー。2001年より制作した長編ドキュメンタリー映画『海女のリャンさん』で文化庁文化記録映画大賞を受賞。2006年『いのち耕す人々』(文化庁文化記録映画優秀賞)の他、現在「里山っ子たち」、「リトルチャレンジャーズ」、「里山の学校」の"里山っ子たち"シリーズ3部作を完成させた。

◇  ◇  ◇

《THE JOURNAL》新ブロガー・結城登美雄氏が総合プロデュースした「鳴子の米プロジェクト」が「09年度地域づくり総務大臣表彰」の表彰団体に選ばれました。

一部のメディアで「農業崩壊」「限界集落」と農業や農村の疲弊が伝えられる一方、農業だけにとどまらない中山間地の取り組みや暮らしにスポットライトが当たっています。結城氏の記事とともに、「小さな」地域からの視点をどうぞお楽しみ下さい。

【関連記事】

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甲斐良治:食料自給・地産地消を輸出する――世界に広がる農産物直売所
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◇  ◇  ◇

<上映会情報>
「里山の学校」(監督:原村政樹)

日時:2010年2月7日(日)
場所:木更津市民会館・大ホール
10:00/13:00/15:30の3回上映
URL:http://www.kisacon.jp/modules/pico2/index.php/content0255.html

問い合わせ先:木更津社会館保育園
千葉県木更津市富士見3-8-3
 TEL0438-22-3659 FAX0438-22-3687

映画問い合わせ先:桜映画社(03─3478─6119)

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明日の放送は楽しみに観させて戴きます。

「人間ドラマ」を謳って発信される情報は、残念ながら極く限定的で特殊な人達の生活の場に過ぎず、多くの一般人の生活には通用しない「作り手の自己満足」の人間ドラマが多いように思います、特に圧迫されている第一次産業や自然の大切さを訴える情報には。

是非、普遍性のある番組であることを願います。

番組拝見しました。
小さなお米屋さんは、美味しいお米のことをよくご存知で、その普及にも努めていただいていると感じました。(機会があれば、私的美味しいお米の見極め方を投稿してみたい)
農家は、なかなか商人には成りきれません。一部には、ネットをうまく利用している方もいますが、失敗の連続でようやくその道を築いてきた人達です。
販売ルートが、唯一1つしかないことに慣れてしまっているのです。
食管法の改定により、直接販売できるようになりましたが、積極的に参加する人が少なかった。
私は、農業の直接企業参加は、どちらかと言えば否定的立場ですが、農家と企業のコラボレーションは成り立つと思っています。
販売ルートの多様性が、農家に刺激を与えます。

後、里山保存運動のひとつに、棚田オーナー制があります。
近隣の非農家の方に一定区画を年額いくらのオーナーになっていただき、田植・稲刈り人員が必要な時に手伝っていただき、それ以外の水管理や畦草の刈り取りなど中間管理などは、その地区の管理者が行う。
収穫されたお米の一部は、オーナーに手渡される。
オーナーの方は家族で訪れ、別の意味でも交流が増えていくのです。


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