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【インタビュー】結城登美雄:メディアに「小さく考える」地元学の視点を

今年の新聞各社の新年特集は地域の小さな活動に目を向けた連載が特徴的でした。

「もうひとつの風景─過疎の町で介護を学ぶ」(毎日新聞)
「常識革命」(東京新聞)
■「次の10年へ─地方発エネルギー」(日経新聞)※リンクなし
■「日本 前へ」(朝日新聞)※リンクなし

なかでも朝日新聞は、《THE JOURNAL》ブロガーの甲斐良治氏が注目してきた「地元学」が取り上げられ、高野孟も親交が深い結城登美雄氏のコメントが掲載されました。

今回は結城氏に、提唱する「地元学」と新聞論調の変化について話を伺いました。

*   *   *   *   *

結城登美雄(民俗研究家):メディアも「小さく考える」地元学の視点を

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─「地元学」とは

今まで地方はわが町にはほかに誇れるものは何もないと嘆いてきました。「ないものねだり」の愚痴をこぼすより、暮らす現場の足元にある「あるもの探し」をしてみよう。そうして自分の住んでいる小さなエリアが良くなることを考え、持ち寄る場をつくることをテーマにしているのが「地元学」です。

─2010年元旦号から新聞各社は集落に入り込んだ取材をしています。昨年までのメディアに変化の兆しがあるように感じます

ようやくかな。日本は今リセットする時期で、再生のヒントが地域にあるという意見があります。しかし私が村々を歩いて感じることは「人というものは大したものだ」ということです。

民家が5軒ほどしかない集落を見ると「過疎」「限界集落」ととらえるかもしれません。一軒一軒訪ねて歩いてみて下さい。

「一人暮らしはいいものよ」なんてことを口にするおばあさんがいます。さらに耳を傾けると「1軒だと寂しいけどまだ4軒も同じような仲間がいる」と、つまり数じゃなく心が通じあえる人間の大切さを村は教えてくれます。

記者だけでなくようやく新聞社としても気づき出したかなと思います。

─日本全体をとらえるよりも地域に絞った方が見えてくるものが多いのでしょうか

「日本」全体を考えることは一度脇に置いておきましょう。僕らはいつの間にか全国の情報をメディアから得られるようになりました。一方メディアは全国に情報を流そうとするから当然「日本」のことを取材します。

田原総一朗さんも「日本の政治、経済はどう進むべきか」という論調でやってきたでしょう。田原さんは人気があるし番組の視聴者も「日本をどうしようか」と考えるようになります。

「結城さん、日本の農業はどうなるんだい?」

10軒規模の小さな村に行ってもそんな質問をされます。最初はムキになって答えてましたが、今は「日本は大きすぎてわかんねえな」と言うようにしてます。他の「日本」を心配するよりまず自分の住んでる10軒の農業をよくする方法を探しましょう。小さく考える、それが地元学の視点なのです。

【関連記事】
■高野孟:INSIDER No.317「『GRAPHICATION』で結城登美雄さんと地域について語った!」
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《2010年元旦号から新聞各社は集落に入り込んだ取材をしています。昨年までのメディアに変化の兆しがあるように感じます》

この傾向が本物であれば、大変嬉しいと思っています。
よく言われる、大きな政府、小さな政府の小さな政府のモデルは、集落にあると思っています。
限界集落で大変でしょうなどと思われる方もおいでになるようですが、住めば都とも言えるのです。

現代社会に慣れ親しんだ人達から見れば、不便で仕方がないでしょう。
不便は、我慢する忍耐力を養います。
更に、本当に必要な物が何かを教えてくれると思っています。

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