蓮舫:短く感じた事業仕分け(「蓮舫のエッセイ」より)
第173回臨時国会が今日閉じました。
8月30日の総選挙で多くの方々にご支持をいただき、政権交代が実現し、9月16日に鳩山内閣が始まり80日が過ぎました。
長くもあり、短くもある日々だったと思えます。
長く感じたのは、政権交代後、党と内閣が公約実現に向けた取組みなど「新しい政治」を求めて試行錯誤を繰り返す中、私自身も自分の立ち位置、思考を整理し、街頭演説での言葉、発信の在り方を悩み、考え、そして前を向いた取組みに手が付くまでの時間幅です。
短く感じたのは、思いがけず事業仕分けの「仕分け人」として指名を受けてからの時間です。事前の下準備や視察、各省庁からのヒアリングに、公開された場所で行われた事業仕分け9日間を含め、この1ヶ月は、正直なところ、昼も夜も区別がつかないほど時間の感覚がなくなっていた時間を過ごしてきました。それでも、とても、忘れられない経験となりました。
初めて与党として予算案の中身の一部を見ましたが、複数の省庁で重複している事業、公益法人をわざわざ迂回する必要性の感じられない事業、基金という名目で公金が使われずに塩漬けになっているような事業など、整理できる可能性の高い事業を抽出し仕分けをしてきました。賛否両論あわせて、多くの方々からご意見をいただきました。
仕分け結果は行政刷新会議に報告をされ、今、各省庁で予算案の再検討が行われているなか、一仕分け人として、個別の事業について意見を言う立場にはありませんが、民主党は「税金の使い方を変える」と公約して総選挙を闘いました。その第一歩が、事業仕分けだと思っています。初めて、税金の使われ方を決める過程を情報公開しました。様々なご意見は次回にぜひつなげていただきたいと仙谷大臣には報告しています。
「高い所からではありますが、事業仕分けにご尽力をくださった国会議員の皆さんに心から感謝を申し上げます」
今日開かれた党の両院議員総会で挨拶をされた鳩山代表の言葉です。初めて、仕事を終えたとの思いを抱きました。
事業仕分けは予算編成の一過程で、手段の一つです。私たちの仕事は11月27日で終わり、ここからは各大臣を始め内閣の仕事となっています。
仕分け作業の間、多くの方に励ましの言葉をいただきました。支えていただいたことに心から感謝を申し上げます。
2009年12月4日発行『蓮舫のメールマガジン[蓮舫のエッセイ]』より
コメント (3)
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投稿者: 《THE JOURNAL》編集部 | 2009年12月 6日 01:22
「事業仕分け」ご苦労様でした。
最近、余り話題になりませんが、閣内からもいろんな意見(三党内ではあるようですが)が、あって当然だと私は、思っています。
政党は、共通の理念があっても、それぞれの考え方に違いがある方の集まりだと、私は思う。
故に、閣僚、政党内で異論反論があって当たり前、寧ろ、ない方が怖いものです。
独裁的であり、言論の自由を封じ込めている感すら覚える。
「挙党一致」とかといって、1つの言動しか見えなくなる、そうなってはいけないと考えている一人です。
私達、一般国民は、マスメディアを通じてしか、現在の「国政」を知る術がありません。
たとえ、その報道体質に問題があってもです。
現政党与党の中で、数少ない「異論・反論」を唱えてくださるお一人だと信じています。
現幹事長は、自分なりの強い理念を持っておいでのようです。
私も、大方の主旨には賛同しますが、余りにその理念にとらわれると一方向しか見えなくなる可能性もあります。
ご自身の理念で、これは違うと思われるときは、大いに声を上げてください。
「民主主義」は、多数決の世界でもある。
けれど、少数の意見も聞く必要性がある。
ご健康に留意し、ご自身の理念の基にますますのご活躍を期待しています。
投稿者: 本田 勉 | 2009年12月 6日 12:25
蓮舫さんは、「やりすぎ」と批判されることが多かったですが、むしろ「なにもしなかった」議員が多すぎるのだと思います。
あの程度で「やりすぎ」だといわれるようだから、国会の議論が生ぬるいのです。
本来、仕分けのような議論は、予算委員会でされるべきものなのに、スキャンダルの追求ばかりで本題について時間を割いてこなかったのが、これまでの慣習でした。スキャンダル追求もいいですが、それはその目的だけの場を作って、分離すべきですね。
議員は、その名前の通り「議論」してこそ役割を果たせるものです。議員は議論の仕方から勉強し直した方がいいのかもしれませんね。
投稿者: いさやま | 2009年12月 9日 17:30