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《THE JOURNAL》ブロガーもイチオシ! 映画「こつなぎ」を見てきました


<映画『こつなぎー山を巡る百年物語』ダイジェスト版>

 《THE JOURNAL》ブロガーでおなじみの大野和興氏や甲斐良治氏が賛同者に名を連ねる映画「こつなぎー山を巡る百年物語」の試写会に《THE JOURNAL》取材班が参加しました。

 この映画は岩手県二戸郡一戸町小繋(こつなぎ)を舞台に、約60年間争われた裁判闘争「小繋事件」の記録をまとめた作品。ここの住民は江戸時代から山に入り、薪を拾い、山菜を摘んで食料にするような暮らしを営んでいました。そんな慣習的な権利「入会(いりあい)」がテーマになっています。

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撮影:川島浩

 「もともと撮影していた映像は、上映されずにフィルムとして残っていました。日本が近代化していく中で社会的な切り口が見えなくなっていました」と企画・制作者の菊池文代氏は撮影から完成までに約50年の歳月がかかった理由を語りました。

 入会は日本各地で行われていて、ヨーロッパ社会ではコモンズとしても知られています。本誌ブロガーの大野氏は「入会権は民衆の権利として今一度考える意義がある」とコメントしている(詳細は以下に掲載)。

 今年ノーベル経済学賞を受賞した米インディアナ大のエリノア・オストロム教授はコモンズの研究者であり、今後世界的にも注目されるテーマとなりそうです。

■ノーベル経済学賞で初の女性受賞者、統治に関する業績が評価(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11901920091012

◇  ◇  ◇

大野和興:「入会権は民衆の権利」

ono091211.jpg

 今、入会について考えることは意義のあることです。地元住民にとって入会権は権力に対抗する手段になります。

 私が長年通う成田・三里塚で、空港公団が立ち木を伐採したとして住民が提訴をした事件がありました。そこでは立ち木は住民の総有物(共同所有の一形態)であるとして提訴し、住民側が"和解"を勝ち取りました。つまり現在でも入会、総有の考えは民衆の権利として通用するということです。

 ここ最近アジアやアフリカで企業による土地収用が進み、共有の森がどんどん取られています。それらの地域で森や農地を共有する歴史はあっても、入会が法的に認められている例はありません。農民が闘い、入会を権利として実体化させた「小繋事件」はこれから世界でもいかしていけるのではないでしょうか。

 一点注意しなければいけないのは、入会権の持つ閉鎖性です。権利は世襲され次の代に引き継がれるのですが、女性が引き継ぐことは難しいです。将来この入会をいかしていく際には、開放性をどう持たせていくかが課題になってきます。

◇  ◇  ◇

091211kotsunagi.JPG

<上映会情報>
日時:2010年3月13日(土)
場所:全電通ホール(東京・お茶の水)
11:00/14:00/17:00の3回上映
上映当日、シンポジウムを予定(司会:辻信一氏)

問い合わせ先:
「こつなぎ」上映実行委員会事務局 
〒104-0041中央区新富2-12-6パンドラ内 
TEL:03-3555-3987
kotsunagi1@yahoo.co.jp

■映画『こつなぎ』公式ブログ
http://blog.livedoor.jp/kotsunagi/

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是非映画を拝見できればと思っております。
僕自身も自らの体験も含め平地入会(萱場)の研究を続けてきた者です。
現在南米の小農支援関係の仕事の中で、手段手法として、現代版入会が確立できないか探っております。難しい事は実感していますが、最初の一歩がスタートできそうです。
帰国時にドキュメンタリー拝見できればと考えております。

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