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中川秀直:小泉・竹中路線を総括!「3つの反省点」

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写真:2009年10月14日編集部撮影

ー小泉・竹中路線の総括をお願いします

反省点として大きく3つあります。

1つはデフレを克服できなかったことです。デフレというのは年々所得が減る、売り上げも下がる、経済規模も縮小する、税収も下がるということです。
小泉さんの時には経済成長が2.4%ぐらいまで上がりました。上昇したのはその間の3年ぐらいで、それ以降はずっとマイナスでした。せっかくの経済成長もデフレが直っていないために結局国民は成長を実感できませんでした。給料が増えたり、福祉が充実すれば経済成長が実感でき、国民は小泉路線が正しいと支持したでしょう。
しかしデフレを直せませんでした。簡単に言えば日本銀行が「お札」を刷らなかったために、経済成長の効果が薄れてしまいました。以前より刷る量を減らしてしまったのです。まったく間違っているのですが、結局若者も含めた勤労者の間に「経済成長は自分の生活と関係ない」という誤った認識が蔓延してしまいました。

これからの10年間、市場は毎年2%以上のマイナス成長が続くと見ています。デフレはもっと深刻になるでしょう。もし本当に10年間2%のマイナス成長が続けば、物価は4分の3になります。物価だけでよければいいですが、同じ分給料も減り、失業者も増え、借金が増える危険性があります。ともかくデフレを脱却できなかったことは竹中・小泉路線の一つの反省点です。

2番目は社会改革についての発信がなかったことです。社会改革とは自由主義経済の中で、お互いに自ら立ちながら思いやりやお互い様という気持ちを大切にして助け合い協調していく、どうしてもダメだった人はセーフティーネットで控除してあげる。そこの自助共助の部分をしっかりと改革して将来不安がなくなるという仕組み作りです。
失われた10年、15年と言われる中で、将来不安の解消を国民は求めていました。経済財政諮問会議のマクロ経済政策や、地方分権改革推進会議の行政改革政策だけで、社会改革を進める会議がありませんでした。竹中さんは大臣職を兼務して国債処理(金融担当)と郵政民営化(総務大臣)をやりましたが、社会改革はできませんでした。結局政治として大きな方向性を打ち出せず、霞ヶ関の縦割りの弊害で何もできなかったのではないかという反省点があります。

最後は、公共事業削減後の地方の姿を描けなかったことです。公共事業依存できていた地方、どんどん削る中で今後どうするのか、そこに希望をどう与えていくのかができなかったと思います。

以上3点の反省があります。しかし結論から言いますと、小泉・竹中改革は不可避でした。あの改革は避けることはできなかったと思います。なぜなら世界がその方向で前に進んでいるのに日本だけがしませんなんてやっていけるわけないと思うからです。グローバリゼーションに巻き込まれすぎだなんて言うのは台風に来るなと言っていることと一緒です。そういう意味でも小泉・竹中改革は避けて通れなかったと思います。

しかし今は次の段階が大事です。強い経済なくして強い国家も優しい社会もありません。改革には副作用が必ずあります。副作用のない改革なら、改革する必要はありません。どこか古い非効率な部分を抑えて新しく効率の良いものにしてあげないといけません。非効率にのんきにしてきた人たちは努力をしなければいけないですし、それを副作用と言えば副作用でしょう。
経済を伸ばしていく中で克服していくことが一番受け入れられやすいです。デフレやマイナス成長で副作用は吸収できません。それがその後の政権の問題だったと思います。つまり成長の中で副作用を克服できなかったというところに安倍、福田、麻生政権が国民から次第にノーと言われた原因じゃないかなと思います。

これから大事なのは次の改革ステップです。経済改革から社会改革でしょう。リスク、将来不安をみんなで共有して、なるべくその不安をみんなが少なくする努力をするという社会改革が大切だと思います。民主党にも時代が与える命題があると思います。

ーどんな旗を揚げられるんでしょうか

今回の政権交代は、民主党への不安よりも自民党への不満が上回ったということでしょう。まず自民党はこの結果を謙虚に受け止めて、万年与党だなんて発想は捨てなくてはいけません。自民党は「一つの選択肢」になったのです。黙っていたってずっと政権政党だなんてそんなおごりはいけません。危機感をもっと持たなくてはいけません。

私が言っている成長改革と官僚国家の打破を明確に出すことでしょう。もうひとつ言えば、社会改革をちゃんとやることです。そして若者がわくわくするような国を作りますということを言わなければいけませんね。65歳の私が若者たちと組んで、元気のない世代をサンドイッチして文化大革命でもしたらいいのではないでしょうか。

家の中や会社の中の一つのセクションでこもっているようではいけません。もっと多くの人と出会い、大きな組織の一員に満足せず、どんどんチャレンジ、開業・起業してもらいたいです。それが自由主義経済では成功するんです。10回のうち8回失敗したっていいじゃないですか。セーフティーネットがあって、何回でもチャレンジする。セーフティーネットがあるからそこにどぼんと入ってそのまま、なんてことはダメだと思います。それでは社会は持ちませんし、次の世代はセーフティーネットがなくなります。一時的に世話になって、何度もチャレンジし、セーフティーネットのためにお金を出せるようになりたいという起業家を応援していくのが大事だと思います。労働組合や官僚を応援するんじゃなくて。新しいチャンスを大いに言えるのが自由民主党、自由主義でしょう。

しかし国民にも言いたいんです。中国に比べて2分の1の貧しさ、給料も2分の1、そんな国にして良いのか、何もしないでお金だけ欲しいという社会主義病になっているのは世界で日本だけですよ。子供手当もいいけど、3人いるところは年間100万円、ゼロ歳から15歳までで1,500万円もらえるわけでしょう。じゃあそのお金は誰が払うの。国からお金さえもらえればいいなんていう社会主義国家病にかなりの日本人がかかっているようだけど、そんなことではダメですよ。世の中のために役に立とうとか感謝されることが喜びだとか、もう一度奮起してもらいたい。その先頭を走る自民党になりたいです。

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デフレだなんだとご高説はいいが、2/3の圧倒的議席を持ってやったのはお友達の為の私物化だけだったじゃないか。
一部に金が偏るシステムを作り上げる推進者の一人が何を今更言ってるんだ。想像できなかったとは言わせない。想像出来なかったのならば単なる無能なので今更口を出すべきではないし、分かっていたなら何で対策をやらなかったんだ。
上っ面の反省したふりなど意味がない。分かって進めた事をさっさと白状して退場すればいい。メシの食えない新自由主義なんざもう要らないんだよ。そんなに新自由主義がいい物なら、政権与党から墜ちてないだろう。剥がれた化けの皮の上から化粧してもどうにもならん。せめて、一から作り直してる新政権の邪魔だけはするな。

<まだまだ反省が足りない>
小泉・竹中路線について反省していません。
政治とは税金による富の再分配であり、億ションがいくら売れようが、株価がどんだけ上がろうが、国民に餓死者を出してはダメなんです。
20代30代の死因のトップが自殺の国ではダメなんです。
年末に一気にホームレスが都会のど真ん中に溢れ、テント村が出現する国は、政治が機能していない国だといわざるを得ないんです。
中川さんが勇気を与えたいと語る若者の大多数は非正規労働者です。
デフレがどうとか。地方の公共事業がどうとか、机上の空論はもはや何の役にもたちません。
近々の総理のほぼ全てを輩出した最大派閥清和研に所属し、政権のど真ん中にいた中川さん、冷血な竹中・小泉の政治をまだ庇っているようでは、あなたの再生は二度とありません。
今このような時に増税すべきではない、と私も思います。しかし、小泉・竹中によって所得が低い人で今まで所得税が取られなかった人まで取られるようになり、替わりにグローバリゼーション経済への対応との名目で、高所得者の税率は下げられました。
貨幣価値が1/10のアジア諸国と日本に残った大企業製造業が太刀打ちできるはずもなく、日本の残った企業は日本に残らざるを得なかったから残ったのです。そこをあ~いえば竹中の言に惑わされて、国民政治協会に多額の献金をくれる大企業製造業を中心とした経団連に気をつかい、労働分配率をどんどん下げたのは、あなたが仕えた小泉さんです。
日銀が札を刷ろうが、その札が外資や経営者・海外投資家の懐に消えるのでは、モノが買えない国内の労働者は、何ら恩恵を受けません。
一時、中川さんの考え方は、民主党に近いのではないか?と考えた事もあります。それは、セーフティネットをしっかり張ると主張された頃です。
今はまた、新自由主義に戻られたようですが、世界がポスト新自由主義を模索する中、自民党には財政規律派の谷垣氏が総裁になり、谷垣さんは増税論者です。
子供手当てや農業戸別所得補償で少しでも懐をあためてくれる民主党がいよいよ税収不足で増税するのと、年寄りから健康保険証を取り上げる様な無慈悲な自民党が増税するのとは、意味が違うのです。
自民党は、政策が実現できない野党になり、我田引水を狙い自民党を支持してきた各種団体が離れました。庶民は自民党に恨み骨髄です。拠って立つ地盤は何もありません。
まずは、ネットの中で若者と遊んでいないで、反貧困ネットワークの湯浅さんにお願いしてボランティアを始められたらいかがでしょう。
陳情も減り、時間ができた今こそチャンスです。野党時代に地方なら首長の話を聞くのではなく、一般の恵まれない民の思いに触れる事です。それしか、再生の道はありません。

反省というよりは謝罪したほういい。三つのことが出来なかった、でも改革は不可避だった。セーフティーネットに入ったままではだめだ、そのセーフティーネットは誰が作るはずだったのか。改革が不可避だったらセーフティーネットは不可欠だったはずなのに、何と言う他人事。素直に悔い改めよ、と言いたいですね。当事者意識のかけらも見えない。節目節目での発言に多少は注目したこともあったのに、やっぱり自民(残)党の根は同じか。

何を言ってるんだかこの人は。 自民党さえも変えることができなかったくせに。 
貧困層の苦しみが、この人には理解できてないんじゃないの?

非常に残念なことですが、民主党が右往左往し、期待外れ政権となる可能性が大です。やはり小沢さんが政権の前面にでないと大改革は難しと思います。

と言って今の自民党ではさらに期待できません。
中川さんの上記の意見を拝読しましたが、どんな政策を進めようとしているのか分かりません。
政策がシンプルで分かりやすい渡辺さんとの連携を模索されてはどうでしょうか。

nhkで、「秘録-日朝交渉」なる番組を見ました。鳩山由紀夫内閣総理大臣が、自民党清和会の愚鈍な政策の付けを背負わされて四苦八苦している。このタイミングで不自然な「秘録」の公開は、小泉・安倍元総理・外務省アジア局長、アメリカ共和党の政治宣伝だろう。自らの暴力犯罪的悪徳政治の責任追及の世論の矛先を逸らすため、日朝外交の成果を過大評価して国民を騙そうとしているが明白だ。中川秀直・渡辺嘉美など暴力団政治が「良かったこともあった」などと「世論を粉飾」する試みが必ず不成功に終わり、正義の裁きが下され世間から追放されることを、気長にお待ち申し上げます。上記のような「戯れごと」を述べる前に、土下座して1億人の国民に謝罪してもコイツら失政誘導者の罪を贖うには全然足りないと申し上げておきたい。

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『知らなきゃヤバイ!民主党─新経済戦略の光と影』
2009年11月、日刊工業新聞社

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