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« 神戸市長選、民主単独推薦の矢田立郎氏が「約8000票」差で当選
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仙谷行政刷新相、ワーキンググループの活動はインターネット中継で »

「新しい公共」への価値転換の呼びかけ ── 理念重視の鳩山所信表明演説

takanoron.png 鳩山由紀夫首相の初めての所信表明演説に対する明日のマスコミの論評は、読まなくても判っていて、「抽象的なことばかりで具体性に乏しい」という基調に立って、あれが足りない、これも甘いと、ないものねだりを並べ立てるに決まっている。しかし、この混沌の時代にあってはとりわけ、政治家の第一の仕事は、たとえ「夢みたいなことを言って」と腐されようとも、自らの信念に従って愚直に大理念を語ることであって、その意味ではこれは、旧政権時代には慣例となっていた官僚的な文脈と用語を一切排除して、国と社会の進むべき道筋を自分の言葉で国民に語りかけた画期的な演説だったと言えるのではないか。以下、注目すべきキーワードを拾う。

●無血の平成維新

「日本は、140年前、明治維新という一大変革を成し遂げた国であります。現在、鳩山内閣が取り組んでいることは、いわば、『無血の平成維新』です。今日の維新は、官僚依存から国民への大政奉還であり、中央集権から地域・現場主権へ、島国から開かれた海洋国家への、国のかたちの変革の試みです」

 小沢一郎も鳩山も、「明治以来100年余の官僚主導体制を打破する革命的改革」こそが政権交代の意義であることを繰り返し語ってきたが、それがここでは「無血の平成維新」という表現を与えられている。このように捉えることが、一個の歴史観の提示であり、それに基づく自分らの政権の歴史上での位置づけの宣言である。

 その維新は、当面、「これまでの官僚依存の仕組みを廃し、政治主導・国民主導の新しい政治へと180度転換させよう」とする一連の体制づくりの下での「戦後行政の大掃除」として始まった。その大掃除は2つの面があり、「1つめは組織や事業の大掃除」である。行政刷新会議を中心に「政府はすべての予算や事務・事業、さらには規制のあり方を見直し......税金の無駄遣いを徹底して排除するとともに、行政内部の密約や省庁間の覚え書きも世の中に明らかにしてまいります」

「もう1つの大掃除は、税金の使い途と予算の編成のあり方を徹底的に見直すこと」で、国家戦略室を中心に「縦割り行政の垣根を排し、戦略的に税財政の骨格や経済運営の基本方針を立案していかなければなりません」

●人間のための経済

 その「経済運営の基本方針」はこれから立案するのだろうが、骨格となる考え方はすでにここに示されている。

「私は、『人間のための経済』への転換を提唱したいと思います。それは、経済合理性や経済成長率に偏った評価軸で経済を捉えるのをやめようということです。経済面での自由な競争は促しつつも、雇用や人材育成といった面でのセーフティネットを整備し、食品の安全や治安の確保、消費者の視点を重視するといった、国民の暮らしの豊かさに力点を置いた経済、そして社会へ転換させなければなりません」

 これは、米国流やその小泉亜流の行きすぎた市場主義への批判を含むと同時に、それだけでなく、それこそ過去100年余りの官僚主導による「追いつき追い越せ」の成長至上主義への批判をも含んでいるように見える。別のところで鳩山は「大きな政府とか小さな政府とか申し上げるその前に、政治には弱い立場の人々、少数の人々の視点が尊重されなければならない」と言い、さらに別のところでは「国民生活の現場においては、実は政府の役割は、それほど大きくないのかもしれません。政治ができることは、市民の皆さんやNPOが活発な活動を始めたときに、それを邪魔するうような余分な規制、役所の仕事と予算を増やすためだけの規制を取り払うことだけかもしれません」とも言っている。

 そこですぐに聞こえてきそうな批評は、「大きい政府なのか小さい政府なのか、どっちなんだ」というものだが、欧州ではとっくに、そしてオバマ政権になってからの米国でもすでに、そのような「政府の介入か市場の自由か」という二者択一的な問題設定は過去のものとなっており、その両者の最適ミックスを求める"第3の道"の探究こそが政治の役割となっている。それが日本でも始まったということではないか。

●地域主権改革

「『人間のための経済』を実現するために、私は、地域のことは地域に住む住民が決める、活気に満ちた地域社会をつくるための『地域主権』改革を断行します」

 官僚主導体制とのせめぎ合いは、当面、国家戦略室を司令塔とし行政刷新会議を前線部隊として始まっていく。が、本論説や私と斎藤精一郎教授との対談で触れてきたように、それはしょせんは過去の中央集権国家の下での空中戦であり、出来ることもあれば出来ないこともある。政権の最初の4年間に、その成果と限界を国民の眼前に晒しながら、4年後の次期総選挙もしくはダブル選挙では、民主党は、「だから、これ以上の改革を進めるには中央集権国家の廃絶と地域主権国家の創設が必然なのだ」と言い放って、その具体的プログラムを示して国民合意を求めることになるだろう。

 今は、国会=政治家と官僚体制との空中戦的せめぎ合いとして始まった変革が、それでは完結せずに、地域主権国家への転換という形で地上戦に持ち込まれなければならず、ということはどういうことかと言えば、国民が自ら本当の意味の主権者としてこの国を治める意思を形成できるのかどうかがこの政権の消長を決めるということである。

「いかなる政策にどれだけの予算を投入し、どのような地域を目指すのかは、本来、地域の住民自身が考え、決めることです」

「こうした改革の土台には、地域に住む住民の皆さんに、自らの暮らす町や村の未来に対する責任を持っていただくという、住民主体の新しい発想があります」

 大変なことを鳩山は国民に求めている。「大きな政府か小さな政府か」というのは、政府はどれだけのことを国民にしてくれるのかという旧来型の発想の下での程度問題にすぎない。そうではなくて、地域住民である国民が自分の地域と国とアジアと世界をどうしたいのかがまずあって、中央と地方の政治家が出来ることはそれを政策立案や制度設計や立法技術のプロとして幇助することしか出来ませんよ、ということを言っているのである。

 こんな大変なことを、4年間でこの国民が学び取れるのかどうか、私はかなり悲観的で、民主党政権が倒れるとすれば、「そんなしんどいことを求められるより、政府が何をしてくれるかを待つほうがマシだ」と思って自民党政権への待望が広がった時である。

●新しい公共

「私が目指したいのは、人と人が支え合い、役に立ち合う『新しい公共』の概念です。『新しい公共』とは、人を支えるという役割を、『官』おいわれる人たちだけが担うのではなく、教育や子育て、街づくり、防犯や防災、医療や福祉などに地域でかかわっておられる方々一人ひとりにも参加していただき、それを社会全体として応援しようという新しい価値観です」

 この後に、先に引用した「実は政治の役割はそれほど大きくないのかも」という文章が続く。

 官と民、公と私を縦横座標軸にとると、これまで100年余りの時代には、「公」は無条件に「官」の専有物であって、「民」はしょうもない「私」的利益を追求するだけの存在だった。それが「官にお任せ」のイデオロギーを蔓延らせた錯覚の大元だった。「公」の担い手を「官」に委ねることは、発展途上国=日本としては必要悪のようなことではあったけれども、この国が1980年に前後して、経済実態としては成熟先進国の仲間入りをして、本当はそこで発想転換をして、「公」は「官」の専有物ではなくむしろ「民」が「公」を担う時代になったことを自覚し、日本型の市民社会の創出に励むのでなければならなかったのだが、それがうまく成し遂げられない間に、「官」は天下りに象徴される「私」的利益だけを死守する退嬰へと堕落していった。

「新たな国づくりは、決して誰かに与えられるものではありません。政治や行政が予算を増やしさえすれば、すべての問題が解決するというものでもありません。国民一人ひとりが『自立と共生』の理念をはぐくみ発展させてこそ、社会の『絆』を再生し、人と人との信頼関係を取り戻すことができるのです」

「私は、国、地方、そして国民が一体となり、すべての人々が互いの存在をかけがえのないものだと感じあえる日本を実現するために、また、一人ひとりが『居場所と出番』を見いだすことのできる『支え合って生きていく日本』を実現するために、その先頭に立って、全力で取り組んでまいります」

 繰り返すが、鳩山は大変なことを我々に求めている。お前らが平成維新という革命の主体なんだ、と。この4年間にそれを悟って、お前らが自ら世直しのために行動し始めなければ、この政権は潰れて、再び長い暗黒が訪れるのだ、と。▲

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 26日に招集された第173回臨時国会を前にして行われた参院の神奈川・静岡両選挙区の補欠選挙は、既に周知のとおり、民主党が2議席獲得し、 参議院における単... [詳しくはこちら]

» 【所信表明演説】国民本位の政治を実現し新たなる飛躍に導くために全力を尽くすべきだ!【国政の変革】 送信元 ステイメンの雑記帖 
 歴史的結果に終わった先の総選挙から約2ヶ月、そして新政権発足後初の国政選挙となった参院神奈川・静岡補選から一夜が明けた。  その2009年10月26日、... [詳しくはこちら]

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■コメント投稿について編集部からのお願い

《THE JOURNAL》では、今後もこのコミュニティーを維持・発展させていくため、コメント投稿にルールを設けています。はじめて投稿される方は、投稿の前に下記のリンクの内容を必ずご確認ください。

http://www.the-journal.jp/contents/info/2009/07/post_31.html

ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

[かつての「誰もが誰もを知っている」という地縁・血縁型の地域共同体は,もはや失われつつあります。そこで,次に私たちが目指すべきは,単純に昔ながらの共同体に戻るのではない,新しい共同体のあり方です]

続いて,鳩山首相は[「誰かが誰かを知っている」という信頼の市民ネットワークを編みなおすこと]を主張している。現代の一国の首相である政治家としては,当然だろう。異議はないが,ただ場違いである文学的否定性の発想としては,世界は限りなく解体して,個人のアイデンティティーはますます失われて行くと思われる。

高野氏へ
わかりやすい解説有難うございます。神保氏が民主党政策の要諦をまとめた本を上梓されていますが、そこに書かれていることと基本的には同じですね。つまり民主党政権は国民に「自立した個」になることを求めており、同時に地域における自助努力を促しているわけです。新聞解説ではオバマ演説を意識していると評されていますが、私にはケネディの「祖国があなたに何をしてくれるかを尋ねてはなりません、あなたが祖国のために何をできるか考えて欲しい」に通じるものがあるように感じます。
 高野氏は悲観的考えを示されていますが、私はすでに国民はその方向で動き出していると思います。日曜日の選挙結果を見ますと、「国政は民主党、地方政治は住民主体」という意識が窺えます。地域においては多くの独自活動が試みられており、ご指摘のように「官」がこれを邪魔しないことが必要です。
 民主党の理念は本当に素晴らしいです。今後4年間の既得権益との戦いを今のようにオープンに曝け出してしまうことが、国民の支持を最後まで獲得しておくために必須だと思います。

私はこの論評を読み、福沢諭吉が「瘠我慢の説」の冒頭で言っている「立国は私なり。公に非ざるなり。」という言葉を思い出しました。諭吉のこの精神は未だに日本では根付いていなかったのですね。「平成維新」が成し遂げられるか否かは、まさにわれわれ「国民」の意識の持ち方にかかっているのだと改めて思いました。

総理が自殺について触れたとき
「そんな奴何処にでもおる」と野次った自民党員は誰だ。思わず本音が出た。
語るに落ちる。そういえば中川も自殺じゃないのか。そんな奴何処にも居るは確かだな。

政権交代から、少し時間を置いた所信表明演説であり、その間に具体的な政策は、各省大臣から示されていることもあったためか、やや抽象的な演説になっていたように受け止めました。

ただ、「天下りや渡りの禁止」は、「天下りや渡りのあっせんの禁止」に置き換えられていましたね。政治主導の天下りや渡りは、認めていく方針に変更されたのでしょうか。政府に協力的でない官僚の天下りは手厳しくするという宣言にも聞こえました。

ご自身の献金問題にも触れていましたが、新聞報道を見る限り、違法な企業献金を個人献金に偽装していたように思えます。秘書や献金した企業にその責任のすべてを押し付けてしまっていい問題なのかも問われていくのでしょうか。

型破りなものになると、総理自身が宣言されていたので、楽しみにしていましたが、やや期待はずれという印象でした。

<高野様>
お疲れさまです。昨日の所信表明演説は、仕事の為、留守録で家で観ました。
50余分の演説も聞き応えがあり、あっという間に感じました。
長すぎるとの評価をするマスコミが多数ですが、結局内容については、突っ込み所が少ないので、時間の部分位しか突っ込めなかったのでしょう。
久々に感動しました。鳩山さん、外遊で自信をつけたのか?小沢さんの代理で代表質問をしていた頃より格段と演説がうまくなったと感じました。
国民一人ひとりの覚悟を問う内容でしたが、ただ一点、どう実現するのか、です。
「弱者にやさしい」「少数の人の意見に耳を傾ける」大賛成です。「予算がないからと福祉を削ってはいけない」もその通り・・・。
でも、昨日BS11のINSIDE OUTに出演した仙石大臣は「政府は最低限度の事しかできない。国民は期待してもらっても困る」と発言。
そこには鳩山イズムと大きな乖離があり、財務省主導の緊縮一本槍の実態を「コンクリートから人間へ」とシフトできるのか?鳩山さんは、いつまでもコンダクターとしてハーモニーをつくるのが総理の役割などと言っていないで、母子加算復活の様に、これ!という場面で、強権の発動も視野に入れて頂きたい。国民の覚悟を問うのもいいが、今問われているのは、総理の覚悟でもある。

高野様
 
 何時もながらの素晴らしい論説有難う御座います。

 大新聞の論説委員は、必ず読んで、深く自省するべきでしょう。

 全編思わず膝を打つところばかりで、拳々服膺するばかりですが、特に胸を打たれたのは、「そうではなくて、地域住民である国民が自分の地域と国とアジアと世界をどうしたいのかがまずあって」のくだりです、一人一人の個人が、真に人間として立つためには、世界全体と真っ向から向き合わねばならない、久しぶりに学生時代訳も分からずに読んだ「自立の思想的拠点」という本を思い出しました。

 我々の世代は、もしかしたら素晴らしい政治家、思想家を生み出したのかもしれませんね。

 

高野さん

何時もながらの、解かりやすい論説を一文一文、納得しながら読まさせていただきました。中央集権型の見せ掛けだけの地方分権では無く、地域主権での本当の地方分権を国民が納得して、民主党を支えきれるかでしょうね。

民主党の目指す地方分権には、八ツ場ダム工事中止に異議を唱えるあの知事達では出来ないでしょう。無駄な公共工事を屁理屈をつけて地域の住民に必要だとする。反対派住民を金の力で賛成側に引っ張り込んで、地方の声としてきた自民政治と、首長たちでは。

血の流さない『平成維新』と数年後に歴史教科書に残せるかは、地方住民が今後の選択によって変わることでしょうね。せっかく国から地方に任せられた血税が、今まで通りの使われ方(景気対策=大型公共事業)では全く意味がなくなるどころか更に悪くなってしまいます。

さて、昨日は鳩山総理の所信表明を見逃したのでニュースで見ようと数番組を確認しましたが、高野さんの予想通りのコメントも幾つかありましたね。TBS後藤さんは『長すぎる!』『遅すぎる』との否定的な批評でした。だだ、今朝の三田園さんは、ちゃんとした良い評価を示して「あれ?」これまでとは少し違っていたと感じました。

先日の低投票率での補選選挙で、自民惨敗。支持団体の分裂・公明創価票が無くなった自民党の弱さが明らかに成り、「暫くは無いな」という与党への擦り寄りなのだろうか?


高野さま 詳しい解説ありがとうございます。

> 新しい公共

新しい公共の構築というのは ひじょうにむずかしいでしょうね。数年で出来るものではないでしょう。
数十年でも無理かもしれない。

日本人にとっての 公共とはなのか。
私の 「おおやけ」のイメージは、 日本人の場合は 上にかかる屋根のようなイメージです。
とにかく、 日本人にとってのは公「おおやけ」なるものは 上にある。そして、自分たちを包み込んでいる。それにたいして、 西洋人にとっての公共とは、私のイメージでは 下にあるものです。つまりは、自分たちが乗っかっている何物かです。
日本人にとっての 公「おおやけ」は上にあり、それは お上「おかみ」ということばが使われることがあった。
自分たちに何かしら施してくれるものであり、よって 自分のことを「お任せ」する何ものかということです。
西洋人にとってのは公共とは 下にある、ということは その場合の公共とは各個人が乗っかっているプラットフォームということであり、別の言葉で言うと参加しているということ。

日本人にとっての上にある公を下に持ってくる、 つまり 「お任せ」から 「参加」に変える。
上にあるものを下に持ってくるわけですから、これは大変な変革です。

まあ、はっきりいって、うーん、 不可能に近い作業になるでしょうね。

鳩山さんの所信表明演説、超感動しました!やっぱり、いいですね。鳩山さん。すごい!友愛の政治、最高です!

青森県での、一人のおばあさんの話をされました。あのときも、感動しましたが、今回、再びそのお話をされて、鳩山さんは決して忘れてはいない、断じて忘れてはならないとおっしゃって下さいました。本当にうれしいです。私もこのことは、一生、忘れません。

鳩山さんはいいました。「政治には弱い立場の人々、少数の人々の視点が尊重されなければならない。そのことだけは、私の友愛政治の原点として、ここに宣言させていただきます。」
ここに鳩山さんの友愛政治の原点があるのですね。最高です!

鳩山さんの演説はすべて、すばらしい。自分は「そうだ!」といいながら、その映像を見ました。

高野さんは、注目すべきキーワードを挙げて説明してくださいました。大変勉強になります。

「大変なことを鳩山は国民に求めている。」
それは、
「地域住民である国民が自分の地域と国とアジアと世界をどうしたいのかがまずあって、中央と地方の政治家が出来ることはそれを政策立案や制度設計や立法技術のプロとして幇助することしか出来ませんよ、ということを言っているのである。」

地域主権国家、われわれが主体となって創るのですよね。
心理療法でいえば、クライアントが主人公で、治療者はそのクライアントが立ち直っていくことをサポートするのが仕事であると。それに通じますね。このことはその他の援助職にも当てはまりそうです。また、アフガンでのペシャワール会の活動も現地の住人たちが大きな力となっているようです。

「お前らが平成維新という革命の主体なんだ、と。この4年間にそれを悟って、お前らが自ら世直しのために行動し始めなければ、この政権は潰れて、再び長い暗黒が訪れるのだ、と。」

私も、その覚悟を持ちたいと思います。平成維新という無血革命を市民と議員とともに、協力して、断行していかなければならないと強く思っています。何が何でも、やらなくてはならないのです。
いまやるしかないのです。

鳩山さんは、演説の結びに、こう国民に呼びかけた。「是非とも一緒に、新しい日本をつくっていこうではありませんか。」

やりましょう!全力で。私も一市民として、力を尽くします。市民主体の政治の実現のために。
これからです。本番は。われわれは、何としてでも、それをやりかなければならない。

< 「**国民への訴え」 >

 こんにちは。

 高野さん、何ですかね?この独り高揚感の悦に入って居丈高な、見下すようなアジテーション口調は。しかも、最後には恫喝紛いの表現で〆たりして。

-(引用始)-------

・・・・
 繰り返すが、鳩山は大変なことを我々に求めている。
お前ら が平成維新という革命の主体なんだ、と。
この4年間にそれを悟って、お前ら が自ら世直しのために行動し始めなければ、
この政権は潰れて、再び長い暗黒が訪れるのだ、と。

「・・・
 この国民を我々は信じる。この国民の為に我々は闘争する。この国民の為に、我々は求められた時に、先駆をなした幾千人の同志らがそうしたように、全身全霊で立ち向う備えをしている。国民が己が義務を果すならば、必ずや将来望むべき日がやってくるであろう。すなわち、我らに栄光の国と自由、労働と糧が再度もたらされる日が。」

----------(引用終)-

 前段は、高野さん文章の〆部分。
後段はアドルフヒトラーの「「ドイツ国民への訴え」
"Appell an die Nation"(1932年7月31日)
http://rasiels.hp.infoseek.co.jp/mil/mp3/hitler1932.mp3
の最後の部分です。

 いたずらが過ぎますか?
・・・そうですか。ゴメンナサイ

 でも、鳩山氏の所信表明演説はまるで『国家社会主義大日本友愛精神党』の愚衆国民扇動演説のようにも聞こえました(笑。国民目線がずいぶん下にあると錯覚しているように感じましたし、弟さんも「少女マンガ」のようだとか仰ってましたね。噛み砕いて易しい(「優しい」ではない)表現で、ご自分がやりたいこと(余り乗り気でないことには触れず)を丁寧に、ご自身の言葉(常々「バカッ丁寧過ぎる」との評も?)で、体験談を交えて(センチメンタリズム嗜好は御世代の属性?)長々と、理性ではなく情緒に偏って訴える姿勢が見えましたが、これって“上から目線”の進化形?(笑

 だから、平易な言葉でお前ら口調の< 「**国民への訴え」 >となって、それでいいんですかね?

 それはさておき、小泉氏は短いフレーズで国民に訴え、成功しました。また、小沢氏は、予てより、訴えるフレーズは短く、簡潔明瞭にと仰っていました。今回の鳩山首相の所信表明演説は少し長過ぎピンポケだった気がします。選挙戦で散々聞かされた事の繰り返しになったのは仕方ないにしても、心を揺さぶられるような新規フレーズもなかった気がして、少し残念でした。

 しかし、その小沢氏は、昨夜の記者会見では、鳩山首相の所信表明演説を褒めていらっしゃいました。「官主導の政治からの大転換」という訴え部分等を指していたのでしょうね。大賛成です。一方、小沢氏が着手している国会改革・選挙制度改革等は、日本の政治風土を一変するという意味で、是非成し遂げて欲しいと願っています。未だ、党・政府間に、以前の“同好会気分”を持参した方々が介在しているようで、ハラハラしながらも、党と政府のより良い緊張関係を保ちつつ、更なる成長と、より良い政治・行政への変革を期待して止みません。

・ 過言があれば思い余ってのこととご容赦いただき、浅学故の間違いには指摘、訂正などしていただければ幸いですが、叱咤や無視でもよいです。(笑
・ この投稿への反論・攻撃・賛同・質問は拝読するに止め、直接お応えすることは控えます。機会があれば別投稿にて改めて私見を書かせていただきます。あしからず。 (時間を置かずお応えする保障がありませんし、喧嘩は嫌ですから。(笑  )
・ まさか無いと思いますが、転載される際は論旨変更不可、誤字脱字訂正可でお願いします。(笑

NPOの設立運営法のジャーナル版を懇切丁寧にやってほしいな ここまでできるNPOみたいな. 
みなでやるのじゃ

あいかわらずケチしかつけられないマスコミだが
こうした「論文」を書いたことのある奴なら、この長文の論文、とてつもない量と覚悟がなきゃ決して書けない、ことぐらい容易に察しがつく。本当に鳩山さんはスゴイ!の一語。内容なんて、コメントする以前に、もう降参なのだ。文句あるやる奴はこの程度の論文を書いてからものをいえってんだ!

 リンカーンの演説だってケネディの演説だって、我々は暗記するまで復唱したし、言語を超えて、時代を超えて心に訴えるものである。勿論、英語の論文なんて、とてもじゃないし、せめて日本語の政治論文ぐらい書けるか、といわれてもそれも無理だし、ホトホト頭が下がる。この鳩山演説の英語版を読んでオバマがどう感じたのか、ジャーナリストならそれぐらいを記事にしろ。

TVで聴くことが出来なかったので、PCで全文を探して読んでみました。
平易な文章で、最近の政治家の演説の中では、まさに秀逸そのものでした。
中学生にでもわかる首相の演説でした。
これが分からないやつは、何というか、表現のしようがないですね。

しかし、この言葉の群れを、現実のものにしてゆくのは、並大抵のことではありませんね。
この日本という国の国民は「自己責任」なんて知らない人が、かなり多数おりますね。
それと、近隣の住民が助け合って・・・などが苦手な人間が、この30年で、やたらと増殖してしまいました。

政策の実行は、無理をすれば可能かも知れませんが、国民のメンタリティーを変革するのは、果たして・・・

いっそのこと、燃え盛る炎の中へ投げ込み、焼き尽くし、一から造り直さなければ・・・などと、考えてしまうのは、そこら辺ですかね。

 古代ギリシアで民主政治が実現した背景には、奴隷制度に立脚していたという側面があります。ゆえに市民は直接民主制という形で、政治に没頭することができました。大半の議員が、鳩山氏の言われる”政治には弱い立場の人々、少数の人々”を代表しているわけではありません。資産家であり、また政治に没頭できる立場にある方ばかりです(没頭していただかなければいけないのですが)。今後いかにして、いわゆる社会的弱者の意見をくみ上げていくのかに期待と疑問を抱いています。今日、日々の生活が精一杯という人々に、「教育や子育て、街づくり、防犯や防災、医療や福祉などに地域でかかわっておられる方々一人ひとりにも参加していただき、それを社会全体として応援しようという新しい価値観」を共有してもらう(させる?)、具体的モデルの提示が必要と思われます。

鳩山さんの演説に何度か涙ぐみました。
これから必要なのは雇用対策。所得の再分配政策。
子供手当もいいのですが。
批判するのはたやすいが、バックアップして新しい世界をつくっていくのは難しい。
小沢さんも、新人議員も手を携えて頑張ってください。

ここで所信表明演説全体をストリーミングで見られますよ.
http://www.shugiintv.go.jp/jp/

もうひとつ。

政府インターネットテレビ
第173回国会における鳩山内閣総理大臣所信表明演説-平成21年10月26日
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg2833.html

で見れます。
ご意見も投稿できます。

脱官僚依存というが、官僚は資本主義国家に忠実であっただけとも言える。
民主党は自民党的な弱肉強食主義と、その自民党体質の中ではびこってきた官僚主義の双方と戦っていく必要がある。
自民党は企業が儲からないと家計にも回ってこないと説くが実際は途中を飛ばして家計に直接給付できる。
資本主義国家のもとでも福祉社会の実現ができる。
金儲けが人生の目的でない世界をめざしてください。

弱者のため、血の通った政治を担うためには、まだ初々しい新人議員に頑張ってもらうこと。エリさんのような姿勢を貫くこと、新人教育に小沢さんには是非頑張ってほしい。

そして「古だぬき」や「中堅狸」達もそれを見習うべし。

上からの改革テーマと下からの改革テーマを定めて、各議員に投げる必要がある。投げれば答えるようなそんな政治になってほしい。

死者は語れないが、自殺者の声に耳を傾けよ。何故政治が救えないのか、ヤジをとばすような自民党のやからはさらすしかない。

私は自分の及ぶ範囲で行動に移す。

高野孟さん

民主党政権/鳩山首相への「健全な批判」・・Yellともいう。

「今後の民主党政権への信頼感」、それとは別物である「リーダーたる今後の鳩山首相への信頼感」のポイントを夫々に洞察するに際して、下記の情報をどのように(PositiveまたはNegaitve)理解するのでしょうか?
政権のPower不足(質的・量的の両面)の補充を、民主党に拒否されて、安易に姑息に官僚に求めているのでしょうか?

一日二日や一週間で俄かに結論は出さないが・・、然程にノンビリもしておれない。
鳩山さんは、右脳の綺麗事はそれとして、今までは蔑ろにしてきたこと=「左脳で厳しく現実をリードしてゆく覚悟」が、今後日を追って厳しく問われることになる。
「蜜月の100日間」はアメリカの世界の借りものである。

    --記--
1.今朝(10/24)の東京新聞朝刊や朝日新聞ネット記事によると、民主党の小沢幹事長は行政刷新会議で「事業仕分け」ワーキンググループから新人議員14人を外すよう指示した由。

2.今朝(10/27)の東京新聞ネット記事によると、官邸が鳩山首相や平野官房長官に対する臨時国会質疑について、各省庁に「答弁メモ」を作成するよう指示していた由。

3.今朝(10/27)の日経新聞によると、政府は重要政策や法案を巡り、自公明両党から説明要求された場合、
 (1)政務三役の出席は禁止しないものの、基本的に官僚が対応する
 (2)説明責任を回避するような回答はしない
 (3)出席者は事前に政務三役の指示を受け、内容を説明できるようにする
ことを決めたとのこと。

みんな素直に誉めればいいのに...。久々に政治家らしからぬいい所信表明を聞かせてもらったと思う。政治はことばなり。易しい言葉で一国のリーダーにふさわしい理念を堂々と語っていた。これなら高校生でも分かるし考えることもできる。TBSの後藤ごときが何を抜かすかっ!後藤などはジャーナリストの風上にも置けない男だ。魚住昭の「官僚とメディア」を読むといい。後藤の正体がよく分かるから。

パンさんのおかげで,活字でしか知ることのできなかった演説を,映像で見ることができました。

すでに内容を読んでいたから,なおさら感じたのかもしれませんが,民主党議員のいちいちのあいの手のような拍手と歓声は,正直自民党議員のヤジより気になった。いらないでしょ。くだらないお笑い番組が「ここは笑うとこですよ」みたいな調子で笑い声をかぶせてくるのに似て,逆に気持ちが悪くなる。

内容と関係なくてすみません。

神保さんのビデオニュースドットコムでは民主党の考え方、理念を詳しく解説しているのでそれを聞いている人は鳩山総理の所信演説も良く解ったと思う。最近聞いた浅井良夫氏(成城大)講演の中でこのような一節があった。日本占領は革命だったとするセオドアコーエンを受けて『革命の定義はさまざであろうが、私は、新たな政治権力が、所有の変更にまで及ぶ改革を断行するのが革命だと考える。…中略…これはひとつの権力が崩壊し、別の権力に取って代わられる時のダイナミズムである。たんなる政権交代では、こうしたドラスチックな改革は行われない。』  古川副大臣は前述のサイトに出演して、『税は取る側からではなく、納める側からの立場で考える、納税者からな預かりものである。』と所有の変更を言い、その考え方から、税金の無駄ずかいの徹底した根絶と言う政策も生まれるし、子供にいたっては、生んだ親の所有物ではなく、社会からの預りものという考えから、子供手当ての創設という政策が生まれるし、社会が子供の教育をするのだと言う、学校理事会制度も考えられた。その意味で民主党政権の誕生は単なる政権交代ではなく、名実ともに革命的改革と言うことができるのである。神保さんの学校理事会制度について聞いた時は正直言ってビックリした、プールで浮き輪を着けてチャプチャプしていた子供をいきなり荒海に放り出すようなことをすれば、絶対に抵抗される、モンスターなんとかが大挙して出てくるに違いない、と思った。でも河村名古屋市長がすでにそのようなことを実施され、その実施した話を聞くと案外上手くいってるみたいで、私は、高野さんとは違って早期にベストにはできないが、粘り強く時間をかければきっとベターな日本が来ると思っています。少子化問題でもフランスが今のように成功するまでには何年かかっていますか。ローマは一日にして成らずですね。

ただただダラダラ長いスピーチだった
スピーチライターが情緒的な文章を書き、民主党議員が必死に盛り上げようと
してるのだが、肝心の主役たる鳩山が
表情・目の動き・手の動きが異常に落ち着きがなく
オバマに比べ明らかに役者が二枚も三枚も劣っていた
自民党の官僚的な所信表明も褒められたものではないのでどっちもどっちか

もう2ヶ月経ったのだ
民主党はもう奇麗事はいいだろう
具体的に実行する事を求められている

所信表明でおもしろかったのが
『議員の皆さん、皆さんが受け止めた、国民一人一人の願いを互いにかみしめ、
しっかりと一緒に実現していこうではありませんか。
政党や政治家のためではなく、”選挙のためでももちろんなく”』

当然の事を言っているだが、所信表明で露骨に言ったところを観ると
小沢と鳩山はうまくいってないようだな
なかなか面白くなってきた

それにしても高野が
>お前らが自ら世直しのために行動し始めなければ、
>この政権は潰れて、再び長い暗黒が訪れるのだ、と。

この国が崩壊に向ったとしても、それは
民主党でも自民党をこきおろし
甘い蜜をちらつかせ政権交代に誘導した者でもない・・・・

【お前ら庶民の責任だ】、と呆れるまでの責任転嫁

西松事件がなかったら小沢首相だったわけですよね。
時々思いますが、鳩山首相も良いと思いますが、あの事件が無かったら小沢首相だったと思うのです。
同じ民主党であっても政治手法や実行方法は鳩山さんと小沢さんでは少し異なると思います。
もし、西松事件で大久保さんが無罪判決であったなら、歴史を変えたのが地検特捜部だったという事になります。
それって、今更ながら怖い事だと思いませんか?

自民党系議員は民主党批判をするのに、「ナチズム」に言及するのが好きなようだ。昨日の谷垣氏もだが、選挙前にも何度か耳にした。
これまで3分の2の力を使って何度も強行採決をした人たちは、自らを省みず、自分の近いところでしか比喩を使えないのかもしれない。
選挙前のネガティヴ・キャンペーンこそ極右そのものだったし、ナチズム研究者たちは小泉劇場こそがヒトラーの大衆政治に酷似していたことを指摘し、警鐘を鳴らしていた。自民党議員も比喩として使いたいのなら、もっとナチズムの歴史を勉強してもらいたい。

鳩山首相の演説は素晴らしかったと思う。具体性がないと言われるが、具体的な話をすれば今度は「全体像がない」と言われるに決まっている。ともかく、民主批判「しか」しなかった前首相の演説とは比べものにならない。
但し、最近の鳩山首相は演説や国際会議、表敬訪問など、華やかな舞台で(本人ご満悦な)活躍が目立ち、大臣たちが直面している実際の諸問題に対してリーダーシップを発揮していないように見える。郵政問題にしても、答弁メモ問題にしても、八ッ場ダムにしても、節目節目にきちんと説明と決断を見せてほしい。

わが国の空港や港を、世界、そしてアジアの国際拠点とするため、羽田の24時間国際拠点空港化など、真に必要なインフラ整備を戦略的に進めるとともに、環境分野をはじめとする成長産業を通じて、アジアの成長を強力に後押しし、わが国を含めたアジア全体の活力ある発展を促してまいります。

これが 唯一の成長戦略についての部分。
「環境分野をはじめとする成長産業」ということは、つまりは エネルギー産業ですね、 アメリカで言うと
グリーンエコノミーです、 ここで成長させて 雇用につなげるというと何でしょう。たとえば、スマートグリッド。
そのためには、電力供給システムの抜本改革が必要です。いまの 電力会社の独占体制ですね、これを壊す覚悟が必要だ。つまりは、中央から集中的な電力供給ではなく、地域的にさらに分散化した電力供給体制にすること。でないと、様々な自然エネルギーを十分に活用する電力供給にはならない。
そして、中央から集中的な電力供給よりも 細かく分散化した電力供給のほうが 雇用の創出につながるはずだ。つまり、一箇所から電力供給するよりも 分散化したほうが より多くの人の数が必要だということです。
しかし、これまで 民主党からは 東電などの独占体制を変革するという 話はまったく聞こえてこない。
ここの変革をやらないと、「環境分野をはじめとする成長産業」というのは 単なる言葉だけのものと
みなさざるをえない。 この電力会社の独占傾向は 中国や韓国よりも 日本のほうが硬直しているので、
この分野で アジアの中ですら大きく出遅れる可能性があると見ますね。

 こんにちは。

 国会論戦がいよいよ始まるこの期に及んで、民主党政権内の、官邸と各省大臣、官邸と党等の意思疎通に不具合が生じているように見えますね。鳩山首相が示した様に見える基本方針から逸れた、誰が聞いても齟齬を来たしてると思われるような、レトリックに満ちた、幾人かの大臣意見表明が相次いでいます。これは確固たる基本方針を示したかに見えた鳩山首相の弁が、聞く者に如何に軽いものか、如何に詰めの甘いものだったかを示している様に見えてなりません。私は、各々の問題についての基本方針に賛意を抱いているだけに(幾つか同意できないものや、対応不十分と不満に思うものはありますが・・)、残念で成りません。
 しかし、未だ政権発足たった1ヵ月半。これから、力量不足に見える鳩山首相の指導力が、それを払拭させるべく発揮されるものと、淡いながら期待を持って、今しばらくは小批判のみに自制したいと思っています。

 さて、谷垣氏が語った、首相所信表明演説時における民主党議員達の振る舞いが、「まるでヒトラーユーゲント(党青少年教化組織であるヒトラー青年団)のようだ」とは異なる、私が感じた『ナチスの臭い』を書いておきます。

<知的レベル低位層に合わせたプロパガンダ>

 ナチスのプロパガンダがその後に多大の影響を与えたのは、その効果が認められている証だと理解しています。ニュルンベルグ党大会での演出やパレードなど華麗・華美な優越感を喚起する宣伝という印象や、敵対勢力に対する苛烈なネガティブプロパガンダ等の印象が多く流布していると思います。日本で最近良く引き合いに出されていたのは、小泉元自民党総裁の総裁選、2005年衆院選に措ける、彼が言うところの“守旧派(与野党問わず)”に対する痛烈な攻撃と、有権者がその“守旧派”を駆逐するための一票を有しているとの優越感扇動であったように思います。しかし、そのこにはナチスのプロパガンダに対する、少し誤解があるように思います。国家社会主義ドイツ労働者党第3代宣伝全国指導者、初代国民啓蒙・宣伝大臣で、「プロパガンダの天才」と称されたパウル・ヨーゼフ・ゲッベルスは

「壮大な規模の大パレードやマスゲームで優越感をくすぐり、攻撃対象を痛烈に罵倒し罵る宣伝は支持者への即効性が望める反面、ある程度以上の知性を持つ大衆、或は外国から畏怖や違和感を抱かせる逆宣伝効果が多大にある(敵対勢力に簡単に逆用されてしまう)。」

という(先の衆院選における自民党による民主党ネガキャンはその逆宣伝効果の良い例。小沢氏は予てより相手候補批判を抑制するように指南している。)理解に至り、宣伝製作実行者の意向やヒトラーの嗜好に度々抗していたとされています。そのゲッベルスが重んじた幾つかの手法の一つが

『最も速度の遅い船に船団速度を合わせる護送船団の如く、<知的レベル低位層に合わせたプロパガンダ>を心掛けること。』

であったと思います。
 鳩山首相や、スピーチライター(松井氏?)がそのことを意識したか否かは憶測の域を出ませんし、それの良し悪しをここで判断するつもりもありませんが、鳩山首相所信表明演説はゲッペルスが仕組んだかの様な、知的レベル低位層に合わせたかの様な、俯角目線がやけに低い、平易な言葉や言い回しに終始してピン呆け冗長な演説であったと、<知的レベル低位層に合わせたプロパガンダ>
であったと感じ、『ナチスの臭い』を感じました。また、その演説を解説された高野さんが、鳩山首相を代弁して、国民への訴えを「お前ら」へと言い換えていらっしゃったその意識の根底には、やはり<知的レベル低位層に合わせたプロパガンダ>という『ナチスの臭い』を感じたのでした。

 小沢氏をヒトラーに準え、小沢氏の下で規律・統制の取れた組織に生まれ変わった民主党をナチスに喩える愚説には、コメントする気にもなれませんので悪しからず。(えっ?そんなのあったのか?って、無かったの?それなら私の取越苦労と言うことで、一つご勘弁を・・・(笑。)

・ 過言があれば思い余ってのこととご容赦いただき、浅学故の間違いには指摘、訂正などしていただければ幸いですが、叱咤や無視でもよいです。(笑
・ この投稿への反論・攻撃・賛同・質問は拝読するに止め、直接お応えすることは控えます。機会があれば別投稿にて改めて私見を書かせていただきます。あしからず。 (時間を置かずお応えする保障がありませんし、喧嘩は嫌ですから。(笑  )
・ まさか無いと思いますが、転載される際は論旨変更不可、誤字脱字訂正可でお願いします。(笑

お前ら、について

高野さんの意図あるいはそれを書いた時の心持ちは、やけに丁寧な言葉を普段から当たり前のように使うまして所信表明演説でお化粧された言葉の鳩山氏の言い分を、肝胆相通ずる(通じたい)同志の間の物言いに変えてみたらこんな感じ、と表現したかったのではないかと。言葉にポヨンとする愚をおかさずよくよく真意を受け止めようぞとの意と理解しました。上から目線などの要素は微塵も感じない僕がおめでたいのかな。

虚心坦懐に感想を申し述べました。悪しからず。

> 力量不足に見える鳩山首相の指導力

これは、権力操作と政策実行が分離していることから発生している現象だと思います。
権力操作は 小沢一郎がやり、政策実行は鳩山がやる、ということで権力操作と政策実行が
分離している。
政策を実行するには権力を握り、それを固めなければならない、それは言うまでもないことです。
権力を握るということは、選挙に勝ち多数を握るということですが、それだけでは終わらない。
その握った権力は 常に踏み固められなければらない。
というのは、300議席とっても その300人の議員がバラバラの方向を向いていては、指導層にとっての権力の源にならないからです。よって、 その獲得された300議席が権力の源になるように、権力操作される必要がある。 例えば、今回の 「事業仕分けで新人議員をはずした」ことも、私は 権力操作の一端と すぐに
理解しましたね。小沢一郎のやりそうなことです。権力操作のテクニックでしょう。要は、「俺に無断でやることは許さない」ということを示すことで、権力の所在を見せ付ける。そのことで、300議席がバラバラになることを予防する。 おそらく、こういうことは 折にふれて実行されるでしょう。 時々 力の所在を見せ付ける必要があるからでする。いわゆる、締め付けというやつです。 で、これは必要なことです。
というのは、300議席あっても その300議席がバラバラな方を向いていては、政策実行に必要な権力を
供給しないからです。

だから、小沢一郎のような 権力操作するものが必要です。
本当は、 党首が 権力操作と政策実行の両方をやるのがいいのですが、鳩山は 権力操作する能力がない。
だから、その部分を小沢一郎にまかせている。そのこと自体に問題はない。

ただし、それが問題がないためには、条件があります。権力操作者が 政策実行者を支えるというスタンスを取り続けることです。ここに齟齬があると、政策実行者の求心力が弱まり、どうしても「軽く見える」ということになってしまう。あるいは、「力量不足に見える」ということになってしまう。

比較して、言うと 小泉純一郎の場合は、良かれ悪しかれ、権力操作と政策実行が一人の人間に統合されていた。ただ、なかなか両方が出来る指導者というのは そんなに多くないですからね。
小泉にしても小沢にしても 自民党などで 熾烈な派閥争いをやって、そこで権力操作の術(すべ)を身につけた。
友愛の鳩山では そういう世界は無理でしょう。
まあ、無い物ねだりしてもしょぅがない。 

とにかく、小沢が鳩山を黙々と支える、これが大事です。それを願いますね。


ロマンチックな解説。

明治維新のときに維新政府の人たちが「頼朝以来の云々・・」などと、
感慨にふけったでしょうか。

デフォルトさえささやかれはじめた国債。超高齢化社会での社会保障危機。
グローバル経済の進展のなかでのガラパゴス化。

これらの危機に鳩山政権は対応できるのでしょうか。。

■残念ながら,冗長な演説■

所信表明,残念ながら,冗長な演説だと思います.中味があればこの53分はOKですが,あの内容でしたら30分で十分ではなかったでしょうか.
内容は総選挙開始時の本年7月末時点でのスローガンそのもので,新鮮味は無かったと思います.
政権獲得から約2ヶ月,現在政策実施に向けて悪戦苦闘しているのですから,そこから見えて来る政権運営の課題,展望を語るべきでした.
国民は具体的な政策の実現の程度,あるいは当面実現しないとすれば,何時になるのか,困窮した現状は何時まで耐えれば良いのか,そして国民各自は何をなすべきか.こうしたことを聞きたかったはずです.
この辺について,しっかりした信念を示さないと,鳩山政権のタガが緩んで,社会全体が閉塞感に見舞われ,政治的混乱も始まるのではないかと,危惧します.
ただ混乱しても,現状では,自民党政権の復活は考えられないので,鳩山政権が,民主党内の別の総理による政権ということですが,これは国民にとっては大きな損失です.
その意味で,鳩山首相には,「行動する内閣」として,一層の奮闘をお願いします.

kiokadaさん

同じ問題意識を共有します。
4年後には 国の借金が1000兆円近づきます。となれば、次の総選挙は 増税がテーマになるでしょう。ということは、裏のテーマはどの程度生活水準を落とすかということ。 民主党の一部にある福祉原理主義では立ち行かなくなる。財政が破綻すれば、福祉もへつたくれもなくなる。まさに夕張状態に陥る。

高野さんは
「この4年間にそれを悟って、お前らが自ら世直しのために行動し始めなければ、この政権は潰れて、再び長い暗黒が訪れるのだ、と。」と書かれていますが、
4年後の選挙はそれどころではない、 理念よりも増税一色で争われると予想しています。

浅山さん

>300議席とっても その300人の議員がバラバラの方向を向いていては、

私は逆に、300人が同じ方向を向く、方がこわいと思います。幸いにして「バラバラ」であって、その中に「論争」が繰り広げられる、そして離合集散を繰り返しながら、ある一定の望ましい方向性が定められるのが理想です。
無理して「金太郎飴」にする必要はないと思います。その逆の例は歴史の中に世界の中に多々あります。

ただ「党としての統一性」とか「政権としての統一性」は「それなりに」ということですが。「それ以上」ではありません。

社民党が梯子を外しても、亀井さんがハッタリをかましても、吸収できる素地があればそれでいいのです。私自身、ビジネスロジックの基本は帰納ではなく演繹法を是として30年も生きていますので。初めに「仮説」「張ったり」ありき、でしか組織は動かせません。

飯塚事件再審請求
というニュースが今夜ありました。この数ヶ月注目していたニュースです。
行政機関である裁判所が再審を認めるとは到底思えないですが、 ただし いまは 民主党が政権をとっている。 しかも、元人権派弁護士の千葉法務大臣。千葉さんは 死刑廃止論者であることも考え合わせると、ひょっとすると何かが起こるかもしれないという期待があります。
これも、民主党がどういう党であるかを国民に知らせるいい機会になりうる要素を含んでいる。いやいや、それ以上にすごい爆発力を宿しているかもしれない。 再審が認められれば、日本のこれまでの腐った司法を揺り動かすことになるでしょう。千葉景子法務大臣 よろしくお願いします。

WL1の風 さん

小沢さんは 英国型を目指しているのでしょうね。
アメリカならば、 党に囚われず
議員が自分の考えで投票行動することが普通のようですが。
英国型の小選挙区制度の帰結は、権力を党の指導層に集中させるので、やはり小沢さんのようなやり方が機能する条件があると思っています。英国型では 議員は道具ですから。まあなんと言うか、個性がないというか。
私は、それでいいと思ってますけどね。 要は、内閣が機能すればいいのです。与党議員はそれを支えればいい。議論は野党とすればいいのです。 別に問題はないと思っています。
とは思いますが、外交を見ていると 幼稚な感じがするので、何かしら 今のシステムで機能していない部分があるのかという一抹の不安があります。 外交問題で閣僚が勝手に発言している。議員が勝手に発現するのはいいでしょうが、閣僚が外交問題で勝手に発言するのは 何かおかしいなという感じもあります。
やはり鳩山さんの指導力不足ということかな。
ここに 権力と政策の分離されていることの弱点が出ているかもしれないです。
やはり、英国のブレアのように、党首が権力を握り政策を実行するのが理想的だと思います。

鳩山総理演説素晴らしかったです。最初NHK7時のニュースで見たのですが、絶対全編見た(聴いた)方がいいですね。優しい視点で、でも力強く様々な問題について触れられていたのがよかったです。テレビや新聞雑誌等が素直?に盛り上げるべく取り上げてくれるところが少しでも多くあれば、一人一人の気持ちも明るくなるだろうに..と思いました。結局みんな何が真実で正しいかが判断つきかねてる状態なんだろうと思います。戦前と同じですね。魂レベルではこれはおかしい、こっちが正しい、と気付きながらも煽られる方に流されてしまう。今回演説その他もノリピをぶつけられるのは完全に情報操作をしようとしているんだろうなと思いました。。それにしても反対勢力の第一党首のコメントが他国事情(いくらそれが過去で非難されるべきものであっても)を比喩するものであっていいのかしら。なんだかやたら強調していたし。それに谷垣総裁は本当はちょっと感動したのではないかと思う。国会答弁の力強さとか「みんなで...」諸々、なんか鳩山総理に似ているのですよね。かなり影響を受けているんじゃないでしょうか。
民主党は、もっと国や天皇を大事にする(保守とかなんとかではなく)ということを強調してもいい様に思います。また、各種手当等ですが、やはり最初のうちは所得制限を設けた方が、いろいろな意味でいいと思います。みんなで育てるとか理想的だと思いますが、結局高野さんが悲観されるように国民ひとりひとりがもっと精神面等育たなければ理解されにくい部分かも知れません。そういう面に関しては、福島さん意見が一番女性から見てしっくりくるので、そちらを取ってということにしていただくのがいいと思ってます。あとついでに書いてしまいますが、エネルギ政策で一番気になっているのが原子力です。25%削減がいい理由付けにされそうですね。これから人口減は避けられず、電気使用製品増えたとしても電力網等うまく利用出来れば新規9基も増やす必要ないと思います。現行を着実に運営していくのはいいのですが、まず先に原子炉等解体後、廃棄物等の問題をクリアしてからでないと結局火に油を注ぐようなものだと思うのです。他国も同じ様な感じでしょうが、日本は火山列島ということをお忘れなくお願いします。(総理の地震時アジアのみなさんよかったです)いろいろな繋がりが難しいでしょうが。。。でも、みんなで一致団結して頑張ってください!
なんだかエラそうに長文乱文で失礼しました。。

理念なんかどうでもいい。必要なのは結果だ
小泉改革でめちゃくちゃになった社会を立て直せるのか?
それが問われている。「派遣切り」なんて言葉、10年前にはなかった

民主党感覚のNPOを急増させることですな NPOの立ち上げ審査を民主党がガイドするべし

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『知らなきゃヤバイ!民主党─新経済戦略の光と影』
2009年11月、日刊工業新聞社

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