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【著者インタビュー】辺真一:「中国は北朝鮮に影響力がある」は勘違い

《THE JOURNAL》のブロガーとしてもお馴染みの辺真一氏(「コリア・レポート」編集長)の著書『45分でわかる! 14歳からの北朝鮮のすべて。』がマガジンハウス社より出版されました。

「冷却化する日朝関係がいつか氷解しわかりあえる日が来る」ことを期待する辺氏に、著書にこめた想いを聞きました。

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『45分でわかる! 14歳からの北朝鮮のすべて。』
2009年8月、マガジンハウス

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─久々の著作は北朝鮮に関する入門書です。入門書とは言っても、テレビや新聞では見聞きできない内容が含まれています

日本の新聞はどうして異口同音、同じことを報道するのでしょうね。日本の報道を見ていると一方的で断片的な情報だけを流していると感じます。このままでは情報を受け取る側は判断を間違えてしまいますね。北朝鮮報道については特にそういう危険な状態にあると思います。

─画一的な視点になってしまったのには理由があるのでしょうか

それは結局商業紙として部数を気にするようになり、世論に逆らったり反発に絶えられなくなってしまったからでしょう。つまり本来世論をリードしなければならない新聞が部数に直結する世論に迎合せざるを得なくなっています。私からすると大手新聞は「赤信号はみんなで渡れば怖くない」という報道手法に見えます。特徴のある新聞なんてありません。本来は「赤信号はわたってはいけません」と言って論陣を張るのが新聞の使命でしょう。赤信号をみんなで渡っている現状は、戦争突撃をみんなで叫んだ戦前と変わりませんよ。

─国民の意識はメディアの北朝鮮報道に影響されていますか

4、5年前の朝日新聞の世論調査ですが、日本人の韓国への好感度は15%もありました。しかし北朝鮮については1%もありませんでした。戦争して今もなお北朝鮮と敵対関係にあるアメリカですら、USAtodayの世論調査では好感度が10%ありました。日本は北朝鮮問題において、全体主義国家に近いと言っていいと思います。

─北朝鮮問題について国民には独特な感情があるように感じます

ありますね。固定概念であり、悪く言えば偏見が強いと思います。情報にアクセスする時にはできるだけ偏見を捨てて真っ白な状態で接しなくてはいけません。そうでなければ判断を誤ります。そして接する情報が正しいか、ガセネタかを判断する能力を持たなければいけません。その判断のためにはモノサシが必要です。モノサシがなければ何も測れませんよ。

「中国は北朝鮮に影響力がある」の勘違い

─そのモノサシが今回の出版された書籍となるわけですね

本書を見ていただくと書いてありますが、モノサシが無いことで判断が間違うという一例をあげましょう。「中国は北朝鮮に対して影響力を持っている」というものです。中国は北朝鮮問題には大して影響力を持っていません。もし中国が影響力を持ち北朝鮮が言うことを聞いているのであれば、核もミサイルも拉致問題もとっくに解決しています。なぜ言うことを聞かないと思いますか?

中国と北朝鮮はそれぞれの建国者で革命家の毛沢東と金日成がお互いに杯を交わした仲で、社会主義兄弟国の関係にあります。今年中国は建国60周年でパレードを予定したりと盛んに報道されていますが、それに対して北朝鮮は去年が建国60周年にあたります。北朝鮮が中国に対して1年先輩にあたります。日本人はこの革命家社会における兄弟関係が示すことをなかなか理解できないようです。

ヤクザ社会に例えると、北朝鮮の方が兄貴分にあたります。1983年に金正日が中国を訪問し、鄧小平、そしてその後江沢民と乾杯するとき、末席に座っていたのが胡錦涛です。その末席に座っていた胡錦涛が今度はヤクザ社会でいうところの"組長"になりました。建国者から2代目の金正日は6代目の胡錦涛からすると兄貴分または"オジキ"にあたるのですが、弟分がオジキに対して核やミサイルは禁止と言えるわけがありません。

─軍事大国が隣接しているのに影響はしないのですか?

北朝鮮には中国の基地もなければ軍隊も駐留していません。中国は安全保障面に関して影響力はゼロです。経済的にはパトロンですが、軍事的には用心棒ではありません。それが日米関係との決定的な違いです。ですから北朝鮮は小さい国だからちょっと締め上げればすぐホールドアップする、なんて単純な話じゃないんです。

「45分でわかる! 14歳からの北朝鮮のすべて」では辺さんの視点がたくさん紹介されています。すでに購入した、これから購読を考えている《THE JOURNAL》読者に一言お願いします。

スポーツをするときでも相手に向き合うときは、相手のことを正しく知ることが大事です。固定概念や偏見を持たず、冷静に、客観的に北朝鮮問題に向き合ってほしいですね。その時にこの本がモノサシになればいいなと思います。

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ピビンパプと言えば、有名どころでは少し豪華版のチョンジュピビンパプ、特別味は普通のものと変わりなかったように感じますが、平壌冷麺も、食した事はありませんが見た目も韓国のものと変わりません。(丹東に行けば本場が食べれられる。)
しかし、最近辛さだけは変わってきたようです、以前はどこの食堂へ行っても頬がしびれる程に辛かった、特に「ピビン冷麺」、「ダッカルビ」、酒好きが好むと言われる手長ダコの「ナッチポックン」。韓国フード業界も大衆向け外国人向けに食べやすいように変化してきたんですね。日本人だとわかれば、さらに辛さを勝手に抑えてくれる店もあるそうですが。北朝鮮はまだ伝統的辛さを維持してそうですね。釜山で有名な庶民料理「ナクセ」(タコとエビご飯の炒め物)は日本人にはもってこいの味ですよ。

日本の報道で全く伝えない事と言えば、韓国では、犬鍋が庶民の味だと思いますが、日本でイルカを食っていることが、捕鯨に関してヒステリックな程に相容れない西洋諸国に知られたらどうなってしまうのだろうと思っていたら、おそらく日本のシーシェパードあたりが情報を伝え、最近、アメリカでドキュメンタリー映画が作られ、数々の賞を取って知れ渡る事になった。
また、CO2削減が原理主義化する事に疑問を感じるが、原発の危険性を分かった上で申し上げると、莫大な利益を生む原発事業が最先端の日本より、今、ロシアがエネルギーと抱き合わせで、受注を伸ばしている。日本の傍にチェルノブイリが沢山建つと言う事だ。
コメントの内容が反れてしまうのと、微妙な問題なのでこれまでにしますが、生きたままの、ひよこシュレッダーはすごかった。

辺さんの本、読みました。北朝鮮に関する断片的な知識の点と点が繋がり、スムースに整理することが出来ました。

考えてみれば、全斗煥の第5共和国時代にしても、日本の拉致問題にしても、北朝鮮が政治の具に使われることが多く、北朝鮮が持つ狂犬性を刺激し続けてきたことが、更に理解の乖離を生んだ悪循環なのでしょうね。

本を読んでいて思ったのですが、ジョークのようなアイデアではありますが、この際フェデルに仲人して貰うというのはどうでしょう? チェが生きていれば更に良かったのですが、フェデルに金正日が一度お説教されるところを見てみたいものです。もしフェデルが上手く北朝鮮を説得できれば、キューバにとっても日本・韓国・アメリカにとっても一石二鳥が三鳥にも四鳥にもなるのになぁと、そんな夢物語を想像しながら本を読み終えました。


北朝鮮に対する過剰な敵視する右派政治家、言論界、マスコミによる扇動よって、私たち市民は、北朝鮮の姿をできるだけ正しく見ようとする姿勢を持つことができなくなってしまいました。
脅威と愛国心を煽ることで、為政者は国民の支持を高めようとしたことは、過去の歴史を学んだわたしたちは知っているはず。しかし、わたしたちはその教訓を活かすことができず、いまのような世論が形成されてしまいました。きわめて残念なことです。

できるだけ正しい情報を得て、冷静にものごとを考えることは何より大切なのでしょう。北朝鮮問題についてもそれが必要であるはずです。わたしたち国民はそのようでなければ、この問題の解決につながらないでしょう。

辺さんの本を読み、正しい知識を得たいと思います。
いま、読んでいる最中ですが、とても勉強になり、読んでいて楽しいです。

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