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神保哲生:検証・民主党政権で日本はどう変わるのか!<第5回>大手メディアが決して報じない、「メディア改革」という重要政策の中身 »

毒なきは丈夫にあらず(無毒不丈夫) 魯迅

二見伸明氏(誇り高き自由人、元衆院議員)

 中国の文豪・魯迅は「私は自己の狭量はよく承知している。(権力に阿る学者、文化人など)その連中が私が書いたものによって嘔吐を催せば、私は愉快である」と書き残した。この「毒」とは、権力を恐れず、肺腑をえぐる、本質を鋭く衝いた批判、反逆心であろう。いわば、政治家、文人、ジャーナリストの原点である。

 8月12日の民主・自民両党党首の直接討論は、半分気の抜けたビールみたいなものだった。国を統治する能力のないことが明々白々の麻生総理が、冒頭発言で、起死回生のため、死力を振り絞って、大上段から振りおろした第一撃は「民主党との一番の違いは責任力だ」であった。攻めるべき鳩山代表としては、予想されたこの一撃を「民主党こそ責任力があり、麻生自民党は無責任力」と、切って捨てるもよし、麻生がたじたじとする一撃を浴びせた上で、自公政権の失政を追及し、持論を展開すべきであった。ところが、鳩山は「いろいろといいことも言っているのに、なぜ政権をとっていながら、そのことを果たしてこなかったのかが、一番の気がかりになるところだ」と応じてしまった。本来であれば一撃で麻生を倒すド迫力が必要なのに、世論調査で優位にたっている気の緩みからか、血みどろの権力闘争に、一歩身を退く性格のゆえか、勝者が敗軍の将に語りかける憐れみの言葉だった。
 今回の総選挙は、自民、公明が言うような単純な政策選択の選挙ではない。百数十年続いてきた「官僚主権=中央集権国家」を「真の国民主権=地方主権国家」に変革する無血・市民革命的選挙である。しかし、この党首討論を主宰した21世紀臨調や取材したマスコミには、そうした時代認識は希薄だった。いな、単なる政権交代ならともかく、「国のかたち」を変える政権交代に、本音では反対なのではないだろうかとさえ思えた。マニフェストの数字中心の政策論争であるならば、党首ではなく、幹事長、政調会長で十分である。

 私は1979年5月、英国の下院選挙――サッチャー保守党党首が労働党政権を破った歴史的な選挙――を視察した。保守党を支援する大会では「ドイツの移民労働者が、『イギリスはずっと不景気だ。働いても、年金はもらえない』と、わが国に愛想をつかして帰国した」など具体例をあげて労働党政府を痛烈に攻撃した。最後に、サッチャーが「かつては七つの海に君臨した大英帝国を日の沈む国にしたのは労働党だ。私は誇れる国に造り直す」と訴え、その気宇の壮大さ、迫力に、圧倒されてしまったことを鮮明に覚えている。
 1月21日未明、オバマ大統領の就任演説を聴き、私の脊髄に電流が走った。

▼政府が大きすぎるか小さすぎるか、ではなく、それが機能するかどうかだ。まっとうな賃金の仕事や、支払い可能な医療・福祉、尊厳をもった隠退生活を各家庭が見つけられるよう政府が支援するのかどうかだ。

▼私たち公金をあつかう者は、賢明に支出し、悪弊を改め、外から見える形で仕事をするという、説明責任を求められる。それによってようやく、政府と国民との不可欠な信頼関係を再建することができる。

▼我々は信じる。古い憎悪はいつか過ぎ去ることを。種族的な境界は間もなく消え去ることを。世界がより小さくなるにつれて、共通の人間性が姿を現すことを。
 (以上の引用は「朝日新聞」の訳文)

 4月5日、オバマ大統領はプラハで「核兵器廃絶」の歴史的演説をした。

「多くの人々は、この最終破壊兵器を所有する世界で生きていくことを運命づけられている、という。この運命論は不倶戴天の敵である。核兵器の拡散が不可避的だ、と我々が信じ込んでしまえば、次には、我々が自身で核兵器の使用は不可避的だと信じることになる。21世紀では、いかなる場所においても「核の恐怖」から解き放たれて生きる権利を共に闘い取らなければならない。核兵器を使用した唯一の核大国として、アメリカ合衆国には行動する道義的責任がある。この目標(核兵器のない世界)への到達は容易ではない。私が生きている間ではないだろう。それは忍耐と継続が伴う。しかし、いまやわれわれもまた、世界は変えられないと我々に告げる声を無視しなければならない

 オバマ大統領の発言に対する日本政府・与党の反応は、あろうことか「日本はアメリカの核の傘で守ってもらえるのか」だった。麻生総理にいたっては、アメリカが核を先制使用することを期待しているのである。心根はさもしく、下司、下劣である。

 自民・公明とマスコミが執拗に「財源」にこだわるのは「霞ヶ関」の入れ知恵である。民主党のマニフェストは財源の裏づけのないバラマキだから日本を駄目にしてしまうという訳である。陰謀のようにしつらえられたマニフェストにかかわる数字ゴッコに眩惑されてはならない。政権交代し、補助金制度が廃止され、地方自治体に自由に使える交付金として移譲されることで最も打撃を受けるのは「霞ヶ関」である。地方をコントロールする術を失うことになるからだ。「霞ヶ関支配」の崩壊である。欧米では当たり前の農業者への「戸別所得保障」は、県、市、農協などを通じることなく、直接農家に支払われるので、農水省が農協などを通して農民を支配する構図が消滅する。それよりも「霞ヶ関」が恐れているのは、民主党政権が省庁に関係なく政策の優先順位にしたがって予算を付ける予算の全面組み替えである。「子供手当て」「農家の戸別所得保障」など重要公約の財源については全く心配ない。そのかわり、優先度の低いもの、無駄と認定されたものは、予算が大幅に削減されたり、凍結されたりするだろう。「霞ヶ関」が予算配分を通して関係業界に影響力を行使してきた官民癒着はズタズタにされる。年末に、業界、団体が大挙して各省庁をまわる予算陳情という世界に例を見ない珍妙な定例行事はなくなる。亀井静香が建設大臣のとき、「陳情」などという用語を使うのはやめようと言ったことがある。10年も前のことであった。そしてこの秋、国のかたちは一変する。

 マニフェストは重要だが、「本当に出来るのか」という庶民の不信を払拭するのは党首力である。鳩山由紀夫の祖父・一郎に「傲骨虚心」という扁額がある。「傲骨」とは「意志が強く、容易に自分の主義主張をまげないの意で、気骨のある男を傲(硬)骨漢」をいう。彼は戦前・戦中、軍部・極右政権の弾圧に屈せず、戦後、アメリカの庇護の下にあった日本の総理大臣でありながら、アメリカの不倶戴天の敵、社会主義陣営の盟主・ソ連と国交回復をやってのけた自由主義者である。鳩山一郎の理念「友愛」はフランス革命の「自由、平等、博愛」の「博愛」に由来するという。この「博愛」は人民の血によってあがなわれたものだ。一郎の「友愛」には軍部、極右と闘った凄みと優しさがある。三代目・由紀夫の「友愛」は、いったいなにを意味するのか、不透明である。

 今日は8月15日。私は戦争の悲惨さを、肌で体験した最後の世代である。日本が世界の安定と平和のためになにができるのか、真剣に考える日である。インド洋で、「無料のガソリンスタンド」を提供してアメリカに喜ばれるのが、世界の安全に寄与することだと思い込むのでなく、アフガンの民衆の生活を立て直し、守る、大掛かりな対策を講じることによって、テロを撲滅する方策を追求すべきだと思う。
 外交・安全保障政策には継続性が大事だと、麻生総理は言う。これは、半分は正しく、半分は間違っている。日米安保体制の根幹維持は政権が交代しても継続すべきである。しかし、日米地位協定の改定など具体的展開は、大胆に変えていい。小沢一郎が主張する「日米・日中正三角形外交」は外交政策の大転換である。国際情勢は大きく変わろうとしている。「核兵器廃絶」「北朝鮮の非核化」のための国家戦略を構築すべきだ。自公政権の骨の髄まで染みついているアメリカの政治的植民地的体質を継続することは「誇り高き日本人 二見伸明」としては我慢ならない。

 *    *    *    *    *    *    *

※見出しの「毒なきは丈夫にあらず(無毒不丈夫)は、若い頃に読んだ魯迅の文章にあったと記憶しているが、記憶の間違いということもある。本サイトをご覧の碩学のかたに、魯迅の表現かどうか、そうであれば魯迅のどの文章にでてくるかについてご教示をいただきたい。記憶の間違いであれば、誰の文言であるかについてご教示いただければ幸甚である。

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【プロフィール】 二見伸明(ふたみ・のぶあき)
1935年2月10日生まれ。69年12月の衆院選に初当選し、以後8期23年。小沢一郎、羽田孜、石井一、森喜朗と同期。公明党政策審議委員長、副委員長、運輸大臣を経て、94年、新進党。97年暮の新進党解体により、小沢の自由党結党に参加。総務委員長、国対委員長。2000年春、自由党分裂に際し、小沢と行動を共にする。小沢対羽田の一騎打ちの新進党党首選では「四海波穏やかなときは羽田がベストだが、激動期は小沢の豪腕がベスト」と表明し、小沢の推薦人になる。

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ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

二見伸明様

わたしは、のりPーの偏向報道とその様々な裏ネタの内容から衆議院選挙が行われるのかどうか、民主が政権交代したとしても、ミニテロが起きて、情報公開が中途半端に終わるのではないかと危惧しております。

杞憂で終われば良いのですが。

二見さん

ご要請でもあり、調べました。
出典が、引用【魯迅の「半夏小集」】と的確に記載があり、信頼できるでしょう。
ご記憶は、未だ未だ確かなようです。ご安心を!!(笑)

確認先:http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2009/03/post_c821.html
(サイトのオーナーが二見さんご存知の方故に、躊躇しながら・・(笑))

2009/03/28
魯迅の「半夏小集」を読む
 3月27日(金)・・・移動の電車で魯迅を読む。

〈まことに「毒なきは丈夫にあらず」だ。しかしこれを筆墨に借るは小毒のみ。最高の軽蔑は無言だ。しかも眼の玉さえ動かさずに。〉
これは魯迅の「半夏小集」(『魯迅評論集』、岩波文庫)のなかの文章だ。

二見さん 

鳩山さんを捉まえて、「無毒不丈夫」を以って形容?

2ndPara.引用【攻めるべき鳩山代表としては、・・、持論を展開すべきであった。ところが、鳩山は・・と応じてしまった。】

1. 二見さんは、細かなことは多々あるにせよ、民主党の内部状況にも通じた上で、尚且つ、次期首相候補に位置付けた鳩山さんを捉まえて、善意の叱咤であるにせよ、「無毒不丈夫」を以って形容しておられるのでしょうか? 
【祖父・一郎に「傲骨虚心」】に、三代目長兄には不足があると・・? 
(ご寄稿に言及はないが、「三代目次兄は論ずるに値しない輩」という認識が共有できていると期待しますが・・?)

2.二見さんの焦るお気持ちを含めてご心情は十分に理解できます。
然し、焦りは何物をも生むまい。予ねての二見流の遣り口や理想論を要求的に述べても、鳩山さんには通じまい。
寧ろ、理想主義者たる鳩山流が、「自己流を、想いのままに、存分に、徹底的に、自己完結されること」が重要であり、そのためには、鳩山氏に近しい周囲には、「民主党代表である現実の鳩山流を、単純には否定せず! 複雑で深い覚悟を持って! 肯定的に! (但し、厳しい批判は当然にあるべきモノ=これが真に「無毒不丈夫」たる者が採るべき対応でしょう)、本人と協働する姿勢」が、「辛抱も覚悟もある姿」だと確信しますが・・。

二見さんが称賛されているObama大統領の強い姿勢は、「自らの本来の志や覚悟や人格」が多数に強く支持されているという自信から産み出されているのだ、というシナリオで・・。Obama大統領との年齢の順逆は兎も角も、鳩山さんには、私は、「今後の十分な成長余地」を観い出しているのだが・・。小沢さんを代表の座から引き摺り下ろした「民主党議員達の未熟さ」を曝した過去は、今は言うまい・・。

3.他方で、引用【三代目・由紀夫の「友愛」は、いったいなにを意味するのか、不透明である。】には、私にも全く異存はなく、過去数カ月に亘って、情緒的な右脳回路からの「友愛」の思想が、どのように「国家を経営するべき冷徹な論理と計算を生む左脳回路」と整合出来るのか? 情報発信を待っている。
理想主義だけでは、1億2千万人を超える国民大国を「経営」出来る訳はない。

鳩山一郎さんの「友愛」には軍部、極右と闘った凄みと優しさがあると。二見さんは、三代目・由紀夫さんの「友愛」にその凄みと優しさを期待されているのかもしれませんね。

先日、日テレでの党首討論を見ましたが、鳩山さんの気合の入った凄みのある表情、爛々とした目の輝きに、無血・市民革命を成し遂げようとする燃える思いを私は感じました。

お祖父さんが闘った軍部、極右に、現代に相当するのは、既得権益を得ている官僚主導の政治勢力ということになるのでしょうね。

>アフガンの民衆の生活を立て直し、守る、大掛かりな対策を講じることによって、テロを撲滅する方策を追求すべきだと思う。

大賛成です。
日本のNGOペシャワール会のすばらしい活動があります。過去、伊勢崎賢治さんはアフガンでの武装解除に成功しました。アフガン人が抱く、戦争はやらない唯一の国・日本というイメージが紛争解決にきわめてプラスに働いたと伊勢崎さんはいっています。日本はそのような貢献をすべきであると思います。

終戦の日、鳩山さんの談話に、「唯一の被爆国であるわが国にとって、核廃絶は国民共通の悲願です。どのような困難も克服し、粘り強く前進をめざし、オバマ大統領と手を携えて、核廃絶を訴えていきます。」と。
ぜひとも、オバマさんと手を携えて、核廃絶へと進んでいってほしいです。日米ともに、これに反対する勢力が既得権益の側に存在するようですから、それとの戦いが必要になるのでしょうね。国民もしっかりと声を大にして、その運動を進めていかなければならないでしょうね。

先の談話に「終戦の日にあたり民主党は、過去の歴史と正面から向き合い、その教訓と反省を未来の平和へとつなげる努力を続け、国際社会とともに世界平和を創造していく決意を新たにし、その実現に向けて邁進していくことを誓います。」と。
歴史修正主義が言論界や政界などに、広がっていることはきわめて異常です。あの田母神さんは日本は侵略国家ではないといい、その主張が世間に受けています。これは警戒すべきことです。つくる会の教科書問題もあります。
正しい歴史認識は不可欠ですし、ナショナリズムには警戒すべきであると思います。

>日米地位協定の改定など具体的展開は、大胆に変えていい。

大賛成です。あのような酷いものはないので、大胆に変えてほしいですね。

最近のテレビ広告で自民党の選挙向けの公約に「お見事」の最後の拍手を送りたい。麻生総裁が安心、活力、責任力の公約を口にしたものである。見事な公約提示に何かお返しをしないといけない。「では、今まで長きにわたる自民党体制のもと、安心できる社会をわざわざ何故壊してきたのか、国民の活力をわざわざ何故削いできたのか、現実の無責任行政の数々は何故生じているのか」、何も省みることなく、まるで、今までのことは全て忘れてください、今後は安心、活力、責任力では誰が信じられようか。何を述べても空しさだけが通り抜けていくと感じるのは多くの国民の偽らざる気持ちではなかろうか。このテレビ広告のお蔭で、ますます自民党離れを加速させている。墓穴を掘り、みずから、死に場所求めて、さ迷っておられるようだ。合掌

<二見さんのご意見、ご指摘に、殆ど全てに賛意、敬意を表します。>

 鳩山由紀夫氏の力量不足については予てより危惧を抱いていましたが、小沢一郎氏が傍らに控えていることもあり、衆院選終了に至るまでの数ヶ月間ぐらいは隠蔽できると高を括っていました。しかし、ご本人には殆どその自覚が無いご様子で、信念の無さ故か、理念の薄弱さ故か、お育ちゆえの詰めの甘さなのか、要らぬところで右往左往の醜態を晒しています。また、政権争奪論“戦”のにおいてさえ「友愛精神」の曖昧さ、甘さが見え隠れする有様です。攻めて勝つ、相手を倒して勝つ、敵を“殺して”も勝つ覚悟を持たねば勝てない戦いであるはずなのに、これでは・・・?メディアに露出する機会の多い鳩山由紀夫氏、岡田克也氏、野田佳彦氏などの論争振りを見聞きするに付け、力量不足、戦い下手を感じて止みません。一部調査報道では自民党第一党死守の予測も出始めています。鳩山由紀夫民主党党首を始め民主党候補者には、自公を完膚なきまでに叩きのめす気概を腹に据え、返り血飛沫を被ってでも怯まず戦い抜く覚悟で、後二週間、死力を尽くして戦い抜いて欲しいものです。日本国には今こそ政権交代が必要であると強く感じています。

・ 過言があれば思い余ってのこととご容赦いただき、浅学故の間違いには指摘、訂正
 などしていただければ幸いですが、叱咤や無視でもよいです。(笑
・ この投稿への反論・攻撃・賛同・質問は拝読するに止め、直接お応えすることは控え
 ます。機会があれば別投稿にて改めて私見を書かせていただきます。あしからず。
 (時間を置かずお応えする保障がありませんし、喧嘩は嫌ですから。(笑  )
・ まさか無いと思いますが、転載される際は論旨変更不可、誤字脱字訂正可でお願い
 します。(笑

<二見様>
>第一撃は「民主党との一番の違いは責任力だ」であった。攻めるべき鳩山代表としては、予想されたこの一撃を「民主党こそ責任力があり、麻生自民党は無責任力」と、切って捨てるもよし、麻生がたじたじとする一撃を浴びせた上で、自公政権の失政を追及し、持論を展開すべきであった。ところが、鳩山は「いろいろといいことも言っているのに、なぜ政権をとっていながら、そのことを果たしてこなかったのかが、一番の気がかりになるところだ」<
私が鳩山代表にモヤモヤと感じている事を、明快にしていただきありがとうございます。
選挙もまだなのに、受け身で、政権党であるかのごときマインドになっているのではないか?
それは、幹事長も同じで、先日、若者との討論会で「民主党が政権をとれば、4年間は解散しない」と言い放つ始末です。
権力を掴むという事は、血みどろの戦いである、まだ民主党は何も手にしてはいないのだ。にも関わらず、政権獲得後の事務次官会議を廃止すると鳩山代表がいえば、他の幹部が何らかは必要だから事務次官連絡会にしたらどうか、と語り。マスコミに報道される。
幹部間が裏でどんな話あいをしても、絶対に沈黙を守らなければならない。平野貞夫さんがいう所の「政権担当能力は、究極の自己抑制」だという事が、小沢さんを除いて判っていない。
最近は、役人も寄ってくるから、舞い上がっている。
鳩山さんの発言が軽い事は、皆分かっていた事で、宇宙人と言われる由縁。東京12区から小沢さんが出馬しない事も、鳩山さんには最後まで、知らせず、知れば、必ずマスコミにしゃべってしまうからだそうです。
代表としての重みや凄みがないから、部下からも不規則発言が頻発し、民主党のブレ感を助長している。
本来なら、総理でもないのに、解散時期にまで言及した幹事長を厳重注意すべきなのに...。
ただ、自民党の安倍や福田や麻生よりは、100倍マシで、少なくとも既得権益を政治に取り戻す意気込みは認められる。そこに至る道筋での迷いがダイレクトにマスコミに流れてしまう事がマズイのです。「友愛」に関しては、賛否あるものの理念なき自民党よりは、これまた百倍マシです。ただ、願う事なら御祖父様の意思を継ぐ姿勢ではなく、平成を生きる政治家鳩山由紀夫として、独自の理念を示して頂きたい。
私は、小沢総理でしか、民主党政権は持たないと危惧している。それまで、何とか鳩山さんが繋いでくれ!と願ってやまない。

いや、本当に、なぜ自民党が攻撃し民主党が守るという図式になっているのか、とイライラしています。

自民党側の攻撃材料なんてものは、財源と政権担当能力の2つくらいなものです。
当の自民党は借金をするばかりだったし、4年間の政権党としての実績もグダグダですから、「おまえが言うな!片腹痛いわ。」と返り討ちにしてやればいいだけなのです。

それよりも、本当なら民主党が自民党を攻撃する材料は、選ぶのに困るほどたくさんあるはずなのです。なぜ、その材料を使って攻撃をしないのか疑問です。

もし、自民党に攻撃させるだけ攻撃させておいて、相手の攻撃材料がなくなった残り2週間くらいから猛反撃に出て、完膚なきまでに自民党を叩きのめすという闘い方を決定済みなのでしたら、大したものですが。

植物でも、動物でも毒のある種類は、環境の厳しいところで生息しているように思います。魯迅も彼の生きた時代は、中国では激動の時代でした。そういえば歴史でも混乱期には必ず、個性的で毒のある人物が現れます。そうはいいつつも、毒ある人間は、毒を流しながらも、自らの力を削ぎ、傷ついているのではないでしょうか。
まず、世間におもねる人や、自らの利害の固執する人には、濁りは有っても、毒は有りません。鳩山さんももしかしたら、まだまだ、守るものが多い方なのかもしれません。しかし、自民党の議員よりは突き抜けようとする気概を、私は感じます。二見さんにとっては、まだ温くお感じになるのでしょうけれど。時代でしょうか?やはり日本が戦争を通して、未曾有に激震した時代の偉丈夫と違って、ソフトなのかもしれません。私たち戦後の人間はやはり苦労知らずだと思います。しかし、迫力欠ける中で埋め合わせられるものが、あるとしたら、平等観念であったり、正義感であるのかなとも思います。二見さんの世代から見たら、若い世代は気の抜けたビールに見えると思いますが、こりずにご指導くださいませ。鳩山さんもどこかでご覧になると思います。誠実さと、私信を捨てる気持ちがあれば、十分何かを埋め合わせることは出来ると思います。

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