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« 西川追放で日本郵政は官僚勢力の食い物に?――鳩山邦夫“暴走”の背景
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和田秀樹:殺人報道による誘発作用への危惧 »

政治資金問題第三者委員会が報告書を公表

【追記】09.6.11
 ビデオニュースドットコムで、岡田幹事長と記者とのやりとりと委員会による記者会見の動画が公開された。
■政治資金第三者委員会が最終報告を提出(videonews.com)
http://www.videonews.com/press-club/0804/001042.php
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 西松建設によるダミー権献金事件を受け、民主党が設置した「政治資金問題を巡る政治・検察・報道のあり方に関する第三者委員会」(座長・飯尾潤政策研究大学院大教授)は10日、同党の岡田克也幹事長に報告書を提出した。報告書は同委員会の公式HPからダウンロードできる。
http://www.dai3syaiinkai.com/

 報告書では、野党第一党の党首を辞任に追い込んだ今回の逮捕について検察に説明を求めるとともに、「小沢=悪」と決め付け、一方的な報道を続けたメディアを批判している。

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【報告書の主要部分の抜粋】
■第1章 検察の捜査・処分をめぐる問題(P11より)
 民主党代表であった小沢一郎氏の公設秘書の大久保氏を逮捕・起訴した政治資金規正法違反事件の捜査・処理に関しては、そもそも違反が成立するか否か、同法の罰則を適用すべき重大性・悪質性が認められるか、任意聴取開始直後にいきなり逮捕するという捜査手法が適切か、自民党議員等に対する寄附の取扱いとの間で公平を欠いているのではないか、など多くの点について疑念がある。このような捜査・起訴のために、総選挙を間近に控えた時期に野党第一党党首を党首辞任に追い込むという重大な政治的影響を生じさせたことに関して、検察は説明責任を負っている。

■第2章 政治資金規正法のあり方について(P15より)
 西松事件では政治資金規正法違反を理由として刑罰権が発動されている。政治資金規正法の所管官庁は総務省であるが、罰則が問題となる限りにおいて法務省は法令協議にかかわり、犯罪構成要件としての法令の解釈・罰則適用基準について事実上の公定解釈を示す立場にある。同法の解釈をめぐって、総務省は刑罰の問題であるとして具体的な解釈指針を示さず、他方で法務省は法律の所管官庁でないとして解釈基準を示そうとせず、両省の間で責任の押し付け合いともいえる状況が生じている。しかし、ことは刑罰の適用にかかわる問題であり、何が罪であるかについて事前に明確な定めを要求する罪刑法定主義の観点から見て、このような無責任な対応は到底容認されるものではない。西松事件についていえば、会計責任者にとってあらかじめどのように記載すればよいかが不明確なまま政治資金報告書に記載させられ、後になってその記載が法律に違反するとして処罰されるというようなことは、決して許されない。刑罰権の恣意的な発動を防止する観点から、総務省・法務省はともに適法行為と違法行為の分水嶺について明らかにする責務があり、これは憲法上の要請である。

■第3章 検察・法務省のあり方について(P18より)
 西松事件では、政治資金規正法という、もともと政治の世界における権力バランスにかかわる法律の問題であるということに加えて、検察の権限行使が野党に対して向けられた事案であるため、民主主義の観点からすると、与党議員に対する事案処理との間でバランスがとれているかどうかは国民にとって重大な関心事項である。検察当局は自らの権力行使の正当性について、主権者たる国民に向けて踏み込んだ説明をすることが求められる。

■第4章 報道のあり方について(P20より)
 今回の報道全般を通して指摘できるのは、次の点である。

 第1に、検察あるいはその関係者を情報源とする報道が大きく扱われたこと。
 第2 に、起訴以前、裁判開始以前で逮捕容疑の政治資金規正法違反を超えて、政治と金の問題とりわけ「巨額献金事件」といった決めつけをはじめ「有罪視報道」が展開されたこと。
 第3 に、第1 章で述べたような捜査、起訴を巡る疑問が指摘されているにもかかわらず、読者・視聴者に公正な視点から権力をチェックする報道が少なく、検察の捜査のあり方についての批判が十分に行われなかったこと。
 第4 に、検察批判を外部の有識者の執筆原稿やスタジオなどでの討論に依存した姿勢は、多様な言論の表出という点で評価はできるが、本来はそれぞれの取材で明らかにしなければならないにも関わらず、その努力を怠り、外部識者に委ねてしまったこと。
 第5 に、地検特捜部の動きは、衆院選が取りざたされる中でのことであっただけに、通常の政治報道・事件報道以上の慎重かつ多面的な報道が求められたが、そうした姿勢が今回の報道機関全体に希薄であったということ。

■第5章 政党の危機管理の観点からの分析(P40より)
 今回の事件に対する民主党及び小沢前代表の対応は、政党の危機管理対応という観点からは問題がある。発端となった検察捜査自体に第1 章で述べたような多くの疑念があり、また、それに関するマスコミ報道にも第4 章で述べたような問題があることは確かであるが、政党としての危機管理に失敗した結果、政党支持率の低下、小沢代表(当時)の辞任を求める世論の高まりを受けて総選挙を目前に控えた時期の代表辞任という事態に至ったことは厳然たる事実であり、それは、多くの国民の支持を受け、その期待を担う政党にとって反省すべき事柄である。民主党にとっては、その危機管理の失敗を、今後、危機管理対応のみならず党運営全般に活用していくことこそが、今回の事件を乗り越えて国民の信頼を回復するための最良の手段である。

 危機管理の失敗の最大の原因は、今回の事件に関して、小沢前代表の政治家個人としての当事者的立場と、政党の党首としての立場とを切り離すことができず、両者の立場が渾然一体となったまま対応したことである。そのため、検察の捜査・起訴に関する問題やマスコミ報道の問題などがあっても、それらの問題を客観的な観点から的確に指摘することができず、事態の一層の悪化につながった。

 問題は、なぜ、当事者の立場と民主党の党首としての立場を切り離すことができなかったのか、ということである。危機管理の失敗の根本原因は、多くの場合、組織の日常の中にある。民主党の日常的な党活動の体制において、強烈な個性を持ったリーダーの指導力と、党としての判断や対応を客観化するシステムとの調和という面で問題がなかったのか、という観点から、今回の事件における危機管理の失敗の原因を検証してみることが必要であろう。

■第6章 政治的観点から見た民主党の対応(P45より)
 今回、民主党内から代表の対応についての批判が噴出しなかったことは、代表に対する信頼と党内の一致結束を優先した多数の所属議員の判断によるものと見られる。しかし、党内の議論を行って、その姿を示しながら党内の認識統一を図る方が、好感を持ってみられたのではないか。その点で、政治家個人の問題に関して、民主党内で弁明ないし説明する機会を設け、小沢前代表と所属議員など民主党関係者が、疑問点について直接意見を交換する姿勢を社会に示すことが求められた。また、これを踏まえ、民主党が代表の問題に関して、代表個人の判断とは別に、政党としての意思決定を適切に行いうることを示すべきであった。そうした手順を経て、代表の置かれた状況を民主党として正しく理解し、多くの所属議員が代表を支持するという形になれば、より説得力のあるかたちで民主党の立場を主張することも可能であったであろう。

 いずれにせよ、党首に疑惑が提起され、批判を受けるという事態のなかで、政党がとるべきことは、党内状況の流動化を防いで、政党としての活動を正常に継続することだけではなく、対外的に積極的なアピールによって、ダメージを最小にすべく努力することである。

■おわりに(P46より)
 今回の問題の教訓を活かすためには、民主党が政権交代を阻止しようとする検察の意図的な権限行使、マスコミ報道の被害者的立場にあるかのように受け止めることは適切ではない。

 今回の問題で露呈した様々な問題は、政治資金制度、検察制度、メディアに関する制度などに関する構造的な問題に根ざしたものであり、今、重要なことは今回のような事件で政党政治に対する脅威が生じさせないようにするために、その構造自体を改めることである。そのためには、むしろ政治的には対立する現在の政権政党などと協力しながら、政党間の共通の課題として、超党派的な立場から取り組むのが望ましい。

 民主党は、今回の一連の問題を、政権獲得をめざす政党に降りかかった災難ととらえるのではなく、民主主義国家における政治・検察・メディアの関係に関する重要な問題を顕在化させ、今後取り組むべき課題を認識する契機と受け止めるべきである。そのような前向きの取り組みを行うことができるかどうか、そこに政権を担い得る責任政党としての真価が問われていると言えよう。

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» 【西松問題】東狂恥犬や翼賛マスゴミの化けの皮を剥いだ鋭い報告書だ【第3者委員会】 送信元 ステイメンの雑記帖 
 今月で任期が切れる日本郵政(株)西川社長の処遇を巡るアホウ政権内部も混乱ぶりは、 与党全体を巻き込んでダッチロール状態 に陥りつつあるようである。  そ... [詳しくはこちら]

コメント (41)

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以上になりますが、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

<ありがとうございます>
さっそくのアップありがとうございます。内容は納得いくものでした。
でもTBSのTHE NEWSでは、物凄く曲解して受け取られかねない放送内容でした。
検察、マスコミの検証については、一切触れず、「報告書では民主党の危機管理について問題があったと断じており、危機管理の失敗の最大の原因は、今回の事件に関して、小沢前代表の政治家個人としての当事者的立場と、政党の党首としての立場とを切り離すことができず、両者の立場が渾然一体となったまま対応したことである」と紹介。小沢個人の問題なのに、何故辞めさせなかったのか...と報告書の内容が受け取られかねないものだった。しかも、今回の逮捕について、検察に説明責任を求めているにも拘わらず、「結局、小沢前代表の政治資金が何に使われたか、小沢さんの従来からの主張通り
全て適正に報告している。と述べるに留めた」と...。
飽きれて物もいえないが、今時、ちょっと政治に関心がある人なら、ネットなどを利用して全文なを入手することができる。(高野さん、ありがとうございます)にも拘わらず、そのような報道をして、すぐにバレる事くらい判らないのだろうか?
観ているこちらの方がはずかしくなる。
最後に、検証委員会に参加された高野さん、ご苦労様でした。郷原さん、お疲れ様でした。

第三者委員会に感謝

小沢党首秘書逮捕という検察権力の横暴をメディアが一方的に情報操作を行ったと推察は出来ても、私は何の反論も出来ない多くの国民の一人でした。
この時に、政治資金問題第三者委員会が発足し、識者と委員各位との議論が公開されたことを期待を持ってすべて見させていただきました。

最終報告書まとめの最後の部分に私は感激いたしました。
「民主党は、今回の一連の問題を政権獲得を目指す政党に降りかかった災難とらえるのではなく、民主主義国家における政治・検察・メディアの関係に関する重要な問題を顕在化させ今後取り組むべき課題を認識する契機と受けとめるべきである。そのような前向きの取り組みを行うことが出来るかどうか、そこに政権を担いうる責任政党としての進化が問われていると言えよう」

この報告書をメディアがどのように報道するか、しないか、注目したい。メディア関係者が国民目線で報道していただくことに期待している。

今回の報告書の中に「代表の置かれた状況を民主党として正しく理解し、多くの所属議員が代表を支持するという形になれば、より説得力のあるかたちで民主党の立場を主張することも可能であったであろう。」と有りますが、民主党議員の中にマスゴミに踊らされ、あたふたとして、脚を引っ張る輩が多数いた事は大いに反省して頂きたい。特に東京6区や静岡6区の幼稚なB層で本来議員の資格しか無い者を前回の選挙で当選させた有権者にも責任が有るのではないかと思います。特に、マスゴミのマイクの前で「私はここはお引きいただくことではないかと思っています。」とのたまったオバサンは特にホームページで懺悔して、それから選挙に出るも良し、さもなくば「ここはお引取り願った方が民衆党の為になる、、。」と言いたいです。

--逆に利用される報告書---
結論から言うと、この報告書には少々がっかりした。(関係者の方の労力には敬意を払いますが)

今NHK9を見て予感が的中しました。地検の対応とマスコミの偏った報道に疑念があると淡々と説明したあとで、一方小沢氏側には説明が不十分であったと(文字付+小沢氏のイメージ画像付)説明していた。やはりね 小沢氏側により大きな過失があったと印象つけしている。


「地検問題」「マスコミ問題」をもっと強烈に書かないと、本質をねじ曲げられて報道されることを理解しているはずですよね。しかし「第三者委員会」の報告書では 逆に 利用される 報告書になってしまったと感じてしまうのは私だけでしょうか。

いやはや 残念でした。

一部訂正。。。。。。。。。。。今回の報告書の中に「代表の置かれた状況を民主党として正しく理解し、多くの所属議員が代表を支持するという形になれば、より説得力のあるかたちで民主党の立場を主張することも可能であったであろう。」と有りますが、民主党議員の中にマスゴミに踊らされ、あたふたとして、脚を引っ張る輩が多数いた事は大いに反省して頂きたい。特に東京6区や静岡6区の幼稚なB層で本来議員の資格が無い者を前回の選挙で当選させた有権者にも責任が有るのではないかと思います。特に、マスゴミのマイクの前で「私はここはお引きいただくことではないかと思っています。」とのたまったオバサンは特にホームページで懺悔して、それから選挙に出るも良し、さもなくば「ここはお引取り願った方が民主党の為・国民の為になる、、。」と言いたいです。

報告書は誰もが理解・納得できる内容と感じました。
民主党が第三者委員会に検討を委託したことは正解だったとも感じました。
これで『説明責任』は、官邸、検察、マスコミ、特に、NKKと産経新聞に課せられたと判断しました。マスコミは小沢代表(当時)に執拗に要求したのであるから、当然、直ちに、説明することでしょう。明日の朝刊が楽しみです。
9時のNHKニュースで岡田幹事長が検察・マスコミに対し何も言わない旨の発言をしましたが、『要求しなくとも、当然、釈明してくる』との見解を含んだものと理解しました。

第三者委の御苦労には感謝しますが、瀬野さんもおっしゃっておられるように、つまみ食い的に報道されると、あたかも小沢氏の対応が不足だったことが最重要であるかのように取られかねません。その意味では、この第三者委そのもののマスコミ対応がなっていません。報道で伝えるべき順番を示すとか、初めからメディアに釘をさす形で発表すべきでした。今後は
外人記者クラブなどでの会見を希望します。

早速、自民党も二階さん、森さんらに対する第三者委員会を設置して政治資金問題に対する政治・検察・報道についての報告書をまとめるべきだと思います。

委員の先生達には問題を精査していただき公平な立場から最終報告書をまとめていただいたことを感謝しています。予想以上のボリュームでした。よほど関心を持っている人でなければわざわざ全文を読む人はいないと思います。あれだけ「説明責任を果たせ」といっていたメディアの取り上げ方がおざなりなのは予想通りでした。それでも報告書が出た以上、自民党やメディア、一部の民主党議員から「説明責任」を執拗に要求されることはもうないわけです。ここから先は報告書の内容を強調するべきところを強調(そこは今までのメディアのやり方を踏襲して)し、これを総選挙のツールとしていかに有利に一般国民に伝えるのか、民主党の戦略、広報部の手腕が問われていると思います。この結果をまたメディアに利用され振り回されることのないよう、党内できちんと意見統一し、しっかりとした対応で政権交代に結び付けていただきたいものです。

政治資金問題第三者委員会のオンデマンド型ビディオビューを拝見することができ、大変うれしく思っております。

「開かれた政治」には、「私達市民には政治を正しく判断するための情報環境が必要です」という感を日頃から持っておりました。
このような「プロセスをオープンにした報告」がされたことは、現政権政党には、残念ながらなかったのではと記憶しております。

高野氏がおっしゃっていた適法的虚偽記載か、適法的真実記載か、言うならば「公然の秘密」を市民の側は政治に求めているのでしょうか?
そこが今回の西松問題の本質的な課題と受け取りました。

御報告をありがとうございました。

最近、メディアに対する不信感から報道番組はほとんど見てませんでしたが、今日の第3者委員会の報告を各メディアがどのように伝えるか待っていましたが、・・残念の一言です。
あれだけ騒ぎまくって、やりまくって、・なしのつぶて、NHKはまだ中立に近づきつつあると思いましたが報ステの古館一言もなし、これが朝日の姿勢だと感じました、本当の意味での民主主義は遠いのではないかと思います。
先日、天安門事件に対する中国の態度がダブってくるのは私だけでしょうか。

報告書を拝読いたしました(予想以上の分量で読破に時間を要しましたが)。
論点整理と考察が素晴らしいと思いました。
本来マスコミはこのような姿勢で取材し整理した上で報道するべきなのに、彼らがやらないために「第三者委」がやらざるを得なかったのだと思います。
民主党運営に対する提言も的を射たものであり、来たる総選挙後の政権運営に資するものと思います。
自民党も一度下野し、このような取り組みに目覚めることにより、「健全野党」として立ちあがっていただければと思います。

検証に基づいた客観的な考察が網羅され、全ての問題点を明らかにした専門性の高い素晴らしい報告書だと思います。海外メディアにも是非取り上げてもらいたいものです。これだけの真摯で誠実な仕事をしてくださる先生達がいる一方で、「小沢の金権体質」とか「政権交代のために代表辞任するべきだ」とか「政治は最高の道徳だ」とかの素人同然の浅薄な主張を繰り返すことに時間や紙面を割いていた政治評論家と称する諸先生からこの報告書を読んでの感想をお聞きしたいものです。単なる感想レベルの意見をさも正義のように喚いていたことを思い出して恥ずかしくなるはずなのですが・・・

報告書については、多方面にわたり検証し提言されており、委員の皆様には敬意を表すべき内容であったと思います。
しかしながら、この件について取り上げるマスコミの姿勢は相変わらずで、検察マスコミの対応は流す程度にして、小沢の対応や民主党の危機管理に対する指摘を殊更大きく取り上げる始末で、折角の報告書をつまみ食い的に都合よく利用された感は否めません。誠に情けない限りです。
民主党各議員には、報告書を検証し、反省すべきは反省した上でよくよく理解していただきたいものです。

初めて投稿致します。よろしくお願い致します。

検察、メディアについての考察は、事実に即してとても詳しく述べられていて、納得できる内容でした。

ただ、民主党・小沢氏の対応については、「正論」だとは思いますが、今の腐ったメディア、検察、及びその先兵となっている民主党バカ議員がいる事を考えると、認識が甘いと感じました。

おそらく小沢氏個人の問題として切り離したとしても、執拗にマスコミは小沢氏を攻撃していたと考えます。下手に党と切り離すと、民主党のバカ議員によって反小沢包囲網ができていたのではないかと危惧します。

個人的には、今回のようにどう考えても検察の姿勢はおかしいと考えられる場合は、国民のために毅然として検察と戦うべきであったと思います。テレビに出演する議員は、仙谷のようなバカ弁護士議員では無く、郷原さんのようにきちんと検察批判ができる議員を出演させるべきであったと思います。

また民主党議員も一人一人、(地方議員も含めて)山口4区のとくらたかこ候補のように、検察、マスコミのおかしな姿勢を訴えるべきであったと思います。

世論が変われば、マスコミの論調も変わり、検察の姿勢も今後は変化すると考えます。検察、マスメディアのこのような姿勢を許せば第2第3の足利事件が起きると考えます。

関係者の皆様、お疲れ様でした。
民主党は、日本を変えるという意気込みで戦っていますが、
政権をとった後に、参考にするべき提言が沢山あって、未来志向の報告書になっていると思います。
マスコミのバッシング等はこれからも当然ありますから党の危機管理について参考にできると思います。
また、検察の公正さも当然疑問ですが、マスコミとの距離感を問題視している意味は大きいと思います。
与党になってからやるべきことが沢山ありますね。
しかし、民主党という政党はすごい。自民党と違って、マスコミ関係者が議題を提供して、一般市民の応援団がこうして毎日議論を重ねながら応援している真の国民政党だと思います。
今年の後半からが楽しみです。
最後に一言、個人的に小沢さんは今のままで何も文句はありません。
年金の未払い救済やC型肝炎患者の一律救済など、今まで考えられないことが実現に向かっているのも小沢さんの豪腕があってのことです。現にあるテレビのキャスターは、C型肝炎患者の一律救済について、「気持ちはわかりますが、無理なんです。」とはっきり言っていました。
そんな小沢さんがこれからも一線で力を発揮されることを願っています。
話が横道にそれてしまい失礼しました。

中立的な立場で本質を突いた素晴らしい報告書だと思います。
本来ならばこういった検証をマスコミ&ジャーナリズムが行なうべきと考えますが、例によってこの報告書を捕らえて「小沢氏の説明不足を指摘」などの見出しで報道する姿勢を見ると、呆れて物も言えません。
検察の手法については裁判で明らかになってくると思いますが、民主党の危機管理のくだりについては興味深いものがあります。
ご指摘されている方法が全てだとは思いませんが、小沢氏を党と切り離すことなく世論を味方につける、より良い方法があったのではないかと思います。
この事件でもインフルエンザの件でもそうですが、メディアの安易な報道に国民が振り回されすぎていると私は感じます。日本人は自ら考えるという行為を忘れているのではないか?
この報告書を読んで、自ら考える人が少しでも増えてくれることを願ってやみません。

山口さんのエントリにも投稿しましたが、読売新聞が第三者委員会の報告に真っ向反論しておりますので、こちらでも紹介させていただきます。

民主「西松」報告 検察・報道批判は的はずれだ
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090610-OYT1T01223.htm

いきなり、
>これが第三者委員会の名に値する公正な報告なのか。はなはだ疑問と言わざるを得ない。
とかましてくださっております。

第三者委員会の報告書の内容はとても残念なものでした。”何か”に配慮したことが見て取れて、今は無くなったと私が認識している”一般常識”が欠けている物です。また、小沢氏や民主党の対応に対する意見は、多方面からの見分が見られず、ここは法解釈のみでは結論付けてはいけないはずなのでは?と第三者委員会の不見識な部分を感じました。そのうちの一つを取り上げて言えば、裁判が予定されている小沢氏が敵に手の内を曝すような”説明責任”を小沢氏に求めるなど素人の言い分ならともかく法律で飯を食っている第三者委員会のメンバーが決して言っては為らない事です。兎にも角にも残念です。

それとしては評価する第三者委員会の報告書だと思います。今回の小沢一郎の問題は、日本における様々な側の立ち位置を示した非常に重要な出来事だったのではないかと感じる。政権交代を望む側と既得権を離すものかと思う側、体制の誘導に流され、有利な側へ着こうとする浮遊物。私が何より嬉しかったのは、このサイトに投稿する小沢一郎支持の声の多かった事。岐路に人間が立たされると、それを取り巻く者たちの立場が鮮明になると言う事だと思います。小沢一郎がマスコミに対して立場を明らかにした報道をしろと発言した事は重要な点です。「勝ち馬に乗る」と言う諺がありますが、最も忌み嫌う言葉です。「馬鹿か利口かの分かれ道」で勝ち馬に乗る方が利口で、他は馬鹿と言う事これがある種、これまでの日本の特徴の一つだと思う。日本には「義理と人情」があった。浪花節ではないが、鳩山代表の語る「友愛」にも通ずるものではと考えさせる。とにかく、この度の小沢一郎攻撃には、私たちにこれまで見えなかったものが見えた様に思えてならない。読売新聞、いいじゃあないですか、吠えなさいよ!もっともっと立場を鮮明にして国民からそっぽを向かれるのだから。

追記
マスコミが如何に報道するか楽しみにしていましたら、大部分は予想通りでしたが、意外にも、NHKが自白した旨の虚報を認め、又、朝日新聞も、一言ながら、『報道に問題あり』の指摘を記事にしました。5月の第三者委員会記者会見にて、『マスコミの報道の仕方も検証する』ことに関して『該当する報道は社会部のものか、政治部のものか』と言った質問も出されていたこともあり、マスコミ内部に、政権交代後に備えた逃げ道造りが始まったと感じました。
マスコミは、足利事件の菅家さんを極悪人に仕立てた一端は自らが担っていたことを棚に上げ、検察・司法の被害者として、連日、大報道しています。同じことを、公設秘書さんでも繰り返すつもりなのか、マスコミ不信は募るばかりです。

今朝の読売の朝刊の社説には驚きました。反省どころか開き直りも甚だしい。今月から購読中止と一旦はしましたが、販売員の熱意に負けて、取ることにしましたが、やはりこんな社説では胃にも心臓にも悪いのでやはり購買を止める事にします。社説は誰が書いたか分かりませんが、、、。

今朝テレビを見ていたらズームインSUPERで辛坊治郎が第三者委員会のメンバーについて「論外だ!」と切り捨てていた、いったい何様のつもりか?

1第三者委員会報告について
 小澤さんの政治資金についての説明責任についてを除き妥当な内容ではなかったかと判断します。
 検察・報道等に対する批判も客観的かつ冷静で納得させる内容でした。
 小澤さんの政治資金について総務省から政治資金収支報告書はネットを通じ取得できますが大多数の人はそのようなことまでしません。そこで小澤さんの政治資金収支報告書を資料として添付し、内容の透明性を強く世間に知らせるべきであったのではないか。
 献金の趣旨については当然小澤一郎に限らず政治家の政治活動に対しての浄財で献金者がその意向を政治家本人に言うことは考えられません。
 比較対象として経団連の場合はあまりに露骨な献金で自分達の主張に沿った自民党へは30億民主党には挨拶代わりに8000万円と政策を金で買っているようなものでしょう。また政治家を指定した国民協会を迂回した企業団体献金も多いと。
 あからさま過ぎることと自分達の広告を通じたスポンサーであるため批判もできないのがマスメディアです。献金の主旨はこれで説明できるでしょう。
2報告書に対する検察・報道等の対応について
 検察が無視することは当然予想されていました。
 報道関係は自分達に向けられた批判の部分にはなるべく触れないようにかつ一部の自己に都合の良い内容を大きく報道するいつものパターンです。
 その報道機関を代表するかのごとき反応が読売新聞の社説でした。
「報道機関は検察当局だけでなくさまざまな関係者への取材を積み重ねている。客観的かつ正確な報道を期すためだ。批判は当たらない。」
 さすがに傲慢不遜で反省も恥も知りませんという態度です。無謬を標榜する官僚組織と全く変わらない体質だとつくづく感じました。
 報道特に検察警察が関係する事件の報道についての徹底した検証を国民監視の前で行いたい物です。

この報告書は、マスゴミへの「踏絵」になると同時に、民主党内部のピーチク議員たちへの格好の「踏み絵」となる.この意味だけでも相当の価値がある.
 微妙に論調を変えようとする各社、各キャスターその他の変転の軌跡を記録するのは意義深いことになる.

 次の山は「公判」のときになろう。
破れかぶれの体制側、権力側がどう出るか、油断はできない.

「ザ ジャーナル」と高野さんのご尽力を多とします。
これがなくて「大手新聞」とテレビだけに頼っていたら、とても深層情報にたどり着くことは不可能とまでは言わずとも困難だったと思うからです。
さて、「第三者委員会」報告ですが、一読 たいへんバランスが取れていると思いました。
民主党に対しても、今回のことを検察や報道に対して 変に「被害者意識」のようなものを持たず、与党も巻き込んで「政治全体」として どう取り組むかの課題と受け止めるべき と注文をつけているのも これぞ「真の有識者」の卓見と思いました。
昨今「いわゆる有識者」が横行してるのですが、そのほとんどは実は「似非」であるので、今回の任に当たられた4人の方の論説には感じるものが多くありました。

さて、今朝の新聞、どう反応しているか、拾いました。
知りえたかぎり、
「読売」 社説で反論、まさに開き直りでしたね。
「産経」これも社説ですが、政治資金透明化を求める「国民感情」からして 「形式犯」とするのはどうか、とか「小沢氏がいかなる目的でゼネコン側から多額献金を受けていたのか、の究明が足りない とか、を長々と述るのみです。
委員会報告での報道への批判に対しても 「都合の悪い報道は受け入れたくないのかもしれないが、それでは自由な言論は成り立たない」と はぐらかしています。
両紙は 一貫して自民、公明の与党サイドの新聞なので いまさら驚かないけれど、大手新聞の論説委員という方々が 本気にこの程度のことを考えているのか、もっと国民的視野に立てよ、と言いたくなりました。
↓ 「産経」本日付社説 サイト
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090611/crm0906110311004-n1.htm
「朝日」 社説でなく第二社会面で取り上げていますが、
「情報源は秘匿せねば」とか、「起訴前から有罪視」との指摘には 「公人扱い、反論掲載(している と言いたいのでしょうね)」とか言っておりますが、小粒な言い訳ですね。
社説で まともな社論を聞きたいものです。
もっとも今回の一連の報道の中で 「朝日」の反小沢の扱いやら「岡田待望」の視点がが顕著でしたので、麻生さんの落ち目がはっきりし、鳩山民主への期待が戻りつつあるように見える今日 「朝日」はもうこれ以上 この問題に触れてほしくはないのかな?と愚考しています。   以上

資料編にある小沢さんのヒアリングが良かったです。
一々頷いたり「そうだよ!」とか「御尤も」などと呟きながら読みました。

どうしてこれが理解されないんだろう??

未だに説明責任を言い張るマスコミには「全部公開されているんだから、知りたきゃ自分で調べなさい!調べてどこがどう問題なのかを報道し問題提起するのがあなた方の使命でしょ!」と言ってやりたいです。

飼いならされた犬は自分で餌を見つけられない。

第三者委員会の報告書において、大多数の方々のご苦労と功績を称えて評価するものと思いました。
しかしながら、結局は今までとなんら変わらない現状に苛立ちと怒りがこみ上げてきます。
民主党を支援し小沢氏を擁護しようと言う立場から見れば事件の経過、違法性の有無、異常な捜査と逮捕、その後のマスコミの小沢バッシングと誤報騒動の異常性。全てが事実であり、説明が必要なのは検察、マスコミの方にこそ有ると思われることが書かれている。
しかし結局、マスコミはこの第三者委員会の報道も最小限に留め、真相追求をしないだろう。新聞各社もこの報告書を認めず、これまでと同じ事を書き続ける。だから悔しいが何も変わらない。
ネットで調べ考え、書き込むような方々には分かりやすく丁寧に書かれていたと思うし第三者という立場に立った意見として苦言もありバランスが取れていた。その苦言だけを恰も民主党の攻撃材料と化し説明が不十分・小沢さんの党首としての振舞を攻め立てられる。
結論としては報道姿勢が変わらない限りは今迄通り、小沢さんは説明していなく違法献金体質の政治家で有るとのレッテルのまま・・
その報道しか情報を得ない大多数の国民はこの報告書を見る機会も無く報告書の真意が伝わらない。
政権交代後なら、記者クラブの解放で真のジャーナリストが発言・記事にも出来るし、マスコミ各社も民主党に擦り寄り この報告書を掘り下げて検証する番組もできるだろう。
しかし今現在は、高野さんに頼んでみてもサンプロで検証するコーナーをテレビ局の上層部が許すとは思えない。
だから民主党がマニフェストに報告書の事を大々的に書き込み訴えるべきだと思う。選挙期間なら今よりも自由に数多くテレビ演説もできる筈です。一人でも多くの国民が報告書を目にして、真実を理解して貰えれば より一層政権交代の実現に近づくと思われる。

追伸
私は月に数百人の方々と会話しながら仕事をこなす商いをしています。ですから与野党の支持される方々の色々な意見、さまざまな生の社会の現実を聞いております。
地方は本当に苦しいです。工場勤めの方は週休5~6日の方も居ます。深夜のバイトを毎日こなす方、2つのバイトを掛け持つ方等必死に生きる為 身を削って働いている話も聞きます。かく言う私も正業で足りず、深夜のバイトを数年前から続けておる次第です。
で、本名を書くことに仕事柄、影響を考えて控えているのです。与党支持者のお客様が目にすることが怖い。少なくなったとはいえ数十人の方々が真剣に与党を支持しています。やはり商売に政治話は禁句!?まあ、野党支持のお客様とは会話が弾みますが(笑)
国策で個人を攻撃と言うことは少ないだろうとは思うし、万一警察組織が本気なら匿名だろうと調べれば判る筈ですから。2chで殺人予告等した人は簡単に捜し当てますから。
本名を載せれない弱い零細経営の立場も理解していただければ幸いです。

今回の事件を通じて、ビデオニュース・ドットコムという新しいタイプのメディアが育ってきていることを知ったことも、私にとっては大きな収穫となりました。

第三者委員会の映像も、すべてビデオニュース・ドットコム経由の配信だったのですね。

ビデオニュース・ドットコムでは、記者会見や委員会のノーカット映像の他、既存のメディアでは踏み込まない領域まで踏み込んで議論している番組が多く放送されていました。The Journalの登場と合わせて、かなり絶望的なマスメディアの現状をよそに、少しずつ希望を持てるメディアが出てきていることに勇気づけられた次第です。

たくさんの映像を無料で提供していただき、ありがとうございました。(今はちゃんと有料会員にもなっていますよ。)

すみません、再びtanakaです。
蛇足になりますが、第三者委員会の資料編のp147~149にビデオニュース・ドットコムの神保さんの報告が資料として掲載されていまあした。

ビデオニュース・ドットコムは検察の記者会見に出席しようと交渉を続けたものの、なんと記者クラブ側はビデオニュース・ドットコムの会見への参加をOKしたのに、検察が記者クラブ加盟社以外の参加を拒んだために、ビデオニュース・ドットコムは記者会見に出ることができなかったということでした。

それで説明責任とは恐れ入りました。

記者クラブ問題は、もはや記者クラブ問題には非ず、ということになってきているようです。

まあ、検察の会見がクラブ加盟社に限定されたものだった事実も、またそのことが報告書で問題視されている事実も、全く報じない記者クラブ体質は相変わらずなわけですが、記者クラブが開かれてくると、いよいよ記者クラブ問題が、実は政府の情報公開問題であり、政府と一部の大手メディアの癒着問題だったことをが、白日の下に晒される日は近そうですね。

そういえば、第三者委員会が記者クラブの問題を指摘していることを報じているメディアって、一つでもありましたか?示し合わせたようにそこにだけは誰も触れないのが、やっぱり記者クラブ体質なんでしょうか。

おおむね予想通りの内容であったと思う。ただ、これでふたをして一件落着にするのではなく、これからも事あるごとにむしろネチネチと話題にし報道、検察のありかた、金の流れがオープンであること等を常に訴えることが大事。たとえ政権奪取ができたとしてもこの事件は歴史に残さなければならなず、官や、日刊ゲンダイを除くマスコミがどういうスタンスで報道したかを根に持つくらいしつこく記憶せねばならない。小沢信者としては、たとえ民主党が勝っても政治史を変えた報道偽装の報道機関は許されるものではなく、やらせ番組として検証されるべき。
辛坊お前もか、ごたごた言うやつぁみんな逮捕だ。

加藤文一氏・em5467-2こと恵美氏に賛成です。

概ね、正しく検証・検討された評価に値する報告内容だと思います。

特に、郷原教授の検察実務経験に裏打ちされた法制法務行政面からの合理的な検証・筋立てと桜井教授の法学法理論面からの客観的科学的で緻密な精査検証の相乗効果もあってのことと思われますが、検察の捜査・起訴・実行経緯・処理対応およびこれら評価と判断結果については遺漏のない極めて周到精緻で圧倒的な論立て内容の報告であると思われます。結論的には私達一般が期待したものと格別の齟齬もなく、むしろ期待された以上に多角的精緻な踏み込んだ検証評価となっており、その意味するところと行政・与党・メディアや似非ジャーナリズムに与える法的合理的なインパクトは小さくないであろうと思われます。
ひとつだけ煮え切らないと感じられる部分は、検察に対する直接批判的な対応を慎み推移を静観し見守るべきなど、検察行政へのやや遠慮がちな配慮が垣間見れる点でしょうか。これは、正しい判断だとは思いますがが、今回の1件が当初から不当不公正と感じている一般人には少し分かりづらいところかも知れません。政治資金規正法のありかたと法務省・検察のありかたは、かなり踏み込んだ提言も行うなど報告内容は良かったのではないかと思います。
今後、公判を控え、本件は司法の場に舞台を移しますが、表向きは別として、この度の報告がたとえ民主党の諮問に対する報告の形体をとっているとは云え、間接的にどの様な効果をもたらすことになるのかひそかに見守りたいところではあります。
後は、検察行政と法務の今後の対応、および総選挙後の動向がどうなるか注目して行きたいところです。

メディア報道の検証評価については、NHKと産経に対する踏み込んだ批判的な指摘評価以外はやや突っ込み不足と云うか食い足りなさ・物足りなさを感じざるを得ません。
実態に即したもっと厳しい検証評価がなされてしかるべきであったのではないかと思われ、この点は残念でありました。

もう一つ、「小沢代表(当時)は代表職と政治家=小沢個人が混濁一体となった状態で対応していたが、西松関連の会見は個人事務所で行うなどして党首としての実務と政治家個人としての対応を明分
して対処するか、誰か臨時の代表者を仮設するなど党首業務に支障をきたさない様にして小沢代表を党務から一時的に切り離して・・云々」の指摘がありますが、果たしてこれらが実効性のある賢い方法なのかは疑わしいと思います。代表・個人の混濁を避けるべく「西松関連は個人事務で・・」と言っても、世間から見て代表はあくまで代表であり、たとえ党本部での会見に於いてもメディアは無原則に西松関連の質問をするでしょうし、それを拒否すると「小沢は逃げた」と執拗にネガティブキャンペーンを張ったと思います。また、臨時党首を置き小沢氏を党務から一時的に切り離し党としての節度を示しても、代表職が抹消されていない限りネガキャンは収まらず、「逃げた・雲隠れした・党丸抱えで裏にかくまった・傀儡・・」などのキャンペーンを張られかえって火に油をそそぐ結果となり逆効果になったであろうことは容易に想像されます。
要は小沢さんを党首の座から引きずり下ろし実権をはく奪することが目的であり、そのために総がかりで陰に陽に様々な手を駆使して総攻撃を仕掛けていたと推測されますから、小沢さんが辞任しない限り元々収まり様がなかったのが実態であったと思われます。
従って、この度の第三者委員会の「小沢さんの混濁分離論」と「臨時的な党務切り離し論」は机上の空論に過ぎず実効性は皆無であったろうと思われます。
この点では、第三者委員会の分析判断と提言は余り評価できない様に思われます。
(尚、「小沢早期辞任論」については、これまで多くの方々が逆の「辞任すべきでない論」で論説・解説されていた様な理由もありますが、党首辞任は極めて重い判断であり、最終的には小沢代表独自の深慮判断に委ねるべきが筋であり、仮にも第三者委員会が論評判断すべき事柄ではなく、この点に触れていなかったのは正しいことであったと思います。)
また、民主党の一部議員がそれぞれ勝手に辞任を促すかのような発言を繰り返したことは、党として結束して党首を支え難局を乗り越えるべきと云う政党自律の観点からは大変問題であり、この点を強く指摘していたこは評価すべきと思います。同じく、今後の危機管理対応についての提言も評価できると思います。

最後に、小沢さんのヒアリング記録について、質疑に対して要点要所を簡明且つ丁寧に延べ、内容的にも真摯な対応をうかがわせるに十分なものであり、大変良かったのではないでしょうか。

総じて、感想としてまあまあ概ね評価できるものであった、と思います。

私は、5月まで読売で6月から朝日を購読していますが、第三者委員会についての記事を読んで違うだろうと思いつつも、まあ朝日でよかったのかなと思っています。
報道に対して違うなあと思うのは、この事件に関する報道の入り口が間違っていたのでどうしても主要メディアの論調に入っていけないのかなと気づきました。
「小沢代表が検察と戦うのは当然だと思いますが、党として戦うのは違うんじゃないでしょうか?」
私がこの言葉をはじめて聴いたのは大久保秘書が逮捕されてすぐのNEWS23での後藤キャスターが鳩山幹事長(当時)に言った言葉だったと記憶しています。後藤さんが初めて言ったのかどうかは定かではありませんが、その後、各メディアや田原さんなどもこの基準に沿って発言するようになりました。
この基準について、自然に出来上がったものなのか?、事前にメディア間で統一が計られたのか?その辺が不透明な気がします。
もっと、メディア間で違いがあってよかったのではないでしょうか?
日本の民主主義全体の問題と捉えるメディアがあっても不思議ではなかったと思います。
なのになぜかすぐに横並びになってしまうため、主要メディアがいくつあっても意味が無いと思っている方も少なくないと思います。
結局、横並びで報道されれば世論となり、第三者委員会でも無視はできず、「小沢前代表の政治家個人としての当事者的立場と、政党の党首としての立場とを切り離すことができず・・・」という文言が入ってしまったんだと思います。
民主党が与党になった時には、今の記者クラブのような制度があったほうが逆に有利になるのでしょうが、あえてもっと報道を自由にして多様な論調が聞けるようにしていただきたいと思います。

<T.FUJI様>
民主党政権にとって記者クラブがあったほうが有利か?との疑問ですが、記者クラブはなくならないと思います。
記者クラブ以外のいかなるジャーナリストにも門戸を開くとしていますので...。ただ、記者クラブの情報の占有化には、完全に風穴があきます。今までの様に特落ちをしないために、各社が情報を共有する互助会的なシステムは崩壊するでしょう。
記者クラブがあったほうが有利か?とは、民主党によるマスコミコントロールがしやすい、との意味かと思いますが、民主主義のためには、ないほうが、いいと思います。
でも、多分なくなりませんが...。意味がない存在にはできるのではないか?とは推察します。
例えば、記者クラブの知らない行政の情報を民主党が上杉氏に流し、雑誌に書く事も可能になります。

em5467-2こと恵美様、ありがとうございます。
歴史の両面がしっかりと活字で残ることが大切なことだと最近つくづく思いますので、情報の独占を許さないシステムを作っていただきたいものです。
そういう意味では、今回の第三者委員会の報告書も歴史の片面として残る事になるでしょうから、そういう意味でも意義があったと思います。

<第三者委員会の報告書において>
先ずは、委員の方々のご苦労と功績を称へ感謝いたします。
検証事実関係に基づき多面に亘り考察が網羅され、極めて質の高い報告書でした。
本事件を巡る問題点の全容を明らかにした素晴らしい内容に思います。
専門性の高い検証でありながら、一般の誰もが理解するものに完結されていると評価しております。

然しながら、新聞や報道関係の勘違いな反応を観る限り、この関連問題としては、まだまだ終わり無き戦いの続編がなされるようで、世の動向において、無影響な一庶民として、報告書開示後のその一部反応には、強くショックを受けております。
世論に真実を伝える義務のある報道関係の方達が、偉ぶって存続していることは、我が国日本にとって残念極まりなく想う次第です。

昨日(6月12日)の報ステで、第三者委員会に呼ばれて、郷原氏を相当あてこすった
堀田力氏だけを呼んで、一方的な第三者委員会報告批判をさせていましたね。
とにかく、大手マスコミは、自らへの批判はまったく受け入れようとせず、狂ったように
わめき散らすのみですねw

本日付の『日経ビジネスオンライン』に、郷原氏が「法務大臣の指揮権」と「マスメディアの“思考停止”」をテーマとして寄稿されています
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090616/197741/?P=1

参考まで

今日、やっと報告書の全文を読み終えました。膨大な量でしたので、なかなか時間が取れず・・

報告書が出たときに、「はじめに」と「おわりに」だけを読みました。その時の印象と、本論をじっくり読んだ後では、第三者委員会への印象が少し変わりました。マスコミがよくやる「つまみぐい」では、物事の本質が伝わらない(あるいは、編集で、本質がゆがめられる)ということを、自分自身の理解のズレからも、実感することができました。

今回の検察の捜査のあり方、マスコミ報道については、「これ、どう考えてもおかしいだろう!」と庶民は叫ぶことぐらいしかできませんでした。公表されている事実、報道されている事実だけに基づいて、論理を展開され、冷静-沈着に、論点整理をされた第三者委員会の皆様に敬意を表します。検察批判についても、非常に抑えめの記述をされており、それがかえって、迫力を感じました。

この報告書の論点整理に対して、「第三者委員会」と「検察」と「マスコミ」の代表者同士で、鼎談をすれば、何が真実かが、国民の下に明らかになるのでは?

結局、「検察」はやりっぱなし(立件)、「マスコミ」は言いっぱなし、で。それ(立件や報道)が間違っていても、罰せられることがない。誰でも(検察でもメディアでも)間違うことがある。それをチェックし、是正するシステムを構築しなければ・・・恣意的な捜査、冤罪事件が、後を絶たないことになる。

選挙は国民の義務と思って、消極的に投票は続けてきたが、今回ほど、総選挙が待ち遠しいことはない。

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2009年11月、日刊工業新聞社

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