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危機の海に漕ぎ出したオバマ政権――就任演説の読み方 »

オバマ新政権とアメリカ

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■特集:どーなる!?オバマ大統領誕生後の世界と日本
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渡部恒雄氏(東京財団 研究員)(1/26)

オバマの誕生は、ブッシュがイラク戦争を正当化するために使い、手垢にまみれてしまった「民主主義」という価値を、蘇らせ、新たな価値をもって米国人に共有されるようになった。重要なことは、裕福な家庭に生まれなくても、親族が政治家でなくとも、肌が黒くても、そして4年前には全米の誰もその存在を知らなかった人間でも、意思と努力と言葉の力で、米国の指導者になれること、そして米国民にはそのような選択を行うだけの勇気と知恵があるということだ。これは米国人に大いなる希望を与える。米国人は、これから景気のさらなる悪化とイラクとアフガニスタンの二つの戦争に苦しめられ、簡単な出口はみつからないだろう。しかし苦しい戦いに対し、出口を指し示して米国人を鼓舞し、一緒に闘う資格と能力のあるリーダーは、自身が這い上がってきたオバマのような人物しかいないだろう。米国人のオバマへの支持率は80%を超えるほど高い。しかし、同時に米国人は、米国の社会の欠陥が一朝一夕には変わらないことも肌身にしみて理解しているはずだ。日本の国民健康保険のようなセーフティーネットのない米国での、不況の恐怖は想像を絶する。だからこそ、オバマなのだろう。オバマはよくそれを理解し、米国人個人のコミュニティーレベルでのボランティアと協力を訴えている。今こそ、米国の民主主義社会が進歩に向けて、一歩足を踏み出すときなのかもしれない。

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watanabe_tsuneo01.png【プロフィール】渡部恒雄(わたなべ・つねお)
1963年福島県生まれ。東北大学歯学部卒業後、歯科医師となる。社会科学への情熱を捨てきれず米国留学、ニューヨークのニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチで政治学修士課程修了。1996年より、ワシントンDCのCSIS戦略国際問題研究所、日本部の客員研究員となり、研究員、主任研究員を経て2003年3月より上級研究員として、日本の政党政治、外交政策、日米関係の分析を担当。2005年4月に日本に帰国以来、三井物産戦略研究所主任研究員を経て、2008年10月より現職。日本と米国の政治と外交・安全保障政策の分析、研究に携わる。
現在、CSIS戦略国際問題研究所の非常勤研究員、沖縄平和協力センター上席研究員、三井物産戦略研究所研究フェローを兼任。テレビ朝日系列の報道番組「サンデープロジェクト」でコメンテーターを務める。ウェブサイト「日経ネットPLUS」に「米国大統領選ウォッチ」を連載中。
1997年11月、「シビルミリタリー関係の向上で空気支配を防げ」で読売論壇新人賞佳作入選。近著に「米軍再編と日米安全保障協力:同盟摩擦の中で変化する沖縄の役割」(共著、2008年 福村出版)「いまのアメリカがわかる本」(2007年 三笠書房 知的生きかた文庫)。その他、「『同時多発テロ』の日本への挑戦:ワシントン戦略シンクタンクからの警告」(2002年 財界21)、「The Rise of China in Asia: Security Implication」(共著 2002年 Strategic Studies Institute, Army War College)、「安全保障のビッグバン」(共著 1998年 読売新聞社)等。

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コメント (1)

オバマ新政権発足の特集記事を、「なるほどねぇ」とか「あ、そういう見方もあるんだ」と思いつつ読ませていただきました。が、この方の文章だけはヒドイ、というより何を言いたいのか解らない。そこらのオッサンの結婚式の当たり障りのない祝辞のようなもの。
そもそも『オバマの誕生は、ブッシュがイラク戦争を正当化するために使い、手垢にまみれてしまった「民主主義」という価値を、蘇らせ、新たな価値をもって米国人に共有されるようになった』って論理が認識錯誤或いはご都合主義で意味不明。だから、その後のアメリカン・サクセスストーリー的な見解も、見事に宙に浮いている。渡部さんッてまさかあのナベツネさんじゃぁないですよねぇ?

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