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幻のコラム アーカイブ

2010年6月25日

「清く」「正しく」「美しく」という基準

 この国に限らず、現代社会の「政治家」に対する評価の基準は、その政治家が道徳的に「清く」「正しく」「美しい」かどうかという視点から判断されることが多い。そして最近の小鳩政権(小沢、鳩山政権)も、「政治とカネ」の問題、つまり前述の基準から見て「問題あり」とされ、崩壊した。

 そうしたことから今回の参院選も、この基準を金科玉条のように叫ぶ政党や候補者が殆どであろう。

 私は、この「公民」の教科書で書かれるような道徳律が、果たして現実の社会の中で、とりわけ百鬼夜行の永田町政治の中で本当に有効な基準としていいのか、という疑問を以前から持ち続けて来た。

>>続きは「Infoseekニュース 内憂外患」で

2008年5月20日

四川地震に関する情報と募金箱の設置について

宮崎学である。

中国の四川省で起きた大地震が直撃した地区を中心に住んでいる少数山岳民族に少数「羌族」(チャンぞく、きょうぞく)がある。中国に55ある少数民族の一つで、現在の人口は約30万人といわれている。「羌」という字は羊がつくので元々はもっと中原の方にいたらしいんやが、漢民族に追い払われて、平原で羊を飼っていたのが山の上に追い上げられたらしい。

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2007年11月18日

久しぶりの早稲田

 今年に入って忙しい日々が続いていたが、昨日、偶然早稲田大学の近くで時間が空いた。そこで大学周辺を1時間程散策した。私が大学にいた1965年~69年の頃の匂いは全くなかった。その事自体に少し淋しい思いはしたものの、「ちょっと待てよ」と思った。そしてこんな事を考えた。

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2007年11月11日

先が見えることの不幸

 民主党の小沢一郎氏の辞任騒動を見て、ふと考えた。そして自分があの小沢氏の立場であったら、同じことをやってしまうだろうと思った。
 党内に対する説明不足、一度記者会見で発表した「辞任」の表明を覆したこと、渡辺恒雄氏等の仲介を受け入れたことへの違和感等々、批判が数々あることは百も承知の上での行動であったと推測される。

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2007年11月 3日

再びのシナリオライター

 確かに年をとると物忘れが激しくなる。最近、人の名前と顔が一致しなかったりすることが多くなってきた。

 しかし、10月29日の衆院テロ防止特別委員会での、守屋武昌前防衛省事務次官の証人喚問の報道は、5年前の鈴木宗男氏喚問時のイヤな感じの記憶を鮮明によび起してくれた。
 5年前、辻元清美議員が「疑惑の総合商社」と声を荒げて鈴木氏に迫る映像を見ながら、私は「イヤな感じ」を持った。この時の喚問の直後には、検察の手によって逮捕されることが確実な鈴木氏を問いつめることへの反発があった。それは、国家権力の手のうちで踊らされ、つまるところ、権力に担保された辻元氏の質問の言葉だけの「戦闘性」への私的な拒否反応であった。その後生まれた「国策捜査」という言葉の契機となった喚問だった。

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2007年10月27日

頭の整理

 ここ数年、’60年世代の私達の間では、小泉政権から安倍政権へと続く流れの中で、「改憲」についての危機意識が高まったということがあった。
 齢60才を超えた者達が、人生最後の政治参加の機会として、つまり死に場所として、この「改憲」反対の運動に過剰なる思い入れをしていた。

 しかし、私は、同世代のこの種の発想には、ほとんど共鳴することができなかった。その理由は、この国においては、どのようなスローガンをかかげた運動であっても、キャンペーン型の運動の域を出ないのであって、それは意味がないと考えるようになったからだ。

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2007年10月20日

台湾で民主主義を考えた

 5年ぶりの台湾である。
 10月に入って、親しかった徐さんと陳さんが相次いで、それも同じ10月4日に永眠してしまった。

 今回の訪台は、徐さんの告別式に出席するためだ。
 さて、台湾に来ていつも思うのは、民主主義という考え方のなかでは重要とされる選挙という「制度」が、台湾の民衆の歴史にとっては、私達が考えるほどの「有効性」を持たなかったのではないかということだ。

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Profile

宮崎 学(みやざき・まなぶ)

-----<経歴>-----

1945年、京都のヤクザの家に生まれる。
早稲田大学法学部に進むが、学生運動に没頭して中退。
週刊現代記者として活躍後、京都に戻り家業を継ぐが倒産。
「グリコ・森永事件」ではキツネ目の男に擬され、重要参考人Mとして警察にマークされる。
自身の半生を綴った「突破者」で作家デビューを果たした。
2005年には英語版「TOPPA MONO」も翻訳出版された。
最近は、警察の腐敗追及やアウトローの世界を主なテーマにした執筆活動を続けている。

BookMarks

オフィシャル・ウェブサイト
http://miyazakimanabu.com/

魚の目(魚住昭責任編集)
http://uonome.jp/

-----<著書>-----


『ラスト・ファミリー 激論 田岡由伎×宮崎学』
2010年1月、角川書店


『談合文化論』
2009年9月、祥伝社


『近代ヤクザ肯定論―山口組の90年』
2007年6月、筑摩書房


『安倍晋三の敬愛する祖父 岸信介』
2006年9月、同時代社


『法と掟と』
2005年12月、洋泉社


『近代の奈落』
2005年12月、幻冬舎


『TOPPAMONO』
2005年9月、Kotan Pub


『万年東一(上)』
2005年6月、角川書店


『万年東一(下)』
2005年6月、角川書店



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