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2009年11月 7日

"夢を与え続ける赤いマシン"

F1レースから公道へ

大人や子供たちさえ魅了するフェラーリの車

その魅力をフェラーリ・アジアパシフィック兼フェラーリ・ジャパンCEOに聞きました


Marco MATTIACCI : M

Fabrizio LAVEZZARI : L

 

L 始めにマルコさんの生まれ故郷はどこですか?

M 私はイタリア・ローマで生まれました。ですが何世代にも渡ってのローマっ子というわけではなく、先祖はギリシャの出身と聞いています。

19歳までローマにいて、それから留学や仕事の関係でイギリスやアメリカに行きました。

L では、あなたにとってローマの恋しい物や場所は何でしょうか?

M そうですね。それは友人です。今、2ヶ月に1度ほど帰国しますが、その時には会うようにしています。

あとはローマ近郊のビーチですね。ローマは、ユニークで素晴らしい街です。

 

L マルコさんは国際経験が豊かですが、世界に出ようと思ったきっかけは何ですか?

M 私は子供の頃から好奇心がとても旺盛で、世界中をよく知りたかったんです。イギリス、アイルランド、アメリカなど、新しい国や新しい人たちを知りたくて、世界を飛び回る仕事に就きたかったのです。

L なるほど。では世界を飛び回る仕事の中でも、自動車業界に入ったのはどうしてですか?

M 昔から、そして今も自動車がとても好きなのですが、最初はジャガーで海外プロジェクトに2年間就く機会がありました。そしてイタリアへ戻り、その時、"Ferrari"という世界に興味を持っている人は、いったいどんな人たちなのだろうか、という興味もあり、もちろん他にも、"Ferrari"の技術や文化などにふれるきっかけがありました。そして今ここにいます。

現在、未曾有の経済危機と言われている中、自動車業界も他の産業と同じく大変な状況ですが、いろいろな産業の中にあって、技術的にも最も複雑な業界と言えると思います。

自動車というものは、非常に内容が細かいものです。たとえば革のシートひとつをとっても、職人芸が溢れていますし、優秀なエンジニア達によるギアボックスやエアロダイナミクスの開発も徹底されています。またピニンファリーナのデザインなどそのデザイン性は高く、"Ferrari"はイタリア文化や産業の最大の表現であり、とてもユニークなものだと思います。

そして、たとえばブレーキというひとつのパーツをみても、ブレンボなどイタリアの魅力溢れる優秀な中小企業が商品開発に参加しています。また今の社長は非常にビジョンに溢れた魅力的な人物です。したがってこの会社にいることは、大変刺激が多く、楽しいことですね。



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L 世界を飛び回ってきたのですよね。たとえばどのような国へ行っていましたか?

M そうですね。アメリカに5年半、南米のブラジル・サンパウロやブエノスアイレス、ドバイでは中近東のビジネスの立ち上げをしました。そしてロシアでも同じようにビジネスを立ち上げました。その後、アジアへ来ました。

L その国々のマーケットの違いは何でしょうか?

M 日本はもっとも大きなチャレンジでした。まずチームをつくることから始めましたが、人材を集めること、技術やスキルだけではなく、"Ferrari"というブランドに対しての情熱の有無も大切な要素でした。また日本のお客様はとても洗練されていて、おそらく世界に類を見ないほど、我々の商品を一番熟知しているでしょう。

マニュアル、ハンドブックをよく読まれていますし、歴史もよく知っていらっしゃる。また、いろいろなガジェットもコレクトされていますし、様々な情報を持ってらっしゃいます。したがって日本のお客様との情報交換のレベルは極めて高くなります。それはお客様の期待感が非常に高く、詳細に至るまで大変難しいお客様とも言えます。プラスαのものを求められるのです。

L たとえば、イタリアのお客様と比べると、その違いは何でしょうか?

M それは興味深い質問ですね。

イタリアのお客様にとって"Ferrari"はイタリアのサッカーチームの代表と同じような存在です。国民がひとつになって応援している、というような。

日本において"Ferrari"は日本の会社ではないけれど、お客様はそれに近い情熱をもっていると感じます。日本には1万人ほどのお客様がいらっしゃいますが、その中には世界一のコレクターの方もいらっしゃいます。そういうことからみても、とても熱心なお客様です。

たとえばF1レースの時、富士スピードウェイや鈴鹿などで、みなさん赤いキャップや"Ferrari"の旗を持って応援してくれます。そいういったことを見ているだけでもイタリアと共通点があると思いますね。
そして繰り返しになりますが、日本のお客様は本当に商品知識が豊富です。

 

L ちょっと変わった質問になると思いますが、"Ferrari"といえば「赤」というイメージがありますよね。実際にはどのくらいの割合で「赤」が出ていますか?

M そうですね。大体5割くらいです。今は色々なカラーがあり、レンジが広くなっています。日本では他に白が好まれていますね。

我々のセールス・ポイントはテーラーメードということです。お客様は車体の色だけでなく、内装からいろいろなオーダーが出せます。ですから日本へ輸入されるものは、個々のニーズに対応しており、その幅は広く特注なので同じ車はありません。

L 最近、"カリフォルニア"という新型が出ましたね。

M ええ、"カリフォルニア"は我々にとってはとても重要な意味を持つ車です。もちろん全ての車が重要といえますが。"カリフォルニア"は歴史上、おそらく最も重要な車で、ハードトップであること、デュアルクラッチ、7速など、極めて技術の高い車であり、非常に革新的な運転ができる車です。それはレース向きではなくスポーツ運転ができるということ、したがってこれまでとは違うお客様にも運転していただけるのです。昔、GT車を出したことがありますが、その伝統を受け継いでいる車です。この新型車をご購入いただいているお客様の75%は、今まで"Ferrari"に乗ったことがなく、また女性のお客様も多くなっています。

ですから、この新型車はまったく新しいお客様を開拓出来る商品ということになりますね。

日本でも発売されてから、ショールーム以外でプライベートなイベントをいくつか開催していますが、とても好調な出足になっています。こういった世の中の景気状況の中でも、おかげさまで、とても長いウェイティング・リストになっています。

またこの"カリフォルニア"はフェラーリ・ジャパンとして日本へ持ってきた新車1号です。

"カリフォルニア"という名前も革新的でしょう。1960年代後半"カリフォルニア"という型がありましたが、これを蘇らせたということになります。

L 日本のお客様ですが、その運転はどうでしょう?

M そうですね、東京と上海、あるいは他のアジアの国々と比べて、運転についても、やはりとても詳しく、なおかつ上手ですね。

最近は、我々の商品をより良く理解してもらうために、フェラーリ・ドライビング・スクールをローンチしていますが、この3ヶ月くらいはすべて予約で埋まっています。2日間のプログラムで130万円くらいのコースですが、日本では年に3回、1回につき21人の定員で、イタリアからF1のドライバーを呼び寄せ、箱根のホテルに宿泊します。もちろんフェラーリ・ジャパンから車を出しますし、ユニフォームやグローブなどもすべて提供しています。とてもエクスクルーシブなイベントになっていて、たとえばお客様がお誕生日で友達を集めて貸し切りにする、というようなことも可能です。




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L 今、F1の話がでましたので、最後の質問として、"Ferrari"にとってF1とは何でしょう?

M それは大変重要なこと。

常に勝利を求め続けるものであり、技術革新を追求しながら競争をするということ。これが"Ferrari"の本質ではないでしょうか。

レースに出ている車から公道で走る車へ、如何に技術を移転するかを追求し続けるのです。ですから、F1はひとつの工房であり、実験台でもあるのです。

最終的には"Ferrari"とは私達にひとつの夢を売るのだと思っています。F1もひとつの夢を売っている。ここに繋がりがあります。「F1に出てみたい」という夢を、"Ferrari"の運転席に乗り込みキーを回した瞬間に味わってもらう、技術とアドレナリンを融合させその実感を味わってもらう、これが我々の、夢を売る、ということだと思います。

また、F1は広告となります。F1以外、我々は宣伝・広告はしていません。そしてF1観戦を通じて若者たちが"Ferrari"に接することが出来ます。その結果、若いお客様も増えています。F1がお客様を育ててくれるのです。

2009年8月 7日

「人間だからこそ、マーケットが面白い」後編

K : Jesper Koll
L : Fabrizio Lavezzari

L あなたがいうように、確かにいつでも勝ち組と負け組はありますね。
今回の経済危機では、ほとんど負け組になってしまったのではないですか?
K そうですね。
今回の危機で世界経済が無くした貯蓄は大体GDPの1年分と言われています。
日本のバブル崩壊後10年では3年分のGDPが消えました。
L というと、GDPの比較で言うと、時価総額の減少分は今回の危機の方が少ないですか?
K そうですね、時価総額で言うのは、微妙なところですね。それは、株式市場の時価総額が下がったとしても債券相場は上がっているのですから。
しかし往々にして今回の危機ではほとんどみんな、お金をなくしていますね。今は失業者も増え、金融から実勢経済に波及しましたね。こういうときは、残った勝ち組が経済の回復を牽引していきます。でもまぁ、必ず、経済は回復するよね。世界はまだ動いている、人間はすばらしい想像力を持っているからね。人間は楽しむものなんだ、でなくては退屈してしまうだろう。先日始まった高速道路の休日料金の値下げの効果もすごいですね。交通量が増えているよね。ロマンチックなドライブに行く人たちも増えたんです(笑)。これもみんな、結果的にはサイクルの一期にすぎないですよね。

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2009年7月21日

「人間だからこそ、マーケットが面白い」前編

今回の金融危機は予想ができたとしても回避することができたのか?「人間」というマーケットの不確定要因について、元大手証券会社のチーフエコノミストのコール氏が語ってくれた。

K : Jesper Koll
L : Fabrizio Lavezzari

L こんにちは!お久しぶりですね。この前はメリルリンチに、まだいらした頃ですよね。メリルリンチは何時辞められたんですか?
K そうですね、2年前になりますね。
L このオフィスはご自分の会社ですね?
  今は主に、経済の調査、分析に特化してるんですか?
K ええ、自分の会社で、ビジネス・パートナーがシンガポールを本拠としているんです。投資、資産運用会社で、ブティック形式ですが。
私は東京でアナリストと、それぞれの会社の調査と経済のマクロ分析をしている。おもしろいですよ。ファッションほどエキサイティングではないけどね。
L ファッションも地味な所がありますよ。僕がいたようなブランドでは、東京はどちらかというと販売が中心で、毎日、綺麗なモデルさんに囲まれているわけではないですからね(笑)
K えっ、そうなんですか!!!いや、そうだと思ってたよ(笑)


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2009年7月 1日

「名門ジュエリーハウスのDNA・そのクラフツマンシップとやわらかさ」(後編)

R : Malik ROUMANE
L : Fabrizio LAVEZZARI


L 会社がどんどん大きくなって行く中、クラフツマンシップの精神を維持するにはどうすればいいでしょう?
R それは、面白い質問ですね。
会社は創業して100年余り、そのうち90年は創業者の一族で経営される、ファミリー企業に近い会社で、残り10年がリシュモン・グループの経営ということになります。元々大量生産の会社ではなく、ビジネスの方法も大きな企業の中に入っていても、ファミリーの価値観が引き継がれています。それは社員、職人との関係を大切にするということであり、これは会社に DNAとして入り込んでいるものですね。ジュエリーを人のために作る会社であって、たとえば貴族やセレブと言われるような方が来店され、「娘が結婚するので、こういうようなジュエリーをつくってもらいたい」と注文をしていきます。こういったようにお客様と一対一の関係を築いて、発展してきた会社です。今でももちろんオーダーメイドの割合がとても高いのです。経営は大きな企業ですが、こういったDNAは変わりません。これも成功している秘訣のひとつですね。ルーツを大事にして保つこと、今後もそうありたいですね。この部屋をとってみても、もっと大きな部屋にできたが、そうではない、ということですね。


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2009年6月 2日

Van Cleef & Arpels CEOに聞く、「名門ジュエリーブランドのDNA・そのクラフツマンシップとやわらかさ」(前編)

R : Malik ROUMANE
L : Fabrizio LAVEZZARI

R この部屋はいかがですか?
L ええ、なかなかいい雰囲気ですね。
R もともとこの部屋は役員の会議室だったのを分割して単なる会議室ではなく、ヴァン クリーフ&アーペルのショップのイメージに合わせ、居心地のよい快適な部屋に作り替えたんです。実際、各ショップではこういうようなVIPルームをそれぞれ設けていて、お客様にじっくり選んでいただけるようにしています。もちろんオープンスペースもありますが。
その空間を本社にも再現したかったことと、お客様はここにはいらっしゃらないが、他の大切なゲストを応対するためにつくりました。


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2009年5月17日

「世界のトップを魅了し続けるイタリア料理界の新巨匠エンリコ・デルフリンガー氏に聞くホスピタリティの真髄」後編


D:Enrico DERFLINGHER
L:Fabrizio LAVEZZARI

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L 特殊な状況やホテル内のレストラン、そして街のレストランと働いてきてますよね、それぞれの違いはなんですか?
D そうですね、ホテルのレストランと街のレストランの大きな違いは“組織”ということでしょうね。ローマのホテル・エデンで9年ほど働いていましたが、その時ミシュランの3つ星をいただきました。フランスでは大きなレストラン、有名なレストランはホテルに入っていますが、イタリアでは逆に大きなレストランや有名なレストランは街の中にあり、当時ホテルにレストランが入っているという発想そのものがあまりなかったので、ホテル・エデンのケースは画期的でもありましたね。最近では良いレストランはホテルに入っているというのが、かなり主流になってきました。東京でも事情は同じですよね。様々なホテルでバンケットに携わってきましたが、500〜600人というバンケットもあります。街中のレストランになると、大人数といっても10人とか15人くらいですよね。そもそもの大きさが違うんです。ホテルはとても複雑な組織になっている。管理面も大変で、人材確保なども難しいです。

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2009年5月 2日

「世界のトップを魅了し続けるイタリア料理界の新巨匠エンリコ・デルフリンガー氏に聞くホスピタリティの真髄」前編

D:Enrico DERFLINGHER
L:Fabrizio LAVEZZARI

L “黄金のトリュフ”という賞をもらったんですよね?
D ええ、アスティで行われるイベントですが、トリュフにまつわるイベントの中では最も重要なものです。ワインメーカーが審査員になり、審査されるのですが、受賞できました。トリュフを使った特別なメニューを作りました。それは東京でもアルマーニ・リストランテ、そしてオフィッチーナで再現しました。それと同時にトリュフを2kg売りましたよ(笑)
それはとても大きな反響があって、新聞などの取材も多くありました。これはピエモンテ州知事、アスティ市長と一緒の写真です。こちらは最も美しいトリュフの写真、ここには犬が写ってますが、1ヶ月に35,000ユーロ分のトリュフを穫った犬なんです。このイベントでは面白い企画もあって、広場に砂を撒き、トリュフを隠して犬に探させるというようなこともやってました。
先日はイギリスのチャールズ皇太子に60歳のお誕生日のお祝いとしてトリュフを贈りました。


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L それは高かったでしょう?
D ええ、1,600ユーロです。高いですよね。
先日、帝国ホテルで行われた大きなトリュフイベントでは、一番最初に見つかったトリュフを日本へ持ってきました。

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2009年4月17日

「巨匠が去り、変化するメゾン」後編

B: Andrea Bussi L: Fabrizio Lavezzari

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F イタリアの産業は中小企業を中心とした体制となっているけど、これを君は強みと見る?それとも弱点か?
B 日本から見るとイタリアの産業構造に学ぶ所があると思う。でもイタリアは大企業が躍進しなかったともいえると思うけどね。
イタリアの強みはそのライフスタイル、観光そして食にあると思うけどまだ完全には活動できていなくて、日本から学ぶことも多いよね。産業、社会という側面で日本はとても進んでいると思う。もうひとつ、イタリア人は何があっても最終的にまとめられる、それがどんな危機であってもね。

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2009年4月 1日

「巨匠が去り、変化するメゾン」前編

創業者が退き、ファンドの支配下へ。著しく変わるファッション企業のCFOの役割が益々注目される。その過程や求められるスキルをヴァレンティノ・ジャパンのCFO、アンドレア・ブッシに聞く。

B: Andrea Bussi L: Fabrizio Lavezzari

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L ではアンドレア、君の出身地とその街について話してもらえるかな?。
B 僕はイタリア、トレノの出身。 特に大きな観光地とういうわけでもなく、ただフィアットの本社があるということで有名だよね。ミラノの郊外という見方もできる。この前の冬季オリンピックで結構露出があったので、トリノの街の宣伝にはなった。歴史はあるし大好きな街だ。でも矛盾も多く含んでいるけどね。
L ミラノ郊外という見方もあるということだけど、ミラノと比べてどう違うのかな?
B 僕はミラノ自体をあまり良く知らないけど、静かで、より人間らしい暮らしが出来る街だと思う。
L トリノはアーケードが多いよね。
B そうだね、アーケードはとてもきれいだね。だからもう少し、トリノ、ピエモンテ地方を宣伝すべきだと思っている。見所も多い所だしね。
L 今、そのトリノの街について、特に恋しいと思ってる所は?
B 家族や親戚がみんないることが一番かな。僕の中ではトリノ=ファミリーだから。あとはスキーが好きなので、山が近くてとても便利な街だ。去年はとても雪が多くてスキーヤーにとっては良かったよね。
L 日本に来てからスキーには行った?
B 去年、苗場スキー場へ行った。今度は白馬へ行ってみたいと思ってるんだ。施設も充実してそうだしね。

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2009年3月16日

「自分の資産を守る、事業を伸ばすための強い味方−ファイナンシャル・プランナー業」後編

L ラベツァリ
K 川田氏

L 未曾有の危機といわれる経済状態で、金融業界、金融商品そしてFPの仕事は変わりますか?
K う〜ん、やっぱりここでFPの手腕が本当に問われると思うのね。というのは、日本でもつい数ヶ月、一年前はITバブルが残っていて上向きだったじゃない?その時に目先のことだけを考えて、お客様の目先のニーズだけをみて、ポートフォリオを組んで、アドバイス・提供した所は、今そういうFPはお客様からすごくクレームが出て、お客様のアセットも6掛けや半分になっちゃったりしてるじゃない。それで、やっぱり淘汰され始めている。ちゃんとコンスタントにお客様のライフ・プランを中・長期に見ているFPはやっぱりお客様の運用口座とかは伸びているのね。今の時代であっても、逆に伸びていると思う。
L たとえば、何を買われていたんですか?
K それは、貯蓄型の、毎月引き落としがされる投資信託とかね。要は401Kに近い、自分のリスクを取りながら運用していくという。まぁ、そういうようにアドバイスができるFPが勝ち残ってる。あとは市場がどう変化していくのか誰も読めないじゃない。だからなるべく僕や他のFPにすすめてもらっているのは、いつもマーケットにいるようにしてくれ、と。上がったり下がったりというのを読むのは難しいじゃない。だからなるべく、引き落とし形でも負担のない形で運用していって、全体のリスク分散を図って運用すると、そうすることによって5年10年後の資産形成に跳ね返ってくるでしょ、というような。
だからお客様に対してきちんとアドバイス出来るFPが、16万人いるFPの中で、本物が残ってきている、淘汰されてきている、こんな印象がある。

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2009年2月27日

「自分の資産を守る、事業を伸ばすための強い味方−ファイナンシャル・プランナー業」前編

未曾有の金融危機で目減りする一方の金融資産。また、銀行の貸し渋りに悩まされる中小企業経営者。この時に試されるのは金融アドバイザーの腕力。厳しい局面だからこそ信頼できるカウンセラーが必要。そのファイナンシャル・プランナーの実態・役割をオールアバウトファイナンシャル・サービスの川田規人社長がやさしく語ってくれた。

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2009年2月13日

「世代を超えて職人芸を引き継いだブランド・GUCCIの魅力」後編

L : Fabrizio Lavezzari
M : Katherine Merchior Ray

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L ではこれから、あなた自身のことについてすこしお聞きしたいのですが?
あなたはアメリカ人ですね。どちらの出身ですか?
M サンフランシスコ出身です。
L サンフランシスコについて懐かしいと思っている所はありますか?
M そうですね、青春を過ごした時代のサンフランシスコは懐かしいです。今は当時とは少し変わってきていますが、あの時代は多種多様というような文化をサンフランシスコは持っていました。サンフランシスコは金融主導の街ではなく、文化主導の雰囲気を持った街でした。
当時、イタリア街にはよく行きました。そうした時、カップチーノを飲んだり、ヘーゼルナッツのジェラートを食べたり….とても懐かしいですね。
15歳のとき、イタリア街のジェラート屋さんでヘーゼルナッツを食べたことがとても印象深く記憶にあります。またヒスパニック文化に溢れていて、タコスを食べたり、食事がとてもリーズナブルで、踊りに行ったりもして、まったくの別世界でした。カリフォルニアというところはNYとは違って、かなりニッチ的な文化志向が強く、健康志向も環境志向も高く、ゲイ・コミュニティも多くありました。当時はゲイの友達もたくさんいました。私が今いる業界はゲイの方がとても多くて、その当時の経験から、個人の宗教、性別、趣味嗜好に関係なくお付き合いできるようになりました。異文化に対して接することを学んだ時代でもありました。そのおかげで日本やヨーロッパで生活出来るようになったと思っています。

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2009年1月28日

「世代を超えて職人芸を引き継いだブランド・GUCCIの魅力」前編

トランク屋からファッションハウスへの変革、そして日本で働く外国人女性管理職の体験談をグッチ・ジャパンのブレーンで美貌の持ち主、キャサリン・レーに聞く。


L : Fabrizio Lavezzari
M : Katherine Merchior Ray

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L ここのオフィスは店舗と同じビルの上なんですね。
M そう、とても便利です。
L この表参道のようにショップと同じビルの上の階に本社があるということはどんな所が便利なんですか?
M このグッチのように特に小売をやっている場合は本社とショップが近いということは、商品に近いということだから良いことだと思います。以前,在籍していた会社は近くだったのですが、道路を挟んでだったので、やはり少し不便を感じていました。ここのようになっていると、時間があれば、すぐにショップへ足を運べて、たとえば、商品の陳列が変わったこともすぐにわかりますし、お客様の流れもみえるので、とてもよい環境にあると思います。
L ショップにはどのくらいの割合で顔を出すのですか?
M そうですね、毎日ではありませんが、週に一度くらいは店舗へ行くようにしています。ここの下のショップへも、他のショップへも同じように足を運びます。ショップへ行けば、一日を飽きずに過ごせます。
L ショップのスタッフにとっては本社の人間が顔を出す、ということがいろいろな意味で励みになりますよね。
M そうですね。とても喜んでくれていると思っています。小売をしているということは、店舗の状況をよく把握しておかなくてはいけないですから。役員が個室に閉じこもってばかりだと、店舗とのコミュニケーションが取れなくなりますし、現場のことがあまり良くわからなくなります。あまりにも顔を出さないでいると指示だけを出すという、トップダウンになってしまいます。
L ずっとファッション業界にいたんですか?
M いいえ、マスコミ業界出身です。フジテレビにいました。

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2009年1月12日

「職人が造るレース魂を持つ上品なマシン−マセラティ」後編

L Lavezzari
C Cazzoli


L なるほどね。じゃぁ、これからまた、君のことを聞いていこう。
マセラッティの前はドゥカッティ、その前は機械関係の会社にいたということだけど、マセラッティやドゥカティという自動車・オートバイ産業に入ろうと思ったのはどうしてなの?
C やっぱり地元にあるということと、機械がもともと好きで、大学でも機械工学を専攻してたんだ。ボローニャ大学へ行くと、大体就職先や候補が決まるんだけど、ドゥカッティ、マセラッティ、ランボルギーニとかは、みんなボローニャの近辺にある。あとモリーニ、マラグティというオートバイの会社も集中している。このあたりの会社はやはり就職というとボローニャ大学が強くて、あとはトリノにフィアットの本社があるので、トリノも特に機械工学の学生には身近なところだよね。
前はドゥカッティという会社にいたけど、やっぱり地元のボローニャ警察のオートバイはドゥカッティだよ。ボローニャの子供はオートバイというとドゥカッティと思い浮かべるしね。
フェラーリ、マセラッティ、ドゥカッティとかは工業団地があるから、人材交流もある。場合によっては人材だけではなく、技術の交流もあったりする。それぞれの人脈を通じて、様々な交流がされているよ。

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2009年1月 1日

「職人が造るレース魂を持つ上品なマシン−マセラティ」前編

"スーパーカーやオートバイが造られるイタリア中部のボローニャ出身、マセラティの日本における代表のファブリツィオ・カッツオーリに聞く"

L Fabrizio Lavezzari
C Fabrizio Cazzoli

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対談中の二人 左:ラベツァリ 右:カッツォーリ

L まず、出身地について聞いていきましょう、その街の特徴や懐かしく思うことなんかもあったら教えて欲しい。
C ボローニャ出身で、家族も昔からボローニャに住みすっかり根付いている。生まれ育ったのも、大学もそこで過ごしたし、仕事もボローニャで始めたんだ。恋しく思うことは、う〜ん、そうだな。ボローニャの出身者達は地元にすごく密着している。他の街で仕事や勉強をしてもいつか必ず戻るんだ。他の地域に移住することは滅多にないよね。

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Profile

Fabrizio Lavezzari(ファブリツィオ・ラベッツァリ)

-----<経歴>-----

1965年ミラノ生まれ。
日本の金融および小売市場に独特な経験を持つ。
ジョルジオ・アルマーニ・ジャパン副社長、プレシディオ・ジャパン代表取締役、ジョルジオ・アルマーニ・オーストラリア取締役を経て、現在、経営コンサルタントとして活動をしている。
以前は欧州最大の国債ブローカーのMTS日本支社長を務めてからUBSウエルス・マネジメント・イタリア信託銀行のCOOを勤める。又、野村證券、ABNアムロ証券およびUBS証券にて国際金融市場における豊富な経験を持つ。
南山大学経営学部経営学科卒。イタリア語、英語、日本語は堪能。

BookMarks

-----<著書>-----


『イタリア 男の流儀(しきたり)』
2007年9月、阪急コミュニケーションズ

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