Calendar

2009年4月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

« 「自分の資産を守る、事業を伸ばすための強い味方−ファイナンシャル・プランナー業」後編
メイン
「巨匠が去り、変化するメゾン」後編 »

「巨匠が去り、変化するメゾン」前編

創業者が退き、ファンドの支配下へ。著しく変わるファッション企業のCFOの役割が益々注目される。その過程や求められるスキルをヴァレンティノ・ジャパンのCFO、アンドレア・ブッシに聞く。

B: Andrea Bussi L: Fabrizio Lavezzari

valentino1.JPG


L ではアンドレア、君の出身地とその街について話してもらえるかな?。
B 僕はイタリア、トレノの出身。 特に大きな観光地とういうわけでもなく、ただフィアットの本社があるということで有名だよね。ミラノの郊外という見方もできる。この前の冬季オリンピックで結構露出があったので、トリノの街の宣伝にはなった。歴史はあるし大好きな街だ。でも矛盾も多く含んでいるけどね。
L ミラノ郊外という見方もあるということだけど、ミラノと比べてどう違うのかな?
B 僕はミラノ自体をあまり良く知らないけど、静かで、より人間らしい暮らしが出来る街だと思う。
L トリノはアーケードが多いよね。
B そうだね、アーケードはとてもきれいだね。だからもう少し、トリノ、ピエモンテ地方を宣伝すべきだと思っている。見所も多い所だしね。
L 今、そのトリノの街について、特に恋しいと思ってる所は?
B 家族や親戚がみんないることが一番かな。僕の中ではトリノ=ファミリーだから。あとはスキーが好きなので、山が近くてとても便利な街だ。去年はとても雪が多くてスキーヤーにとっては良かったよね。
L 日本に来てからスキーには行った?
B 去年、苗場スキー場へ行った。今度は白馬へ行ってみたいと思ってるんだ。施設も充実してそうだしね。

L 日本へ来てから何年になるの?
B 今年の1月で3年になった。2006年の1月に来日したので。
L 3年たったら日本にもだいぶ詳しくなってきたと思うけど、これから先、イタリアへ帰る時に日本の何を持って帰りたいと思うかな?
B そうだね、まず安全性と街のきれいさ、それと規律正さかな。
日本へ来る前ドイツにいたんだけど、ドイツはそういう水準が高いけど日本はドイツに比べてもレベルが高いよね。毎日の生活に危険性が少なくて安心感が持てる。来日したとき、まだ小さな赤ちゃんを連れていたんだけど、家内はとても安心して暮らしていた。また公共マナーもすばらしいね。これらの事は教えることは難しいけど、日本の民族性ということからきているんだと思う。
『イタリア人は陽気』というように『日本人は礼儀正しい』と言えるよね。


va.jpg


L 次に仕事のことに移るけど、今、ヴァレンティーノのCFOだね。CFOに要求されるもっとも重要なスキルは何?
B 忍耐強さ、根気、かな。いろいろな人に対して根気よく接していかなければならない。
L それは、どういった根気?
B 日本という異文化の中で仕事をするということ。僕の役割はCFOなので、日本支社と本社との連携をさせていくということだから、文化の違いがあるとむずかしいところも出てくる。本社に対しては日本の実情を説明しながら日本支社に対しては本社の意向を伝えていくというとてもデリケートな内容だ。
今、不景気になり、とても難しい現実に直面していて、ラグジュアリーブランドも例外ではないよね。それにブランドブームは一巡しているので、これを説明していかなければならない。これまでマーケットが好調だったので経費より売り上げが重要視されてきたけど、今がそうではなくなってきた。戦略や企画がとても重要な時代になってきたよね。
L では君のようなラグジュアリーブランドのCFOとたとえば重工業などのCFOの違いは何かあるかな?
B 僕はラグジュアリー業界しか知らないので、この業界のことを話すと今、中長期戦略を行うようになってきている。10年前はCFOや予算などについては重要視されていなかったと思う。消却前利益という概念はあまり持ち出されていなかったよね。コレクション、商品、新規出店の計画はもちろんあったけど、財務のことはあまり重要視されていなかった。
L それはマーケットが進化したのか、それともひとつの周期と見るべきなのかな?
B 昔は企画しなくてもブランド力だけで売れた、企画は必要なかったけど今は違う。そういう意味でラグジュアリーブランドにとって新しい時代になりつつあるよね。より確立された産業に近づいてきたんだ。

valentino.jpg

L 仮にラグジュアリー業界にいなかったらどんな業界で働いていたと思う?もしくは働きたいと思うかな?
B おそらく消費材、ライフスタイル、小売にに関わる仕事についていたと思う。あとはホスピタリティ関係にも興味がある。
L ドイツでも長く働いていて、その後日本へ来て、人をマネージメントするにあたって違いは?
B それはたくさんある。ドイツh一般論としてとても良く働くといわれるけど、働くのと同じくらい余暇を思い切り楽しむんだ。1年で30日の有給休暇をちゃんと消化する。
L 人生、生活をイタリア人のようにエンジョイしてるんだ(笑)
B そうそう(笑)そういうことだから、働くのも時間通りにきっちり、休みもきっちりとる、だから、夜とか仕事をしようにも誰もいなくて困ることもあったよね。日本ではあまり休みをとらないよね、それは大きな違いだ。よく働くし、常にいてくれるから困らない。特にクリスマスとかドイツではみんな休みをとるから、人がいなくて仕事ができなくなるんだよね。
L それは日本人の長所かな?
B もちろんプラスだと思う。でも反面、社員にとっては休みをちゃんととってバランスを保つことは大事だと考えているけどね。あとドイツと日本の違いといえば、言葉かな。ドイツではスムーズに会話出来るけど、日本では言葉の壁が厚いよね。
L ドイツでは、スタッフと会社、仕事以外で交流することはあったの?
B いや、ドイツではあまりなかった。交流とは違う話になるけど、たとえばイタリアでは会社でも話方はイタリア語でいう友達言葉でスタッフみんなと話すよね、マネージメントとスタッフの間に壁はない感じで、でもドイツでは話し方も堅くて、友達言葉で話す前に、相手の許可を求められるよね。

L 国民性の違いかな、やっぱり。
次から、また話題をちょっと替えて…
イタリアの産業は中小企業を中心とした体制となっているけど、これを君は強みと見る?それtも弱点か?
(後編へつづく)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.the-journal.jp/mt/mt-tb.cgi/973

コメントを投稿

※[投稿]ボタンをクリックしてから投稿が完了するまで数十秒かかる場合がございますので、2度押しせずに画面が切り替わるまでお待ちください。

Profile

Fabrizio Lavezzari(ファブリツィオ・ラベッツァリ)

-----<経歴>-----

1965年ミラノ生まれ。
日本の金融および小売市場に独特な経験を持つ。
ジョルジオ・アルマーニ・ジャパン副社長、プレシディオ・ジャパン代表取締役、ジョルジオ・アルマーニ・オーストラリア取締役を経て、現在、経営コンサルタントとして活動をしている。
以前は欧州最大の国債ブローカーのMTS日本支社長を務めてからUBSウエルス・マネジメント・イタリア信託銀行のCOOを勤める。又、野村證券、ABNアムロ証券およびUBS証券にて国際金融市場における豊富な経験を持つ。
南山大学経営学部経営学科卒。イタリア語、英語、日本語は堪能。

BookMarks

-----<著書>-----


『イタリア 男の流儀(しきたり)』
2007年9月、阪急コミュニケーションズ

→ブック・こもんず←

当サイトに掲載されている写真・文章・画像の無断使用及び転載を禁じます。
Copyright (C) 2008 THE JOURNAL All Rights Reserved.