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「自分の資産を守る、事業を伸ばすための強い味方−ファイナンシャル・プランナー業」前編

未曾有の金融危機で目減りする一方の金融資産。また、銀行の貸し渋りに悩まされる中小企業経営者。この時に試されるのは金融アドバイザーの腕力。厳しい局面だからこそ信頼できるカウンセラーが必要。そのファイナンシャル・プランナーの実態・役割をオールアバウトファイナンシャル・サービスの川田規人社長がやさしく語ってくれた。

K 川田規人氏
L ラベツァリ


DSC04132.JPG

L では、まず始めは、川田さんはどちらの出身ですか?
K 僕?生まれは東京、東京の文京区小石川の出身。下町よ。
L 下町ですか、今はどちらに住んでるんですか?
K 今は日本橋。
L そんなに遠くは離れなかったんですね。じゃあ、小石川を特に懐かしく思っている場所、恋しく思う場所、あるいは今でも良く行く場所とかありますか?
行ったら落ち着くとかいう、そういう場所はありますか?
K 僕の実家は代々、家具屋だったのね、だから商売をずっとやってて、そのお店の裏に“こんにゃく閻魔”っていう、有名な閻魔様があってね、そこへ行くと、すごく子供の頃を思い出すよね。それと後楽園が近くだったから、よく行ったね。昔、後楽園は夕方からただで入れたから。
L 今は違うんですか?
K 今は違うよ。だから忍び込んで入ったり遊んだりとかさ、そんなことやってました(笑)
L そうだったんですか。
 では仕事のほうですが、ずっと、金融畑だったんですか?
K 最初、日本生命。その後FP会社立ち上げ。そのFP会社立ち上げのとき、証券会社を一社、アメリカから引っ張ってきて、僕がFP会社をバトンタッチしてから、もう一社、ナスダックの連中と株式公開専門の証券会社を立ち上げようといって、立ち上げて。証券会社2社引っ張ったり立ち上げて、その後、コンサル会社をやったりしてて、このリクルートグループ、ALL ABOUTから金融をやってくれっていうことで、ALL ABOUTフィナンシャルというのをつくったと。
L 金融一筋?
K う〜ん、FPっていうのは金融サービスっていう考えでやっているから、まぁ、金融に絡んで、という感じかな。
L もともと金融にはいろうと思ったきっかけは?
K 僕は学生の頃、応援団にいたのね。それで学生の引退時期って4年生の12月なのね。合宿とかあるから、内定を早くだしてもらえるところって(笑)
L 書いていいですか?(笑)
K (笑)それで、銀行とか保険とか商社とか、受けて一番早く内定を出してもらって、かつ雰囲気がよくて…
L なるほど、じゃぁ、割と偶然というか…
K 面白いかなって、あと、先輩から引っ張ってもらったというのもあったし。
L 何年入社ですか?
K 61年、昭和61年。
L 西暦でいうと….1986年、割と日本の景気のいい時ですね。
K そう、まだバブルが残ってたから、絶好調のときだよね(笑)

L では、今、ALL ABOUTフィナンシャルサービスでやってらっしゃる業務内容を聞かせてください。
K 設立の目的が、ALL ABOUTってインターネットのいろいろなコンテンツ配信事業をしていて、インターネットのユーザーが月間1600万人くらいなのね。
コンテンツの中身は、衣・食・住、お金、いろいろなコンテンツがあって、豊かなライフプラン、生活を得るために必要なコンテンツを出していく、ということと、もうひとつ雑誌を出していて、『あるじゃん』というものだけど、これはお金の雑誌。そういうユーザーの人、読者の人に対して、いろいろな質問・相談を受けたり、アドバイスしたり、コンサルティングしたり、かつ金融商品も提供しようと。
L 商品も紹介してるんですか?
K そう、それでALL ABOUTという会社は広告事業もやっているから、各金融機関とのお付き合いも広告でたくさんあるから、メーカー機能よりも、幅広い金融機関と連携して、デパートみたいな機能にしようと、金融総合デパートみたいなものをつくろうと、こういう発想でつくったのが、ALL ABOUTフィナンシャルなのね。
L なにか、日本でそういう単語を使うかどうかわからないんだけれど、海外のアセットマネージメント産業でオープンアーキテクチャというような、そういう発想ですか?
K そうですね、それでいろいろなところとパイプを持ちながら、ALL ABOUTフィナンシャルとしてのサービスはお客様の立場にたって、一番いい物を提供しようと。
L それで、お客様は直接、各自でそれそれの金融商品を購入するという、ことですか?
K その、アドバイスとコンサルティングをする立場の人たち、というか存在として、ファイナンシャル・プランナーをネットワークしていて、そのファイナンシャル・プランナーのネットワークの人たちが、500人以上いる。
L 今、御社に500人以上いらっしゃるんですか?
K そう。そういう人たちにアドバイス業務にのってもらったりとか、かつ実際に商品を提供しければいけない、たとえば保険や証券商品を提供しなければいけないという場合、ライセンスが必要になるので、そのライセンスをとっている人たちが80人くらいいる。それでそのライセンスは生命保険の募集人の資格であり、損害保険の募集人の資格であり、証券外務員でありと。それで、登録していて、本当に商品を提供出来る人たちが80人いる、というのがALL ABOUTという会社ですね。
L ありがとうございます。
このファイナンシャル・プランナーという制度は、確か川田さんが日本へ持ってきたんですよね?
K 1976年に発足というか、スタートで入ってきたのね。
L 日本に入ってきたんですか?
K そう、そういう考え方とか協会をつくろうと、動き出したのね。そのころから日本ファイナンシャル・プランナーズ協会がずっと根付いてきて、形が出来てきた。それで僕が平成元年、1988年にFP会社を立ち上げた時、日本にファイナンシャル・プランナーを根付かせようと、教育体系をきちんと作って、それでFP教育とかを日本FP協会と一緒に作りあげていった、と。
それこそ、今いる野村證券のFPや日生や東京海上のFPは、みんな僕のところで教育体系をつくって教えたFPなのね。今、ファイナンシャル・プランナーって16万人くらいいるんだよね。そのうちの、なんだかんだと6割7割は関連してそうだよね。それ以外の、というかFPを受ける人は、金融機関の人だったり、不動産関連の人だったり、また資格をとってそういうビジネスをやりたいっていう一般の人もたくさんいるよね。
L では、実際にFPの仕事とはなんぞや、というと?端的にお願いします。
K やっぱりお客様の夢をマネーの観点で、経済的な基盤をつくりながら実現させるパートナーであり、アドバイザー、コンサルタントである。そんな位置づけ思ってる。
L FPに求められる資質、というかスキルは?
K やっぱり信頼と安心感、人柄とかね。それにプラス、スキルがある。
L 実際の知識ですね。
最初にお客様にあった時、実際信頼してもらうことって難しいですよね。どういう風に信頼関係を築いていくんですか?
K やっぱりお客様が最初から資産内容を開示することってないじゃない。そこで、それぞれいろいろな質問をしながら、カウンセリングやコンサルティングという能力を駆使して、お客様の財布のひもを解きほぐしていく。そしてそのキャッチボールの過程で、この人だったら、話していいかな、というところへ持っていく。だって見せないと誰も教えてくれないからね。
L そうですよね。
K そうそう、そういうことが大事だよね。だから、“できる”FPと“できない”FPとの違いはそういうところにあったりするんだよね。
L やっぱり人柄ですかね。
K う〜ん、人が大事、これは税理士でも会計士でも資格を持っているから食べていけるかというと、そういう訳じゃないじゃない?やっぱり人柄とかがベースにあって、能力があってということでしょ。こんな風に思っている。

L FPとプラベート・バンカーと、何か違いがあります?
K え〜、正確な定義付けってされてはいないけど、やっぱりFPのクライアントはアッパー・ミドル層、資産構成3000万から5000万未満の人が多いかな。プライベート・バンカーはもっとそれより上。5000万以上と、こんなところで分けているという感覚はあるね。ただ、お客様のお金だけでなくて、トータル的な財産設計からファミリー全体を見ていくという基本スタンスは同じだと思っている。
L 日本におけるフィナンシャル・プランナー制度とたとえばアメリカとか海外のそれとを比べて、何か表立った違いとかはありますか?
K 日本は規制がすごく厳しかったでしょ。それで、みんな横並びだった。自由競争になってきてからまだ数年。なかなか差別化できる商品がまだ出ていなかったから、自由化されている欧米の社会のほうがFPとしてのビジネスは成り立っている。日本はまだこれからどんどん作らなくちゃダメ。
 それともうひとつは、日本のお客様の貯蓄構成で、元本加工型にまだまだいってる、投資型にはまだまだいってない、要はプランをつくって、何か自分でリスクをとってというお客様が少ない、そういうお客様を育てていかなくちゃいけない。そういう意味で時間軸のほうで日本は、すごく掛かると思ってる。
L 日本の投資家はリスクに対して、より慎重ということですよね。
K そうそう、あとはFP自体も日本は金融機関に所属してる場合が多いんだけど、欧米では、自分でやってるFPが多いじゃない?ということは、独立して食べていける市場が欧米には存在するけど、日本はまだまだ存在しない、ということ。イコール日本ではお金を払ってまで独立系のFPに自分の資産をやってもらおうというお客様のほうの文化が育っていない。
L そうですよね。
K うん、そんな風にみてるよね。
L 手数料を払ってまで、やってもらうのか…という感じですかね。
手数料はお客様からもらうんですか?
K 今のケースだと、証券・投信のエリアだと販売手数料・信託報酬、保険でいえば、保険の代理店手数料といったものに加えてアドバイス料として一時間5千円とか1万円とか、レポート作成料10万とか20万とか、こんなような組立構成になっている。お客様から貰うのは、そういうアドバイス料やプランニング作成料、レポート料で、それ以外のところは金融機関からの手数料。こんなような組み合わせだね。

L なるほど。
次は難しい質問に入ります。未曾有の危機といわれる経済状態で、金融業界、金融商品そしてFPの仕事は変わりますか?

(後編へ続く)

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Profile

Fabrizio Lavezzari(ファブリツィオ・ラベッツァリ)

-----<経歴>-----

1965年ミラノ生まれ。
日本の金融および小売市場に独特な経験を持つ。
ジョルジオ・アルマーニ・ジャパン副社長、プレシディオ・ジャパン代表取締役、ジョルジオ・アルマーニ・オーストラリア取締役を経て、現在、経営コンサルタントとして活動をしている。
以前は欧州最大の国債ブローカーのMTS日本支社長を務めてからUBSウエルス・マネジメント・イタリア信託銀行のCOOを勤める。又、野村證券、ABNアムロ証券およびUBS証券にて国際金融市場における豊富な経験を持つ。
南山大学経営学部経営学科卒。イタリア語、英語、日本語は堪能。

BookMarks

-----<著書>-----


『イタリア 男の流儀(しきたり)』
2007年9月、阪急コミュニケーションズ

→ブック・こもんず←

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