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« 国会の消費税問答
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政治的事件の政治的判決 »

どちらを見ても「前のめり」

 自民党は18日、みんなの党、新党改革と共同で前田国土交通大臣、田中防衛大臣の問責決議案を参議院に提出し、翌日から全面的な審議拒否に入った。消費税法案と原発再稼動を巡る野田政権の「前のめり」に負けるとも劣らない「前のめり」ぶりである。一体政治を分かっているのだろうかと心配になるが、その背後に何があるのかを考えてみる。

 日本の政治制度では、ねじれ国会になると、参議院で多数を持つ野党が問責決議案を可決して内閣を揺さぶる戦術が可能となる。14年前に戦後初めて問責決議案案が可決されて以来、これまで7件の問責決議案が可決され、2件が間もなく可決される。自民党政権時代に1件、自公政権時代に2件、民主党政権で6件の勘定となる。

 最初の額賀防衛庁長官に対する問責決議案は、参議院選挙で惨敗した橋本政権に代わり小渕政権が誕生して3ヵ月後に可決された。防衛庁内に汚職事件が起こりその解明に積極的でないというのが問責の理由である。言いがかりとしか思えない理由だが、額賀氏は1ヵ月後に防衛庁長官を辞任した。これがすべての前例となる。

 この辞任に野党が味をしめて次々に問責を可決すれば、政治は機能麻痺に陥る。自民党はねじれを解消するために連立を余儀なくされた。当時の野中官房長官が「悪魔と手を組んでも」と言い、自由党の小沢一郎氏が主張する政治改革案を受け入れて自自連立政権が誕生した。そのおかげで明治から続いてきた国会の「政府委員制度」が廃止され、「党首討論」も始まった。官僚が答弁する国会から政治家が答弁する国会になり、官僚の官僚による官僚のための国会がこの時「チェンジ」された。

 その後、自民党が公明党とも連立したため、自民党を操れなくなった自由党は連立から離脱し、ねじれのない自公政権時代を迎えるが、2007年の参議院選挙で小沢一郎氏の率いる民主党が大勝すると、再びねじれが生まれた。しかしその時代の問責は大臣クラスを相手にせず、政権交代を目的に総理を問責する象徴的な意味合いのものとなった。

 2008年に福田康夫、2009年に麻生太郎の両総理に対して問責決議案が可決されたが、いずれも通常国会が閉幕する頃に提出されて政治を混乱させる事なく、しかし次の国会では冒頭から激しく対決する姿勢を示して退陣を迫った。その結果、福田総理は3ヵ月後に総辞職を、麻生総理は1週間後に衆議院を解散した。

 ところが民主党政権が2年前の参議院選挙で敗れ、再びねじれが生まれると、自民党を中心とする野党は問責決議案を乱発して政権を揺さぶるようになった。2年前の臨時国会で仙谷官房長官と馬淵国土交通大臣、去年の臨時国会では一川防衛大臣と山岡国家公安委員長、そしてこの通常国会で前田国土交通大臣と田中防衛大臣に対して問責決議案が提出された。問責の理由は様々だが、狙いは辞任に追い込む事で民主党政権に適格性がない事を国民に印象付け、次の選挙を有利にしようというのである。

 不幸な事は、額賀氏以来言いがかりに過ぎない理由で問責決議が提出される事である。大臣としての職務遂行が国民生活に多大な損失を与えたというのなら問責も分かるが、額賀氏が汚職事件の解明に積極的でないという野党の主観的判断で問責されて以来、民主党の6人の閣僚に対する問責も、一方の政治勢力の主観に過ぎない事でマスコミを煽っただけの話である。過去のスキャンダルや言葉尻で政治家の資質が問題にされるなら、アメリカ大統領など大方が問責の対象になる。

 民主党政権は問責を理由に閣僚を辞任させず、しかし政治の遂行に障害になる事態を避けるため、これまでは時期を見て内閣改造を行ない問責閣僚を交代させてきた。ところが今回は自民党の「前のめり」によって異なる展開が生まれそうである。野党の中の対応が分かれて参議院の過半数が全面的に審議拒否する事にならないのである。

 自民党に同調するのはみんなの党と新党改革だけで、公明党、共産党、社民党は対応が異なる。問責された閣僚が出席する委員会のみ審議拒否をするという。すると国会は一部を除いて粛々と進行する。その時、全面的に審議拒否をしている政党を国民世論がどう見るか。それでなくとも通常国会には国民生活に最も重要な予算を成立させる使命がある。その予算を執行するのに必要な予算関連法案は未だに成立していない。それを無視して審議拒否を続ければ自民党は「国民の敵」になる。

 おそらく自民党は野田総理が「政治生命を賭ける」と言い切った消費税法案の行方に目を奪われている。野田総理の言う事を真に受け、ここで野田政権を追い込めば、消費税法案の成立が見込めなくなる野田総理は解散に踏み切ると見ている。もう一方ではかつて野中官房長官が「悪魔と手を組んでも」と言ったように、追い込まれた野田政権は大連立するしかなくなると見ている。どちらも自民党の望むところである。それが自民党を「前のめり」にさせているように私には見える。

 しかし野田総理の「前のめり」が「短命政権」を意識した「前のめり」だったらどうなるか。野田政権は「次へのつなぎ」だから「消費税に政治生命を賭ける」と言い切る事が出来る。「捨て石」だから原発再稼動に「前のめり」になり支持率を下げても平気である。それが次の政権の支持率を上げるための地ならしだったら自民党はどうする。状況はまるで違ってくるのである。

 自民党は公明党と一体でなければ何の力もない。ところが自公の対応が分かれたところに今回の問責の注目点がある。公明党に審議拒否をしてもらえないと、自民党は野田総理の解散か大連立に頼るしかなくなる。そして来週には小沢一郎氏に判決が下り、新たな政局が幕を開ける。連休後の日本政治は波乱万丈が予想される。

▲  ▽  ▲

■お知らせ

これまで田中良紹さんが講師をつとめる「壬辰田中塾」が、4月25日(水)に開催されます!

田中良紹さんによる「政治の読み方・同時進行編」を、美味しいお酒と共に。

ぜひ、奮ってご参加下さい!

【日時】
2012年 4月25日(水) 19時〜 (開場18時30分)

【会場】
第1部:スター貸会議室 四谷第1(19時〜21時)
東京都新宿区四谷1-8-6 ホリナカビル 302号室
http://www.kaigishitsu.jp/room_yotsuya.shtml

※第1部終了後、田中良紹塾長も交えて近隣の居酒屋で第2部を行います。

【参加費】
第1部:1500円
※セミナー形式。19時〜21時まで。

第2部:4000円程度
※近隣の居酒屋で田中塾長を交えて行います。

【アクセス】
JR中央線・総武線「四谷駅」四谷口 徒歩1分
東京メトロ「四ツ谷駅」徒歩1分

【申し込み方法】
下記URLから必要事項にご記入の上、記入欄に「年齢・ご職業・TEL」を明記してお申し込み下さい。

21時以降の第2部に参加ご希望の方は、お申し込みの際に「第2部参加希望」とお伝え下さい。

http://www.the-journal.jp/t_inquiry.php

(記入に不足がある場合、正しく受け付けることができない場合がありますので、ご注意下さい)

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コメント (15)

政界は非常におもしろい状況です。

消費税増税賛成+原発再稼働+官僚主権の野田政権

VS

消費税増税慎重+原発再稼働慎重+地方分権の小沢・橋本連合
※いずれも反対ではなく慎重

これにTPPが加わって、与党内での対立構造がさらに明確化しています。野党の姿はまったくありません。

この構図では自民党は野田政権側に付くしか無いと思っていたら今回の問責で完全に敵対してしまいました。空気が読めないというか、政治音痴というか・・・この状況で早期総選挙を要求するに至っては、もう言う言葉がありません。

田中 様

政局の中に身を委ねながら、ちょっと冷静に政局を見つめると、おかしな現象が目立ってきている。

民主党の中では、しばらく静かであり特に大きな実権を持っているとも思えなかった仙谷氏が「原発再稼働しなければ、日本は集団自殺」などと恫喝まがいの利権誘導をしています。何か焦りを感じるのですが。

一方、自民党は、「小沢氏を排除すれば消費税増税に賛成する」など全く理性的ではない感情論を展開しており、多くの支持など得られないおかしな論理の展開に終始していると言えます。流れが変わってきて焦っているのでしょうか。

田中氏がお話になっているように、現在の自民党の体力は、公明党のバックアップ選挙協力があって初めて存在価値があるのに、公明党と異なった方針を貫いては、羅針盤なき船と同じように政界を放浪せざるを得ません。このような状態であっては、自民党は実質的に崩壊していると言えるのではないか。

野党としての矜持が保てず安易に(トップが脳なしだと組織がいつの間にか解体してしまうのであるが)、大連立とか解散以外に選択肢がないようであれば自民党の行く先は見えていると言えます。

田中氏の見立て通り、自民党を解体するために、公明党と裏で手を握り、つなぎとして、野田総理が暗愚な総理を演じているとしたら、大総理の風格が出てきます。今後は橋下氏を中心とした地方の反乱の拡大をどのように吸収していくかがポイントなのですが、キーポイントはひとえに小沢氏の4.26判決にかかっているのでしょうか。

<田中良紹様>
前がかりな民主と自民。誰がどう考えても首を捻るばかり。なぜ、秋の臨時国会ではなく春の通常国会に消費税という難題をぶつけたのか。
何故、原発の再稼動を急ぐのか。電力ピークの夏まで時間があるのに、です。これから長時間かけて利害をすり合わせるべきTPPもまたしかりです。
民主も自民も何かに怯えている様です。それが何かは、将来歴史が証明してくれるのでしょう。
田中様のご指摘通り野田が総理に固執しなかったらどうするのか?
私は、既に米国~官僚~自公民幹部でストーリーができていると察しています。公明と自民の意見が合わないのは、これもデキレースと。
公明が賛成すれば参議院の捩れなく消費税は通ります。公明党が民・自の間で「税と社会保障の一体改革」を潰し自民党案「単なる増税」に収れんするべく動くストーリーが。

今回の田中先生の論稿で私は次の記述に注目しました。「しかし野田総理の「前のめり」が「短命政権」を意識した「前のめり」だったらどうなるか。野田政権は「次へのつなぎ」だから「消費税に政治生命を賭ける」と言い切る事が出来る。「捨て石」だから原発再稼動に「前のめり」になり支持率を下げても平気である。それが次の政権の支持率を上げるための地ならしだったら自民党はどうする。状況はまるで違ってくるのである。」

田中先生は以前より言われている 野田総理は長期政権を望んでいないのだと、次へのつなぎ政権のつもりだろうと。

では 誰に次ぎの総理を託そうと考えているのだろか。 現内閣からみれば、衆目の一致するのは岡田副総理だろうけれども。

不退転の決意で、政治生命を賭けてとなれば、最後の最後に自民に抱きつき、法案を成立させてもらって自爆解散総選挙するとなれば、野田民主は100議席を確保できるかどうかも分からない大惨敗は見えている。次ぎに託そうも岡田総理は想定しがたくなる。

次の政権の支持率の地ならし役に徹しているとするなら、ポスト野田の代表は 消費増税へ反対・慎重派で、原発再稼働にも慎重な人物でなければ収らないだろう。
それは誰か 言うまでもないことだろうと思うが。

http://www.asyura2.com/12/senkyo129/msg/193.html

いよいよ、注目の小沢裁判判決まで五日をきった。
有罪か無罪か、はたまた公訴棄却の判決は出るのかとは別に、数日前よりあの虚偽捜査報告書を検察審査会に提出した田代検事が不起訴見込みがリークされ、ネット上では批判の嵐が吹き荒れている。

また、様々な検察審査会疑惑が取り出さされており、上記の阿修羅板ブログ記事のように、参院議員森ゆうこ氏らが衆参議長へ法務委員会秘密会の開催を要請するという。
三権のどこに属しているか明確でないとしながら、一国の総理に最も近いとみられた立法府の実力政治家の政治的社会的抹殺を狙い、司法検察が自らが下した二度の不起訴処分を覆そうと利用された検察審査会の実態を明らかにすることは国権の最高機関である立法府がやらずして、どこが出来るというのか。

元外交官天本直人氏は昨日集会で
国会議員は 外国特派員会見場でこの呆れた現状を世界へ向けて発信すべきと提言されたらしい。

たしかに、霞ヶ関官僚組織の広報機関化した大手マスコミは信用できない。
直接 世界へ発信し、世界の良識へ訴えることは 霞ヶ関の傲慢不遜な輩に痛撃を与えることが出来るかもしれない。

田中様

いつもお世話になっています。
素晴らしい読みです。
全く政治はぐちゃぐちゃですが、政府としてはこれが財政危機の国かと思えるほどの大判ふるまいを他国にしています。
IMFへの拠出、メコン地域への開発援助やミャンマーへの円借款。
厚顔無恥、これほど国民をなめきった政権も珍しい。どこが財政危機か、ギリシャか。更にオリンピックまでやるというのだから、開いた口がふさがらない。
この政権、野田が短命を覚悟とは到底ありえない、野田がそう考えても岡田や仙石、枝野が許すわけがない。新人類政治家、野田、岡田、仙石、枝野は口先三寸、詭弁で、官僚とマスコミに取り入り、権力を手にした連中である。簡単に手放すわけがない、信念もないので、その場その場の詭弁で相当長年権力の座に居座るとみる。その典型例が仙石である。役職なしで権力にしがみついて原発再稼働の旗振り役として官僚に取り入っている。
今の政界は大連立を視野に総理の椅子についての谷垣、野田戦争真っ最中と考えるのが一般的と思う。小沢は有罪であり、無罪でも指定弁護士が控訴すれば党員資格停止継続で出番はなしとみる。維新の会は1年すればずっこけると踏んで解散はしない。政府はやることをやっているのだから、当面それぞれの党員を納得させるため、政治をぐちゃぐちゃにするという茶番劇を演じている。いずれにしろ勝大統領のもと谷垣総理でも野田総理でもやることは変わりはない。
国民からは情報非公開で絞れるだけ絞り上げて、他国にバラマき、シロアリを大増殖させるという北朝鮮以上の官僚独裁国家、シロアリ増殖国家である。今ほど官僚にとって太平、平穏の世はないのである。
官僚栄えて、国民窮すである。
独裁者を待望するより策はなし。

≫自民党を操れなくなった自由党は連立から離脱

この「操れない」という表現に目を開かされました。社民党、亀井氏の連立離脱も同じ構図なのだと。

昨日コメントを投稿してまだ掲示されないのに恐縮だが、 小沢さんを支援する集会において、元外交官天本直人氏が提案された外国特派員記者クラブでの世界へ向けての発信に関して、阿修羅ブログのコメント欄に 素晴らしい提案があったので紹介したい。

〈以下コピー〉
天木氏が「外国特派員記者クラブ」で国会議員に
陸山会事件の経緯を話すべきだと言ってましたが
私も本当にそう思います
この発言を出来る最適任者がおりますそれは
「谷 亮子」さんです

世界のメディアで谷 亮子さんを知らない方はおりません
一人で心細いなら森さんと一緒にお願いいたします

あなたは国会議員にならなくても柔道の指導者として成功の人生を送れたのに
小沢氏の政治理念に感銘し国会議員に成られた 
谷 亮子さんあなたです

あなたの人生で一世一代の千歳一隅の大チャンスです
どうか、日本の民主主義の礎の駒になっていただき
世界に発信して頂けないでしょうか? 
これが実行できたなら「世界の大ニュース」になり
全世界が驚きのコメントを出すでしょう

将来日本であなたは初めての女性の首相になれる人物です
小沢氏の後継ぎになってあなたの正義でこの国を
世界一の民主主義国家にして頂きたいです

この私の投稿 谷 亮子さんの目にとまる事を祈ります〈コピー終〉

小沢さんを支持する国会議員の中で、世界的知名度のある人物となれば、オリンピックで三度金メダルを獲得した 谷亮子参院議員だろう。彼女は 一連の小沢氏を貶める事件にかかわらず、小沢氏の人間性と政治理念・政策に共鳴し、2010年参院選に立候補された。

上記コピーのコメントの方の仰るように、記者会見時のサポーター国会議員の人材は 森ゆうこ参院議員を筆頭に幾人でも存在するだろう。

是非、実現してほしいと思う。

田中良紹さん
【野田政権は、「次へのつなぎ」だから‥「捨て石」だから‥】
目から鱗が剥がれるような凄い洞察ですね。
然し、洞察には「それなりの根拠」が要ると思います。
「それなり」未満の根拠なら、悪しき洞察になる。
「根拠」がなければ、単なる世迷言になる。
或る種の意図があれば、プロパガンダになる。

野田某が首相に就いた端から「短命政権」「次へのつなぎ」「捨て石」を自任していたとは思えないので、就任6-7カ月で「その気」になったことになる。
今の政界を見渡して、野田某を能動的にせよ受動的にせよ「その気」にさせたご仁は俄かには見当たらない。
未熟歪の路線を突っ走る野田某の後を襲うべきご仁は、「大鉈の使い手」であることが不可欠になる。
田中さんの念頭にある「ご仁」が、4/26(頃)を見越してTheJournalでは人気の政治家なら(末尾近くにそのニュアンスがなくもない)、日本政治も経済も社会も再び「大混乱=大後退」するに違いない。
その混乱の中から「善き政界再編」が浮き上がってくれば好いのですが、その為に不可欠になる「善き核」が居ない。

政治の外野には、殆ど予想外の「最悪の事態」ですので、矢張り「凄い洞察」です。
草々

田中様

 いつも貴重な評論ありがとうございます。

 「昔、陸軍。今、財務省」と言われて久しい。勿論、国家権力の最たる実体部分を指す言葉だろう。
 その財務省の頂点に君臨する事務次官・勝栄二郎が7月の定年退官を越えて居座るために画策しているという。消費増税の目途をつけるためだそうだ。
 勝を筆頭にする財務省中枢のベストシナリオこそ野田・谷垣の民自大連立による消費増税法案の成立だ。それ故に野田・谷垣の「密会密約」騒動に大はしゃぎしたのがマスゴミの政治記者や政治評論家のような腐臭ぷんぷん恥さらしの御仁達であったことも頷ける。皆霞が関のポチだから当然と言えば当然だ。しかし、そうは問屋が卸さない。
 今、勝ら霞が関は、官僚の権力と利権・既得権を護持するために死にもの狂いなのだろう。私にはこの官僚達の「死にもの狂いさ」が「前のめり」の根拠に思える。
 では、なぜ「死にもの狂い」なのか。それは官僚権力を守る勢力が弱体化し、逆にその前に立ちふさがるものが台頭しているからだ。
 従来なら、55年体制下での自民党との二人三脚や社公民らへの根回しで何とかできた。何よりも「右肩上がり」の経済成長が土台にあった。しかし、もはやそのような統治の仕組みは崩壊している。既成政党が官権の衝立になる時代は過ぎ去った。官権の標的化の時代が到来した。
 最大の理由は「小沢」葬り去ろうとしたが、逆に、その仕組みやカラクリが暴露されだしたことだ。また藤井爺を皮切りに、仙谷、菅、野田らを掌に載せて操り、「国民の生活が第一」路線を葬り去ったが、大震災・原発事故・消費増税問題を乗り切るには、片肺の現民主党では、あまりに役不足だった。一方、自民党の劣化も著しい。
 今、解散総選挙しても自民は過半数どころか、3分の1も危うい。現民主党の場合は7割討ち死にし、100議席をも大きく割るだろう。橋本・大阪維新が完全に台風の目になってしまっている。
 そうした国民の動向の底流に存在するものは、既成政党への不信を超えるものだ。すなわち、統治権力そのものへの不信だ。
 橋下の「脱原発」「消費増税反対」は、官権にとって実に由々しき事態だ。小沢との合流は何より恐怖だ。橋下流の保守主義ならば、霞が関にとっても問題はない。ここに目をつけたのが石原知事の「尖閣買い取り」宣言と私は見る。しかし、橋下路線の推進力の源泉は国民による統治不信にあるから、結局は、石原連合への橋下包摂は成就しないだろう。官権とって橋下は「使えない」のだ。「小沢」のごとく「抹殺」するしかないだろう。
 これらの修羅場を誰が乗り越えることができるか。まずは、26日の判決に固唾をのむ。

田中様

小沢さんが政権の中枢にいるときは改革がおこなわれるが、そうでないときは、官僚の官僚よる官僚のための政治をおこなうために政治家がこき使われているだけである。

その最たるものが今回の消費税増税です。

野田総理が狂ったようにまい進している理由がどうしても理解できません。

消費税の増税は官僚主導の既得権益層を守るための政策です。決して「国民の生活第一」の政策ではありません。また民主党にとっても選挙に負けるだけです。

昨年の参議院選挙の際も、菅さんが財務大臣を担当した後に総理に就任してから消費税を上げると言い出しました。

改革なくして増税なし!
景気対策なくして増税なし!
年金改革なくして増税なし!

この政策は間違っているんでしょうか

増税よりも改革が先!のような意見をもった一般人は、結局、どこまで改革したところで増税に賛成などしない。改革の次は節約、節約の次は我慢などとあれこれいちゃもんをつけて、増税は認めないだろう。

今回の民主党による増税先行は、考え方によっては「増税をするんだから、改革に本腰を入れろ」と官僚体制側を叱咤し本格的に改革するための手段と捉えることも可能だ。

なんせ実行は数年後、しかも選挙が挟まれる以上、選挙で「反増税派」が主導権を握ると葬り去れるかもしれない。

となると、増税を決めてからの選挙はみものである。増税を決めた民主党から、すさまじい改革案が提示されるかもしれない。

もし、総理が財務省のいいなりに増税を推進したのなら、そうであればあるほど、「財務省の改革は甘い」という攻撃がなされるのではないか?

そうすると増税・反増税は選挙のテーマから外れ、どれだけ改革するかという点が中心になるかもしれない。民主党は再度一本化され、その段階でも増税反増税に固執するしか選挙対策を持たない自民党は消え去ってしまうだろう。

先日たまたまテレビを見ていたんですが、TBSのニュース番組に野田総理が出ていましたね。
予想通りの茶番で、TBSも御用マスコミぶりを存分に発揮していました。
それにしても、ここにきて野田総理の最近のテレビ出演の多さには驚きですね。
それが、支持率低下や増税反対の世論の多さに対する危機感によるものなのか、「勝大統領」の命令による増税キャンペーンの目的なのかは分かりませんが、見ていて滑稽でした。
小沢裁判の判決前というタイミングで出演するということは、よほど小沢氏の復権を恐れているのでしょうね。
いずれにしても、今日の判決が何らかのターニングポイントになるような気がします。

田中様

今の政治家のお粗末さにはあきれる。日本人そのものの劣化である。
小沢氏の無罪に対して野田は「司法判断として受け止める。」とコメント。これが一国の総理として党員に対していう発言なのか、野田すら仙石、枝野の排除の論理の左翼政治家と変わらない。総理なら同じ党員に対して、腹とは別に、良かったとか無罪を信じていたと発言するもの。そういう人間の大きさがないとは情けない。
さてこれでどうなるのか、輿石は踏み込んで党員資格停止解除の手続きに入ると発言すれば、自民党は本性むき出し、消費税を一気に10%にすると発表している。民主政府幹部と自民党は敵は小沢で一致している。
夕刊フジで橋下に対して小沢との連携なら、第二の陸山会事件が起こると恫喝している。裏返せば既得権益集団は恐れているのである。反増税、統治機構大改革のみん党、維新の会、小沢新党対民主、自民、公明の増税、官権維持、保守路線の対決となれば、勝負の帰趨は明らかである。
民・自とも選挙用マニフェストで統治機構大改革を打ち出すが、国民は信用しない。自民が改革しないので、民主を選んだのに改革どころかシロアリ焼け太りに大協力する民主党を二度と信用しない。
あの小泉でさえ、統治機構改革や官僚改革を先送りしたため、支持率が大低下して辞任したのである。
次の選挙は実行力を問う選挙となる。国民悲願のシロアリを退治して財政再建を果たすのはどちらかを選ぶ選挙となる。案外選挙は早いかもしれない。
まずは小沢無罪おめでとう。これからが勝負となってきた。

田中 様

虚偽記載の当事者である秘書は、状況証拠の積み上げによって有罪に導くことが可能であるが、上司に当たる政治家の共謀罪は、状況証拠の積み上げだけでは、有罪にできないと言う司法判断が下されたということでしょうか。

今回の判断を振り返ってみると、検察が小沢氏を2度に亘って捜査をしながら起訴できなかった不起訴判断と基本的には同じではないか。

いかがわしい検察審査会が強制起訴して公判に持ち込んでも同じ結果しか出ないのであれば、このような事案をお金と時間を長期にわたって費やす必要があるのかどうか、極めて疑わしい。

実質的には、現在の権力機構を阻害しかねない人物を、長期に亘り本質的政治活動を封鎖する悪質な制度に変質化するリスクが現実化していると見るべきなのでしょう。

稀代の政治家であるがゆえに仕組まれた罠は、人権を蝕み人権を侵害している現実から目をそらさせ、愚民政治を誘導していることを直視すべきではないでしょうか。

昨日のコメント投稿もまだ掲載されていないのに恐縮だが、極めて重要と思われるブログ記事がありましたので書かせていただきます。

http://www.asyura2.com/12/senkyo129/msg/448.html

2010年9月の代表選当日の新代表決定数時間前に急遽決定されたという検察審査会による小沢起訴相当議決には不可解であったが
やはり、当時の菅政権の仙石官房長官-江田法務大臣-最高裁事務総局-検察審査会というルートによる画策があったという推理は充分成り立つと思う。

そして、26日の無罪判決も寸前まで有罪にする画策があったのではないかという指摘は頷ける。
岡山選出の姫井参院議員が同じ岡山選出の江田〈元参院議長-元法務大臣〉より 「 小沢は有罪になる。小沢グループから離れろ、さもなくば次の公認はないぞ 」と脅されと言う話が本当であれば、間違いはないだろうと思う。
上記ブログ記事にあるように、有罪情報は 最高裁事務総局-竹崎最高裁長官〈江田と小学から東大法まで岡山出の同窓で最高裁事務総局長経験〉-江田-野田政権というルートを辿ったのではないかという推測も頷ける話である。

ではなぜに急遽、小沢無罪へ切り替えざるを得なかったのか。
検察より田代検事不起訴処分の見通しがリークされ、小沢支援グループは危機感を駆り立てられた。
市民グループは東京地検特捜部検事らを偽計業務妨害罪等で告発準備をはじめ25日告発状を提出した。小沢支持国会議員は国会へ検察審査会疑惑を調査する法務委員会秘密会の開催を衆参議長へ要請へ動いた。
また、江川女史らジャーナリスト19名は検察審査会へ虚偽捜査報告書を作成した田代検事の権力犯罪について法務大臣や検事総長へ事実を解明するように要請した。

やはりこれらの小沢氏支援グループの動き、良識あるジャーナリストらの勇気ある行動が、あくまでも小沢封じ込めのための有罪を諦めさせ、最終的に共謀罪成立させる証拠がないということで、検察官役をなだめるように無罪にしたのではないか。

判決理由文を詳しく知らないが、ネットやブログ記事を見る限りにおいて、判決は 検察特捜の違法・不当捜査や見込み捜査を厳しく指弾しながらも検察審査会議決を有効とし、政治資金収支報告書の記載について4億円の未記載や期ズレの虚偽記載についても秘書裁判の登石裁判長の認定に同調した。しかし、動機や背景事情とされた「天の声」や「水谷裏金受領」についてはどこかに消え失せている

会計学の権威とされる大学教授の証言を完全に無視するとはどういうことなのか?!!!!!

あれだけマスコミが騒いだ「天の声」や「水谷裏金」が秘書裁判と小沢裁判でこんなに違うとは一体どういうことなのか?!!!!!

結局、大善裁判長は虚偽記載を認定せねば、裁判自体が成り立たなくなる〈刑事訴訟法339条第1項〉ので、同じ東京地検裁判長登石の秘書裁判の認定に追従せざるを得なかったのではないか。虚偽記載無しとすることは大善裁判長にとって許されないことだった。

しかし、秘書裁判の控訴審では、徹底的に 登石地裁判決で認定された「天の声」「水谷裏金」そして「虚偽記載にあたるのか、訂正処理も許されないほど悪質なものであるのか」について徹底的に追及されねばならないだろう。

http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/4e4867dcf6387ccca3bf47662c325080

上記のあいば氏のブログ記事に指摘されているように、判決文は予定調和的に、関係者四方八方に一定の満足を与えるものなった。

検察官役指定弁護団には 最後に勝負には負けたが相撲には勝ったと、公訴棄却だけはやめてくれという嘆願を裁判長は受け入れた。
検察審査会を維持管理する最高裁事務総局の体面も保たせた。

被告弁護団にも 判決理由の中身には納得できないものがあるが、最終的に共謀罪の適用だけは阻止できて無罪を勝ち取った。
弘中弁護団長が記者会見で、小沢裁判の公訴の政治的背景〈いわゆるゼネコンからの贈収賄等が立件できなかった残滓であるとの最終弁論〉について判決に無かったことに不満が残るも、裁判長の立場には理解できるような言葉もあった。

今後の当面の焦点は、5月11日控訴期限までに検察官役側が高裁へ控訴するかに移る。

あいば氏のブログが指摘するように、最高裁事務総局〈検察審査会〉と以心伝心に幕引きをはかるか、それとも野田政権の反小沢勢力の意向を汲んで小沢氏をなお被告人の立場に立たせるべく控訴するのか。


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Profile

田中良紹(たなか・よしつぐ)

-----<経歴>-----

1945年宮城県仙台市生まれ。
1969年慶應義塾大学経済学部卒業。
同年(株)東京放送(TBS)入社。
ドキュメンタリー・デイレクターとして「テレビ・ルポルタージュ」や「報道特集」を制作。また放送記者として裁判所、警察庁、警視庁、労働省、官邸、自民党、外務省、郵政省などを担当。ロッキード事件、各種公安事件、さらに田中角栄元総理の密着取材などを行う。
1990年にアメリカの議会チャンネルC-SPANの配給権を取得して(株)シー・ネットを設立。
TBSを退社後、1998年からCS放送で国会審議を中継する「国会TV」を開局するが、2001年に電波を止められ、ブロードバンドでの放送を開始する。
2007年7月、ブログを「国会探検」と改名し再スタート。

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http://kokkai.jctv.ne.jp/

-----<著書>-----


『裏支配─いま明かされる田中角栄の真実』
2011年1月、電子書籍


『メディア裏支配─語られざる巨大マスコミの暗闘史』
2005年3月、講談社

-----<編書>-----


『憲法調査会証言集─国のゆくえ』
2004年7月、現代書館

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