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「事業仕分け」で大騒ぎ »

改革の本丸は国会にあり(3)

 11月2日に始まった衆議院予算委員会の「基本的質疑」で初めて官僚のいない委員会質疑を見た。これまで官僚が待機していた席には副大臣、政務官らの政治家が座り、閣僚はそれぞれ自分の言葉で答弁して見せた。政治家が自分の言葉で語るのは当たり前である。しかしこれまでは当たり前が当たり前でなかった。官僚が政治家に代わって答弁し、官僚が書いた原稿を閣僚が読み上げるなど、官僚に振付けられた国会の姿を見せられ続けてきた。その意味で画期的な委員会の始まりだった。

 しかしこれは国会を変えるほんのわずかな一歩にすぎない。前にも書いたが、予算とは関係のないオール政府対オール野党の議論を何故予算委員会でやらなければならないのか。その分本当の予算審議は時間が削られている。党首討論を行なっている委員会を「国家基本政策委員会」と言うが、予算に関係のないオール政府対オール野党の議論はそこで行うべきではないのか。

 また審議時間が長いのも異常である。午前9時から夕方5時過ぎまで審議する委員会など世界にはない。座っているだけでも肉体的に苦痛である。会社の会議なら通常は1時間、長くても2、3時間だろう。それ以上は肉体的限界を越えて効率が悪い。むしろ短い方が濃密な議論が出来る。ところがわが国の国会は6時間も7時間も審議するのである。審議時間が長いのはまともな議論をしていない証拠だと私は思う。

 英国議会でオール政府対オール野党が議論をする「クエスション・タイム」は30分間である。その代わり毎週定例的に行なう。オール政府対オール野党の議論なら毎週定例でやってもらう方が国民にはありがたい。30分間なら忙しくとも全てを視聴できる。しかし1日中審議を見る国民などほとんどいない。

 米国議会の審議も大体1時間程度である。ただ例外的に朝から夕方までやる場合がある。国家が戦争突入を決める時で、この時は議員全員が議会で意見の開陳を行なう。国民の血を流す決断だから、議員も自らの政治生命を賭けて意見を表明する。議場には朝から緊張感が漂い、この時ばかりは長い審議も長さを感じさせない。しかし機械的に朝9時から夕方5時半まで行なう審議に果たして意味があるのだろうか。

 何故こんな事になったかと言えば、議席数に応じて機械的に質問時間を割り振るからである。少数の野党も質問時間を要求するから、少数野党に質問時間を割り振ろうとすれば、議席数の多い野党第一党や、さらに多い与党には大幅な質問時間が与えられ、結果的に長い審議になる。しかし与党に大幅な質問時間を与えても全く意味はない。「よいしょ」をするか、野党を批判させる答弁を導くのがせいぜいである。そんな質問を国民が聞きたい筈もない。しかし現実にはそうした事が行なわれてきたのである。

 このバカバカしい長時間審議を変えようとすると、最も反対したのがかつての野党社会党だった。「民主主義に反する」という訳の分からない理由で反対した。55年体制当時の自民党は水面下で社会党と通じていたから、社会党の言い分を聞き入れ、世界ではありえない長時間の審議が慣例となり、旧大蔵省が仕切る予算委員会での「基本的質疑」が国会を代表する審議となった。

 さらに世界でありえないのが国会への出席を最優先にする考えである。1年ほど前に民主党の小沢代表(当時)が本会議の採決を欠席して新聞やテレビが騒いだ。民主主義に反するかのような騒ぎだった。しかしそんな事で大騒ぎする国を私は知らない。その欠席で投票結果が変わるならいざ知らず、党議拘束がかかった国会で投票結果は分かっている。それなのに騒いだ。まるで国会出席イコール民主主義なのである。

 だから国会開会中に政治家は国会に縛り付けられる。中でも問題なのが外交を預る外務大臣や総理を野党が国会に縛り付ける事である。英国では国益は議会への出席よりも外交に力を尽くしてもらう事だと考える。野党は外相の外国行きを応援し、仮に外相の留守中に採決が行なわれる事になると、野党が自主的に1名を欠席させて公平を期す。さすがに紳士の国だと思うが、わが国はまるで逆である。政府を困らそうとする野党が国益など考えずに「国権の最高機関を無視するのか」と恫喝して総理や外務大臣を外国に行かせないようにする。

 従って日本では通常国会開会中に閣僚が外国に行くのは、週末の土日か5月のゴールデンウイークかという話になる。それでも冷戦の間はこの国にまともな外交などなかったから深刻な影響はなかった。しかしこれから日本が真に自立する国になろうとすれば、このような「国権の最高機関」のありようでは困るのである。外交に関して言えばもう一つ、私が以前から指摘している「秘密会のない国会の異常さ」がある。

 国会は国民から預った税金の使い道を決めるところである。従って税金の使い道については徹底的に審議してもらわないと困る。それは秘密を要する安全保障や外交や捜査中の事件に関する税金についても同様である。しかし安全保障問題や外交問題の手の内は諸外国に知られてはならないし、事件を解決するために公開できない捜査情報もある。

 それらの問題についてこれまでの国会では野党が追及しても「お答えできません」の一言で官僚が公開を阻んできた。情報は官僚の中だけに留め置かれ、国民の代表である政治家には知らされずに来た。しかし日本が民主主義であるならば本来それは許されない。主権者の税金で集めた情報は基本的に主権者に帰属すべきなのである。

 そこで各国の議会には「秘密会」がある。問題の性格上公開は出来ないが、国民の代表である国会議員にだけは秘密保持を条件に情報を知らせ、税金の使い道として妥当かどうかを判断してもらう。その非公開の議論の場が「秘密会」である。ところがわが国の国会で「秘密会」は開かれたためしがない。ないと言う事は政治家に官僚の情報が知らされていない可能性がある。最近話題になった「核密約問題」などはその好例である。知らされない総理もいた話である。

 「脱官僚」の政治は政治家が官僚の人事権と官僚の持つ情報を全て把握する事から始まる。それがなければ政治はいつまでも官僚にコントロールされる事になる。その入り口の一つが国会に「秘密会」を設ける事だと私は思う。選ばれた与野党の議員に罰則付きの守秘義務を課し、「秘密会」で秘密情報を元に議論させるのである。

 かつて外務省と警察庁の幹部に何故「秘密会」がないのかを聞いた事がある。「議員に秘密情報を漏らせば直ちにクレムリンと北京に通報される」と言うのが官僚の答えだった。冷戦中はその論理が通用したかもしれない。しかし今や日本は好むと好まざるとに関わらず、冷戦思考からの脱却を考えなければならないし、政治主導の政治は「秘密会」の存在を必要とするのである。(続く)

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つい先日、「最近、忙しくて・・・・」 なんて書いたら、「疲れてんなら、ブログ更新休めば?」 などと温かい言葉をかけてくださるかたがいま... [詳しくはこちら]

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ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

<田中様>
いつも、良質な記事ありがとうございます。
役人のいない予算委員会の模様は、留守録してつぶさに観ました。
面白かったですね。こんなに面白い予算委員会は初めてです。尤も、役人は廊下に待機していて、副大臣や政務官が伝書鳩をしていたらしいけど、テレビに慌てて走る姿がバッチリ映っていました。さて、一点だけ反論を…。
>しかし与党に大幅な質問時間を与えても全く意味はない。「よいしょ」をするか、野党を批判させる答弁を導くのがせいぜいである。<
上記は、今まではと注釈をつけて頂きたい。なぜなら、私は与党民主党の議員の質疑がいちばん面白かったからです。
政調も廃止になり、政策実現を手にする事ができない与党議員達は憔悴感が溢れていて「党の方針と違うじゃないか」とか「早くできないのか」とか、大臣達もタジタジで、外務省出身の議員からは「自分をアフガンに密使として送ってくれ!命懸けで働く」との自己アピールがあり、鳩山さんが苦笑いしていたり、医師の桜井議員からは「厚労省と現場にはギャップがある」と実例を挙げ、長妻議員は苦笑い。
まさか、まさかの展開で、従来の与党議員の質問ではありえない妙な緊張感がありました。こんなに面白い出し物を無くすなんて、勿体ない。野党議員より手強いのでは?
さて、秘密会については、大賛成です。文書の保管の義務付けと一定年度後の公開も実現して欲しいと考えます。

「予算とは関係のないオール政府対オール野党の議論を何故予算委員会でやらなければならないのか」

私も「予算委員会とは、何ぞや?」といつもそう不思議に思っていました。ほんとに。 

予算委員会の質疑については、確かに時間が長いし、複数の質問者から同じような質問がされるケースも多いようですね。持ち時間制のようで、時間を使いきるように質問の長さを調整している点にも問題があるのではないでしょうか。他の党に時間を与えないようにしているようにも思えます。

予算委員会で質問に立つことが、ひとつの晴れ舞台として捉えている議員の方も多いのではないでしょうか。見ている方も、新聞の見出しを飾る話題が提供されないか期待する面もあります。

今国会の予算委員会で気になったのは、テレビで放映されない日があったことです。2日目だったでしょうか。予算委員会の放送を押しのけて、放送しなければならない番組もなかったように見受けられたのですが、NHKに何か特別な事情があったのでしょうか。

放映されなかった日は、自民党の議員が、日教組と在日参政権の問題について質問した日ではなかったかと思います。
テレビで放映されなかった在日参政権、それを見越してか、程なくして民主党から法案が出されましたね。この運営にきな臭いものを感じたのは、私だけでしょうか。

国会放送は、一般視聴者の他に報道関係者も数多く見ていると思われますので、極力NHKは放送するように、報道機関からも働きかけてほしいと願います。

また、予算委員会の質疑内容について、新聞が割く紙面のスペースも少々寂しいものがあります。

田中氏に感謝です。
日本国沖縄県宜野湾市字・・フテンママリンの問題も大きいが・・・・
国会の変化も大きい。

折角鳩山民主政権に替わったのだから、地方主権の民意が反映された、あるべき法令順守時代を、法務省でも実践、再構築して欲しいと思いまス。

情報に飢えた普通の市民の要望に応えないメディヤへの失望は大きい。

最近の昔、高知の白バイ事件は朝日では読んだ事があるが、ローカル紙高知新聞で事件の詳細を報道されたとゆうのを聞いたことがない。  都会では記者クラブが、省庁の省益を優先する官僚とあからさまに一体化しながら、官僚政治におもねる報道が作られると聞いていた。 田舎高知では地元紙と高知ケーサツと形を変えた報道の抱き込みがあり、変形した危ない権力ケーサツ主導の存在があるらしい。

高知の白バイ事件はケーサツ、司法で作り上げられた冤罪事件でありながら
高知田舎の片隅で法律の番人である警察によって、言われなき刑罰を負わされ
弱い一人の市民が堀の中に放り込まれた。ケーサツによって仕出かした身内優先と
ケーサツ組織の体制維持のための、象徴的な公的組織温存の愚者の知恵は、いわれなき弱い市民に国家の、ではなくて司法の正義にインチキして冤罪を押し付けたようです。

あらゆる犠牲は、安保の国家体制維持が遠隔地沖縄の貧乏県に、負担を強いるように、
権力組織の温存の為には、冤罪とゆうあってはならない人権無視でも、現実土佐の田舎で作り出されてしまった変化のない政治、行政体制に恐怖します。

裁判員制度の功罪はまだ見えませんが司法のあるべき形は、民意の採用に基づいて改正されても不都合はないはずです。
長く続いた政権と組織は当たり前のように、たとえ許容できない不条理が起ころうとも、全てが組織に住み着く人間達にとって、都合よく押し込められていくから恐ろしいことです。 
一度馴染んだ安楽の椅子は誰も手放さない・・・
安保好きですか。  権力住み心地よいですか。
高知白バイ事件。 著作『あの時バスは止まっていた』の発売日です。

国会の審議時間が短くし、濃密な議論ができるとすれば、国会中継を見る国民にとっても、とてもありがたいことです。ふつうの社会生活を送る国民には、そのような長時間の審議はとても見ることはできません。ぜひとも、そうしてくださると助かります。マスコミの恣意的な編集された国会審議ダイジェストなんて、見る気はしませんので。ぜひ、そうしてください。

また、あのような長時間、椅子に座り続けるのは、地獄ですよね。とてもかわいそうです。苦行僧じゃあるまいし、やめた方がみんなのためですね。やめちゃいましょう!

>中でも問題なのが外交を預る外務大臣や総理を野党が国会に縛り付ける事である。

たしかに、おっしゃるとおりですね。もっと大事なことに時間を使うべきですね。時間がもったいないですね。

「秘密会」については、情報は官僚の中だけに留め置かれ、国民の代表である政治家には知らされないことにならないために、「秘密会」が必要とするのであるなら、私は大賛成です。

前政権時代の官僚任せの恥ずかしい閣僚答弁が姿を消して、閣僚が自分の言葉で答弁している姿は新鮮ですよね。前政権の閣僚のスキルの低さもさることながら、前政権時代の国会は茶番劇だったとつくづく思います。国会改革は、始まったばかりであり、これからどんどんインプルーブしてゆく必要があると思います。先日の衆院の予算委員会をずっと観てて気になった点としては、

1) 質問内容に重複が多すぎて時間を無駄にロスしている(自民党)。質問する議員同士、党内で整理して質問時間を効率よく使うべき。

2) 拍手は良いが、野次や罵声(民主党議員が多い)は禁止したほうが良い。禁止しても繰り返す議員はレッドカードで議場から退場に。

3) 一部の議員(主に自民党)の発言の質が悪すぎる。恫喝的・感情的で大声で怒鳴る人はとても見苦しくてみっとも無い。どこかの国の暴力国会みたいで不愉快になる。理性的・知性的で落ち着いた静かな発言を心がけるべき。非常識な大声や怒鳴り声をあげる議員はレッドカード。

予算委員会は本当に鳩山首相に対する個人攻撃でウンザリでした。
政策なき野党の惨めさかな。
沖縄問題では国益より、アメリカに迎合。こういうのを売国奴と言うのでしょう。
参議院選挙で自民党を壊滅させないと民主主義国家はできません。

小沢幹事長の一連の言動が民主主義議会政治の常識であることが良く解かります。
私は、BS11の「にっぽんサイコー!」を毎週見てますのでこの記事は読まなくても理解していましたが、改めて思いを固めた次第です。
さてem5467-2こと恵美さんの予算委員会での与党民主党の議員の質疑を是とする意見ですが、各省副大臣主催の与党議員との会議で事足りると思います。
国会が時間を取りすぎて政務3役全ての政務が滞ることを考えると現行のスタイルがBESTだと思います。
当然、その場で議員立法案の提案し国会で成立をすれば、形は政府案の法案提出ですが事実上の議員立法が成立します。
もし、この会議上での与党議員の意見を政府がないがしろにするのであれば、党が最後通告をして幹事長が議員へ党議拘束をかし国会決議の場で政府と対決すれば良いのです。

また昨日の事業仕分けで午後の時間は国会議員がイナイものでしたが、国会を欠席してもいるべきだったと思います。

おかしなおかしな日本の国会の実情を投稿して頂きありがとうございます。                   長い審議時間をなくすには、国会法を改正するか、それとも委員会室に入っている(筆記職員を除く)全員が立ってれば、短い時間で済むんじゃないかなぁ~。藤井財務大臣には申し訳ありませんが・・・。                                                 秘密会の設立も国会法の改正でできるんじゃないかなぁ~。小沢一郎幹事長には、来年の通常国会で、おかしな国会を国会法の改正によって、世界標準クラスの国会へ変えて欲しいものです。

各省の予算要求は所管の法律に基づき行っています。法律による行政という民主主義コンプライアンス上そうしてます。
予算を適正化するためには要求の根拠たる各省設置法及び所管法の
改廃をしないと、今の刷新会議は
賽の河原の石積み=シジホス神話になってそれこそ「ムダ」な作業になってしまいます。
本丸(未だに江戸時代の現れ、用語で使いたくありませんが)は予算額ではなく設置法・所管法です。
目くらましに会わないように。
現下の民主党路線は松下圭一路線。彼の著作を読めば民主党理論が読めます。

<あらいぐま様>
レスありがとうございます。
さて、与党議員の政策提言は、副大臣主催の政策会議で十分とのお考えのようですが、あらいぐま様は、政策会議の模様をテレビでご覧になられた上でのコメントなのでしょうか?
大ホールのような場所に与党議員が約200人、一人が5分話しても160時間かかる人数ですよ。
とても、とても議論して政策を揉む規模ではないでしょう。
おまけに、議員立法は、国対副委員長から副幹事長を通して幹事長室にあがり、幹事長がチェックした上で各委員会の委員長の発議として実現する運びでしょう?
党所属の国会議員が思いを伝える場や政策の議論をする場はほとんど見出せません。
私は、別に予算委員会でなくても構いませんが、党所属の議員が、政府に対してノーチェックで良いとは思えないのです。
やはり、党の政調会長を菅氏が兼務し、党と政府の一体化を目指すべきだったと今でも思います。

<ORで「政治を科学する」>

 こんにちは。
 
 em5467-2こと恵美さんご指摘の通り、国会における政府・与党間質疑は、案の定、閣僚の政策・マニフェスト実行に直接関わる姿勢を糾す等、妙な緊張感があって面白かった。しかし、まだまだ温いとも感じた。

 田中さんが仰ることは、要するに「組織情報管理(IM: Information management)・運用研究(OR:operations research)」の理解習熟度が、主に国会議員、有権者においてどの程度あるのかという問題に至ると思います。その点、私は、田中さんのご意見に同意出来無い。論理や事実を蔑ろにして、専ら自説補強の為、情緒的に、恣意的に事実の一断面を切り取って、或いは、捏造して見せる報道機関や言論人の言説の質の稚拙さ、それに馴らされた国民の情緒性に偏った判断基準の稚拙さを度々感じているので、国会議論の成熟、意味ある簡略化には、長大な時間を要すると思う。初めての本格野党生活にドギマギしている自民党は、あの手この手で自党イメージアップと政権政党イメージダウンに躍起だ。これに関連しては、以前の投稿

<“東京カワイイ”な政治家発言>2009年11月 1日14:26

でも書いた。また、情報開示の際には、表現方法なども重要であることは言うまでも無い。日本郵政社長人事が「元官僚登用」か「天下り人事」か、普天間基地移転問題における検証作業の「白紙前提」か「規定路線前提」か等、与党政府がいとも簡単に言質をとられる愚かさ、見通しの甘さ、与党が論理破綻明白にも拘らず強弁する愚かさ、節操の無さ等を露呈する有様は、まだまだ田中さんが仰る国会論議機能を期待するには早過ぎると思うし、そもそも国会議論短縮や秘密会など、与党民主党内「リベラル」派、与党社民党、野党は「国民」や「民主主義」を盾に拒むこと必至だと思う。以下に、国会論議以外について、IM、OR認識欠如の幾つかを例示してみる。

◆小沢氏が未だ代表だった今年4~5月頃、大学同好会気分の抜けない民主党議員達が、衆院選を目前に控えての選挙情勢調査結果の公表を迫った。戦いを控えてそのんな戦術情報を公表できるはずも無い。その後、その幾人かは内閣に入り、行政刷新会議業務仕分け作業に携わっている者も居るが、こんなにIM、OR意識が低いと思われる彼らに任せて大丈夫なのか?と訝しく思う。

◆鳩山首相は、自らの資産管理の不備が暴かれて
 「恵まれた家庭に育ったものだから・・・」 
と愚にも付かない言い訳をして見せた。鳩山氏のこのノンポリ上がりお坊ちゃま気質、ノー天気振りには呆れて開いた口が塞がらない。この方が本当に日本国のトップリーダーなのか?この方に現実的で具体的な日本国国家像が描けるのか?鳩山氏前職の研究テーマがORだったということだが、こう語った裏に<ORで「政治を科学する」>何か策略でもあるのかしらん?外交・安全保障政策に行き詰まり「恵まれた家庭に育ったものだから・・・」と言っちゃいそうで恐い(笑。

◆先日、直嶋経産大臣は、株式市場が開く前、規定に反してGDP速報値をある会合で漏らし、記者に問われ、ニヤツキながら
 「あそ、それは知らんかった。・・・」 
と語っていた。大臣をするには余りにIM、OR意識が低過ぎないか?情報には秘匿すべき事、秘匿すべき時、秘匿すべき相手、・・・etc.があり、その峻別能力は厳に糾されなければならないが、資産公開情報に拠れば、確か、直嶋経産大臣は株式を保有していたはずで、おいおい?!

◆先日、国民が待望するも未だ、これから検討チームの設置をするとしている国家成長戦略の概要について、菅国家戦略室・経済財政政策、科学技術政策担当副総理が記者会見で
 「国家成長戦略の柱は『4K』・・・」 
と語った。ん、そんなに辛いことなのか?かつて話題なった『3K』は「汚い」「臭い」「気持ち悪い」や「きつい」「汚い」「危険」、その後の新『3K』が「きつい」「帰れない」「給料が安い」、それに4つ「休暇が取れない」「(就業)規則が厳しい」「化粧がのらない」「結婚できない」を加えて『7K』なんてのもある。どういう表現センスをしているのだろう?内容(「雇用」、「環境」、「子ども」、「景気」を『4K』と・・・)はともかく、情報出すときは、その都度某広告代理店でも通したら?

 新政権や現与党ばかりではなく、旧政権下の与党内・行政にも情報管理の甘さ(失言事件等も含めて)が多々あった。前防衛庁や外務省職員のハニートラップ事件、情報漏洩事件は今に至ってもその影響を受けているものもある。麻生前総理の「核持込密約」問題への対応、国会答弁も奇異なものであったのは記憶に新しいし、真偽究明への努力は今続いている。小沢氏が推し進める国会改革は勿論のこと、国家情報(外交・安全保障関連情報、捜査情報等)の開示・非開示の法的根拠(判断基準、内容、時期、場所等)整備、その上で行政として国家情報の管理システム構築が必要であると思う。また、そのことも含めて、国会議員や行政にはIMやOR、インテリジェンスへの意識向上と、政府のインテリジェンス機能の質的・量的充実が必要であると思う。それらが整わなければ、国会議員、国民、報道機関等の意識の必要なだけの向上は望めないと思う。(米、英、露、仏、中、・・・イスラエル等、第二次世界大戦戦勝国と、我が国に典型的な、自立自尊を奪われ、戦勝国の属国として庇護されて育った、未だ卑屈を引き摺る敗戦国日本国では、国民のその認識が全く異なっていると感じるが、独や伊ではどうなのだろう?)

・ 過言があれば思い余ってのこととご容赦いただき、浅学故の間違いには指摘、訂正などしていただければ幸いですが、叱咤や無視でもよいです。(笑
・ この投稿への反論・攻撃・賛同・質問は拝読するに止め、直接お応えすることは控えます。機会があれば別投稿にて改めて私見を書かせていただきます。あしからず。 (時間を置かずお応えする保障がありませんし、喧嘩は嫌ですから。(笑  )
・ まさか無いと思いますが、転載される際は論旨変更不可、誤字脱字訂正可でお願いします。(笑

p.s. 前原国交大臣の発言で日航株価が大きく下げたが、今になって法的整理を口にするのは戦術なのか?意図した脳内情報開示なのか?前原国交大臣のお知り合いの中に日航株空売りしてた方いませんか?  ・・・・・ジョーダンですよ?(笑

小沢さんや田中さんの言う理想は高邁ですが、国会改革は多くの議員にかかわることですし、ステップを設定してちゃんと段階的に進めてほしいということにつきますね。 
 私としては、とりあえず国会にパワポ導入をお願いしたいかな。

em5467-2こと恵美さま
副大臣主催の政策会議はTV番組でですが見ました。
ご指摘の通りですが、予算委員会の場合、会派毎に時間が割り当てられていて発言が出来る議員は制限が有ります。
同じように考えると代表者を立てて質疑、提案をすれば良いかと思います。

党に残っている議員の大半は一年生議員ですので国対副委員長毎の班内で議論して代表を立ててやれば良いのではと考えます?
議員立法についても同じスタイルで幹事長室に持って行く方法もあるのでしょうが、国会での議員立法は規制があっても、副大臣主催の政策会議で提案なりの禁止があったどころか直接話をする場として設けられた会議との認識してましたが、間違いでしょうか?
それと無役の新人でない議員は反小沢グループの大半が政府に入ったので、新人の班に入っても良いし仲間を作っても良いし、そのくらいの会合は幹事長室に届け出れば何の問題も無いのでしょうか。
逆に文句ばかり言っているよりは行動したほうが肝炎法案の様に結果が得られると思います。

議員のセンセイ方に言いたいのは「本来のやるべき仕事をしろ」ってことに尽きますね。いろんな会議にどれだけコストがかかってると思っているんでしょうか。センセイ方の歳費を時給換算して、会議時間と参加人数を掛けて計算してみたらどーなることやら。
いい加減、マスコミの論調も変わって欲しい。。。献金やら天下りなんて正直どうでもよい。事業仕分けだって「補助金を打ち切られるとこのような現場がかわいそう」という末端を報道するのではなく、変な団体による補助金の中間搾取を報道すべきで、税金がまともな使い方をされてれば良いだけの話。
政治ジャーナリストのふりをしてスキャンダル探しや権力争いしか話さない輩(少なくとも田中さんは違う)も不要。この国をどうするのか、その議論が聞きたい!!

<あらいぐま様>
再びのレス、ありがとうございます。
さて、党に残ったのは一年生議員が大半とのお考えですが、参議院議員もいれれば、425名、内政務三役で約70名、新人議員約140名を差し引いてもほぼ200名の議員が残ります。
いわゆるオザチル以外で、自民党の衆議院議員に匹敵する人数になります。

(多少場違いではありますが)
「マタカヨー」と叫びたくなる「政治資金疑惑」報道である。
民主党政権発足後、予想された’守旧派’自公・官僚・マスコミなどからの攻撃ではあるが、かくも執拗に、陰湿に、無責任に繰り返されるのに「怒りが治まらない」のは私だけだろうか。
 今朝の「産経ニュース」では、小沢幹事長へ水谷建設から「5千万円裏献金された」との疑惑が、関係者の話として報じられた。
情報を提供したのは、現在服役中の水谷建設元会長で(5年の贈賄時効が成立したこの時期に)特捜部に供述したのだという。
 検察のリーク以外に情報が出てくる筈が無い情報だ。
 小沢幹事長の元公設秘書の公判が近いので、検察がまたぞろ、岩手の地元では「天の声」が土建業者の受注に大きな影響を与えるという神話を振りまいておこうということなのだろうが、懲りずに汚い手を使うものだ。
 水谷元会長は、社長にも5千万届けろと指示したというが、当の社長は「知らない」という。事の真実は知る由もないが、なぜ、今こんな情報をリークしなければならないのか。
 証拠があって立件できるなら公訴権があるのだから、それこそ’粛々’と手続すればよいことではないか。
 検察は、鳩山首相のいわゆる献金疑惑も、首相自身が「判断は司法当局に委ねる」といっていることを「質」にして「生殺与奪は我にあり」なのかもしれないが、やりたい放題は許されることではない。
「個人の私設事務所の経費を記載していない」「株式の売却益申告が遅れた」「6年間で3億円の資金が政治団体に流れた」(首相)
「土地購入時期と登記時期のずれが記載もれといわれた」「水谷建設から裏献金があったのでは」(幹事長)
と、次々に「攻撃にさらされている」が、こんなことに怯んでいては「国民の生活が第一」の政治を強力に推し進めることなどできないだろう。
 誤解を恐れずにいう。
 権力を握ったのだから、それ相応の「力」を行使して、これらの攻撃を排除してもらいたい。
 それが大多数の国民の意思だと思う。 

> 権力を握ったのだから、それ相応の「力」を行使して、
>これらの攻撃を排除してもらいたい。
そんなの民主国家で許されるとでも?
恐ろしいこと言いますね。

>それが大多数の国民の意思だと思う。
そんなことありません。疑惑は晴らしなさい。

あれ?この論調で自民党政権の時にも展開してましたか?

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Profile

田中良紹(たなか・よしつぐ)

-----<経歴>-----

1945年宮城県仙台市生まれ。
1969年慶應義塾大学経済学部卒業。
同年(株)東京放送(TBS)入社。
ドキュメンタリー・デイレクターとして「テレビ・ルポルタージュ」や「報道特集」を制作。また放送記者として裁判所、警察庁、警視庁、労働省、官邸、自民党、外務省、郵政省などを担当。ロッキード事件、各種公安事件、さらに田中角栄元総理の密着取材などを行う。
1990年にアメリカの議会チャンネルC-SPANの配給権を取得して(株)シー・ネットを設立。
TBSを退社後、1998年からCS放送で国会審議を中継する「国会TV」を開局するが、2001年に電波を止められ、ブロードバンドでの放送を開始する。
2007年7月、ブログを「国会探検」と改名し再スタート。

BookMarks

日本初の政治専門チャンネル!
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国会TV
http://kokkai.jctv.ne.jp/

-----<著書>-----


『裏支配─いま明かされる田中角栄の真実』
2011年1月、電子書籍


『メディア裏支配─語られざる巨大マスコミの暗闘史』
2005年3月、講談社

-----<編書>-----


『憲法調査会証言集─国のゆくえ』
2004年7月、現代書館

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