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反対叫んで焼け太り »

総裁選は党分裂への一里塚

 第24代自民党総裁に谷垣禎一氏が就任した。私にすれば投票日には分かっていた当たり前の結論である。当たり前を決めるのに4週間も時間をかけ、自民党議員全員が特別国会で総理候補に「若林正俊」と書かされた。国民はそれを見て呆れたが、国民に呆れられてまで自民党は総裁選に時間をかけなければならなかったのか。最近の自民党のやる事は政治の常識を越えていて理解するのが難しい。

 2年前には参議院選挙で大敗したにも関わらず、開票速報が終わらぬうちに安倍総理が続投を表明した。私は総理辞任だけでなく議員辞職もあり得ると思っていたのでビックリした。安倍氏に政治家として捲土重来を期す気があれば、惨敗の責任を取って議員辞職をする選択肢もあった。まずはバッジを外し、臥薪嘗胆の日々を送り、その上で選挙の洗礼を受ければ、政治家としての再生はあり得る。しかしそれがないと惨敗の責任が終生つきまとう。二度と表舞台に立てなくなる。それが政治の常識である。

 ところが安倍氏は続投を表明した。続投を進言したのは麻生太郎氏である。この二人は政治の常識を越えている。その麻生氏が総理になると、今度は安倍氏が進言する側に回り、麻生内閣の支持率を下落させた。反小泉路線を標榜していた麻生氏に鳩山総務大臣の更迭を進言して内閣支持率を下げさせた。まさに二人は「迷コンビ」である。

 だから8月30日、すんなり谷垣総裁誕生を認めたくない勢力が時間を稼いで何かを仕組むため総裁選を遅らせたのかと私は疑い、開票速報の最中に再び安倍氏と麻生氏が何かを相談し合ったのではないかと邪推した。私の想像が当たっていれば、「自民党をぶっ壊した」のは小泉純一郎氏より吉田茂と岸信介の孫だと言う事になる。

 谷垣氏には申し訳ないが、今度の自民党総裁は来年の参議院選挙までの暫定である。参議院選挙の結果次第で責任を取らされ交代させられる可能性がある。実は来年の参議院選挙が終わらないと与党も野党も本物にならない。政権交代したと言っても現状は仮の姿である。民主党が参議院で単独過半数を握れば政治の局面がもう一つ展開する。

 自民党がその先の衆院選で政権を奪取しても、議席が三分の二を越えない限り法案は1本たりとも通らない。すべからく民主党に従わざるを得なくなる。だから政権奪取の意味がなくなる。要するに参議院選挙に負けた時点で自民党は今よりもっと惨めになる。自民党にいても仕方がないと思う議員が出てくる。自民党は分裂含みとなり再編が起こる。それが容易に想像できる。

 だから自民党は総裁選挙に時間をかける意味などなかった。むしろ時間をかければ党の分裂が促進される恐れがあった。自民党の再生のためには、速やかに暫定総裁を選び、来年の参議院選挙を戦う体制を作り、総選挙惨敗の総括を時間をかけて徹底して行うべきだった。半世紀以上も政権にあった政党の惨敗は歴史を遡り多岐に渡って行うべきで、短時間で出来るものではない。さらに自民党の今後の立ち位置についても、民主党政権のやり口をしばらくじっくり見定めないと間違う事になる。だから今は重心を低くして本物の野党になるための準備をする時なのである。そうすれば仮に参議院選挙で敗れても党の分裂に歯止めがかかり、その先の衆議院選挙に向け本格野党として反転攻勢をかける体制が出来上がった。

 今回の総裁選挙に時間をかけた理由として「地方党員の意見を良く聞くため」と言われるが、それはもっともらしい嘘である。党員の声を聞くのならむしろ選挙惨敗の総括のためにより多くの時間をかけて聞くべきであった。「民意に耳を傾ける」と言うと聞こえは良いが、民主主義政治は「民意は間違う」と認識する所から始まる。「民意は尊重しなければならないが、だからと言ってその通りにはしない」のが民主主義政治の基本である。だから世界のどの民主主義国も間接民主主義を採用している。国民の利益のために民意を無視する事は大いにあり得る。ところがこの国では近年「民意こそ民主主義」という幼稚な思考がまかり通る。

 去年の秋、自民党は総裁選挙を行い、民主党は代表選挙を見送った。するとおバカなマスコミが「開かれた自民党と民主主義的でない民主党」という図式でこれを報じた。その時私は「参議院選挙で勝利した民主党が代表を代えないのは世界の常識。自民党が派手に総裁選をやれば分裂が起こる」とコラムに書いた。現実は私の言う通りになって自民党町村派に深刻な分裂が生まれた。

 その分裂が今回の総裁選に再び現れた。本命谷垣氏の対抗馬として河野太郎氏が手を挙げたが、その後ろには小泉純一郎氏や中川秀直氏がいる。すると河野氏の足を引っ張るために森喜郎、町村信孝氏らが、安倍氏と親しい西村泰稔氏を立候補させた。去年の総裁選で小池百合子氏の足を引っ張るために石原伸晃氏を出馬させたのと同じやり方である。河野氏は選挙を通して名指しで森、町村氏を批判した。そして谷垣氏の言う「全員野球」を全面的に拒否した。総裁選をやったばっかりに自民党には本命選出の裏側で町村派の派内戦争が再び勃発した。

 これを見て思ったのは、神奈川県選出参議院議員の浅尾慶一郎氏が民主党を離党して「みんなの党」から衆議院選挙に出馬した事と、中田宏横浜市長が任期切れを待たずに辞任して新党結成を臭わせている事との関連である。河野太郎氏も「みんなの党」との連携を公言して離党をほのめかした。小泉純一郎氏が政界引退した事を私は次なる政界工作のためだと見ている。それは民主党から不満分子を引き剥がし、自民党の小泉シンパと糾合させて新党を作る工作である。それをやるには政界から身を引いてしがらみを断ち切った方がやりやすい。

 今の自民党に民主党から政権を奪還する力と人材がいるかと問われればかなり難しいと答えざるを得ない。どうしたら良いかと聞かれれば、自民党の外か民主党の中から人材をリクルートする以外に方法はないと答えてきた。そのリクルート工作が始まった可能性を今回の自民党総裁選は感じさせた。この流れにもしも大阪府の橋下徹知事や埼玉の上田清司知事らが加われば政治の局面はまた転換する。そうした可能性は民主党の小沢幹事長も当然想定しているだろうから、それを念頭に党内運営を進めている事だろう。

 いずれにしても現在の政治状況は二大政党制に落ち着くまでのプロセスの途上にある。そのプロセスで誰が主導権を握るのか。小沢氏の描くシナリオと小泉氏のシナリオが火花を散らす時が来るのか。自民党総裁選は党分裂への一里塚となり、次の政局への幕開けになったと私には見える。

銀座田中塾のお知らせ
日時:10月8日午後6時半から8時半
テーマ:映像で読む世界と日本「日本と日本人を考える(1)」黒澤明と小津安二郎
会費:3,000円(お弁当、飲み物)
場所:東京都銀座2-10-18 中小企業会館8階C
お申し込み:銀座モリギャラリー
Tel.03-3357-0828
E-mail:morim-p@gol.com

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ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

「なるほどっ!」と思わず膝を打ちました。
新自由主義の連中で『新自由党』を立ち上げ、真正保守の連中は『新党靖国』でも立ち上げて自民党を2つに割った方がスッキリします。
もちろん、民主党内の新自由主義者の連中もついでに連れて行ってくれればこれ幸いです。

自民党も民主党も党内はモザイク模様で見えにくいったらありゃしない(笑)

評論家の大下英治氏が衆議院選挙の前に著した「民主党政権」の中で、次のような小沢氏の発言が取り上げられていた(P37)。

「民主党が(衆議院選挙で)勝てば自民党は潰れてしまうだろう。だけどいったん潰れたあと、また次の世代が新しい自民党を作り直せばいいんだよ。」

(途中略)

「もし自民党の次の世代が駄目なら、僕が新しい自民党を育てるようにするさ。そうでなければ2大政党制にならないからね」


小沢氏の最終的な政治目標は「日本に健全な2大政党制を定着させること」である。ところで民主党はここ数年、小沢氏によって見違えるほど逞しくなり、今後鳩山政権が実績を挙げれば来年の参議院選挙でも民主党は勝利するだろう。

一方、自民党には優秀な中堅・若手人材は居るかも知れないが、小沢氏のような大戦略家は見当たらない。このままでは自民党はかつての社会党のように4分五裂となって消滅の可能性が高い。これは小沢氏にとっても本意ではないと思われる。

来年、民主党が小沢幹事長のもと参議院選挙に勝利すれば、民主党は小沢抜きでも政権を運営できるようになるだろう。恐らく彼はそこで幹事長職を辞し自ら政界再編に乗り出すのではないか。政界再編がどんな形になるのかよく分からないが、「社会民主主義(平等社会)」の民主党に対し「新自由主義(競争社会)」の自民党(改め自由党)といったところか。

元々、小沢氏は強固なセーフティネットを前提とした競争(自立)社会の実現を理念としていた。今後、民主党が4年~8年で社会民主主義的政策でセーフティネットを作り上げれば、次は自民党(改め自由党)が政権を奪回し活力ある競争社会を作り上げればいいのだろう。その時の自民党(改め自由党)の総理は河野太郎か渡辺善美か?勿論、仕掛け人は引退間際の小沢氏か。

<田中様>
なるほど、納得です。野党の党首選挙は、分裂含みの遠心力に成りかねない事は、以前に田中さんに教えて頂きました。河野氏の裏に中川秀直の影ですか?思いもしませんでした。小泉が仕掛ける政界再編 VS 小沢さんが仕掛ける政界再編。
何か、恐ろしい様な...。浅尾氏については、あれっ?と思いました。何故、与党になるのが確実なのにみんなの党?と、なるほど政界再編絡みなら納得です。
来るべき政界再編の一方の軸が新自由主義なら江田氏は、みんなの党から離れるんですかね?彼は、園田氏、与謝野氏、後藤田氏のお仲間ですよね。
機を見るに敏な小池オバは、谷垣氏の推薦人になりました。新自由主義の芽は大きくならないと値踏みしたのか、どうせ谷垣氏は参議院選挙まで、それまで主流派に潜り込んでいようとの魂胆ですかね。

この話に沿うとなんの力もない若輩者の私にとって、小泉氏の政界工作が成功し政界再編が起こることこそが小さな希望です。
価値観の対立軸がはっきりして政界からしがらみの大部分が消え去ることを切に願っています。

 自民分裂
 みんなの党を含めた小泉工作による政界再編の方向へという眼で見た場合、今回の河野太郎氏の森、町村氏を直接名指しするエキセントリックな批判等は自らの離党を含めた分裂への第一歩。
 一方で衆議院選挙で民主党が大勝したため、みんなの党がキャスティングボードを握ることができず今のところその目論見は日の目を見ることができませんでした。また、逆の右方向からの平沼グループもその目的を達成できませんでした。
 次の舞台が来年の参議院選挙です。みんなの党、自民離党組、首長連合で第3極を作り選挙結果により影響力を行使しようと意図しているかも知れません。
 しかしながら民主党に失政や致命的なスキャンダルがない限り民主党が参議院選挙で勝利するだろうし、公明党の協力がなく業界から見放された自民は更に議席を失うでしょう。首長連合は政党的な動きをすれば内部分裂すると思うし、よほどの風が吹かない限り、みんな(小泉路線支持派)も大きな勢力にはなり得ないでしょう。
 民主党を中心とした政権が今後4年間続き日本社会の基礎となる社会保障等のセーフティネットのグランドデザインを選挙の争点として衆参同日選挙が予想されます。
 その後の展開で民主党の分裂による2大政党制ができるのではないか。
 
 

田中氏の投稿は「ノンフィクション推理小説」といった感じで、さらには「数年後にはその答えがわかる」など、まさに、今の日本の政治は恰好の素材だと思いますし、このサイトで、私がもっとも好きで解りやすい投稿です。

さて、私は、この、一連の政界再編劇の開幕が、ロッキード事件による田中角栄氏の失脚による混迷に端を発したのだと思っており、それから随分と時も経ちましたが、現状をみて、今思えば、その間の経緯を、海を隔てた国家間の戦争に例えて考えたりします。

それは、先ず、制空権の確保(交錯する飛び道具=派閥闘争)、制海権の確保(兵站路の寸断=不穏分子追放&社会党等の終焉)、そして、陸軍による陣地構築〜占領〜平定となるのでしょうが、困った事に、この国の場合、国民に確固たる国家意識が無かったので、必死に戦ったことの価値が認められず、それは、まるで、パパブッシュが開戦したイラク戦争で、海兵隊が初上陸したときに、砂浜のこちら側で、撮影の為、待ち構える報道陣のごとく…といったような有様でした。

要するに、国民は、自らのことと考えなかったわけです。

「平和ぼけ」とは、まさに、この時期のことをいうのではないかと思いますが、やはり、それではまずいわけで、それから暫くしたら、こんどは、内戦型の戦闘開始です。

これから自らに起こるであろう、不都合な事も客観的に捉える事の出来る、実に優秀な国民が相手ですから、その時は、安心して、ユニークな開戦宣言が出来ました。
そう、世にも稀な、自らの母屋「自民党をぶっ壊す」といって、まんまと、その主におさまった小泉氏でありました。

私は、昔から小沢氏は「国家という将棋盤を扱える一流の策士」とみてましたが、思わぬタイミングで小泉氏がデビューできたことには嬉しく思いました。

ところで、私は、二大政党制には賛同致しかねますが、現状での連立には反対です。
パソコンとガジェットのような合理的な関係なら理解出来ますが、いまだに「憲法9条と自国軍の保持」の矛盾の解決にさえ立ち向かえない有様の政党では、またまた、1990年代のくり返しとなるでしょう…。

さて、今回の自民党の敗北で、また、誰かデビューしないかに期待しているところですが、しかし、なんだか、第三幕に間に合いそうな感じはせず、これからの数年は間違いなく、この二者による、市街戦のようなものでしょう。
なので、この二人の一挙手一投足には注目せざるを得ません。

すでに、各所に、トラップ(地雷など)が仕掛けてあるはずです。

それが、何なのか?、誰なのか?、「ノンフィクション推理小説」は現在進行形です。

田中さんの文章を読むにつけ、

参議院の力が強すぎるという印象ですね。
民主党が来年の参院選で過半数を得れば、 次の総選挙で自民党が勝ったとしても、思うように法案が通せないということですが、 自民党がどうのこうのというよりも、 これって やはり 参議院の力が強すぎますね。
世界の中の 二院制のある国の制度で、 日本の下級院の力が最も強く設定されているとことらしい。
今回、総選挙で民主党が 300議席とったにもかかわらず、独自の政策を思い通り実行できない部分があるのも
参議院のためだ。

これだと、いくら総選挙で圧勝しても、参院があるために、その総選挙の結果がストレートに反映されにくいという状況が常に起きてくる。

参院の力の強すぎるのは、 参院で通った法案を衆院で否決するのに 3分の2の議席で再議決しなければならないという点にあります。 この 「3分の2による再議決」 というのは、途方もなく高いハードルですね。
これが 参議院の力の源泉になっている。
なんで こんなに 参院に途方もない力を与えたのか。

当時のアメリカの占領軍は 一院制を提案してきたということですね。それをわざわざ 二院制にしたのは 日本側だということだ。 

「3分の2による再議決」を「過半数による再議決」に 憲法改正すれば、この問題は解決しますね。
過半数ならば、 今回の民主党のように 300議席とれば、独自の政策を思い通りに実行できる。

もしも それが独裁的で危険ということならば、 衆院の選挙制度を変えればいい。たとえば、ドイツのように小選挙区よりも、比例を主体にするとか。 これならば、連立による政権の可能性が増えてくる。

しかし、日本の参院のように 6年も、ある場合は10年以上も そこで固定化された力関係が、衆院の結果がどうであれ、制約的な影響を及ぼすというのは、政策を実行する上での効率性を非常に落としていると思いますね。

参院を廃止しろという 声は 前々からあるけれども、 それは非現実的でしょう。 まあ、むりですね。
ということならば、衆院の再議決に関する要件を修正する、つまり 憲法改正する という方向で
やるのが より 現実でしょうね。

----政権交代は大きな夢の第一歩------

今回の田中さんの文章には驚かされました。
ところが考えてみると、数日前に気になる記事があったことを思い出した。

小沢さんが韓国の重鎮と会談したときに、「政権交代は大きな夢の第一歩」みたいな表現で小沢さんが発言したと報道されましたよね。この発言は、来年の参議院選挙が大きな夢の最終回と私は解釈したのですが、田中さんの文書を読むとどうやら違うみたいですね。

参議院選挙後に真の再編を見据えている可能性が有るとすると、ますます小沢幹事長の一挙手一投足に注目したいです。

「小沢氏は家康になれるか?」
16年の歳月を経て民意による政権交代を成し遂げた小沢氏であるが、このできたての民主党政権を長期安定政権にできるかどうかで、氏に対する最終的評価が下されると思う。古来、権力を奪取することは難しいが、それを維持することはもっと難しいという。平成に入り日本の政治は不安定なままである。今回の政権は少なくとも8年間は安定運営して欲しい。そして8年後に、もし政権交代が起きるのであれば、それは小沢氏や小泉氏のような古い世代(8年後にはふたりとも70歳半ば過ぎ)ではなく、新しい勢力が台頭しての交代でなければ意味がない。
 民主党のどなたかが「政権維持に汲々としない」などとかっこいいことをおっしゃられたが、どんなに非難され泥まみれになろうとも新政権を安定させるという覚悟がないのであれば、今回の政権交代は歴史の単なる幕間になってしまう。

いつもながら、目からウロコが落ちるコラム、ありがとうございます。                 それにしても、自民党国会議員や党の関係者は「国会探検」をみていたのだろうか?みていないと推測します。もし見てて、すぐに行動してたら、「分裂の一里塚」には至らなかったことでしょう。もしも、関係者が上層部の方々に、進言して、上層部が行動に移さなかったことは、今の自民党の限界であり、村山富市以後の社会党が歩んだ道を、自民党も進みだしたことでしょうか・・・。                                                       いいじゃないか、戦後民主主義の2大政党が、冷戦後20数年かけて、ようやく役目を終えて、消えるのだから・・・。そして、新しい2大政党が、冷戦後の日本の進路を、どうしていくのか?ますます、田中塾長の鋭いコラムを、大いに期待してます。

2大政党はソモソモ集会結社の自由否定の憲法違反。実態としてもならないのはjal/anaを看れば
一目瞭然。
一強三弱政党になるのは経済の寡占理論の示すところ。
地方分権は名ばかりで経済は中央集権、メディア・情報も然り。一極集中。政党も政党助成金で中央集権。地方分権を本気で実現したいなら政党も地方立党であるべき。
明治の自由民権運動は地方発でその連合体として全国政党成立。
いまこそ小党の時代。2大政党制は既得権益擁護、新規参入抑制の
経済政策のそっくりさん。

政治屋さん達も生き残りに必死やね
それはサラリーマンもヤクザ屋さんも同じやけどね

>「小沢氏は家康になれるか?」

よく小泉氏の事を信長に例える人がいますがそうでしょうか?彼は古い自民党を打ち砕いたと言うだけで既存概念の枠内の人間でしかなく私には信長のイメージとはかけ離れて見えます。何故なら彼には確たる国家観が感じられないからです。寧ろ、小沢議員の方が家康というより信長に近いと思います。彼には他のどの議員よりもずば抜けた政治的センスを感じます。数年先の政治状況を見越した大きなビジョンを描き出しているからです。

彼は、日本のあるべき姿を的確に描き出していると思います。
その一端は外交面でこのたび顕在化してきました。自民党及び民主党の一部からも批判的に見られていた小沢議員の国連中心主義のことです。彼は米国の一極主義がいずれ破綻を来すことを見越しており世界の外交は国連と言う組織(道具)を利用した多極化が進むと判断していたのだと思います。その上で日本の役割を国連承認の下で積極的にこなすという主張をしたのでしょう。この考えはまさに理にかなった考え方で世界の承認の下に動く事で他国との無用の衝突も回避できます。国連中心主義の台頭は、今回のG20で証明されたのですから。
自民党及びメディアは小沢議員の多極化志向・アジア志向を危険視して来ましたが今回の様子を見ると米国は寧ろ歓迎なんじゃないでしょうか。米国はブッシュ時代から大きく舵を切り国連と言う道具を利用した外交へと転じるのではないでしょうか。
我々国民は自民党の外交こそ国益に叶うものと自民党政権と財界・メディアに思い込まされていたんですね。そして戦後60数年にしてようやく自立へと歩き始めたんだなと感じました。

内政に目を転じると、新自由主義であろうが社会民主主義であろうが、”セーフティネット”が先ず必要であると言う事は、小沢議員が自民党離党以来、一貫して主張していることでありこれも正鵠を得ておりました。今日の社会状況をみると無策であった自民党政権の失政・怠慢としか思えません。

私たち国民はかつて、自民党政権こそ政治の玄人集団と思い込まされてきましたが、現在の国の変わりようを見ると自民党政権こそ名ばかりの素人政治家集団であり政治活動をサボタージュしていただけだと実感しています。
これはメディアも同じです。報道の素人化も問題です。浅学のニュースキャスターが世論に語りかけることに危うさを感じます。本気で国益を論じるなら例えば西松問題の時でも小沢擁護の論陣を張る論客がいても良かったはずです。メディアは視聴者にもっと選択肢を与えねばなりません。それが出来ない既存メディアは消えゆく運命にあると思います。

最後に、世代交代は年齢じゃない政治思想の問題です。小沢議員は勉強を怠らず文字通り日本政治を牽引している稀有な政治家だと思います。

3人の候補者の主張あるいは行動は
谷垣:みんなでやろうぜ
河野:森,町村の派閥策動に対する批判
西村:河野つぶしの立候補
に尽きると思いますが,これって結局,単に票集めの為の票集めとしか思えません.
「こういう政治を実現したい」という政党としての存在意義から発した「提案,スローガン」からはかけ離れていたと思います.権力を失った瞬間に,自らの存在意義が確認できなくなった,「寿命を終えようとしている」政党の姿だと思います.

それでも,最後の力を振り絞って,次の国会では『鳩山献金疑惑』を追及するようです.
現行の公職選挙法/政治資金規正法は,政治(選挙)の主役が官僚(検察/警察)であることを保障する法律となっています.これらの法律を,官僚,企業,利権政治家などの特定権力の政治への不当関与を阻止し,国民の自由な政治参加だけで,政治意思が決定されるものに早急に改めて欲しいと思います.

これを乗り越えれば,日本政治の新しいステージが始まり,国民も救われると思います.
その時には,ご指摘の,小泉純一郎,河野太郎,中田宏 等々の面々の出番は無いと思います.

衆議院選挙でネガティブキャンペーンを推進した人物が総裁候補とは呆れる。

大衆の愚民化しようとする者が、民主主義を唱える。
どこまで、私たちを馬鹿にすれば気が済むのだ!。

小泉純一郎氏の選挙前の狙いは、麻生氏を辞任させ小池百合子氏などを自民党総裁にして選挙を戦い接戦に持ち込む。渡辺喜美氏とみんなの党を使い反自民票が民主党に行くのを防ぐ。場合によっては橋下徹氏の出馬も考えていたと思う。みんなの党は自公と民主・社民・国民新の議席が拮抗した場合は首班指名で小池氏に投票し政権を維持する。というような筋書きを描いていたのではないかと思う。
残念ながら麻生氏は辞任せず、事前の予想で民主が大勝するという予想でその他の策略も実現しなかったと思われる。
渡辺氏は鳩山・小沢氏から距離のある前原氏や仙石氏の分断を狙おうとしたが、2人とも入閣してしまいそれもできなくなってしまった。
鳩山・小沢氏はこういった小泉氏の策略は読んでいると思うが、米国・メディア・財界に支持されている小泉カイカクの残党は油断できない。

いつも乍ら、納得のいくコメントありがとうございます。

永田町や霞ヶ関の住人が何を考え、何をやろうとしているのか田中さんのおかげで少しずつですが、理解できるようになってきました。

今回特に”吉田茂と岸信介の孫が自民党をつぶしたことになる”のくだりでハッと気付きました。
どちらも確か改革派官僚だったんですよね。官僚は、明治以来政治家とおり合い付けながら、自らの組織内改革を繰り返して、今日まで生き延びてきたという事なんですね。

そう考えると現在の脱藩官僚と自負している人達も軸足はあくまでも官僚組織だということです。対して、民主党政権のかかげる脱官僚というのは、今後情報を官僚組織に独占的に握らせないという事につきるという事でしょう。

今は、これまでの状況の中で政治を進めなければいけないので、官僚を使わずに何ができるのかといった議論が出ていますが、今後共ずっと同じ状況でいくという事ではないということです。

表向きだけの改革に目をうばわれていては、本質的な改革に手が届かず、結局はいつか来た道になりかねない事に気付かされました。

田中さんご指摘の小泉・中田やみんなの党・脱藩官僚群・一部の改革派知事・そして道州制導入論者。何だか、だんだん色分けがハッキリ見えてきました。

「資金源を断たれた小泉氏に新党立ち上げも含めた大規模な政界再編は無理か?」

小泉氏が衆議院を解散してまで郵政民営化に執念を燃やした背景には、簡保や郵貯をユダヤ金融資本に開放し、それによって得られる報酬(数十億円とも言われている)を元に「自民党をぶっ壊し」政界再編を仕掛けたかったとも言われている。

ところが彼の後継総理(安倍、福田、麻生)がだらしが無かったため、民主党に政権を奪われ、挙句の果てに郵政民営化の政敵であった亀井氏が郵政担当大臣になり簡保や郵貯の株を市場で売却できなくなったため、ユダヤ金融資本からの巨額報酬もパーになりそうだ。

小沢氏のような大戦略家でもない小泉氏も金が無ければ「口のうまいただの人」。彼が政界再編に向けてリーダシップを振るうことはもう無いだろう。

田中良紹さん

再び面白く読ませて戴きました。多謝。

同意と違和感、一点づつ申し上げます。
1.【民主主義政治は「民意は間違う」と認識する所から始まる。・・この国では近年「民意こそ民主主義」という幼稚な思考・・】 
此れには私は、W.Chuchillを思い出してニヤリとしながら、「ああつ、言って仕舞った・・!!」。

2.【小泉純一郎氏が・・民主党から不満分子を引き剥がし、・・小泉シンパと・・新党を作る・・政界から身を引い・・た方がやりやすい】 
小泉さんの別名「奇人」を含めて表に出ている情報だけで人物評定すると、あの手の人格は、飽きっぽい、心に沿うことは遣り通す。従って、私には、彼は政治で隠居暮らしはしても舞台回しなど大舞台には関わって来ないと観えます。・・とすると、政界再編の舞台回しをするのは小沢さんだけになる・・。

熱烈な自民党支持者さん

私は今更小泉が政界再編がらみで動くとは思いませんが、動く場合にはバックはユダヤ資本など無関係、アラブ資本だと思います。

小泉さんですか。

あの人は、理念の上では、小沢さんのフェイクであり、政権構想としては橋本さんのフェイクでした。

もう、あのペラペラのメッキにお目にかかることはないと、信じたいですね。

それにしても、橋本さんが懐かしく思えます。彼の時代において徹底的に、党改革として派閥を解消し、行政改革として脱官僚がが行われていれば、今日の自民党の凋落はなかったような気がしてならないのですが。
時代の制約といってしまえばそうなのですが。橋本さんは、もう少しちゃんと評価されるべき人だと思います。

いつもチェックしている一読者です。

今回のお話は日本史のうちの物語としては面白いのですが、結局政治家というものは選挙で当選することが大事で、そのためなら寝ないで仕事する・・・まるで有名大学の受験生みたいに感じます。

実際、学閥の延長上に派閥があったりしますが・・・私たち庶民は面白がっているだけでいいのでしょうか?

できれば、生活にプラスになる「ポイント」もあわせてお示し下されば幸いです。

いつも楽しく読ませてもらってます。
小泉純一郎氏が政界引退したのは次なる政界工作のためだと見ていらっしゃるようですが、彼に今そのようなエネルギーは残っているでしょうか。政策立案さえ竹中氏に丸投げし、その詳細さえ理解せず、小泉チルドレンさえ見捨てる冷酷な性格で、国民の望みに逆らい世襲よろしく次男に譲った行為を見て国民と識者は彼を認知するでしょうか。それより小泉氏本人の顔を見れば何か都合の悪いような顔に見えます。このような状態では、たとえ政界工作のためとは言いながら、現時点では誰もついて行く人はいないと私は思います。

田中さん、厳しいコメントですみません。
民主党政権が誕生してから、一部偏った論説ではなくなったと思いましたが、こんどは、逆にネタ不足の感が否めません。
政治の歴史を題材にした論説は読みごたえがあると思っています。
応援しています。

<sirokuma 様>
2009年9月30日 11:24の投稿読ませて頂きました。
 私も全く同じ認識を致しております。有難うございました。

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Profile

田中良紹(たなか・よしつぐ)

-----<経歴>-----

1945年宮城県仙台市生まれ。
1969年慶應義塾大学経済学部卒業。
同年(株)東京放送(TBS)入社。
ドキュメンタリー・デイレクターとして「テレビ・ルポルタージュ」や「報道特集」を制作。また放送記者として裁判所、警察庁、警視庁、労働省、官邸、自民党、外務省、郵政省などを担当。ロッキード事件、各種公安事件、さらに田中角栄元総理の密着取材などを行う。
1990年にアメリカの議会チャンネルC-SPANの配給権を取得して(株)シー・ネットを設立。
TBSを退社後、1998年からCS放送で国会審議を中継する「国会TV」を開局するが、2001年に電波を止められ、ブロードバンドでの放送を開始する。
2007年7月、ブログを「国会探検」と改名し再スタート。

BookMarks

日本初の政治専門チャンネル!
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国会TV
http://kokkai.jctv.ne.jp/

-----<著書>-----


『裏支配─いま明かされる田中角栄の真実』
2011年1月、電子書籍


『メディア裏支配─語られざる巨大マスコミの暗闘史』
2005年3月、講談社

-----<編書>-----


『憲法調査会証言集─国のゆくえ』
2004年7月、現代書館

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