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教育基本法を巡る議論(2)

 日本の文化、伝統、言葉の大切さを教育の柱に据えるなら、「日本国」の文字と読みにこだわるべきではないかと言ったのは民主党の岩國哲人衆議院議員である。

 「国という字、どういう字が書かれているか。今使われている国と、日本国憲法が制定され、天皇陛下によって公布されたときの國の字と違っているじゃありませんか。
 
 天皇陛下が公布されたときの日本國憲法の國という字はどういう字だったのか。いわゆる旧漢字と言われ、しかし、今でも常用漢字の中に残っております。矛と盾で国と国民を守り、その矛と盾、武器は国外には出さないということでくにがまえで囲ってあるんです。いわば憲法第九条の、平和憲法の精神を、ダ・ヴィンチ・コードじゃありませんけれども、まさにジャパン・コードがこの一字に込められている、これが文字の文化なんです。そして、日本国憲法の国は、私はこの國であるべきだと思うんです。

 日本で一番大切な法律の名前がこのように簡単に変えられていいのかどうか。二番目に、いいと判断したのはだれで、どういう手続をとったのか。三番目、最後、公布された天皇陛下の御了解は得てあるのか、だれがいつとったのか、それをお答えください」

 この問いに対して小坂文部科学大臣(当時)が天皇陛下には奏上されていないと答弁すると、岩國議員は、
 
 「奏上されていないとすれば、これは大変天皇陛下に対して失礼ではないかと思うんです。天皇の地位について言及した法律は、ほかにはどこにもありません。天皇陛下にとって一番大切な法律は、天皇の地位を、国民統合の象徴、それをはっきりうたっているのは日本国憲法しかないんです。その天皇陛下にとって一番法律的に大切なもの、勝手に夜中に表札を書きかえるということは許せないでしょう。文化の中の一番中心になるのは、私はこういった文字文化ではないかと思います」。

 次いで岩國議員は「日本」の読み方について
 
 「日本(にほん)か、日本(にっぽん)か。確かにお金にはNIPPONと書いてあります。その日本(にっぽん)銀行はどこにあるか。日本(にほん)橋にあるんですね。日本(にほん)橋にあるところがNIPPONと書いてある」

 「今上陛下は、即位されてから、即位のときも、即位十年のときも、それから古希のお祝いの席でも、公式の場ではすべて日本(にほん)としかおっしゃっていません。(中略)国民統合の象徴の天皇陛下が日本(にほん)という言葉を終始一貫使ってきていらっしゃる。それに対して、小泉総理大臣は、日本(にっぽん)、日本(にっぽん)、日本(にっぽん)の連発。(中略)私は、これが本当に尊敬される東洋の君子の国、凜とした国だろうか。書き方も二通りある、読み方も二通り。読み書きそろばんという、教育の原点ではありませんか。(中略)国号の読み方が二通りあって、それも、国民統合の象徴である天皇陛下が発音しておられることと違うことを国会議員あるいは行政の長である総理大臣も使っておられる。学校では、小学校一年生の教科書には日本と書いて「にほん」と振り仮名が振ってあります。子供たちが一番最初に手にする教科書には日本(にほん)なんです。ところが、三年生になると、富士は日本(にっぽん)一の山と日本(にっぽん)が出てくるんですね。混乱しています」

 「文字の国、言葉の国と言われる日本が、失礼ですけれども、こういうざまなんですね。教育基本法を論ずる前に、我々は、まだまだ国の枠づくりをきちんとしなきゃならないという点を強調しておきます」と岩國議員は述べた。

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Profile

田中良紹(たなか・よしつぐ)

-----<経歴>-----

1945年宮城県仙台市生まれ。
1969年慶應義塾大学経済学部卒業。
同年(株)東京放送(TBS)入社。
ドキュメンタリー・デイレクターとして「テレビ・ルポルタージュ」や「報道特集」を制作。また放送記者として裁判所、警察庁、警視庁、労働省、官邸、自民党、外務省、郵政省などを担当。ロッキード事件、各種公安事件、さらに田中角栄元総理の密着取材などを行う。
1990年にアメリカの議会チャンネルC-SPANの配給権を取得して(株)シー・ネットを設立。
TBSを退社後、1998年からCS放送で国会審議を中継する「国会TV」を開局するが、2001年に電波を止められ、ブロードバンドでの放送を開始する。
2007年7月、ブログを「国会探検」と改名し再スタート。

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-----<著書>-----


『裏支配─いま明かされる田中角栄の真実』
2011年1月、電子書籍


『メディア裏支配─語られざる巨大マスコミの暗闘史』
2005年3月、講談社

-----<編書>-----


『憲法調査会証言集─国のゆくえ』
2004年7月、現代書館

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