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死ぬまで女でいたいのです

確か、パルコかどこかの名コピーに「死ぬまで女でいたいのです」というのがあった記憶があるけれど、マルグリット・デュラスの年譜に目を通すと、この作家が81歳で没するまで、自立したおんなであることを見事に体現した生涯であることが伝わってくる。『太平洋の防波堤』『愛人 ラマン』所収の池澤夏樹版・世界文学全集第4巻をようやくにして読了。サガンの『悲しみよこんにちは』とのカップリングである。かわった組み合わせだ。植民地下での濃密な体験をもとに紡ぎ出されたデュラスの作品の重みは圧倒的で、他の作品も読まずにはいられなくなる。この本の585ページにある母親と少女期のデュラスのツーショット写真に何か特別ななまなましさを感じてしまう。不思議なものだ、小説のちからというのは。57歳のデュラスと38歳のサガンが同じ宣言書に名前を連ねたのが、1971年に『ヌーヴェル・オプセルバトゥール』誌に載った「343人のあばずれマニフェスト」である。中絶禁止の法律撤廃をもとめたラディカルな宣言だが、このような時代があったことが今となっては歴史に属するはるかな過去のような気がするのはなぜか。理由は明白だ。

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コメント (1)

かねひらさん、書評もいいですが、チベット問題とか死刑とか、あなたの本業でもっともっと発信してください。みんな待っているのです。

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Profile

田原総一朗(たはら・そういちろう)

-----<経歴>-----

1934年、滋賀県彦根市生まれ。
早稲田大学文学部卒。
岩波映画製作所、テレビ東京を経て、77年フリーに。
テレビ東京時代の連続番組「ドキュメンタリー青春」で、取材対象者に肉薄する独特のインタビュー手法で注目を浴びる。
現在は政治・経済・メディア・IT等、時代の最先端の問題をとらえ、活字と放送の両メディアにわたり精力的な評論活動を続けている。
テレビジャーナリズムの新しい地平を拓いたとして、98年ギャラクシー35周年記念賞(城戸又一賞)を受賞した。
2002年より母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講。塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生や社会人の指導にあたっている。

-----<出演>-----

『朝まで生テレビ!』
(TV朝日、毎月最終金曜25時?)

『サンデープロジェクト』
(TV朝日、毎週日曜10時?)

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