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ピナ・バウシュが生きている時代に生きていてよかった。

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ピナ・バウシュ『フルムーン』休憩中の舞台

ピナ・バウシュ&ブッパタール舞踏団の日本最終公演『フルムーン』をみた。新宿文化センターのステージ中央奥、上手に大きな岩がある。その下には川か。ステージを水が流れている。基本的にはシンプルなステージの装置だが、水を使うことの困難さは想像に難くない。初演は2006年パリという。人間という存在の原初は水にあった。ステージに雨が降る。降り続ける。人が泳ぐ。本当にステージでダンサーたちが泳ぐのである。全体が大きな生命賛歌になっている。初期作品の絶対に笑わないあの緊張した表情とはかなり変化している。どちらも好きだ。人間は抱擁する。人間はキスをする。人間は欺く。人間は突き放す。人間は走る。人間はダイビングする。人間は性交する。これらの存在のありようを精一杯、ダンスで表現する。一体どのくらいの量の水が使われたのだろうか。振り返ってみれば、1986年の日本初公演以来、ずっとピナ・バウシュ&ブッパタール舞踏団のステージをみてきた。ある時はステージに土がびっしりと敷き詰められていたりした。先日みた『パレルモ、パレルモ』は、崩壊した石壁がステージを覆っていた。物質と人間。身体的記憶と反復される単純動作。ピナ・バウシュが生きていて振り付けたダンスをこうして目の前で演じられるのが見られるなんて、何て幸運なんだろう。至福の時間が過ぎていった。これから先、自分がどこにいようと彼らのステージを見ていたい。

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Profile

田原総一朗(たはら・そういちろう)

-----<経歴>-----

1934年、滋賀県彦根市生まれ。
早稲田大学文学部卒。
岩波映画製作所、テレビ東京を経て、77年フリーに。
テレビ東京時代の連続番組「ドキュメンタリー青春」で、取材対象者に肉薄する独特のインタビュー手法で注目を浴びる。
現在は政治・経済・メディア・IT等、時代の最先端の問題をとらえ、活字と放送の両メディアにわたり精力的な評論活動を続けている。
テレビジャーナリズムの新しい地平を拓いたとして、98年ギャラクシー35周年記念賞(城戸又一賞)を受賞した。
2002年より母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講。塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生や社会人の指導にあたっている。

-----<出演>-----

『朝まで生テレビ!』
(TV朝日、毎月最終金曜25時?)

『サンデープロジェクト』
(TV朝日、毎週日曜10時?)

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