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アントニオ・ネグリを入国させない日本の恥辱

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『帝国』
2003年1月、以文社

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『ネグリ自伝』
2003年3月、作品社

アントニオ・ネグリ/マイケル・ハートの『帝国』(邦訳は以文社から2003年に出ている)は、いま現在の思想情況を語る時に避けて通ることのできない諸問題の提起を行っている重要な書物である。日本の入管当局にとっては、もちろんそんなことは知ったこっちゃないだろう。<危険人物>と「当該データ」にある限りはニッポンには入れない。入管とはそのような権力装置なのだから。本質的な問題は、その「当該データ」なるものが、一体誰によってどのように作成され、どれほどの真実性を持っているのか、なのだが。ネグリはこれまで22ヶ国で、教鞭をとったり、講演・執筆・政治活動を行ったりしてきた。東大・京大・東京芸術大などが彼をゲストとして招き講演会を行うべく準備をしてきた。そこへ今回の仕打ちである。いっそのこと、政府はそういう<危険人物>認定をした著者なんだから、彼の書物を禁書=発禁処分にでもしたらどうか。この際、徹底的に世界中の笑いものになった方がいい。『ネグリ自伝』(邦訳は作品社から2003年3月に出た)の日本語版のための序文は、この状況下では特別な意味を帯びる。

親愛なる日本の友人たち、よく読みとっていただきたいと思う。私はあなた方と知り合いになるために日本に行くことは、まだできない。(中略)しかし、往々にして事態は悪い方から先に進むものであるとはいえ、苦悩や否定の作用のなかにもっとも高い希望を見つけることができるということも、また真実なのである。では、近いうちにお会いできることを楽しみにして。(同書より)

この国の法務・検察・司法がおかしな方向に急激にカーブを切っているのではないか。このことを、後世の人々は悲しみをもって知るのかもしれない。

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コメント (7)

「マルチチュード」の概念を理解することができず、挫折していましたが、ここでも「読むべき」という意見が有る以上、読んだほうがいいのでしょうね。

今回の一件は、「日本国民として恥ずかしい」という思いをまたさせられました。そういう恥ずかしい国の国民であるからこそ、「読むべき」なのでしょうか、やはり。でも高いです。

23日Tさんより届きましたメールで、21日に撮影された動画をお送りいたします。

http://jp.youtube.com/watch?v=g9bLAa41OE0

日米共同入管体制の遂行ですね。

ネグリの北京大学での講演は面白いです。

自民党政権下の現われですな 民主党だったらローリングストーンズなみに入国したですな 共産党や他の党首に感想をのべてもらいたいもんだな

洞爺湖サミットはいい口実ですね。友だちの友だちのアルカイダは入国できるのに・・。「『ルールを守って国際化』を合言葉に日本と世界を結び、好ましくない外国人を強制的に国外に退去させる事により、健全な日本社会の発展に寄与しています」のが入管です。マンデイト難民の強制送還も、守るべき政治亡命者を10畳に10人押し込むのも、簀巻き送還、投薬送還も、健全な日本社会の発展のためなんですね。あそこでは正規のビザ延長をするだけでも緊張します。アメリカのように突然嫌疑をかけられるってこともあり得るこの頃。そばのアジア系の人は「日本語その程度?本当に勉強してるの?」とネチネチやられています。権力の家来達。ネグリ氏への突然のビザ申請要求も、映画「靖国」への過干渉も、健全な日本社会のためにはまずいんじゃないって、短絡的な動きですね。隣の国を批判するのもいいけれど、自分の国で蠢いているものにも目覚めていたいものです。

日教組大会の会場使用拒否。ネグリの入国拒否。映画「靖国」の上映中止。日本は本当に民主主義の国なんでしょうか?

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Profile

田原総一朗(たはら・そういちろう)

-----<経歴>-----

1934年、滋賀県彦根市生まれ。
早稲田大学文学部卒。
岩波映画製作所、テレビ東京を経て、77年フリーに。
テレビ東京時代の連続番組「ドキュメンタリー青春」で、取材対象者に肉薄する独特のインタビュー手法で注目を浴びる。
現在は政治・経済・メディア・IT等、時代の最先端の問題をとらえ、活字と放送の両メディアにわたり精力的な評論活動を続けている。
テレビジャーナリズムの新しい地平を拓いたとして、98年ギャラクシー35周年記念賞(城戸又一賞)を受賞した。
2002年より母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講。塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生や社会人の指導にあたっている。

-----<出演>-----

『朝まで生テレビ!』
(TV朝日、毎月最終金曜25時?)

『サンデープロジェクト』
(TV朝日、毎週日曜10時?)

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