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『ワールド・トレード・センター』~終末から希望を紡ぐ~

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先日、劇団・燐光群『ワールド・トレード・センター』をみた。9・11同時多発テロを日本の小劇団がどのように描くのか。スズナリの狭い席に座ってみているうちに、他人事ではないある種の身体的な記憶がよみがえってきて、ついには身を乗り出すようにしてみていた。そうだ、そうだったんだ。あの日、僕は「NEWS23」の担当編集長で、日本に接近していた台風中継の準備で各局と連絡をしていたりしていた。「NYで、セスナ機がビルに衝突したらしいよ」というノンビリした誰かの発言が僕が記憶している一報だった。NYからの生衛星回線の映像をみていて、どうもこれはセスナ機どころじゃないぞ、変だぞと考えていた僕らの目の前の中継回線映像で、二機目が突っ込んだ。その時、僕の真横にいた斉藤道雄さん(当時のNEWS23プロデューサー)が「テロだ!」と短く叫んだ。その後のことは、いつか別の箇所で詳しく書く機会もあるだろう。
 
燐光群のWTCは、在NYの日系情報誌の編集室が舞台になっている。だから登場人物たちは、消防士に友人のいる劇団のアンダースタディ(代役)のニューヨーカーたった一人を除いては、全員が在NYの日本人たちだ。だから、異邦人である在NY日本人の目から見たあの惨劇が、どのようなトラウマを残し、終末を刻印し、彼らがそこから新たな希望を紡ぎ出して行こうとするのか。実に密度の濃い日本人にとってのWTCストーリーだ。オリバー・ストーンの例の映画より、よっぽど日本人である僕らにはリアリティをもって迫ってくると思う。

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コメント (1)

あのアメリカ人の役者のモノローグは要らないんじゃないの? 他の役者との意識の落差ありすぎ。

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Profile

田原総一朗(たはら・そういちろう)

-----<経歴>-----

1934年、滋賀県彦根市生まれ。
早稲田大学文学部卒。
岩波映画製作所、テレビ東京を経て、77年フリーに。
テレビ東京時代の連続番組「ドキュメンタリー青春」で、取材対象者に肉薄する独特のインタビュー手法で注目を浴びる。
現在は政治・経済・メディア・IT等、時代の最先端の問題をとらえ、活字と放送の両メディアにわたり精力的な評論活動を続けている。
テレビジャーナリズムの新しい地平を拓いたとして、98年ギャラクシー35周年記念賞(城戸又一賞)を受賞した。
2002年より母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講。塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生や社会人の指導にあたっている。

-----<出演>-----

『朝まで生テレビ!』
(TV朝日、毎月最終金曜25時?)

『サンデープロジェクト』
(TV朝日、毎週日曜10時?)

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