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地方の「実」、都市の「虚」

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タケダワイナリーで樽出しされるワイン
撮影:高瀬秀樹

山形県を旅した。去年の春も訪ねた上山町のタケダワイナリーの収穫祭に参加するのがメインの目的の旅行だったのだが、それ以外にも多くの収穫があって楽しい旅行だった。タケダワイナリーでは、社長の岸平典子さんのワインづくりにかける深い思いが伝わってきて、こころから応援したい気持ちになった。契約農家のぶどうの出来・不出来によって、ワインの出来・不出来は決定的に左右される。岸平さんは、その土地のぶどうで作ることに強いこだわりをもっている。いたずらに外国から原酒を輸入したりはしない。だからブドウが不作の時はワインに欠品が出る。そのことを覚悟している。すごい覚悟である。収穫祭のあいさつでそのことをさらりと言ってのける岸平さんに「実」を感じた。それにしても、樽出しのワインがあんなに美味とは。もちろん「キュベ・ヨシコ」は最高に美味だったけれど。

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庄内の歴史を伝える致道館にて
撮影:高瀬秀樹

翌日回った鶴岡の致道博物館で、庄内藩の歴史を垣間見ることができたけれど、江戸時代の庄内藩がとても面白い。全く知らなかったが、1840年にあったという「天保おすわり一件」という農民運動がとても興味深い。善政を敷いていた藩主の国替えに農民が反対して座り込みの実力行使をしたのだ。ついには国替えそのものが取りやめになったのだという。たった3日の山形旅行だったが、地方には「実」がまだ残っているところが確実にある。東京に戻って「虚」に包囲されながら、そのことを強く強く思う。

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コメント (1)

私も行きました! おいしゅうございました。

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Profile

田原総一朗(たはら・そういちろう)

-----<経歴>-----

1934年、滋賀県彦根市生まれ。
早稲田大学文学部卒。
岩波映画製作所、テレビ東京を経て、77年フリーに。
テレビ東京時代の連続番組「ドキュメンタリー青春」で、取材対象者に肉薄する独特のインタビュー手法で注目を浴びる。
現在は政治・経済・メディア・IT等、時代の最先端の問題をとらえ、活字と放送の両メディアにわたり精力的な評論活動を続けている。
テレビジャーナリズムの新しい地平を拓いたとして、98年ギャラクシー35周年記念賞(城戸又一賞)を受賞した。
2002年より母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講。塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生や社会人の指導にあたっている。

-----<出演>-----

『朝まで生テレビ!』
(TV朝日、毎月最終金曜25時?)

『サンデープロジェクト』
(TV朝日、毎週日曜10時?)

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